潜水艦は空気も限られているし積める食糧も限られている。7名(だったかな)もの敵はおじゃま虫でUボートでは反対の嵐。それでも艦長は頑としてきかない。しかしソードフィッシュの若い艦長が髄膜炎に冒され死亡。その菌は艦内を汚染する。独逸軍にも病人が発生し艦内は死の潜水艦になりはじめる。「疫病神だ!」と怒る独逸の兵たち。それでも艦長はアメリカ兵を海に放り込もうとしない。(もう人殺しはたくさんなのだ。)そんな中補給を受けるはずの海域に味方がいない!。アメリカの駆逐艦がいる。味方はやられたのだ。人殺しはもーええのに沸き立つ怒りと条件反射。仇を討とうとU−429は戦闘状態に入る。敵艦はまったく気づいていない。奇襲作戦だ。ところがアメリカ兵たちが阻止しようと暴れる。その結果無駄に魚雷が発射され、敵(アメリカの駆逐艦)に感ずかれてしまった! 爆雷を山ほど落とされたU−429は身を潜め深い海に沈む。
長い長い息が詰まる潜行だ。窒息するか浮上して敵にやられるか。艦長のヨナスは浮上する。そこには敵はいず澄みわったった夜の空気があった。
しかし生き残った兵は少ない。部下を生かすため艦長ヨナスは決断する。アメリカに向かおうと。手がたらんからアメリカ兵にも手伝ってもらおうと。
はい? 敵と手を組んで協力して艦をうごかす〜って? それ正気ですか?まじっすか? と非難ごうごう。米国からも独逸からも。
説得と威圧でおさえこむが、独逸軍のくーでたーが発生。争っている中部下に刺され艦長ヨナス死す! しかも反乱兵は自艦の位置を独逸に打電したようだ。これで独逸軍にも追いかけられるはめとなった。とーぜんアメリカ軍に見つかれば「敵艦発見!」ですわな。前門の虎、後門の狼状態。。。。。案の定独逸のUボートとアメリカの駆逐艦に見つかる。「裏切り者!」と独逸軍は魚雷を発射するのだ。水面下での壮絶な戦い。U−429はしのぎきれない。後を託された副艦長ルドヴィグは決断を迫られる。
「味方を攻撃するかこのままやられるか」
U−429のヨナス艦長ティル・シュヴァイガーの男っぷりが、いい。
「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」のドイツ人。Uボートの艦長って、眼光鋭くストイックでそれはそれはいい男で哀愁に満ちてないと・・・受け入れられない体になっているかも。対するアメリカ軍人が、なんと! 涙目のウィリアム・H・メイシーなんだよ。勝負しちゃいないな。 そしてドイツ人が独逸語でしゃべっているんだよ。アメリカ人って結構イキだな。