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2001年3月12日(月)
次回 3月19日(月)更新
NO_13

〈シナジー週間情報〉

〈鰹-カツオ〉

 「女房を質に入れても・・・」という初鰹は5月が旬に当たる。以後11月くらいまで(もどり鰹)がシーズンであり“タタキ”や“のっけ盛り”“マリネ”など、様々に調理できる魚として知られています。
 面白いのは鰹の食べ方が東と西とで違うことでしょう。静岡辺り(フォッサマグナ)を中心として、東はナマが常識ですが、西ではナマで食べることはほとんどありません(タタキで食べます)。というのも、鰹は紀州沖から黒潮に乗って北上し、盛岡あたりで大きなサイズに成長するからで、この鰹を運んでいては痛みが早く、ナマには適さなくなるからです。このほか、鰹にはアニサキスという特有の寄生虫がいることも、処理を難しくしている理由でした。
 しかし現在では、鮮魚の流通網が発達したおかげで、東も西も同じような状態で食べることができます。にもかかわらず、人は不思議なもので、同じ習慣を続けています。

 鰹は季節ごとに群れをなして移動する回遊魚で、サバ科に属します。水温17〜32℃、塩分3.4%前後、透明度20メート以上の北緯40°〜南緯40°までの帯状の水域に棲み、世界中で水揚げされています。以下の5つを〈鰹類〉として総称しています。

    1.    マス: 体調1m前後になる
    2.  ハガツオ: 体調1m前後になる
    3. ヒラソウダ: 体調40〜50cm
    4. マルソウダ: 体調35cmくらい
    5.   カツオ: 2〜4才魚で体長40〜60cm、4kg以内がほとんど。
            成魚になると90cmで18〜19kgと大きくなる。


※魚の鮮度

 魚の鮮度の指標として〈K値〉という数字が用いられます。
これは魚肉に含まれるアデノシン3リン酸の分解が進行する割合をパーセントで表すもので、値が小さいほど新鮮です(食べ物として生きの良さと完全に同義ではありません)。この分解は温度が高いほど早く進行します。
 図は農林水産省東海区水産研究所で実験した、0℃における〈K値〉上昇のデータです。

 鰹をナマで食せるのは0℃保存で2日間です

 

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