2005年6月の映画  戻る


50回目のファースト・キス 50 First Dates

2004年 米 99分 コロンビア
監督 ピーター・シーガル「N.Y式ハッピー・セラピー」
脚本 ジョージ・ウィング
撮影監督 ジャック・グリーン
美術 アラン・ラウ
音楽 テディ・カステルッチ
キャスト ドリュー・バリモア(ルーシー)/アダム・サンドラー(ヘンリー)/ブレイク・クラーク(ルーシーの父マーリン)/ロブ・シュナイダー(ウーラ「ホーム・アローン」「デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?」)/ショーン・アステン(ダグ「ロード オブ・ザ リング」)/ダン・エイクロイド(キーツ医師)/ルシア・ストラス(アレクサ)/エミー・ヒル(スー)
メモ 2005.6.23(木) 梅田ブルク7
あらすじ
ヘンリーは独身生活を謳歌している。ハワイという避暑地で獣医をしているこの男にとって、バカンスで訪れる美女たちはよりどりみどり。ナンパの腕も後腐れなく別れる術もハンパやない。腕時計に話しかけ「スパイなんだ」なんぞと言ってのけドロン。。。後には楽しい思い出ばかりなり。ところが難物があらわれたのよ。知恵を総動員し、手練手管を尽くす彼。
感想
映画館は・・・・・・カップル満載やった(**)。   男の人には、結構キツイ内容ではなかろかと思うのであるが。並大抵の事やないよ。古くは「プリティ・ウーマン」とか最近では「きみに読む物語」とかカップルで観にいく勇気が・・・・猛者やね。なーんも考えんとロマンティックコメディだと思ってのほほんと観にいったら♀の人から「覚悟があんねんな」と思われて地雷踏む事に、いや、くもの巣にかかる事になるかも。
 
舞台がハワイであり、ヘンリーがプレイボーイで獣医というのがうまい設定。生き物の世話をするのが好きやねんから。深刻な話を前向きに明るく、しかも面白く作ってあるのがえらいと思う。
 
ショーン・アステンがドリュー・バリモアの弟なのに笑った。あんさんいくつですか? ロブ・シュナイダーが結婚のダークサイドを演じていて笑った。ネイティブ・アメリカンだなんて。誰だかわかんなかったよ。
おすすめ度★★★★戻る

電車男

2004年 日本 101分 東宝
監督 村上正典
原作 中野独人
脚本 金子ありさ
撮影 北山善弘/村埜茂樹
映像 吉川博文
音楽 服部隆之 
歌 ORANGE RANGE「ラブ・パレード」
 
 
 
 
 
 
 
 
出演 山田孝之(電車男「六番目の小夜子」「ウォーターボーイズ」)/中谷美紀(エルメス)/国仲涼子(看護婦・りか)/瑛太(引きこもり・ひろふみ)/佐々木蔵之介(疲れた会社員・ひさし)/木村多江(倦怠期の主婦・みちこ)/岡田義徳(ヲタク3人組・よしが)/三宅弘城(ヲタク3人組・たむら)/坂本真(ヲタク3人組・むとう)/大杉漣(暴れる酔っぱらい)/西田尚美(エルメスの友)
メモ 2005.6.16(木) 動物園前シネフェスタ
あらすじ
今日も今日とて秋葉原でフィギアをゲットしたアニヲタ、ゲーヲタくん。帰りの電車内で清楚な女性に目を奪われる。でも所詮オレとは別世界の人。諦観して自分の世界に浸るがそこに現れた酔っ払いのリーマン。こやつが意外にもキューピッドだったのよ。 彼女が絡まれているのを見て、思わず立ち上がった彼。(;゚ Д゚)
彼女はお礼にペアカップを送ってきた。  うろたえどうしていいかわからずネットの掲示板で一部始終を報告する彼。掲示板の連中は聞く 「どこのカップだ?」 「それで彼女の気持ち度がわかるゾ」 そのカップは「HERMES」だった。 一瞬沈黙する掲示板。そして、「電話でお礼を言え」 「手紙だ手紙!」と怒涛のような書き込み。7人の ギャラリー サポータ達、無責任で一面識もなくて赤の他人であるゆえに言える本音の知恵を授けられ、体中の勇気をかき集めてカレは電話するのであった。エルメスさんに。
感想
ネットのアドバイスの後押しで頑張って変身した電車男を見て・・・・・・(そっち系に詳しい訳やないねんけど)(立ち居振舞いはともかく) 「ちゃう、絶対ちゃう、アキバ系やない・・・」・・・・と誰しも思う。思うはず。   「今時、パソコンが使えないでビジネス?」「なんの仕事してはんねん? 商社? 通訳? 秘書???」・・・・と誰しも思う。思うはず。   中谷美紀(エルメス)よ・・・・やせ過ぎ・・・・。
 
 
  などと思うもんの、映像もストーリーも演出もよくできていた。ほとほと感心した。 オタッキー過ぎると絵にならんし、美男美女では説得力がないし、結局ふたりはちょっと変人でそのぎりぎりの線が奥ゆかしく、かわいらしいお話だ。クスクス笑ったりせつなくなったり、 踊らされてしまったな orz。
 
おっとりしたお嬢様でとっても包容力のあるエルメス。「年上だから・・・」なーんてせんない事はこれっぽっちも言わない所がいい。そして、電車男の純情さ一途さ。情けなさとピュアさのボーダーライン。うまかったな。 一生こういう風に生きていける人もこの世のどこかにいるんだろか。
 
しかし、「HERMES」を「エルメス」って読めなかったアタシって、「百武」が「ガンダム」ってわからなかったアタシって・・・・なんて中途半端なヤツなんだ面白みがないヤツなんだ(凹む)。>「百武」が「百式」だった・・・・っておまけまでついてきた。(・ ・)えっ?  (◎-◎;)  (。。lll)ガーン
案外見る人を選ぶと思うのでお薦めしない(ワタシだけのもの)。でも満足度★★★★★戻る

コーラス

2004年 仏 97分 ヘラルド
監督・脚本・音楽 クリストフ・バラティエ
製作 ジャック・ペラン(「鞄を持った女」
キャスト ジェラール・ジュニョ(マチュー「バティニョールおじさん」)/ジャン=バティスト・モニエ(ピエール)/フランソワ・ベルレアン(校長「さよなら子供たち」)/マクサンス・ペラン(ペピノ ジャック・ベランの息子)/マリー・ビュネル(ピエールの母)/カド・メラッド(シャベール・体育教師)
メモ 2005.6.2(木) 天神橋六丁目 ホクテンザ2
あらすじ
1949年フランスの片田舎、ひとりの教師が舎監として赴任する。その学校は「池の底」と呼ばれ親を無くした子や素行に問題ありの子供を集めた寄宿舎だった。マチューが校門で目にしたのは幼いペピノ。父親が迎えに来るのを待っているのだ。ペピノの両親は戦争で亡くなったのだがいくら説明しても待つのをやめようとしないらしい。
感想
いい映画だったな・・・・・。
心が洗われるような音楽。こういう曲は、人の心に響くように作られているんだろうな。と、聞き入る。静かで深い感動がひたひたと心を満たす。音楽で幸福が味わえるんだな。
子供たちが窓から手を振ってマチューと別れるシーンがすばらしい(計算され尽くした演出だ)。説教くさいところとか、感動さそう、涙を流させようというあざとい演出が感じられないのがいい。全体に淡々としていて、こなれたそして枯れた感じだ。
 
うまい事持っていかれているような気もほんちょっとするが、ここは素直に身と心をゆだねる・・・・
おすすめ度★★★★1/2戻る