『S−Report』  9/22  人・森・地域いきいきフォーラム  飯能市小岩井・自由の森で考える


 18日、埼玉県飯能市の自由の森学園で「人・森・地域いきいきフォーラム」が開かれた。
 このフォーラムは「飯能市小岩井・自由の森で考える」というサブタイトルでさいたまグリーン・エコツーリズム協議会と自由の森学園の共催により(後援 飯能市教育委員会)で開かれ、広大な森林を抱える飯能市で森に関わる団体と特色ある教育を行っている自由の森学園とさいたまグリーン・エコツーリズム協議会が参加者とともに持続可能な地域づくりを考えるものである。

 オープニングでの挨拶に続き、セッション1「自然と子どもたち−環境教育の現場から」が行われた。

 コーディネーターの自由の森学園高校鬼沢校長より自由の森学園の紹介があり、同校の生徒による地球市民講座ドイツの環境教育の報告、自由の森学園の林業講座の報告、自由の森学園の菜の花プロジェクトの報告などがあった。
 同校には自由選択講座という制度があり地球市民講座や林業講座はそのひつとであり、生徒は自由選択講座の林業講座として森林保全活動や鉱毒により死の山となった足尾での植林への参加などを行っている。  また、菜の花を生かして地域内での資源循環サイクルを行う「菜の花プロジェクト」を自由の森学園発地域連携で計画しており、生徒は同プロジェクト発祥の地の滋賀の菜の花プロジェクトネットワークや菜の花プロジェクトネットワーク埼玉を訪問するばかりでなく、実際に休耕中の畑を地元から借りる予定とのこと。

  セッション2「木と森の活用」ではコーディネーターのさいたまグリーン・エコツーリズム協議会の山本正史氏により持続的な地域の環境保全・向上のためのコミュニティビジネスの位置づけについて語られ、林業家で「木楽里」の井上淳治氏より森林の現状と活用について、「素木(すき)の会」の吉野勲氏より木の活用と住まいづくりについて地元の現状を踏まえての講演があった。
 井上氏により日本の林業や飯能一帯の地場産材である「西川材」の現状や森の持つ環境的機能が語られた。  吉野氏により循環資材である地場産材を見直して伝統的大工技術・木組みによる百年住宅をつくることで森や環境の保全を行い、木の文化を再興と生活に立脚した住まいづくりについて述べられた。

 セッション3「地域再生を考える」ではNPO木の家だいすきの会の鈴木進代表によるコメントと埼玉県全域での木の活用、森の再生とまちづくりに取り組みを語った。  その後、さいたまグリーン・エコツーリズム協議会森良代表のファシリテートより参加者全員が5つのグループに分かれて「地域再生を考える」ワークショップも行われた。  
  このワークショップでは高校生と大人が一緒に「地域再生を考える」提案をつくり発表した。  会場外では生徒と参加団体で展示が行われ、各セッションでも活発な質疑があり論議が深められ、参加者から高校生の活動に感心したなどの感想が寄せられた。

 クロージングセッションではさいたまグリーン・エコツーリズム協議会の藤木照治氏が自由の森学園と生徒の活動を大学でもなかなかない活動と評価し、NPOの役割と展望を述べ、これらに市民が連携していくことなどの提案した。  

今回の「人・森・地域いきいきフォーラム - 飯能市小岩井・自由の森で考える」は10月1日埼玉住まい・まちづくり交流展2005「シンポジウム『森と都市の共生』流域連携を模索する」と連携しており、この論議はさらに深められる。  社会の持続可能な社会への転換や「持続可能な開発のための教育 ESD」が唱えられているが、今回の「人・森・地域いきいきフォーラム - 飯能市小岩井・自由の森で考える」のように大人と生徒が、地域と学校が協働で地元の課題を討議して持続可能な地域づくりを目指すことが重要ではないか。


さ いたまグリーン・エコツーリズム協議会 http://green.mond.jp/get/

自由の森学園 http://www.jiyunomori.ac.jp/

持続可能な開発のための教育の10年(ESD)さいたま http://www.e-tiiki.net/g/e/


■埼玉住まい・まちづくり交流展2005

・『住まい・まちづくりの新しいお金の仕組みを考えてみよう』ワークショップ 主催 埼玉地域ファンド研究会

・シンポジウム『森と都市の共生』流域連携を模索する              主催 NPO木の家だいすきの会
   
    日 時: 2005年10月1日(土)  会 場: 埼玉県県民活動総合センター  

    詳 細 http://news-sv.aij.or.jp/kcaij/s12/koryutenweb%20soudan/index.html
 

  関係イベント



第6回「埼玉住まい・まちづくり交流展」

場所:県民活動総合センター(伊奈町) 埼玉住まい・まちづくり交流展2005の企画内容
http://news-sv.aij.or.jp/kcaij/s12/koryutenweb%20soudan/kikakunaiyou2005.htm


