禁煙日記?

      
【喫煙撲滅コラム〜独り言ノートより〜
1)タバコのポイ捨てについて
2)俺って、怪しい中毒患者?
3)天神界隈喫煙事情
4)防げ!小学生の受動喫煙

2001.06.04(月)

禁煙をしてみようと思った。
これまで20年間、何度も試みては失敗してきている。
最近は、失敗して自己嫌悪に陥ることがいやで久しく試みたことはなかったが、いつかは禁煙するのだという漠然とした確信だけは持ち続けていた。
その「いつか」はぼちぼち自分にも訪れるのではないかという気がしている。

きっかけは二つあった。
一つは先週末家族で行った三井グリーンランドでトランポリンをやったこと。
もう一つは面白い本に出会ったことである。

R紗を抱っこしてトランポリンをやった。5、6回飛び跳ねた時、急に心臓がバクバクと鼓動を打ち始めた。
死の恐怖が一瞬私を包んだ。
これまで筋肉の衰えや老眼は甘んじて受け入れてきた私であったが、それが死を感じさせたことはなかった。
だが今回は違う。
死の恐怖を感じさせた心臓のバクバク感は私になにか得体の知れない害毒が身体の内部を蝕んでいるというイメージを脳裏に浮かばせた。
私がやっている身体に悪いことといったらアレしかない。
そう、得体の知れない害毒はすぐにタバコに姿を変え、どす黒く汚れた私の肺臓と二重写しになっていったのである。

本の表紙「禁煙の愉しみ」という本は2週間ほど前に購入し、ずっと私のかばんの中にしまわれていた。
禁煙を始めたくなったら読もうと思っていた。
先のトランポリン事件を待つまでもなく、私はそろそろ十何回目かの禁煙チャレンジどきかと考えていたのだ。
そのきっかけを待っていたに過ぎないのである。

その本の中に非常に有用な言葉を見つけた。
「禁煙の稽古」という言葉である。
そう、私は今日から禁煙の稽古を始めようと思う。

2001.06.05(火)

稽古のつもりで、昨日は午後2時半頃から1本も吸わなかった。

今朝、家を出て駅へ向かう途中に1本吸ったが、それも我慢しようと思えば我慢できたような気がする。
身体はタバコを欲していたし、今吸えばさぞや美味しいのかな?という気はした。
けれど、多分それほど美味しいわけでもないんだろうなという確信に近いものもあった。
(ニコチンを取り込んだ快感にごまかされずに、味を感じるんだ。タバコって本当に美味しい味なのか、ちゃんと味を感じてみるんだ)
自分にそう言い聞かせながら火をつけた。
今まさにタバコを吸おうとしている自分をみつめる、もう一人の自分を感じながらタバコの煙を吸い込んでみた。
ニコチンで頭が少しクラッときたけど、思った通り、タバコはそれほど美味しいものじゃなかった。

稽古初日なのだが、その時不思議と喫煙という行為はニコチンという中毒物質の身体への摂取なんだなーという実感をしみじみと持つことが出来た
今後禁煙を続けた時に出てくる渇望感に少しだけ勝てる自信がついた。
「今吸えばきっと美味しいぞ」という気持ちは否定することができるかも、と思った。

今日は午前10時過ぎに3本目を吸った。
4本目は4時間我慢できた。
途中外出していたのだが、昼飯時に入ったファーストフード店では回りの皆がスパスパと吸っているのを横目に小一時間ほど休憩しながら読書もできた。
また自信を深めた。
ひとつはタバコを吸うことが第一目的でやってくるお昼時間のOLで一杯のファーストフード店でタバコを我慢できたことだ。
その時すでに3時間ほどはタバコを吸わない時間が経過していた。
吸いたいという衝動は強く喉の奥から突き上げてきたが、それを我慢できた。
ふたつめは読書とコーヒーとタバコは3つで1セットという習慣を割と簡単に断ち切れたことだ。

