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管理人の呟き〜竹富島紀行
2002年8月5日〜8月10日




2002年8月5日(月)
竹富島へ向けて出発
竹富島って一体どこにあるんだ?
そう思う人もいるに違いない。竹富島は沖縄県の石垣島から船で約10分のところにある、島の周囲が9kmという小さな島だ。私は約20年前に、 会社の友人と訪れたことがあり、その時に泊まった民宿の親父さんの素朴さと、そして何よりも海の美しさが忘れられずにいた。その後、あちこちの 海に行ったが竹富島にもう一度行きたいという気持ちは20年間変わらなかった。
同じ日本でありながら、アクセスはそれなりに大変である。羽田・石垣島の直行便が1日1便あるが、これで行くと石垣島着が夕方5時前後。 民宿に確認したら、それだと5時半発の最終の船に乗れない場合もあるので避けた方が良いと言われ往きは那覇経由にした。
小さな子供がいるので大事をとって朝は早めに家を出る。8時過ぎの地下鉄に乗り込んだ。この日は月曜日。平日の朝8時の地下鉄はよく考えて みれば通勤ラッシュのまっさなかである。大きなスーツケースはABCで羽田空港に送ってあるのでまだ良かったが、大きなリュックを抱え、5歳と 2歳半の息子を抱えての通勤ラッシュは恐ろしいものがあった。
なんとか羽田空港にたどり着き、予めチケットレスで予約を済ませておいた航空券を受け取り、チェックインも済ませる。10時50分発の那覇空港行きだ。
那覇空港
那覇空港には13時20分着。那覇の天候は晴れ。気持ちがいい。そのまま搭乗待合室に入り、那覇発石垣行きを待つ。石垣空港行きの出発時刻は 14時50分。若干遅れたものの無事那覇空港を飛び立った。しかし出発前に気になるアナウンス。「石垣島方面は天候が悪く、石垣空港に着陸できない 場合もございます。その際には那覇空港まで引き返すこともありますので予めご承知おきください。」だって。同じ沖縄でも那覇と石垣ではそんなに 天候が違うものなのか・・・。しかしよく考えてみたらそうだ。那覇と石垣は400kmくらい離れている。400kmと言ったら東京・大阪の直線距離だ。ちなみに東京から石垣までは直線距離で約2000kmある。
石垣空港が近づく。確かに天気が悪そうである。着陸体勢に入った飛行機も、何となく左右に揺れる。あと一歩で着陸というところで、急にエンジン音が 高くなり再上昇を始めた。なんでも強風のため着陸を急遽取りやめたとのこと・・。汗汗・・。落ちたらどうしよう。でもまあいいか。家族全員で乗っているんだし。と自分を納得させる。
石垣空港の上空を旋回し、もう一度着陸体勢に。何となく恐い。しかし那覇空港に戻るよりはましだ。2回目のチャレンジで無事着陸した。着陸時に機内から 拍手が湧いた。
空港に着くともう16時を過ぎていた。タクシーに乗り石垣港へ向かう。10分くらいだろうか。港に入る直前にタクシーの運ちゃんにどちらまで?と 聞かれたので「竹富島です」と答えると、ちゃんと竹富島に行く船の切符売り場の前で止まってくれ、ここでチケットを買いなさいと教えてくれた。 竹富島へは30分ごとに船が出ている。2社の船が就航しているようだ。
16時30分発の船に乗船。乗っているのは私たちとあと2組だけ。意外に少ない。こんなもんかなと思う。約10分後、竹富島の港に到着。桟橋に降りると いくつかの民宿の迎えの車が来ている。私たちが泊まるのは民宿「泉屋」。前日に迎えの件で連絡をしたところ、ちょうど夕食準備中の時間のため迎えは 難しい。一人150円で乗り合いワゴン(バン?)で来てくれということだったが、偶然泉屋の車がある。帰るお客を送ってきたようだ。見送りをしていた 女性(結構若い!)に声をかけ、泉屋まで乗せてもらった。
部屋は7〜8畳の和室。部屋には扇風機と1時間100円のエアコン以外何もない。雨が降っていたため、何となくジメジメしていたが、まあこんなもんだろう。 夕食は18時から。15人くらいが集まって一部屋で食べる。この雰囲気もなかなかいいもんだ。ご飯は白米ではなく、一瞬赤飯かと思ったのだが、これが 沖縄の「古代米=黒紫米」というらしい。約1割ほどこの黒紫米を白米に混ぜて炊くらしいのだが結構うまい。なかなかの味である。おかずはゴーヤの何か(?) 以外は、ごく普通の料理だった。でも味は結構いける。一人に1缶、サービスドリンクがつく。もちろん私はオリオンビール。テーブルの上には泡盛がボトル ごと置いてある。これはどうもご自由にお飲みくださいという意味らしい。

