2017年1月の映画  戻る


皆さま、ごきげんよう CHANT D'HIVER(冬の歌)
2015年 121分 フランス/ジョージア
監督 オタール・イオセリアーニ
キャスト  リュファス(ギロチンで首をはねられた貴族、聖職者、アパートの管理人、武器商人)/アミラン・アミラナシヴィリ(人類学者、頭蓋骨の収集家)/ひったくり一味/ホームレス/没落貴族/警察署長/エール・エテックス(コンサーティーナ弾き)/マチュー・アマルリック(家を作る人)
メモ 2017.1.21(土)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
仏蘭西革命時代、断頭台の露と消えた貴族がいた。ひとりの少女ははねられた首を持ち帰る。
よくわからない戦争で、住民からの略奪とレイプが繰り広げられる。
現代のパリ。ホームレスを排斥する警察署長がいる。「多様な生き方」を容認しない。
感想
「イレブン・ミニッツ」に続いてまたよくわからない映画を観てしまった・・・。
面白いんだか面白くないんだか。ヨーロッパ映画は難しいな。文化人向けかもしれない。 映画館はまたしても凍り付いていました。
(宇田川幸洋という映画評論家は日経新聞の「シネマ万華鏡」で★5つ(今年有数の傑作)付けてはりました。まあよくある様に「シネマ万華鏡」の評価はエンターティメントには厳しい。万人向けかの評価も欲しいところ)
 
元々ウチには「風刺」というものがはっきり言って「わかっていない」んやと思う。
「権力に対する抵抗」とは思うねんけど。
2015年1月にフランスの風刺週刊紙がイスラム過激派に襲われた事件があったけど、「人の嫌がる事はしてはいけません」という日本の教育で育てられたせいか、「そんなにいややいーはるんやったらやめたら」と思うねんけど。人が大事にしている事を踏みにじってからかっていいのか? ペンの暴力はいいのですか? と思う。
 
原題は「冬の歌」 「空はくもり、花は枯れる。でも、歌をうたったっていいじゃないか。」との意味だそうです。
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アイ・イン・ザ・スカイ Eye in The Sky(空の目)
2016年 102分 英国 ファントムフィルム
監督 ギャヴィン・フッド
脚本 ガイ・ヒバート
撮影 ハリス・ザンバーラウコス
編集 ミーガン・ギル
キャスト ヘレン・ミレン(パウエル大佐)/アーロン・ポール(兵士スティーヴ・ワッツ)/アラン・リックマン(ベンソン中将)/バーカッド・アブディ(前線でぶんぶんを飛ばした人「キャプテン・フィリップス」)/ジェレミー・ノーサム(閣外大臣・ウッデール)/フィービー・フォックス(兵士キャリー・ガーション)/イアン・グレン(英外相)/リチャード・マッケーブ(法律関係の人・「刑事ヴァランダー」)
メモ 2017.1.21(土)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
イギリス軍のパウエル大佐は2年間追っていたテロリストの動向をケニアのナイロビで掴んだ。
英国と米国で勧誘した青年ふたりに自爆テロをさせようとしている。ケニア軍が潜伏先を急襲、生きて捕獲し裁判にかける計画のはずだった。
感想
規模は違うけれど「未知への飛行(FALE SAFE)」を思い出す緊張感やった。
アラン・リックマンの遺作だそうです。
(予備知識なしで見られることをお薦めします)
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(映画の内容について書いています)
情報がリアルタイムで示されるゆえの「船頭多くして船山に登る」混迷が描かれている。現場を見ていない大臣は即答できる。
軍で「巧遅は拙速に如かず」(こうちはせっそくにしかず)と言われる意味がわからなかったんやけど
(あほな作戦で兵士を無駄死にさせてえーの)、なんとなくわかった気もする。前線では事態がどんどん変わっていく。
報復が報復を呼びもぐらたたきの様なテロとの戦争の最前線にいる軍人。
ベトナム戦争ではベトナムでのゲリラ戦と米国での休暇とのギャップが兵の神経をさいなんだと言われているのを読んだ事がある。
このドローン戦争でも決断をするのもボタンを押すのもまだ人間やねんね。
AIが決断しロボットが自動でスイッチを押す丸投げの未来がみえそう。
ダーティ・グランパ DIRTY GRANDPA
2016年 102分 米国
監督 ダン・メイザー
キャスト ロバート・デ・ニーロ(グランパ)/ザック・エフロン(孫息子ジェイソン「ペーパーボーイ 真夏の引力」
/ダーモット・マローニー(息子)/ジェイソン・マンツォーカス(ヤク屋)/アダム・パリー(孫息子2ニック)
メモ 2017.1.14(土)TOHOシネマズ梅田(TOHOの日 1100円)
あらすじ
おばあちゃんが亡くなった。残されたおじいちゃんの頼みで結婚を一週間後に控えたいい子の孫息子ジェイソンは、
フロリダへの一泊二日の旅に付き合う。おばあちゃんを偲んでのしみじみした旅かと思いきや・・・。悪夢の始まりであった。
感想
「おじいちゃん亡くなって3年近くたつのに、おばあちゃんまだめそめそしてはるわ。」とちびさぼに話すと
 
