『S−Report』  8/4号  「お母さん」たちの目から見た『地域通貨』 −お母さんの地域通貨会議


  7月31日、東京都府中市のカフェスローで地域通貨の集い「お母さんたちの目から見た『地域通貨』とは?」が開かれた。
 この地域通貨の集いは2003年からナマケモノ倶楽部地域通貨族が地域通貨の草の根的なつながりを育んでいくことを目的に行っている。
 「お母さんたちの目から見た『地域通貨』とは?」では、お母さんの地域通貨会議の斎藤美冬氏(COMO倶楽部内COMOサークルモモの会代表)、長谷智子氏(ちょうふ地域通貨さ〜らの会運営委員)の話を中心にディスカションが行われた。
  お母さんの地域通貨会議は地域通貨のネットワークであり、これまでも地域通貨でこどもが楽しく働くことを覚える「ハッピーワーク」などを行ってきた。

「「お母さん」とは女性、子どものいる人だけを指しているのではありません。 「育てる存在」を「お母さん」と考え、「消費」社会から「育てる」社会への提案を さぐっていきます。 育てるということは、個々の伸びる力や可能性を信じて見守りながら、互いに支えあうということです。」お母さん地域通貨会議

 ふたりは「こどもをもつ母親」として現在の子育てや家庭のあり方について述べた後、「育てる存在」のお母さんとして地域の居場所や地域通貨の役割を話した。
 斎藤氏は地域の現場から実感を生かした地域通貨の必要性とビジネスの道具としての地域通貨という名の商品券が増えていることへの危惧を語り、長谷氏から保育や子育てをお金の対価としての「サービス」としてのみ提供することへの問題点と地域の居場所の重要性などが指摘された。
 また、これらにとどまらず地域や市場経済の問題や商品やサービスについても参加者も含めて活発な論議があった。
 地域通貨のあり方はそれぞれ自由でいいとは思うが、「おじさんのビジネスの道具としての地域通貨という名の商品券」が増えていることも事実である。
 このような状況では地域で暮らす「お母さん」の実感から発する地域通貨のとらえ直しの試みは地域にとって重要な意味を持つのでないか。

 お母さんの地域通貨会議では8月28日に調布市市民プラザあくろすで地域の居場所をつくりあげるためのフォーラム「私のまちにも必要な場所 コミュニティカフェ・コミュニティレストラン」(お母さんの地域通貨会議 第1回地域通貨当事者会議)を開催する。
 また、ナマケモノ倶楽部地域通貨族は「旧暦の7月7日」の8月7日には『地域通貨の集い』と『農と旧暦の夜の宴』の「Vol.4 旧暦の七夕の節供」をカフェスローで行うとのこと。

関係サイト

 ナマケモノ倶楽部地域通貨族  http://slowmoney.org/
 お母さんの地域通貨会議    http://www.e-tiiki.net/mc/
 地域通貨「さ〜ら」      http://www.chofu-sahra.net/

  

■「私のまちにも必要な場所  コミュニティカフェ・コミュニティレストラン」       
  お母さんの地域通貨会議 第1回地域通貨当事者会議 

「自分たちが歳をとったとき、安全で健康的な食事をだれかといっしょに食べる ことができたら1人で元気に老いることができるかもしれない」
「もうあんまりばたばたしたくない、ぼんやりお茶でも飲んでいたい」、「それ でも、気持ちの良い街には住んでいたい」
「地域の縁側」と「LOHAS=ロハス:Lifestyle of Health and Sustinability」  

こんな場所があなたのまちにもあったらと思いませんか?
 地域の再生?? 
 まちの活性化??
 こういう言葉でいろいろなことが行われていますが、
 それは大げさな計画ばかりでせんぜん進まない   
  理屈ばかりで、地に足のついていないことが多いです。

 コミュニティカフェ・コミュニティレストランは
   安全で健康的な食事をみんなで食べる
    人が集うことで人と人のつながりを紡ぎなおす
     そして、それがまちを育てるものです。

 各地でコミュニティカフェ・コミュニティレストランを運営している方々をお迎えして、その作り方、運営の仕方、そして、なによりも、人とまちに必要な場 所についてお聞きします。
 そして、「私のまちにも必要な場所」としてのコミュニティカフェ・コミュニ ティレストランを実現するための”ひとつの方法”として地域通貨などもお話し ていきたいと思ってます。

主 催 お母さんの地域通貨会議 協 賛 調布地域通貨さ〜らの会、他
後 援 調布市   

日 時 8月28日(日) 13時〜

場 所 調布市市民プラザあくろす・市民活動支援センター
電 話 : 0424−43−1220 F A X : 0424−43−1221
所在地 : 東京都調布市国領町2−5−1 
市民プラザあくろす2階 京王線国領駅より北口徒歩1分(北口を出てすぐ目の前の34階建てビルの2階部分) http://chofu.town-info.com/npo-center/about-center.htm#access