20年前に来た時に泊まった民宿は、そこの親父さんが毎夜三線(さんしん)を弾きながら客と一緒になって泡盛を飲んで楽しんでいたが、どうもこの泉屋さんには男性が見あたらない。女性4〜5名だけでやっているようだ。夕食が終わってしまうと何もやることがない。子連れで夜、外に行くほど元気はないし、早速と眠る。

2002年8月6日(火) くもり
のんびりした日々
夜が明けた。
昨夜、早速と寝てしまったため朝の目覚めはよい。朝食は8時から。夕食と同じ食堂。。。と言うより「広間」といった方が適当だ。15人も入れば一杯になる。朝食は古代米と味噌汁、目玉焼きとハム、サラダ。古代米を使っている以外は普通の家庭の朝食という感じだ。
朝食後、準備をして早速外出。初日なので散歩がてら歩いてみる。
島内の街並み
白い砂が敷き詰められた、車1台が通れるほどの小径が続く。道の両側は珊瑚でできた石を背の高さ程度まで積み上げて作った家々の塀、そして赤瓦造りの屋根。
道に敷き詰められた白い砂は、街灯のない夜道でも足元を見やすくするように海から採ってきた砂を敷き詰めるという。また、塀を作る珊瑚は、地面を掘り起こすと出てくるものをそのまま積み上げただけで全く固定していない。それでもどんな台風でも崩れないらしい。竹富島は国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定されていて、2階建ての禁止、道路の舗装禁止など、この街並みを守るために数々のきまりがあるそうだ。どうりで、20年前に訪れた時の印象がそのまま残っていたわけである。
島内の街並み
「海岸まで歩いて行ってみます。」 民宿の人に言ったら驚かれた。普通はレンタサイクルかマイクロバスの送迎を使うらしいが、初日でもあり、途中に何があるのかも見ながら散歩気分で行くことにした。途中、昼食の場として候補にしていた「竹の子」や「ビジターセンター」を経由し、若干道に迷ったが30分ほどで島唯一の海水浴場「コンドイビーチ」に着いた。道すがら、茶色系の蝶に数多く出会い、子供にとっては何よりであったろう。
島内の街並み
どうしてこんな気分になれるんだろうか。島内を歩きながら、たまに出会う人々、それは観光客もいるし島民もいるのだが、みんながお互いに挨拶を交わす。民宿の食堂でも、一人旅の女性、家族、グループ、みんながお互いに挨拶をし、声を掛け、気楽に話をする。我が家は2人の子供の世話に追われ、なかなか会話に参加できなかったが、特に一人旅の女性同士は会話が弾んでいる。ビーチの話、近くの居酒屋の情報。1日・2日の先輩が新しく来たメンバーに情報を提供する。
特にこの泉屋さんは女性客が多いらしい。料理が美味しいという評判。花のアーチになった門。そういえば思い出した。20年前に来た時、この泉屋の門の前で記念撮影をしたのではないだろうか。その時の写真はどこにいってしまったんだろう・・。

