『S−Report』  6/16号  こどもと学生が生み出す環境政策  みんなでつながろう 環境情報の輪


  みちのくフィールドスタディに出かけて帰ってきました。東北では幅広い活動を市民はしていました。
 また、杉並区教育委員会すぎなみコミュニティカレッジ「子ども・おとな学びあい〜地域にある学びの種を見つけよ

  6月5日、神奈川県相模原市の麻布大学で「さがみはら環境まつり〜みんなでつながろう 環境情報(エコネット)の輪〜」(さがみはら環境まつり実行委員会)が開かれた。

 市民、事業者、大学、相模原市が協働して開催したこの環境まつりは、「楽しみながら、みんなで環境を感じて、学び、さらには行動するきっけとなる」ことを目指して、来年設立される同市の(仮称)環境情報センターのあり方を広く討議した。  当日の日程では、相模原市市長、麻布大学学長のあいさつに続き、「環境情報センターへ贈る“メッセージ”」として、市環境対策課による同センター設置の意義・趣旨説明、地球環境パートナーシッププラザによる環境パートナーシップ施設の先進的事例の紹介が行われた。そして、参加者は各分科会に分かれ、環境情報センターの活用方法について意見募集・意見交換を行った。また、経産省関東経済局コミュニティビジネス・NPO活動推進室の須藤誠室長による特別講演「環境コミュニティビジネスとCSR」も行われた。

 5分科会からの報告・要望・提言をふまえて、シンポジウム「(仮称)環境情報センターの活用方法」が行われた。地球環境パートナーシッププラザの川村研治氏をコーディネーターとして、「市民分科会」から斉藤奈美氏(さがみはらリサイクル連絡会)、「事業者分科会」から大掛猪津夫氏(NPOかながわ環境カウンセラー協議会相模原支部)、「大学分科会」から村山史世氏(麻布大学)、「教員分科会」から岡本弥彦氏(麻布大学)、「子ども分科会」から金澤公輔氏(東京ガス環境エネルギー館)ら、各分科会からのパネラーに会場の参加者も交えて討議が交わされた。  環境情報センターの設立・運営については、市民が参画することはもちろん、事業者が環境を担う一員として参加することや大学も積極的な役割を果たすことの必要性などが論議された。そして、その展開には小学校・中学校・高校の授業に寄与するような形が望ましいなどの意見も出された。

 また、「子ども分科会」からの報告では多様なこどもたちの意見が紹介され、環境情報センターに関してこうしたこどもたちの声を反映すべくいろいろと論議が行われた。最後に参加者の前でこれらをまとめた提言書を読み上げ、その提言書をモリゾーとキッコロに手渡し、市の(仮称)環境情報センターの設立・運営に反映するように託した。  会場の内外では、愛・地球博のキャラクターモリゾーとキッコロも登場した。

  相模原市の環境団体による体験型・参加型の環境学習ブース、市役所や事業者の取り組みを展示するブースなども数多く開設され盛況だった。
  中では、「愛・地球博」の「EXPOエコマネー」プロジェクトと連携し、各ブースに参加するとEXPOエコマネーがもらえる・使えるという企画も展開された。
 今回の環境まつりは、麻布大学環境政策学科の学生が企画段階から関わり、各地の自治体の環境情報センターやエコセンターなどに行き、調査を行った。開催当日にも約70名の学生ボランティアが会場で活躍した。  これから自治体の環境情報センター・エコセンターが多く設置されるが、市民、事業者、教員の参画によって企画・運営されるのはもちろん、子どもや学生の参画が無ければ意味あるものとはならない。

 相模原市での「学生と子供が変えるまちづくり」は「学生が築いた大学地域連携」に結実した。今回、市民や事業者、教育機関の政策提言と並んで、子どもと学生が「子どもの意見も反映される環境情報センターづくり」という環境政策の提言を行ったと言える。  全国各地で子どもや学生の参画を進める動きが増えている(関連記事 参照)。おとな、政治家や行政は、子どもや学生に提案を求めるだけではなく、彼らの政策提言を促し、それを真剣に受け止める必要があるのではないか。

  ご案内 


 杉並区教育委員会   すぎなみコミュニティカレッジ


   子ども・おとな学びあい〜地域にある学びの種を見つけよう

  子どもの目線を学び、子ども・おとなが一緒になってフィールドワークすることで、子どもを社会の構成員とした位置づけ、地域の素材をもとにした学びのありようを考えていく講座です。 地域にある「学びの種」を一緒に見つけてみませんか
 杉並区児童課や本天沼児童館と連携しながら、地域に存在する様々な資産を発掘し、地域社会のありようなどを子どもの目線に立って検証し、地域から学ぶ人材を養成する。

 そのために児童館での子どもとのふれあいを組み込んだ講座です。

期間: 7月〜9月(全6回)

場所: 杉並区科学館(杉並区清水3-3-13)
      杉並区本天沼児童館(杉並区本天沼3-34-35) 他、区内公共施設
                       
(1)講座の方針・目的・ガイダンス
 7月19日(火)10:00〜12:00 井草地域区民センター

講座の方針・目的・ガイダンスなどを通した参加者どうしのさまざまな共有と児童館職員からの子どもの現状についての講義。 担当 企画者および児童館職員

(2)児童館と地域の関係など
  7月26日(火)10:00〜12:00 杉並科学館 

児童館館長から児童館と地域の関係などの話と、それをもとにした子どもとの接し方の検討。 担当 企画者および児童館館長

(3)フィールドワークと児童館で子どもの目線を把握する実習(その1)
  8月9日(火)13:00〜16:30 本天沼児童館および周辺地域 担当 田中恒明(地域情報研究所)長岡素彦(地域情報研究所)

(4)フィールドワークと児童館で子どもの目線を把握する実習(その2)
  8月16日(火)10:00〜12:00 本天沼児童館および周辺地域 担当 田中恒明(地域情報研究所)長岡素彦(地域情報研究所)

(5)振り返りを通して、地域での学びのあり方を考えるプランニングの練習
  9月 6日(火)10:00〜12:00 杉並科学館 担当 山田清(人イエまちネットワーク)

(6)地域での学びのあり方のプランニング作成 参加者の意向により決定  担当 山田清(人イエまちネットワーク)

受講料:無料    教材費:1000円

定員:各15名(応募多数の場合は抽選)
参加ご希望の方は往復はがき・電話・FAX・E―mailでお願いします。 申し込み〆切 10月28日まで
 〒166-0004杉並区阿佐谷南1-1-5 巨lイエまちネットワーク
TEL(5377)7166 FAX(5377)7167 marukomex.jp@nifty.ne.jp

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