外出から戻る途中で今日最後の予定のタバコを吸った。
午後2時15分であった。
明日までまた禁煙の稽古をしよう。
明日までできたら明後日まで続けてみよう。
明後日までできたら週末まで続けてみようと思っている。
あくまでも稽古ではあるが、いつでも本番に移行してもよいと自分で決めている。
昨日から今日にかけて稽古を止めるとき(タバコを口にする時)はもっと我慢できるけど稽古だからこの辺でよしとしようと思っている。
その間には何度か波のように襲ってくるタバコへの渇望感を乗り越えているので、少しもったいないなーという気分が常にあった。

姑息な手段かもしれないが、ここでタバコについての悪いイメージを書き連ねてみる。

・ 肺が真っ黒になってガンになる。
・ 口が臭い。
・ 歯が茶色になって不潔だ。
・ 痰がでる。夜中に痰が出てきて目が覚める。その痰がくさい。
・ 妻に意志の弱い人間だと思われる。
・ Y介が真似して高校生くらいになると隠れてタバコを吸うようになる。
・ R紗に臭いと嫌われる。歯が汚いと言われる。
・ 頭がぼ〜っとなる。
・ 集中力が持続しない。
・ 健康に悪いとわかっていながら吸うのは野蛮人だ。
・ タバコをやめられないのは頭が悪い証拠。
・ 薬物依存症。
・ ニコチン中毒、おまえは中毒患者
・ ニコチンの攻撃。20年分の攻撃を甘く見るな。
・ 「まあいいじゃないか」とにこやかに微笑む偽善者の正体は、ニコチン中毒患者のもう一人の自分。
・ 心臓が爆発する。不整脈。
・ 死ぬ。
・ 味覚がおかしい。
・ 太れない。

2001.06.06(水)

20年間の喫煙生活で身についてしまった条件反射的喫煙のシチュエーションがいっぱいあることに気が付いた。
禁煙中にそのシチュエーションに身を置いた時、ニコチンの禁断症状は相乗効果的に増進し私を襲う。
生理的な欲求がない時でも条件反射的にタバコが吸いたくなるのだ。
まるでパブロフの犬である。情けないったらありゃしない。
昨日からの稽古でそのことに気が付いた。
私に喫煙衝動を起こさせる因子はコーヒーや読書だけではないのだ。
この20年間で私の身に染み込んでしまった因子(条件反射的喫煙シチュエーション)を思いつくままに列挙してみよう。

・ 朝の出勤、マンションの玄関を出た時
・ 駅のホームの電車待ち
・ モーニングコーヒー、食後のコーヒー
・ とにかく仕事
・ 食後
・ 飲酒
・ 会議
・ ゴルフの練習
・ 釣り
・ 車の運転(一人)
・ 散歩
・ 妻の目の届かないとき
・ 寝起き
・ うれしい時
・ 悩む時
・ 迷う時
・ 喫茶店での読書
・ 映画やドラマでタバコを吸う場面をみたとき

今は会社にいる。
強い喫煙衝動に襲われている。

またひとつ気が付いたことがある。
喫煙衝動は例えて言うならのどの奥に何か熱い塊のようなものがせり上がってくるような感じだが、この喫煙衝動は空腹感に置きかえる事ができそうに感じた。
そうして喫煙衝動が襲ってくるたびに何かを食べればいいのではないか。
2つの身体反応はとても似通って感じるのだが。
タバコを止めたら太ったと言う話はよく聞くし。
どうだろう?やっぱり関係ないかな。

現在午前11時頃だ。
1本吸って本番に突入しようと思っているがどうであろうか。
まだ稽古が足りない気もする。
例えば飲酒時の喫煙を我慢する稽古であるとか。
 
2本吸ってきた。
どこまで続くかわからないが、禁煙の本番に突入しようと思う。

その後双葉の島田さんと外出した。
横でスパスパ吸われても我慢できた。
よし、大丈夫だ。

2001.06.07(木)

順調。
今午前10時前だが続いている。
あと1時間ちょいで24時間を経過することになる。
週末までいけるかな。
いけたら土日にルーフキャリアを買おう!
(注:私はキャンプ用に何年も前から車のルーフに取り付けるキャリアが欲しかったのだが、妻からは「そんなの贅沢。タバコが止められたら買っても良い」と言われて、ず〜っと我慢していたのであった。)

