2018年1月の映画  戻る


希望のかなた
2017年ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞
2017年 98分 フィンランド
監督・脚本 アキ・カウリスマキ
キャスト シェルワン・ハジ(シリア難民カーリド)/サカリ・クオスマネン(レストランの店主ヴィクストロム)
メモ 2018.1.13(土)シネルーブル梅田
あらすじ
内戦のシリアから逃げてきたカーリドは石炭にまみれフィンランドの首都ヘルシンキの地に降り立つ。
シリアでは仕事から帰ってみれば実家はミサイルに襲われ家族を失っていた。助かったのはパンを買いに行っていた妹と自分だけ。ミサイルは政府軍か反政府軍かISなのかわからない。妹とシリアを脱出するが混乱のさなかはぐれてしまう。今頃どんな目にあっていることか。
感想
フィンランドにはムーミンだけじゃない、アキ・カウリスマキがいる。アキ・カウリスマキ節は変わらず淡々と悲劇と喜劇を行き来する。愛想笑いはないがここには市井(しせい)の人情がある。
 
昔「夫が亡くなったのならともかく離婚してシングルマザーとなった家族を税金で救う必要はあるのか(自業自得なんじゃ)」という話があったが、理由はともかく困っている人や犬を助けるのは普通の事やないの? とアキ・カウリスマキ監督は言っている。ように思う。
 
おもろうてやがて悲しき。そしてかすかに希望がみえる。
おすすめ度★★★★戻る

ルージュの手紙 SAGE FEMME
2017年 117分 仏蘭西 キノフィルム配給
監督 マルタン・プロヴォ
キャスト カトリーヌ・フロ(クレール「奇人たちの晩餐会」 「女はみんな生きている」)/カトリーヌ・ドヌーヴ(ベアトリス)/オリヴィエ・グルメ(隣の菜園主の息子ポール)/カンタン・ドルメール(クレールの息子シモン)/ミレーヌ・ドモンジョ(金貸しのロランド)
メモ 2018.1.7(日)シネルーブル梅田
あらすじ
助産師として働くクレールは49才。ひとりで息子を育ててきた。その息子が医学生になった今もまだ職場と家との往復で息抜きは実益も兼ねた家庭菜園という地味な生活。同じことの繰り返しの日々に留守電が入る。それは35年前に姿をくらました義理の母ベアトリスだった。クレールの父に会いたいという。彼女はロシア貴族の血を引くハンガリー貴族の末裔だった。
感想
カトリーヌ・ドヌーヴがお年を召してもゴージャス。この方確か栗色の髪を金髪に染めてはるって聞いたけど変わらず豊かな髪の毛でこれは何かの魔法か?  金貸しのロランドも胴回りが貫禄ながらコケティッシュなお顔やなあと思ったらミレーヌ・ドモンジョやったらしい(驚)。
 
身なりをかまい、いつもスカートをはき、おしゃれに自由に生きてきた女の人って魅力的やねんな。おしゃれな人は見てて楽しい(ため息)。
人生楽しまなあかんね。
おすすめ度★★★1/2戻る

スターウォーズ/最後のジェダイ STAR WARS THE LAST JEDI エピソード8
2017年 152分 米国 ディスニー
監督 ライアン・ジョンソン(「ルーパー」
キャスト アダム・ドライヴァー(カイロ・レン)/デイジー・リドリー(レイ)/ジョン・ボイエガ(フィン)/オスカー・アイザック(ポー・ダメロン)/ケリー・マリー・トラン(整備士ローズ)/アンディ・サーキス(ダークサイド:スノーク)/マーク・ハミル(ルーク・スカイウォーカー)/キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ)/ ベニチオ・デル・トロ(DJ)/ローラ・ダーン(アミリン・ホルドー中将)
メモ 2018.1.2(火)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
反乱軍(レジスタンス)と烙印を押されたレイア・オーガナ将軍と一党は追い詰められていた。今は逃げて生き延びるしかない。臥薪嘗胆の時代だ。
感想
「スターウォーズ」  (エピソード4「新たなる希望 A New Hope」) から40年。ずいぶん遠くまで来た。旅は終わった
様々な断片を回収して収束に向かっているのか、新たなる始まりなのか。
 
  カイロ・レンが言う 「新たな秩序を造ろう」
 
  一緒に観たちびさぼが言う。
   「あの人、『ハン・ソロの息子さんやわ』とか『ルーク・スカイウォーカーのお弟子さん』、 『レイア・オーガナ姫の息子さんやねんて』
      ってずっと言われるんやもんな」   (気持ちわからんではないという口調。2世3世の宿命やわねえ。)
 
映画を見終わって帰る支度をしていたら「なんでルークは消えたん?」という若い女の人の声が背中の方で聞こえる。
まだ暗闇の中の(・・)さぼてんと(・・)ちびさぼ
前作「スター・ウォーズ エピソードZ フォースの覚醒」から見ているとわけわからんかもしれん。
 
チューバッカの新たなる相棒「ポーグ(鳥)」の雄叫びooooo!がかわいい。
おすすめ度★★★1/2戻る