埼玉住まい・まちづくり交流展2005  

 『住まい・まちづくりの新しいお金の仕組みを考えてみよう』ワークショップ    

  日 時: 2005年10月1日(土)13:30〜16:30    
  会 場: 埼玉県県民活動総合センターセミナー室305

  http://www.kenkatsu.or.jp/trafic/top.html  

地域を豊かにするため、市民事業全体を様々なかたちでサポートする仕組みをつくれたら・・・そんな活動を埼玉でも様々な分野のNPOが実践しています。社会的に必要だと思われる事業に出資を募ったり、融資したりするような仕組みを、分野にこだわらずに考えてみようという趣旨から、このたび新しいお金の仕組みに関する事例紹介とワークショップを開催することにしました。  特に難しい知識は必要としません。市民社会の必要なところに必要なお金が流れるようにするにはどうしたらいいのかという素朴な思いをお持ちのみなさん、私たちと一緒に考えてみませんか。

 内 容:

【事例紹介】コミュニティファンドって何? 
 ゲスト 東京コミュニティパワーバンク  理事長 坪井眞里さん  http://www.h7.dion.ne.jp/%7Efund/      

【ワークショップ】新しい「お金」の仕組みを考える      

  テーマ(予定) ※お好きなテーマを一つ選んでください

  1)自然環境や歴史的建物の保全活用   2)地産地消の仕組み   3)住み続けられる住まいづくり
  4)地域情報のネットワーク化         5)地域の居場所づくり  

定 員:40名  

主 催:埼玉地域ファンド研究会  

問合せ先:都市づくりNPOさいたま(つくたま) 石田   tel&fax:048-876-1782  
      http://www.ever-green.ne.jp/tsukutama/  

  埼玉地域ファンド研究会とは 『埼玉地域ファンド研究会』は、埼玉県内で、地域福祉やまちづくりに関心のあるメンバーが、「お金とファンド」を切り口に考えていこうとたちあげたプロジェクトです。 都市づくりNPOさいたま、さいたま地域通貨フォーラム、市民活動情報センター・ハンズオン!埼玉のメンバーを中心に活動を行っています。 民間の助成金、住民の寄付、地域通貨、補助金、サポート資源提供システム、出す側・使う側など、多様な切り口で月一回程度の勉強会を開催しています。


 「森と都市の連携」 サブテーマ:流域連携をさぐる   

   【時間】15:00〜17:00

   【場所】埼玉県民活動センター・セミナー室306号     
    埼玉県北足立郡伊奈町小針内宿1600  
    (JR上尾駅下車、朝日バス(羽貫駅行きまたは伊奈学園高校行き)で27分、羽貫駅より無料送迎バス)

   【費用】無料

   【主催】NPO木の家だいすきの会  

   【申込】住所、氏名、連絡先等を添えて事務局までFAXまたはメールでお申込ください。
        特に連絡が無い場合には参加可能です。

        NPO木の家だいすきの会事務局 TEL04-2926-6045 FAX04-2926-5743    
         http://www.kinoie.or         mail office@kinoie.org         

         ★定員/40名程度    

  【内容】  
   かって森は人々の生活にとって多面的な価値を持っていました。今、森とまちの関係は希薄となり、森は危機に瀕しています。 市民による森林ボランティア、地域材を使った木の家のネットワークづくり、森を舞台としたグリーンツーリズム、環境教育や芸術活動の舞台としての森の活用など、森と都市をつなぐ新たな動きも胎動し始    めていますが、大きな潮流とはなっていません。    
 今回は、林業家、木材関係者、設計者、職人など業として森に関係する個人、団体、組織とともに、森林ボランティア、グリーンツーリズム団体、芸術家、教育者など森に関わりを持つ、あるいは関心を抱く広範な市民の参加を得て、それぞれの団体や個人が協力してどのようなことが可能なのか、できることを一つ一つ積み上げることを基本に森と都市の連携のあり方を展望したいと考えています。     

★プログラム    

 ・事例報告      
  飯能の森と地域おこし、森林保護活動、木の家ネットワークなど

 ・テーブルディスカッション      

  小田切博志(さいたまの木を考える委員会)、小野寺優元(彫刻家・国際野外の表現展事務局)、鈴木進(NPO木の家だいすきの会)、須藤敦夫(埼玉生態系保護協会)、寺内盛幸(埼玉県)、山本正史(NPOさいたまグリーン・エコツーリズム協議会)、横路三喜雄(NPO埼玉森林サポータークラブ)、吉野勲(NPO西川木楽会)
 コーディネーター:山田勲(NPO木の家だいすきの会) 


■ ともに創る未来のための学びのネットワーク連続フォーラム
  プロローグその2  それぞれの取り組みを通して見る「学び(教育)の10年」

 9月27日(火)19:00〜21:00
 
 ところ いたばしボランティア・NPOホール 都営三田線【板橋本町駅】下車(徒歩7分)    
  http://itabashi-npo.city.itabashi.tokyo.jp/net/  

  ゲスト 森良、他地域のメンバー

   ボランティア・市民活動学習推進センターいたばし  「ともに創る未来のための学びの10年」推進プロジェクト

 

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