ニコチンが身体から抜けてくると眠くなるとは聞いていたが、昼休みに会社を出て喫茶店にいた時猛烈に眠くなってきた。
本を読みながらずいぶんこっくりこっくりしていたはずだ。
喫茶店を出て会社に戻った時は「ずいぶん寝たなあ」という感じがした。
喫煙衝動を紛らわせるために会社を出たのだが、おかげでずいぶん収まったようだ。

身体の中のニコチンは3日でほぼ抜けるのだという。
しかし喫煙衝動をはじめとしたニコチン中毒症状はやはりかなりしつこいらしい。

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2001.06.08(金)

眠い。
ニコチンが抜けてきたことによる身体の反応なのか、ただの睡眠不足か。
今会社でモーニングコーヒーを飲んでいるが、喫煙衝動はなくなっていない。
けれど我慢はできている。
タバコを吸っているつもりで大きくゆっくり深呼吸する。
煙を吸い込むようにゆっくり吸って、ゆっくり吐く。
そうすると少しタバコを吸いたい!という欲求が薄れるようだ。
もうすぐ48時間が経過する。

昨日の夜、妻に禁煙をスタートさせていることを教えた。
ルーフキャリアはせめて1ヶ月続いてからだと妻に言われたが、強引に今週末買う事にする。
禁煙を継続させるにはお金が必要なのだ。

喫煙衝動は昨日よりも弱いような気もするが、同じ位のような気もする。
現在午後2時。
一応順調。
早く仕事を終えて週末に突入しないと、仕事のイライラが喫煙衝動と一番結びつきやすいようだ。

昼休みはドトールコーヒーの禁煙フロアがいい。
昨日も今日も利用した。
喫煙衝動を抑えるにはドトールコーヒーのフレッシュオレンジジュースがいい。
あの酸っぱさがニコチン中毒の身体に効くような気がしている。
昼休みはタバコを吸うためにやってくる客が多いので、禁煙フロア(階が違う)はいつもゆったりしているし「う〜ん、エアーシャワー!」ってな感じがするのがとても好きだ。
2階にある喫煙フロアを通り過ぎて3階のフロアに向かうのだが、これまで2階のフロア専門だった自分が少しなつかしい。

喫煙衝動に耐えているとき、フッと嘘みたいにタバコなんて全然吸いたくない気持ちになる時がある。
タバコへのもやもやした気持ちでぼ〜っとなっている頭が、すっと雲が晴れるみたいにすっきりする瞬間だ。
まだ瞬間瞬間の細切れの状態であるが、これが続くようになれば大丈夫だと思わせるものがある。
今の私にとって、これが心のよりどころだ。

2001.06.12(火)

昨日月曜日は免許の更新のため公休を取っていたので3連休となった。
休日の間はそれほど喫煙衝動は起きないだろうと思っていたが、結構来た。
車を洗車しているときやルーフキャリアを取りつけている時、子供が寝静まって妻が風呂に入っている時(これまでだったら絶好の喫煙タイムだったのだ)、その他いろいろな場面で条件反射的な喫煙衝動が起こってきた。
もうじき6日が経過する。
昨日3万5千円出してルーフキャリアを買ったことだし、禁煙中断なんてことの無い様にがんばろう。

実は今日は8年目の結婚記念日。
禁煙の本番をスタートさせたときに「せめて結構記念日までは・・・」と思っていた。
次はせめて6/2○の誕生日までは継続させてみよう。
40歳は記念すべきターニングポイントになりそうだ。
新しい自分の誕生である。ちょっと大袈裟か。

禁煙サークルみたいなホームページに投稿した。
他の人の投稿を読んでみると、「たった1本の喫煙がすべてをぶち壊す」のは本当だと言うことがよくわかる。
1年や2年の禁煙継続者がたった1本の喫煙で元の木阿弥になってしまったという投稿が何通かあった。
怖いことである。