実質的な竹富島の初日。昼食は予定どおり「竹の子」という店でとった。名物「八重山そば」「そーきそば」、そして子供はカレーライス。

2002年8月7日(水)
海、海、海
コンドイビーチには結局毎日行ってしまった。
曇りの日も、雨が降りそうな日も、そして当然晴天の日も。とにかく子供が海が好きで、午後民宿に帰ってきてもまた海に行きたいとせがむ。島には5泊したのだが、到着の日と出発の日以外、中4日は毎日海通いだった。
民宿「泉屋」
泉屋さんを紹介していなかった。時期的な問題なのか、名物の花のアーチの門にはあまり花が咲いていなかったが、その雰囲気はこの写真で伝わるだろうか。
あまり民宿の人と話をする機会がなかったのが残念だったが、女将とおぼしき女性と、長期アルバイトで来ている女性3名程度ですべてをやりくりしている。アルバイトの女性は東京、長野などから来ているらしい。みんな愛想の良い、素敵な女性たちだった。宿泊費は1泊2食で5000円。5歳の息子は3000円。2歳の息子は無料だ。この値段は年間を通じて変わらない。5月連休や夏期、年末年始になるととんでもない価格になる観光地商売とは違い、大変嬉しいことである。宿泊費はリーズナブルだが、1日過ごすと結構お金がかかる。一体何にかかるのかというと、レンタサイクル、昼食、飲み物である。レンタサイクルは4時間半以上1500円。我が家の場合は2台借りるので1日3000円である。昼食は東京価格と変わらない。500円、700円、1000円という価格がメニューに並ぶ。ビーチにはマイクロバスの売店が出ているが、缶ビール400円。まあ仕方ないのだが、1泊2食で5000円という価格と比較してしまうからだろう。
価格の話になったので、ついでに交通費のお話。今回の旅行でかかった大人一人の交通費は以下の通りであった。(正規運賃・記憶が定かでないものもあり、基本的に単位は”約”)
民宿「泉屋」
(往き)
羽田空港 → 那覇空港(飛行機) 37,000円
那覇空港 → 石垣空港(飛行機) 20,500円
石垣空港 → 石垣港(タクシー) 1,000円
石垣港  → 竹富港(船) 580円
(帰り)
竹富港  → 石垣港(船) 580円
石垣港  → 石垣空港(タクシー) 1,000円
石垣空港 → 羽田空港(飛行機) 52,700円

●合 計             約11万3千円

交通費で10万円強。それに宿泊費。5泊したので2万5千円。その他の雑費を加えると一人15万円くらいの計算になる。家族4人の国内旅行。一番下のチビはほとんど無料だが、40万円を超える出費となった。シーズンオフであれば海外のツアーでも行ける金額だ。この金額を高いと思うかどうかは人それぞれだが、少なくとも2〜3泊で行く場所ではないことは確かだ。もちろん石垣島や本島にも滞在しながら、竹富島に日帰り、または1〜2泊という選択もあるので、それも悪くないかもしれない。那覇やリゾート地で高級ホテルに泊まってリゾート気分を味わうのも悪くない。ただ、それが目的ならハワイやグアムに行ってもいいだろう。
美しい海と、人々との触れあいと、何年も変わらぬ街並みに触れてゆったりと過ごしたい時、竹富島は私にとっては最高の場所となる。

2002年8月8日(木)
カニ捕りのお供
毎日ビーチに行ったと書きながら、一度もビーチの話をしていない。
島唯一の海水浴場(海水浴場という表現はどうも似つかわしくないが。)と言われるコンドイビーチ。貝殻が砕けてできたのではないかと思う白い砂が印象的である。ビーチから沖を見ると、遙か沖の方に人が立っているのが見える。それだけ遠浅なのである。
九十九里や湘南の海を想像してはいけない。シュノーケリングを楽しむにはかなり沖までがんばって行かなければ、とても潜る場所まで行き着かないのではないか。
左の写真。ずっと沖の方に黒い点が見えるだろうか。人である。それも立っている。水深は大人のヒザあたりだろう。いわゆる「水泳」をするには全く適さないビーチであることは確かだ。水際の砂は貝殻や珊瑚の粗い粒が多いため、ついビーチサンダルを履いて海に入ってしまうが、入ってすぐ後悔する。水に入ってしまうと非常にきめの細かい砂なのだ。ビーチサンダルのまま水をビシャビシャと蹴飛ばしながら沖へ進む。深くなるどころか途中で浅くなったりする。しまいには砂でできた干潟のようなところに上陸してしまう。子供はこの干潟で遊ぶ。干潮と共に大きく広がる干潟は海の小生物の宝庫のようだ。
そこら辺に転がっている石(珊瑚の破片)を転がすと、そこにカニが隠れている。上の子はこのかに捕りに夢中になってしまった。海に行く目的はカニ、そしてヤドカリ。カニを見つけると何のためらいもなく手を伸ばし捕まえる。都会で育った子にしては頼もしい。さすがにハサミにかまれるとわっとか言って手を引くが、そんなことには懲りずにまた素手で気楽に捕まえる。そう言えば最近彼のブームになっているセミ捕りも同様だ。虫捕り網に捕まえたセミを、上手に捕まえて虫かごに移す。こんなこと昔の子供なら当然のことだが、この時代の子の親としてはなんとなくホッとする。
そんなわけで、毎日海に行った。それも毎日カニとヤドカリを捕まえに。干潟で子供の相手をするのだからたまらない。幸い天候があまりすぐれず、強い日差しだったのは1日だけだったが、海辺で、かつこの一面の白い砂浜にいて日に焼けないはずがない。
大変なことになった。体中真っ黒である。東京に帰ってきた日から背中の皮が盛大に剥け始めた。気持ちがいいほど良く剥ける。

