#308 ようやく地デジ対応テレビ購入(後編)

2010/04/24

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 エコポイントと旧テレビの下取りというオマケに釣られて、ようやく薄型テレビを買うことにしたというのが前回のお話

 店頭でテレビを買うと言っても、そこにはいろいろと手続きがあるものである。例えば配送の手配。薄型テレビとは言え、32インチともなればそれなりな大きさと重さがある。古いテレビの処分の関係もあるから、有料であっても配送をお願いする。2100円なり。

 古いテレビについては、配送の際に下取りのための査定をするそうだが、最悪の場合はリサイクルということになるため、あらかじめリサイクルのための手続き書類は用意しておく必要があるらしい。こちらが3360円。もちろん、下取り可能となった場合は、この書類は電機屋で払い戻ししてくれるそうだ。

 その他、エコポイント申請にかかる書類一式を受け取る。これらの書類は自分で作って、自分で申請をしなくてはならないらしい。申請には領収書の原本や保証書のコピーが必要になるとのこと。手間がかかるが、12000点のためである。

 そのようなもろもろの手続きをして、商品代金と配送料とリサイクル料を支払い、実際の配送は5日後の金曜になるとのこと。その時間であれば、たまたま別の用件で午前中休みを取り在宅することにしていたから都合がよい。

 テレビが実際にやってくるまでに、ほかの部品もいろいろ取り揃えておく必要がある。集合住宅である我が家には、テレビの電波は同軸ケーブルで、VHFもUHF(地上デジタル)もBSも一緒くたになって送られている。一方テレビの方では、BSと地上波はそれぞれ別の同軸コネクタがあり、どこかで分波してから入力させる必要がある。それを行うのが分波器であり、これは秋葉原の適当な店で購入した。

 もうひとつ、テレビが新調されることで、HDDレコーダとの接続も再考することにする。古いテレビでは、RCA端子、S接続端子、D1端子しかなかったのだが、新しいテレビでは、D4端子とHDMI端子がついている。最近購入したHDDレコーダの方にもHDMI端子がついているので、折角だからこれらはHDMI端子で繋ぐことにしておきたい。その方がケーブルの数も減らせるし。というわけで、こちらは電機屋で購入したが、後で調べたら秋葉原で購入した方が圧倒的に安かった。ともあれ、もろもろの準備をしておいてから、あとは届くのを待つ

 金曜の午前中に、購入したテレビが届く。古いテレビの方であるが、おそらく店の方でもこれを再利用する気はないと見えて、メーカーと製造年だけ確認して、査定額10円で引きとられることになった。今朝まで使っていたテレビが10円の価値しか無いというのはちょっと悲しいが、まあリサイクル料を取られなかっただけましである。

 続いて新しいテレビを運び込み、手際良く初期設定をすませてくれる。チャンネルの設定とか番組表データの取り込みとか、10分そこそこでやってくれたから、やはりこういうのはプロにまかせて正解である。通販などで購入して自分で設定しようと思ったら、多分これだけで数時間はかかっていたかも知れない。それにしても、我が家の場合はアンテナが勝手に更新されていたので助かったが、これがアンテナの更新まで含めて自分でやらなくてはならないとしたら、とてもじゃないけどお年寄りなどの手に負えるものではないだろう。

 ともあれ、画面は確実に前より大きくなったし、基本的に16:9の画面サイズで放送されている地上デジタル放送は、さすがに古いテレビで見るよりは大きくて鮮明に映るし、素人目にはコントラストも十分だし、残像感も気にならない。むしろ、表面がつるつるでない分、外光の反射が小さくて明るい場所でも見やすくなった。明らかに以前の薄型テレビに比べれば画質も十分進化したし、買い替えて良かったと素直に思う。

 心配なのは、ブラウン管テレビに比べると画面も丈夫でないし、重量が小さいので、子供が叩いたり押したり地震が起きたりすると、すぐに倒れてしまいそうなところである。5歳の息子に「以前のように画面をばしばし叩かないように」とよくしつけるとともに、スタンドの下に耐震用粘着シートをかませて、倒れないように対策を施している。


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