人間の欲望とは際限がありません。そして我侭であり、それを満足させる為には、望むもの・望むだろう物を提案し続けていかなければなりません。
品揃え・品質・価格・快適さ・サービス・・・あらゆる面で応えなければならないのです。
さもなければ顧客は離れ、より自分が望んでいるものに近い物を提案しているお店にいってしまうでしょう。ですが店側はどこまで顧客に迎合すべきなのかという問題もあります。
例えば、あるGMSの寿司バイキングの売り方で、一貫づつ丁重に包装してある、衛生的で取り易い形式がありましたが、いざ食べる段になって、食べている姿を想像しながらその寿司の販売したのか疑問に思われました。
少なくとも私には食べにくく、又その寿司が美味しそうには見えなかったからです。
お客様に快適さを与える代わりに、商品の旨さという視覚的演出が弱体化しているように思えてならないのです。
そして、魚の寿司と差別化し、打ち出しているお店が多くなってきていますが、ただ平台に何の演出もしないで並べて、ハイ、プロが作った寿司ですよ!と掛け声だけよく、食べたくなる雰囲気作りもできていないのが現状の鮮魚の寿司コーナなのです。
演出にはお金が掛かると思われがちですが、工夫とアイデアでガラッと変った雰囲気作りが可能なのです。
今、お店に欠けているものはシズル効果であり、“総合”の楽しさが、地域一番店つくりの最大のポイントなのです。
〈演出工夫例を写真で比較してください〉