ビーチには海の家はない。しかし毎日(本当は不定期らしいが・・)マイクロバスの売店が出ている。この売店も名物らしい。飲み物、ちょっとした食べ物、と言ってもカップラーメンとホッとドックくらいだが、そしてかき氷を売っている。同時にパラソルやビーチマット、浮き輪、シュノーケリング用の道具なんかのレンタルもやっている。

2002年8月9日(金)
カニ捕りのお供
この日が実質的な最終日。翌日は朝からひたすら帰るのみである。
午前中、雨が降っていた。親にとっては恵みの雨(?)。ちょっと疲れた体を休ませるにはもってこいである。ちょうどいいタイミングの雨だ。しかしそれでも民宿の部屋でじっとしているわけにはいかない。竹富島の名物、牛車観光に乗ってみることにした。
この写真では分かりにくいが、大人が10人〜15人くらい乗ることのできる、そこそこ大きな牛車だ。これを水牛1頭が引いて町中を巡る。運転手、とは言わないだろう、水牛使い、とも言わないな。つまり水牛をうまく操りながらガイドをするお兄さんがいるのだが、この人の話が結構面白かった。細い四つ角を曲がる時は、当然前後に長い牛車なので「内輪差」が大きい。これも水牛はガイドさんに若干は指示されながらも上手に角を大きく曲がり、牛車の後ろが塀の角にぶつかったりしない。なかなか感動ものである。別の日に見たのだが、車庫に戻ってくると、水牛はガイドに操られながらもバックで、うまく方向を定めながら車庫入れをするのだ。

午後、雨があがった。子供はまたかに捕りの催促である。最終日でもあるし、また海へ出ることにした。
もう海の話はそれほど書くこともない。この時、デジカメ(EOS D60)を使ってパノラマ撮影をしてみた。カメラをしっかりとホールドし、水平に動かしながら何ショットも撮影する。それをあとで専用のソフトで横長のパノラマ写真としてつなぎ合わせるのだ。
何の設定もせず、気楽に写した割にはなかなかのものができたので、この場で見てもらえればと思う。全部で13枚くらいの写真をつなぎ合わせたものだ。

下の写真は、かなり縮小しているが、この写真をクリックするととんでもないサイズのパノラマ写真を見ることができる。横6,871 pixel、縦600 pixel、ファイルサイズ689KBの写真である。興味のある方は見て欲しい。ブラウザーの横スクロールバーを使って右・左と動かして見るのが面白い。
2002年8月10日(土)
帰路
東京に帰る日。石垣発羽田行きの直行便で帰る。そのためには竹富島発の始発の船に乗らなければならない。始発は朝7時発。民宿の人に港まで車で送ってもらう。石垣港から空港まではタクシー。そして9時15分発の羽田行きに搭乗した。ダイレクトかと思っていたら、途中宮古島に降り、ここでもお客さんが乗ってきた。羽田空港着は13時。宮古島での待ち時間も含めて2時間45分。民宿を出てからはすでに6時間を超している。羽田で軽く昼食をとり、バスに乗って無事帰宅した。

竹富島。

また機会があれば、そんなに先ではなく。また行きたい。
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