生き返った みたいな人もいてはるのにねえ。」との返事。
 
お葬式から1日で「生き返った」じっちゃんが、ここにいた!
「たがが外れた」といってもいい。 それは「抑圧からの解放」
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ミュージアム 
2016年 132分 日本
監督 大友啓史
脚本 高橋泉/藤井清美/大友啓史
撮影 山本英夫
編集 今井剛
美術 磯見俊裕
出演 小栗旬(沢村久志)/尾野真千子(沢村遥)/野村周平(西野)/妻夫木聡(カエル男)/市川実日子(いちかわみかこ・橘幹絵)
メモ 2017.1.7(土)なんばパークスシネマ(いただいたチケットで鑑賞)
あらすじ
猟奇連続殺人発生。残虐な殺人だ。被害者たちに繋がりはあるのか。
感想
ワークライフバランス・・・ねえ。
遊び歩いてるわけやなし。国のため民衆のため熱心に働いてはるんやからえーんやないの。
「隠蔽捜査」
「お前の仕事は家を守ることだ。俺の仕事は国を守ることだ」
こーゆう一家必要よ。(部下に強要しなければ)
 
原作コミックとほぼ同じ展開なんやけど、後半長い。 132分長い。落ちそう。
コミックも拉致監禁されてから失速するんやけどそこをまねしてどうする。だいたいひとり芝居は難しいねん。
(家で「ダーティハリー2」見てたからかなあ。 ピリッとしない。)
 
小道具さんが気合い入ってる映画でした。(ちょっとしか映らないのにねえ)
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM
2016年 133分 英国/米国
監督 デヴィッド・イェーツ
脚本 J・K・ローリング
撮影 フィリップ・ルースロ
編集 マーク・デイ
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
キャスト エディ・レッドメイン(ニュート・スキャマンダー)/キャサリン・ウォーターストン(ティナ・ゴールドスタイン)/ダン・フォグラー(パン屋ジェイコブ・コワルスキー)/アリソン・スドル(ティナの妹クイニー・ゴールドスタイン)/エズラ・ミラー(養子クリーデンス・ベアボーン「少年は残酷な弓を射る」)/サマンサ・モートン(嫌魔術者メアリー・ルー・ベアボーン)/ジョン・ヴォイト(新聞社主)//ダン・ヘダヤ(情報屋)/カーメン・イジョゴ(プレジデント)/コリン・ファレル(グレイブス)/ジョニー・デップ(グリンデルバルド)
メモ 2017.1.1(日)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
魔法動物学者のニュート・スキャマンダーは鍵の甘い鞄を持ってアメリカ・ニューヨークの港に上陸する。エジプトで囚われていた希少魔法動物を故郷アリゾナに放つためにやってきた。
感想
知り合いの3人から「眠い」と聞いたので心して出かける。確かにちょっと冗長。編集でばっさりできなかったんやな。ウチにはどのシーンもおいしい。「ハリー・ポッター」ファン向き。
ハリー・ポッターが学校で使う教科書『幻の動物とその生息地』の著者ニュート・スキャマンダーの若い頃フィールドワークしてる時代のお話。ニュート・スキャマンダーは魔法使いよりも魔法動物が大好きな動物博士(まあいわばムツゴロウさんみたいな)。学校時代の恋人リタ・レストレンジのレストレンジ家は「ハリー・ポッター」のべラトリックス(ヘレナ・ボナム=カーター)が嫁いだ家らしい。(つまり名門でダークサイドに落ちた家系)
「ロード・オブ・ザ・リング」がフロド(イライジャ・ウッド)の物語に見えてサム(ショーン・アスティン)の話だったように、異世界に入り込んだジェイコブ・コワルスキー(パン屋になりたい男)の一日の夢物語だったようにも感じる。
 
そやけど最後にあの方が登場とはねえ。びっくりしましたわ。
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