すでに禁煙6日と4時間が経過している。
仕事中の喫煙衝動はひっきりなしに沸き起こってきた。
そのたびにタバコの煙を吸い込むような深呼吸を繰り返し、酸っぱめのオレンジジュースを買っては飲んだ。
少し仕事に悪影響を感じるが、もう少しの辛抱だ。

2001.06.13(水)

今日の午前11時15分でめでたく禁煙1週間を達成することになる。
これまでは”時間”単位”日”単位の計算だったのが”週”単位に繰り上がったわけである。

昨日会社帰りに「禁煙セラピー」という話題の本を買った。
まだ導入部までしか読んでいないので感想は別途書くことにする。
現在時15:40、禁煙継続1週間おめでとう!
もうこれから先の人生、1本のタバコも吸わないと宣言する。

タバコは中毒症状としての連鎖反応である。
タバコを吸うからタバコが吸いたいと思うのだ。
タバコが吸いたいと思わない(そんな風に自分がなれたらいいなあ、と何度も思ってきたではないか!)為にはタバコを吸わなければいいのである。
よって、「ためしに1本だけ」というのは厳に慎まなければならない。
その1本を吸うから次の1本が吸いたいと思うのである。
悪魔の連鎖反応であることを忘れてはならない。
(禁煙セラピーの影響がずいぶん出てきてます)

2001.06.14(木)

順調。
タバコを止めてすぐに実感できた身体の変化は、痰が減ったことだ。
夜中に湧き上がってくる痰に起こされることも無くなったし、寝起きの痰も量が減り、なにより色が茶色ではなくなった。
いやなにおいもしなくなったようだ。
自分自身でいやだった口臭も無くなったように思う。
いいことである。

1週間が過ぎたので、次は3週間を一つの目安にしている。
その頃には禁煙という言葉すらそぐわない自分になっているような気がするが、どうだろう。
「禁煙」と言う言葉にはタバコを吸いたいけど我慢している(禁じている)というニュアンスがあるように思うが、私自身は煙草を吸わないということが徐々に「我慢」ではなく「当たり前」のことになってきている自分を少し感じているのだ。

いつまた喫煙衝動が襲ってくるかもしれない。
油断は禁物である。
半年や1年続いた禁煙がたった1本のタバコでご破算になったという体験談をいっぱい読んできたではないか!

2001.06.15(金)

ようやく再び週末を迎えた。
やはり、会社にいるよりも土日に家族と過ごしているときのほうが喫煙衝動を押さえやすい。
今日で禁煙9日めだ。
はやくタバコの事を忘れることができる日を迎えたい。

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2001.06.18(月)

12日めの朝である。
土日を利用して私の実家に一泊してきた。
行く途中眠くて眠くて、これも禁煙と関係あるんだろうか。

実家では何もすることがない暇な時間が時々訪れてくるが、こんな時もタバコを吸いたくさせるということに気が付いた。
これまで土日は妻が近くにいない時に隠れるようにタバコを吸うことが多かったので、ふいに自分が妻の目の届かないシチュエーションに身を置いてしまうと急に「タバコが吸いたい!」という気分になってしまう。
タバコの条件反射というものはどうしようもないものだ。

現在時刻午後2時50分。
ニコチン中毒というのは情けない病気である。
世の中には色んな罠があると思うが、ニコチンの罠というのは国家的な規模で国民に仕掛けられているよなあ。

2001.06.20(水)

今日でめでたく2週間経過である。
昨日は終日出張に出ていたので日記は書けなかったが、割と試練の1日だった。
出張先は大阪で、帰りは新大阪発17:38の新幹線に乗った。
博多着が20:27のレールスター(もちろん禁煙席)。
ところが広島、山口あたりで集中豪雨に見舞われ新幹線は途中で軒並みストップした。
私が乗った新幹線は確か福山の手前あたりで30分ほど止まった後広島でなんと3時間近い足止めを食らってしまった。
博多に到着したのは0:00近かった。
その間、イライラで喫煙衝動に襲われたことは言うまでもないが、無事我慢できた。

今日はボーナス日。
禁煙2週間達成のご褒美だと考えることにしよう。
パソコン買うぞ、デジカメ買うぞ。

2001.06.22(金)

