20年勤めた会社が倒産したルシアは、生活のためタクシー運転手になりマドリードの街を走る(個人タクシーの営業がすぐできるらしい)。
老いて介護の必要なお父さんと暮らしているが上階からオペラが流れ、導かれるように部屋を訪ねると素敵な男性が現れる。
その男性はすぐいなくなっちゃった。でもタクシーにいつか乗って再会できるかもと夢見てる夢子ちゃんやねん。妄想型とも言える。
その思いは募り、アリアを習いだしチャイナ服のようなものを身に着けだす。頭はお団子にしてかんざし(箸に見える)をさす。
面白いねんけどなんだか怖くなってくる。
階上から聞こえてきた曲はオペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」らしい。
「トゥーランドット」って曲名は2006年トリノ五輪アイススケートの荒川静香さんの演技曲ってことで知ったんやけど、今回どんなお話なのかグーグルさんに訊ねてみた。
中国の絶世の美女トゥーランドット姫は心は氷の様に冷酷で、求婚者に3 つの謎を与える。その謎が解けなければ斬首!(すでに何人もの男が露と消えている模様)。姫の美貌にとらわれた王子カラフは全ての謎を解くんやけど、お往生際の悪い姫が渋り、カラフは「翌朝までに私の名前をあてれば身を引きましょう(潔く斬首されましょう)」と告げる。そこで姫は「名前がわかるまで寝たらあかん」と国中にお触れを出す。(寝なければ翌朝にならないのか)
それを知ったカラフは「誰も寝てはならぬ」と歌い♪勝利宣言する。とかなんとかロマンティックかつ残酷な話らしい。(「カラフ王子と中国の王女の物語」「謎かけ姫」)