トップページ > ページシアター > 背中のイジン > プロローグ|再演版 【公演データ】
大正時代の音楽が流れてくる。
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大正時代
激動の明治と昭和の狭間に、
短くも華やかな時代があった。
大正浪漫、デモクラシー、大正文化の花咲くこの時代に、
野口英世と並び、世界的に名を知らしめた『医学界の偉人』がいた。
瀬名周作(せなしゅうさく)
彼は二十代にして数々の難病ワクチンを作り出し、
様々な医学に通じ、貢献した天才であった。
が、
大正十一年六月、不慮の事故により他界。
志し半ばであった彼の死を、誰もが惜しんだ。
しかも、彼には肖像画や顔写真がいっさい残されていなかった。
わずかにのこされた彼の写真は、
すべてが背中向きであった。
舞台中央にゆっくりとスポットがあたり、背中向きの周作が現れる。
そしてまたゆっくり消えてゆき、暗転。
オープニング映像
『不等辺さんかく劇団松本仁也プロデュース公演第三弾』・キャスト紹介
タイトル『背中のイジン』
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『平成十五年六月』
『台東区南浅草』
暗転
(作:松本仁也/写真:広安正敬)