#221 テレビを買い換える

2003/06/26

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 少し前に、DVDプレーヤーの画像が周期的に赤く暗くなるようだ、ということを書いたところ、複数の方から、それはコピーガード防止機能によるものではないか、というメールをいただいた。よくよく考えると、自宅のテレビはビデオ付きテレビであり、DVDの画像をこのビデオ付きテレビで見ると、ビデオでコピーされることを防止するために、わざと画像が暗くなったりする機能が働くため、ただ見ているだけでも画像が安定しない、ということのようなのである。

 コピーガードは著作権保護上止むを得ず必要な技術であるので、そういう技術に対して恨み言を言うよりは、横着してビデオ付きテレビを選んでしまった自分を責めるしかない。それにしても、理由がわかればなあんだ、といったものであり、一人でわからんわからんと言っていたことを、こうしてインターネットで公表したことによって、見知らぬ人から親切なアドバイスを受けることができたということは非常にありがたいことである。まさにインターネットさまさまである。アドバイスを下さった皆様、おかげさまでHaradayは少し賢くなりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます

 そんなわけなので、DVDをきちんとした画像で見ようと思ったらテレビを買い換えるしかないわけだが、そのビデオ付きテレビも、ビデオの機能は故障して久しく、テレビの方も水平同期が甘くなってきているのか、画面上の方に黒い部分が出てきたりして、いまいち調子が悪くなってきた。先日、妻の実家のテレビも故障してしまったので、私が適当なテレビを見繕ったばかりなのだが、プラズマディスプレイやら液晶やらデジタルハイビジョンなんてことを言い出さなければ、今時のテレビは結構安いものである。生活必需品とは言えないまでもあれば毎日使う家電であるから、調子の悪いテレビで我慢することもないと思い、この際自宅のテレビも更新することにした。

 上にも述べたように、プラズマディスプレイやら液晶やらデジタルハイビジョンなんてことを言い出すと、確かにテレビはまだまだ高価な家電である。折りしも2011年にはすべてのテレビ放送はデジタル化されてしまうわけだから、アナログのテレビはその頃には不要なものになってしまう。と言っても逆に言えばあと8年はある。その頃にはデジタル対応のテレビもこなれた値段になっているであろうし、それまでの繋ぎということで考えれば、今のところはまだアナログのテレビで何ら不足はない

 ただ、テレビというものはこれで結構場所を取る。液晶やプラズマディスプレイならともかく、普通のブラウン管のテレビは高さと同じくらい奥行きもある。その上ワイドテレビなどになると、幅も余計に取ってしまう。あたりまえだが、買ってきて置けないでは困るわけで、置けないとなると専用のテレビ台まで買う必要が出てくる。ちなみに今のテレビは、かつての職場の上司から引っ越すときに不要だからと言って譲ってもらったロングボードの上に置いてあり、ほかにもミニコンポやらビデオやらDVDプレーヤーなど置いてあるので、残りのスペースでは、現在の21型のテレビを置くのがやっとの大きさである。ワイドテレビなんかは場所を取るばかりなので、真っ先に候補からはずれてしまう。テレビのサイズというのは選択の上で結構重要な要素である。

 以上のようなことを考え店頭で物色しているうちに見つけた最有力候補は、○菱の25型(4:3)のテレビである。このテレビには首振り機能というものがついており、リモコン操作でテレビ本体の角度を±15度動かすことができる。扇風機と違ってテレビの角度が変わってもそれほどメリットはないのかも知れないが、この機能のおかげで、テレビの重量を回転台で支える形になっており、通常のテレビに比べ接地面積が小さくてすむ。回転台さえロングボードの上に載れば、本体が多少はみ出していて構わないので、狭いロングボードの上にも置くことができる。気に入ったものの在庫がなかったりして、購入には多少時間がかかったが、3週間ほど待ってようやく購入することができた。

 ところで現在は、古いテレビを処分するのにリサイクル法による処理費用を負担しなくてはならない。購入時に実費で引き取り処分しますよという購入店のサービスを断って2週間ほど待っていたところ、廃品回収車の車がやってきたので無料で引き取ってもらうことができた。3万円弱という当時破格の安さで購入したビデオ付きテレビであったが、トータル8年近く使ったのだから、十分使い倒した方であろう。ドナドナのようにトラックの荷台で運ばれる古いテレビを見送ったあと、早速新しいテレビで綺麗なDVD画像を楽しむ私であった


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