禁煙日記?について
「何故、禁煙日記か?」と思いながらメニューをクリックしていただいたことでしょう。
一応、少しだけ理由があります。
20年間吸い続けたタバコに、昨年別れを告げました。まだ1年も経ってないし、油断はできませんが・・・。
禁煙はこれまで幾多の失敗を積み重ね、自己嫌悪を繰り返し、とにかくこの20年間で10回以上のチャレンジを行なって、ことごとく返り討ちにあってまいりました。
特に、結婚をして子供が生まれてから何度か重大決意した禁煙に失敗し続けていた頃は、「俺には父親になる資格はない!」だとか「子供とタバコとどっちが大事だとゆーんだ!?」なんて、かなり自分という人間に自信を失ったりしたこともありました。
その禁煙に昨年ひょっこり成功してしまったのです(何度も言うようですが、まだ油断はできません)。
どうして今回ばっかりは成功してしまったのか?
要因はいくつかあったと思っているのですが、その要因の一つがここに掲載させていただいた”禁煙日記”を書き続けたことだと私は確信しているのです。
内容は、まぁ、読んでいただければわかりますが、『○時間経った・・・』『○日経った・・・』『今日で○週間・・・まだ大丈夫だ・・・』と、まるで救助を待つ難破船の航海日誌のようです。
自分がタバコを止めることができたからって、手のひらを返したように喫煙者を攻め立てている記述もたくさんあります。
私の、人間性が問われる内容ですね(笑)。
ですから、さすがにこの日記までを公開するつもりはありませんでした。
☆ ☆ ☆
ニコチンの禁断症状と闘っていた頃、私はネット上のいくつかの禁煙サークルへの常連投稿者でした(笑)。
そこでお互いの状態を報告しあったり、励ましあったりして、ともに禁煙に頑張るのですが、元来が講釈好きだった私は、いつのまにかそこで他の禁煙トライ中の投稿者の方々から個人的に相談メールをいただくようになってしまいました。
匿名のネット上の掲示板ではヘラヘラと他の方にアドバイスしていた私でしたが、カウンセラーでも医者でもない私がそんな直接の相談事に的確にお答えすることなんてできるわけがありません。
なにより禁煙のプロセスは一人一人違うものですし、専門家でもなんでもない私は「私の場合はですね・・・」というお話しかできない限界もあります。
個人的に相談メールを頂いた何人かの方に、私は試しに自分の禁煙日記を送ってみたのです。
もう、何かのお力(ちから)になればという気持ちからでした。
これが、不思議と効果があったのです(多分、ほんの少しでしょうけどね)。
ほんの少しだけ、なにかのお力(ちから)になってしまったようなのです。
禁断症状に苦しみながらも、真剣に禁煙したいと考えている方にとって、どうやら二つの効用があったように思います。
禁煙を始めた人達は皆不安でいっぱいです。
「この苦しみはいつまで続くんだろう?」「この先どうなるんだろう?」「明日も苦しいのかな、いつになったら楽になるのかな?」というふうに常に先行きに不安を抱えている禁断症状真っ最中の人達が、この航海日誌のような日記を読んでいただくことで『1週間後にはまだこんな感じなんだ』『1ヵ月後はこんなに楽になるのか!』と具体的なイメージを持って頑張ってもらえる手助けになったということです(ほんのちょっとだけですよ)。
それが一つ目の効用です。
禁断症状との闘いは孤独な闘いです。
二つ目の効用は、単純ですが、「みんな苦しんでるんだ」と、「苦しいのは自分ひとりじゃないんだ」と、思えることでしょうか。
☆ ☆ ☆
長くなりましたが、自分のためにつけたこの禁煙日記が、思いもかけず他人のためになったということを知った私は、「ふ〜ん、いつかホームページを作った時には片隅にでも公開しておくか・・・」と考えたのでした。
ま、いずれにしても釣りとは関係ありませんね。
(釣り人の皆さん、タバコの吸殻を防波堤にポイポイ捨てるのは止めましょう。ましてや、海に投げ込むなんてもってのほかですよ!そんなあなたを見た周りの人は、多分口には出さないでしょうが、あなたを軽蔑するでしょう。)
2002年3月3日
⇒『禁煙日記?』を読んでみる
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