昨日は東京へ出張だった。
以前だったら、飛行機に乗り込む前と降りた後に一服つけるのが当然の行動であったので、条件反射的に思わず吸いたくなってきたが大丈夫だった。

2001.06.27(水)

ずいぶん日記の日付がとんでしまった。
今日で丸3週間になる。

実は先週末(6/22)に1本吸ってしまった(!)。
些細なきっかけだったが無性に吸いたくなって、スザキさんからケントスーパーマイルドを1本もらって火をつけた。
美味しくなかった。
ただニコチンを吸収したことによってしばらく頭がしびれてしまった。
喫煙は身体へのニコチンという害毒の中毒摂取以外の何物でもないということを再認識した。

禁煙を断念したつもりはさらさらないので、それ以降は1本も吸っていない。
もう2度と吸いたくないと思った次第である。

タバコを吸っているときいつも「こんなもの、止められるものなら止めたい」と思っていた。
今止めることができている。
その喜びをあらためて思い出そう!

2001.06.28(木)

禁煙日記を書いている途中(6/2○)で40歳の誕生日を迎えた。
40歳というのはなかなか考えさせられる歳であるが、"リニューアル"というキーワードで行きたいと思っている。
タバコを止めたことをその象徴的な出来事としたい。

タバコを止めてからの私のオアシスであるドトールコーヒー3階の禁煙フロアーで今日も食後の一息をいれていたら、注意力ゼロの馬鹿サラリーマンが灰皿を抱えて上がってきた。
禁煙フロアーであることは何箇所かに張られているパネルを一目見ればわかるのにそれに気づいていない。
連れの男性に「あれ?おまえタバコ吸わなかったっけ?」などと言いながら自分のタバコに火をつけたので、「ここは禁煙フロアーですよ!」とビシッと言ってやった。
私のオアシスをタバコの煙で汚しやがって、という気分であった。

2001.06.29(金)

今朝明け方に煙草を吸っている夢を見た。
「あっ、俺吸ってるじゃん!?」と驚いて目が覚めた。
目が覚めた後も夢だったとはすぐに思えず、「ほんとは吸ったんじゃねえの?」と自分の胸に手を当てて聞いてしまったくらいである。
禁煙中に喫煙の夢を見ることがあるとは聞いていたが、面白いものだ。

歯科医師の方が禁煙に関するホームページを結構作っていることを今日初めて気付いた。
そのいろいろなホームページを見てみると、タバコと歯周病をはじめとした口内の病気との因果関係もたくさんあることがわかった。
私の上下の前歯の歯茎は少し黒ずんでいる。
以前からこれは「色黒の人がいるように、俺は歯茎に色素が沈着しやすい体質なんだ」と思い込んでいた。
違うのである。
これはタバコのせいなのだ!

2001.07.02(月)

月が変わった。
今週水曜日で4週間達成である。
途中に1本吸ってしまったが、なんとか白紙に戻ることもなく継続できているのはうれしい限りだ。
今でも時々黒い汚れの混じった痰が出ることがある。
肺にこびりついたタールがはがれてきているらしい(本当か?)。
確実に身体が健康になっているようでうれしい。

さて、ここ最近の喫煙衝動であるが、無くなっている訳ではない。
平日の会社ではもちろん、休日でも時々襲ってくる。
ただし、以前ほど頻繁では無くなってきているし、その場をしのぐことも簡単になってきたような気がする。
深呼吸を繰り返すだけで何とかしのげているようだ(タバコの煙を吸い込むような感じでゆっくり深く吸って、ゆっくりと吐く)。
このまま断煙できるかな。
いや、そんな弱気ではいけない。
もうタバコとは無縁の自分に生まれ変わったのだ!

