生鮮三品のなかで「青果」だけは他の部門と“鮮度”が大きく違います。
それは『青果は生きている』ということです。収穫するために根を切ったあとも、青果は呼吸し、水分を放出して成長しています。生きているのです。
しかし。栄養分や水分を他から吸収できないため、自分の体内にある水分や栄養を消費して呼吸作用や蒸散作用(※)を行うことになります。
これが“目減り”“シオレ”の原因です。これを最低に押さえることが鮮度管理のポイントなのです。
青果物に関する基礎的な知識を身に付け、商品ごとの特徴を知ることが新たな青果部門の発展に繋がっていきます。
※ 蒸散
蒸散とは水分が失われていくことをいいます。
野菜では葉芽類がきわめて多く、茎菜類、根塊、地下茎、球根の順に少なくなります。蒸散作用の激しいものの管理がキチンとできることが、青果物取り扱いのキーポイントとなります。成長期にある青果物ほど蒸散活動は激しく、完熟した果物は蒸散は活発でなくなるのです。
いかに鮮度管理が重要か、おわかりいただけると思います。