それから12年後、徴兵の終わったヘソンはN.Y.のノラとネットで再会する。が、24歳のノラはまだまだ発展途上。遠恋している場合ではなかった。
それから12年たち、36歳になったヘソンは休暇をとってN.Y.に遊びに行きノラと再会する。
感想
小学生のふたりが三叉路で別れそれぞれの家に帰る、ノラがN.Y.の横断歩道を渡る、と「道」が出てくる映画なんかなと思ってた。が、N.Y.の遊覧船にふたりが乗ってるところで、流れを感じる。公園で遊んだり、バーで三人が飲んでいる「点」と歩いたり船に乗ったりと流れている「線」。「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」という時の流れ、うつろいを感じた。
ノラはひとつ間違うと「デッドゾーン」の様なちょっとなーどうかなーとヤナオンナになりかねないところを本作はみごとと思う。ノラは36歳になって再会する時に気合の入ったおしゃれをしてこない。これが今の私と自然体。よー我慢したな。映画「逢びき」の様なラストもせつない。