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2001.07.03(火)

昨日お客さんとの面談を終え、ふーっと一息ついたときにタバコが吸いたくなった。
こんな時にタバコを吸わない、という生活習慣を積み重ねていってはじめて禁煙は達成されるのであろう。

昨日くらいから少し声が出るようになった気がする。
なんせ禁煙始めてからずっと声がかすれて不自由していたのだ。
今日は少しのどが痛い。

この禁煙日記をつけ始めたのが6月4日だったので、今日で丸1ヶ月経ったことになる。
月日の流れるのは早いものだ。

今日も昼食後にドトールコーヒーの禁煙フロアーを利用した。
3階(禁煙フロアー)の空気はいつもながら美味しい。
なにか空気清浄機のようなものをつけているのだろうか、それとも途中の階にある喫煙フロアーを通ってくるから余計にそう感じるのだろうか。

2001.07.04(水)

今日で禁煙4週間達成である。
途中の1本喫煙というのはあるが、まあよしとしよう。
まだまだ喫煙衝動はあるけれど、新しい自分になるために頑張るぞ。
肺がんも怖いし…。
昨日の夕刊によると、肺がんの治癒率は日本の平均で17%くらいらしい。
早期発見か否かでも違ってくるが、全体の平均でいけばこれは肺がんになれば8割以上の確率で死ぬということだ!

2001.07.06(金)

昨晩始まったTVドラマで、主役の真田広之がタバコをスパスパ吸っていた。
それで気が付いたが、最近はTVで喫煙シーンを見ることが少なくなったような気がする。
気のせいだろうか。
さすがにタバコの害毒性を認識して業界内で喫煙シーンの自粛でもしているのだろうか。
それにしても真田の喫煙場面は見苦しい。
このドラマは観ないことにしよう。

2001.07.09(月)

今週水曜日で禁煙突入5週を達成する。
健康な身体を少しづつではあるが取り戻している気がしており、うれしい。
もう大丈夫という気も時々するが、まだだめだという気分の時もある。
せっかくタバコを止めたので、ここはひとつちょっと前向きに健康を取り戻してみようかな。
例えばジョギングとかスイミングとかを始めることだが、本当はスイミングがいいけれどスポーツクラブに入会するのは妻のOKが出そうに無いので、ジョギングあたりから始めてみようかいな。

2001.07.10(火)

心理的な要因で胸がドキドキすると煙草を吸いたくなるような気がする。
心理的な要因とは例えばストレスや緊張、興奮などである。
もしかしたらお酒とタバコの関連性もこのドキドキで説明できるのかもしれないな、などと考えた次第である。

2001.07.11(水)

今日で5週だ。
禁煙日記を続けているということは、すなわちまだ喫煙衝動が出てくるからであるが、日記をつけることでずいぶん助けられてるなあとしみじみ思った。
今週はなんとなく要注意の週だという気がしている。

2000.07.12(木)

ここのところ体調が悪い。
特に胃腸の調子がいまいちで、朝昼の食事が欲しいと思えない。
お腹が減るのは夕食だけ。
タバコとは関係無く、単に仕事のストレスからきていることは充分にわかっている。

1年以上も禁煙を継続させてきた人が「もう大丈夫だ」と思ったとたんに1本吸ってしまって駄目になった、というような話をよく耳にする。
ニコチンの依存症、中毒症というのは本当に怖いものだなあと思うのである。

自分がタバコを止めて始めて気づくことであったが、他人のタバコの煙というものは迷惑以外の何物でもない.。
「迷惑」という言葉だけでは言い足りない、かなり大きな問題があるように思う。
他人のタバコの煙のせいで自分の健康を損なうことが有り得るという事実だけ考えてみても、これは充分に社会問題化してもよさそうに感じる。
もうよっぽど社会問題化してるじゃないかという声も聞こえてきそうだが、ほんの1ヶ月前までバリバリの喫煙者だった私にしてみても他人のタバコの煙の社会的問題点についてはそれほど意識したことはなかった。
私は比較的その辺の社会マナーを気に掛ける人間であったつもりである。
その私でさえ、煙害についてはその程度の認識であった。

2001.07.13(金)

朝起きた時に「タバコを吸いたいな〜」という気持ちは今ほとんど無いように思う。
この調子で昼間の仕事中などでも吸いたい気持ちが起きないようになるだろうか。
そうなってもらわなければならない。

2001.07.16(月)