参加費 500円

  【 当日のメニュー 】

 開会あいさつ
  おかあさんの地域通貨会議  さ〜ら          

1.アペタイザー  発表 13時から

【ソノヨコ】 宇都宮市 
 「TESiO」−テシオー とちぎ市民まちづくり研究所  活動部門・事務局担当 荻野夏子

【レストランサラ】 立川市  
特定非営利活動法人 高齢社会の食と職を考えるチャンプルーの会 

【まちづくりカフェカフェ・ドゥー・ドゥー】 多摩市   
地域通貨 COMO事務局 

2.メイン パネルディスカション 15時以降

【レストランサラ】 立川市  特定非営利活動法人 高齢社会の食と職を考えるチャンプルーの会
【まちづくりカフェカフェ・ドゥー・ドゥー】 多摩市   地域通貨 COMO事務局 
【ソノヨコ】 宇都宮市   とちぎ市民まちづくり研究所 代表  陣内雄次

3.デザート −ハッピーワーク、ハッピーバザール
 参加者全員による「自分の町に欲しいコミュニティレストラン」の意見発表。  発表者には100さ〜ら  また、上記、パネルディスカッション等も含めて発言者、会の最初にお配りする アンケートに答えてくださった方には50さ〜らを支払います。
※ 当日は、さ〜らコミュレス、さ〜らフリマ出張所が出展しており そこで簡単な軽食や買い物を地域通貨さ〜らにてすることができます。 また、さ〜らは会が終わっても、さ〜ら提携店(調布市5店、府中市1店)にて 使うことが出来ます。

お申し込みは、住所、氏名、 連絡先を記入の上、下記へ

 お母さんの地域通貨会議   長岡     http://www.e-tiiki.net/mc/

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お母さんの地域通貨会議とは・・・、
地域通貨の一時的な ブームは去ったという人もいます。
  「にもかかわらず、なぜやるのか?」 という問いへの答えを探しながら、の活動です。
  地域通貨とは、今、失われつつある地域や人との信頼関係を結び直す力を持 ち、より豊かな人生を送るために役に立つ道具です。  
  経済優先の<競争社会>ではなく、<共生社会>なら、それぞれが気持ちよ く 暮らせるということにみんなが気づき始めたから、「それでもなお」地域通 貨を試みる動きが、広がっているのかもしれません。変化はゆっくりと、だけど 確実に起こっています。
 1人ではできないことも、自分の立場で何ができるかを考えて、ミッションと いうことで、つながる時、今まであたりまえで壊せないと思っていた壁の向こう 側にある景色がみえてくるのかもしれません。
「お母さん」とは女性、子どものいる人だけを指しているのではありません。 「育てる存在」を「お母さん」と考え、「消費」社会から「育てる」社会への提 案を さぐっていきます。 育てるということは、個々の伸びる力や可能性を信じ て見守りながら、互いに支えあうということです。 育つ対象は子どもとは限りません。パートナーでも、事業でも、農産物でも、 人間関係でも、ヒトはだれもが何かを育てて、育てられながら、自己実現に向け て学ぶ力のあるイキモノなのではないでしょうか。
  地域通貨は使う人のもの、です。 「反発しない」 「競わない」「否定しな い」 「考え抜く」「支えあう」「信頼しあう」「あきらめない」をキーワード に、肩の力を 抜きつつも、いったん決めたらそこに向かう揺るぎない強さを こ の会議を作ることを通して、 探してみませんか。

  関係イベント


東京/全国都市再生まちづくり会議・全国大会

  全国の都市や地域でまちづくり活動に関わる人々が、一堂に集まって交流する大会を開催します。特に全国都市再生モデル調査の応募者も参加者もどうぞふるってご参集ください。

○<第1日>全国まちづくり展  

・日時:平成17年8月6日(土)

11:00〜17:00(ポスターセッション)                  
10:30〜16:00(まちづくり交流会)                  
17:30〜19:30(懇親会)

 ・会場:工学院大学/新宿区西新宿1-24-2

●ポスターセッションにでます。
●まちづくり交流会の地域情報研究所の発表  

子どもとまちづくり交流会   時 間 13:00〜15:00  会 場 工学院大学28階 A-2861会議室 定員69名

『こどもと若者と進めるまちつくり−千代田こどもまちの記者』  
 千代田区でのこどもをきっかけとするまちづくりへの視点 

商業観光・商業活性化交流会  時 間 13:00〜16:00   会 場 工学院大学 A-0811会議室 定員180 人

『まちづくり”観光”−参加型オルタナティブツーリズム』  
 さいたまにおける参加型オルタナティブツーリズムの展開 

まちづくり交流会 ・ 交流会1商業観光・商業活性化 ・ 交流会2産業遺産・産業活性化 ・ 交流会3子どもとまちづくり ・ 交流会4まちなみ景観 ・ 交流会5地域資産・保存活用 ・ 交流会6アートとまちづくり ・ 交流会7交通とまちづくり ・ 交流会8合併しない町村の挑戦 ・ 交流会9安全(防災防犯)まちづくり

○<第2日>日比谷大会

・日時:平成17年8月7日(日)

12:00〜12:10(開会)                 
12:15〜12:55(表彰式)                  
13:00〜13:30(基調講演)                  
13:35〜15:15(分科会、パネルディスカッション)                  
15:20〜15:30(日比谷宣言採択)                  
15:30    (閉会)  ・会場:日比谷公会堂(千代田区日比谷公園内)  

・会費:両日とも無料(資料代と懇親会費は有料)  
・主催:全国都市再生まちづくり会議 http://www.mmjp.or.jp/jsurp/zenmachi/zenmachitop.htm


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