家庭内で最も細菌が多く検出されたのは「キッチン」ついで「浴室」「洗面所」で、汚いと思われている「トイレ」は家庭の中では比較的衛生的なことがわかりました。これは花王と宇都宮大学教育学部が同一家庭内の約100ケ所から同一条件で細菌やカビを採取し、微生物の分布状況を調査して明らかになったものです。
調査結果によると、汚染度の最も高いキッチンでは汚染の指標菌である「大腸菌群」の他、食中毒や感染症の原因となる可能性がある「大腸菌」「黄色ブドウ球菌」「緑膿菌」も検出されたとのこと。
また同調査では生活者の除菌意識と方法についてもふれており、
「台ふきん・食器用スポンジ・まな板等の菌の溜り場は細菌を広げる可能性があることを認識し、こまめな除菌が必要。」
「調理台や食事用テーブルなどの硬質表面に対しては、見えない菌を意識することが重要。使い捨ての除菌シートなどによる除菌を行うこと。」
とアドバイスしていました。
家庭の衛生対策はこのような調査からも万全とは言えません。消費者と直結するスーパーマーケットとしては、より衛生管理に注意し、売場をつくっていかなければいけないでしょう。HACCP(ハセップ)の導入など検討してみてはいかがでしょうか?