7月にはいってから1日、8日、15日と3週連続海水浴に行っている。
今年の夏の目標は10回であるが、ちょっとこれは無理だろうな。

海岸には人がポイ捨てするごみが多いが、その中でも一番多いのがタバコである(以前TVでやっていた)。
確かに浜辺でタバコを吸っている男女は多いし、彼らが携帯灰皿をポケットから取り出しているところを見たことは無い。
海岸でよく目にするごみは煙草の吸殻以外ではペットボトルや空き缶等の飲み物のカラ容器、花火、スーパーの袋、釣りの仕掛けが入っていた袋などだが、とにかくゴミはなんとかして欲しい。

2001.07.17(火)

もしかしたらもう禁煙は成功した(2度と吸わない)と言っていいのかもしれないなあと思う時がある。
「タバコが吸いたい〜」と感じる時間がほとんど無くなってきたような気がする。
少し甘いか。

九州にきていやなことが多いけれど、タバコを止めることができたことと、釣りという愉しみを覚えたこと、この二つは九州支社に転勤したからこそと思える良かった事だ。

2001.07.18(水)

今日で禁煙6週間達成である。

2001.07.19(木)

明日20日からの三連休(金土日)を利用して、2泊3日で熊本のほうへキャンプに行くことになっている。
禁煙を始めた時にカレンダーを見ながら「キャンプの時には1ヶ月半が過ぎてるんだなぁ、この頃には全然苦しく無くなっているのかな」などと思いながら喫煙衝動に耐えていた。
月日の経つのは早いもので、それがもう明日に迫ってきたのだ。
それで、今の状態はというと、禁煙開始頃からは格段に楽になったが100%平気かというとまだそこまではいかない、という感じである。

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2001.07.23(月)

キャンプに行ってきた。
場所は”阿蘇ファンタジーの森キャンプ場”で、熊本県と大分県にまたがる阿蘇久住国立公園に隣接する林間キャンプ場であった。
子供たちが夏休みに入って、キャンプ場としても一年のうちで一番のカキイレ時である。
フリーサイトなのだが、ギュウギュウに詰め込んでいたためなんだかせせこましい印象であった。
場内にプールと露天風呂があり、この2点で救われるキャンプ場だという気がした。
もちろんタバコは吸わなかったが、意外だったのは結構喫煙衝動が頻繁に起こってきたことである。

2001.07.24(火)

昨日立ち寄った喫茶店のカウンターで休憩していたら、横のサラリーマンがタバコを2本吸った。
その煙で気持ちが悪くなって、たまらず途中で出た。
副流煙というやつはどうして煙草を吸っている本人ではなく回りの人のほうに流れてくるのだろう。

とにかく、喫煙という行為をもっともっとこの社会から隔離するべきだと思う。
近くでタバコを吸われると「お前に俺の健康を損なわれる覚えは無い!」と思ってしまう今日この頃である。
喫煙という行為がこれほど周りの人達に迷惑を掛ける行為であったとは、ほんと夢にも思わなかった。

2001.07.25(水)

今日で禁煙7週である。
よく頑張ったという気もするし、まだまだこれからだという気もする。

ニコチン中毒とは不思議なもので、これだけ頭ではタバコが有害であることを理解していてもまだこの先吸ってしまうのでは?という不安が拭い切れない。
今のこの状態は身体的な禁断症状というよりは精神的な問題(ニコチンに依存していた精神の克服の問題)だろうと思う。

2001.07.26(木)

昨日飲みの席に出た。
相手との話の間を取るためにタバコがあればなぁと感じることはあったが、それほどの強い喫煙願望も起きずに乗り切ることができた。
今日も飲みである。今日も頑張ろう。

2001.07.27(金)

今朝起きて、出した痰にタールのような真っ黒い物が混じっていた。
体が健康になっているようでうれしい。

来週は夏休みを取るが、その間に2ヶ月目を達成することになる。
早く1年くらいたってくれないかなと思う。
まだ禁煙継続に絶対の自信を持てていないからだ。

2001.08.06(月)

夏休み明けである。
2ヶ月が過ぎたことになる。
ふとした瞬間に吸いたいな、と思うことはあったがもちろん吸っていない。
妻の実家である広島県福山市に帰省していたが、片道約400kmの車の運転がいつもより睡魔に襲われることが多くて困った。
タバコを止めたせいだろうか。

