ショパン全作品を斬る

      

1839年(29才)


次は1840年(30才) ♪  前は1838年(28才) ♪  目次 ♪  音楽の間に戻る ♪  詠里庵ホームに戻る
 この1839年はショパンの生涯中傑作を最も大量に生んだ年と言える。 解説する方にとっても難儀な年である。 前年からショパンの肺病が始まったこととジョルジュ・サンドとのマジョルカ島行が健康を一層悪化させたことを考えると、 この年こんなに生産的だったのは不思議である。 しかし1839年6月フランスのノアンにあるサンドの邸宅に移ってからの体調回復後、 何ものにも邪魔されることなく、 貯めていたふんだんな素材を余すところなく利用し、 ショパンは生き返ったように創作に打ち込むことが出来たのだろう。 既に波乱の人生を経験した後の安寧の時期だけに、 以下のような多様な雰囲気を併せ持つ世界を生みだしたのかも知れない。

次は1840年(30才) ♪  前は1838年(28才) ♪  目次 ♪  音楽の間に戻る ♪  詠里庵ホームに戻る