キャスト トム・ハンクス/バルカド・アブディ(リーダ・ムセ)/バルカド・アブディラーマン(少年アダン)/ファイサル・アーメド(ノール・ナジェ)/ マハト・M・アリ(ワリド・エルミ)/マイケル・チャーナス(一等航海士シェーン)/デヴィッド・ウォーショフスキー(機関長・マイク・ペリー)
メモ013.12.7(土)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
実話の映画化。2009年ソマリアの武装した漁師4人組は、ソマリア沖の公海上でコンテナ船「マースク・アラバマ号」に無理やり乗り込む。目的は金の海賊行為。アラバマ号は、アデン湾からモンバサに向っていた。フィリップス船長は乗組員20名を機関室に隠す。船にあった3万ドルでは満足しない海賊ムセ。その後なんやかやあった後、救命艇で逃げる4人組に拉致されフィリップス船長は人質となってしまう。そしてアメリカ海軍駆逐艦ベインブリッジが出動する。
感想
緊張が続く映画。追ってくる海賊の舟を空手のアラバマ号がなんとかかわそうとするシーンがよくできている。波をたてたり、ジグザグ走行したり、放水したり一回は成功するねん。それでも食い詰めた漁師たちは執拗にアラバマ号を追う。
哀しい映画。内戦で疲弊し食料も仕事も希望もなくしたソマリアの民。あるのは武器とボスの搾取だけ。その世界の矛盾、不公平、貧しさ、不幸のつけを市井の誠実な人、同じ海の民のフィリップス船長が一身に被ることになる不合理さ。この船長は家族のもとに帰りたいという一心で耐え、よーがんばりはるねん。決して英雄ではないのに。この事件の数年後、海に戻りはったんやって。