2001.08.07(火)

薄々感じていたが、最近はこの禁煙日記を書いている時が一番タバコのことを考えているような気がする。
毎日書くのはちょっと止めてみようと思う。

2001.08.10(金)

我が家の最寄の駅であるJR筑前前原駅のホームには、博多寄りと唐津寄りの2箇所計4箇所に喫煙コーナーがある。
タバコを吸っていた頃は便利だと思っていたが、今では邪魔で仕方がない。
煙いのだ。
それが今朝の駅の場内アナウンスで唐津よりの喫煙コーナーが撤去された事を知った。
非常に喜ばしいことである。
私はいつも唐津寄りの喫煙コーナーの近くから電車に乗っているのである。
やはり、時代は禁煙なのだ。

2001.08.20(月)

2ヶ月半が過ぎている。

今の自分の状態を客観的に述べてみよう。
喫煙衝動はそれほど強いものではないがまだ時々やってくる。
身体が欲するというよりは、記憶回路に刻み込まれた喫煙の記憶が条件反射的に衝動をおこさせるようだ。
それを抑制するとなんだかさびしい気持ちになる。
すべて巧妙に仕組まれたニコチンの仕業であることもわかっている。
普段はタバコを吸わないことでイライラしたりすることがほとんどなくなってきたと言っていいだろう。

2001.08.23(木)

定時を過ぎると席でタバコを吸う馬鹿がちらほらいる。
九州支社の悪癖である。
とたんに私は頭が痛くなる。

2001.08.29(水)

今日で12週、3ヶ月経過である。
おめでとう、パチパチパチ!

最近気になってしょうがないのは、煙害はもちろんなのだがそれ以上に吸い殻のポイ捨てが気になっている。
特に海、砂浜の吸い殻が気になってしょうがない。
海に捨てられるごみで最も多いのが吸い殻であることは有名な話であるが、JTなんとかしろ!

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2001.09.03(月)

一昨日ゴルフのコンペがあり、タバコを止めてから初めてラウンドした。
タバコを吸っていた頃はホールごとにティーグラウンド付近で吸っていたものだ。
禁煙直後であればかなり辛かったかもしれないが、3ヶ月目の今はさすがに大丈夫だった。
まったく気にならなかったといえば嘘になるが・・・。

2001.09.07(金)

今朝もタバコを吸う夢を見てしまった。
前回もそうだったのだが、吸っている自分に気がついたときの私はそれほどのショックを受けていない。
「あ〜、やっぱり吸ってしまったんだ・・・」というような感じである。
心の底では自分自身の禁煙継続に自信を持っていないのかもしれないと思ってしまう次第である。

2001.09.27(木)

久し振りの禁煙日記である。
昨日で丸16週が経過した。4ヶ月だ。
今でも時々喫煙衝動は起きてくるが、突き上げるような感じではなくて、理性で充分に押さえられるものである。

2001.10.05(金)

またまた久し振りの禁煙日記だ。
今日は思い立って最初から読み返してみた。

最初の頃はこの日記をつけることでずいぶんと助けられたよなあ、と感じる。
日記をつけ、文章に表すことで自分の状態を客観的に見つめることに役立ったのだろう。
私の禁煙は根性論的な忍耐、我慢だけでは絶対に継続できなかったと思う。
こうやって日記をつけることでタバコを吸いたいと思う自分の状態を第三者的に見つめ続け、喫煙行為というものに理性的な「NO!」の判断が下せるようになったことがこの禁煙日記の一番の効用だろう。

2001.12.20(木)

すでに半年が経過した。

まだまだタバコの誘惑にグラッときてしまう自分を感じることがある。
昨日も島田さんと入った2軒目の店のカウンターで、島田さんが吹かすタバコをみて「吸っちゃおかな」などと一瞬考えてしまった。
半年以上経っているのに喫煙の記憶は依然として脳裏に刻み込まれているようだ。
まだまだ、油断はできないなぁというお話である。

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