2020年5月の映画  戻る


ロスト・ボディ EL CUERPO
2012年 111分 スペイン
監督 オリオル・パウロ
脚本 オリオル・パウロ/ララ・センディム
キャスト ホセ・コロナド(警部)/ウーゴ・シルバ(アレックス)/ベレン・ルエダ(アレックスの妻・マイカ)/アウラ・ガリード(アレックスの愛人・カルラ)
メモ 2020.5.30(土)ツタヤレンタル
あらすじ
死体安置所から死体が消えた。安置所の警備員は車にひかれ意識不明状態。いったい何があったのだ。死体はどこへ?
感想
先日、WOWOWで放送していた韓国映画「死体が消えた夜」を見ていて、「おおooo」となる。
調べてみるとスペイン産「ロスト・ボディ」のリメイクだとか。
元祖スペインを見る。
監督さんは「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」の人やった。
 
韓国版は後発の利を生かし、もうひとひねりしてあり、そしてよけいなことをと大失敗・・・はせず成功してた。
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア WHAT WE DO IN THE SHADOWS
2014年 85分 ニュージーランド
監督・脚本 ジェマイン・クレメント/タイカ・ワイティティ
キャスト ジェマイン・クレメント(ヴラド)/タイカ・ワイティティ(ヴィアゴ)/ジョナサン・ブラフ(ディーコン)/コリ・ゴンザレス=マクエル(ニック)/スチュー・ラザフォード(スチュー)/ジャッキー・ヴァン・ビーク(都合のいい女ジャッキー)
メモ 2020.5.14(木)ツタヤDiscasレンタル
あらすじ
ニュージーランドの首都ウェリントン、男4人がシェアハウスで気楽に暮らす様子をとらえるドキュメンタリ作品。
太陽が落ちてからみんなは起き出す。太陽の光は毒なのだ。まあその、体が燃えてしまう。
感想
いやあ、面白かった。凝ってる。
特にヴァンパイア組と小競り合いしている狼男組に笑った。
満月の夜って前々からわかっているやん。そやのにせっぱつまってから慌てふためき
「木に鎖で体を繋げ!」 「買ったばかりの服だろ。脱げ!」とあたふたしてたら言わんこっちゃない状況となる。
脳みそないの? あほなん?
 
「ジョジョ・ラビット」の監督でアドルフ役やったタイカ・ワイティティが監督のひとりと379歳のヴイアゴを演じる。もうひとりの監督さんは串刺し王ヴラド役のジェマイン・クレメント。
タイカ・ワイティティ監督はニュージーランドの人でお父さんがマオリでお母さんがロシア系ユダヤとか。
 
 
最近始めたお習字ではお手本を横に置いて、真似して書いている。その「真似して」ってのがとっても難しい。「真似する」が今身に染みる。
「ジョジョ・ラビット」では、タイカ・ワイティティがアドルフ・ヒトラーの演説真似を、  「パラサイト 半地下の家族」では、家政婦役のイ・ジョンウンが北朝鮮のアナウンサーの真似をしてはって、目が釘付け。うまいわ。練習しはってんやろなと思う(元々宴会芸の持ちネタやったんかもってゆう気も少しするが)
「聖の青春」では東出昌大の羽生善治棋士の役が本人かと見まがうほどで。モデルあがりと言われながらも努力しはったと思う。
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姿なき殺人者 TEN LITTLE INDIANS
1965年 92分 英国 モノクロ
監督 ジョージ・ポロック
キャスト ヒュー・オブライアン(ヒュー・ロンバード)/シャーリー・イートン(アン・クライド)
メモ 2020.5.9(土)ツタヤDiscasレンタル
感想
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」(テン リトル インディアンズ)の映画化。
 
舞台は孤島やなく、ケーブルカーでやっとこさたどり着く雪深い山の中のお屋敷。
映画は中学生やったかな、TVで見た。結末に息を呑んだせいかラストの映像は憶えているとおり。
(単に「昔のことはよく覚えている」加齢現象かもしれん)
再見して、シンプルで品があり英国流のブラックユーモアもあってこの映画いい。
 
館の客間に集まった6人の男たちを見て、女優が言う
「無人島へ流れ着いた2人のイギリス男みたい。”紹介されなきゃ話せない”」
 
ただ「将軍がしょっぱなに過去の罪を懺悔した後に殺された」のに、なんでみんな次々に「正直に打ち明けたら助かる」って思うの?
おかしくない? 頭にすがはいったん? 若い男女はいいことまでする。
 
何ゆえこの映画を再見したかと言うと、
「流浪の月」の感想を書いている時に、
「そうゆうたら、原作本よりも先に漫画やら映画やらをたまたま見てしまったことが何度かあったな」という悲劇を思い出したから。
フランスの小説「優しい関係」も、一条ゆかり先生の漫画を先に読んでた。(りぼん)
この映画も小説「そして誰もいなくなった」を読む前に見てしまった。
ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」のネタバレ漫画は破壊力大。この漫画はあかんわ。
(すみません。和田慎二センセでした。別マの「愛と死の砂時計」だそうです)
 
 
 
(以下ねたばれ含みます)
小説を読んだ時、人物造形は多少違うけど映画どおりの結末と思い込んでたもんで
読み終わった時の「取り残され」感は半端なかった。信じられず何度も読み返したくらい。
「なんで、なんでなん」なーんて原作に対して失礼にも思ったもんね。
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