『S−Report』  4/22号  自転車で楽しむ〜アースデイ・ライド


 今年もアースデイ東京2004の中でアースデイ・ライドが開かれましたので、田中恒明さんよりレポートをして頂きました。
 世界的な地球環境の日「アースデイ」(4月22日)を前に4月17、18日、東京・代々木公園を中心に環境問題にかかわる様々な展示やイベントが行われた。
 中でも注目されたのは環境に関わる場所を世界共通のアイコンでマップにしようという「グリーンマップ」、放置自転車をリサイクルして新しい付加価値を付ける試みの「R−サイクル」など自転車関連の展示やイベントで、地球環境にやさしい乗り物である自転車をもっと利・活用していくためのアピールが様々な形で行われた。
 その一環として4月18日、「アーバンエコロジー東京」が主催する「アースデイ・ライド 東京」が行われた。これはメイン会場の代々木公園から神宮外苑、迎賓館を経て皇居前までを自転車で走り、自転車の良さやアースデイをアピールしようというものである。このコースの設定は、緑が多いこと、神宮外苑や皇居前では日曜日に道路が自転車に開放されていること、自動車が少なく初心者でも道路走行が安全なこと、などによる。
 インターネット上で申し込んだ人、当日面白そうだと参加した人など、午後1時前には集合場所は折りたたみ、ママチャリ、電動、マウンテンバイク、ロードレーサー、リカンベント、子ども用自転車など、自転車の種類がすべて集まったのではないかと思えるほど様々な自転車が集まった。大人からこどもまで、また、外国の方も多数参加して、スタッフも含めた総勢は約200名となった。スタッフはグリーンマップのアイコン入りの大きな風船をヘルメットに付け、また、一般参加者は小さな風船を目立つ場所に付け、一大風船自転車軍団が出来上がった。
 午後1時、太鼓の音を合図に自転車が次々と滑り出していく。スタッフはポイント、ポイントに立ち、安全性確保と誘導を行う。また、適宜、車列に入り誘導や、後続との調整を図る。一般参加者も交通ルールを守り、スムースな走行が続いた。200台近い風船を付けた自転車が走る姿は壮観である。歩道の人たちも何事かと目を凝らす。  やがて神宮外苑に到着し、銀杏並木で休憩。青山のレストランから提供されたおいしい水で喉を潤す。その後、赤坂御所前の並木道を通り迎賓館で写真撮影。新宿通りを経て、半蔵門前から黄色く咲き乱れる皇居の菜の花を眺めながら下り降りる。桜田門から皇居前のパレスサイクル(日曜日に日比谷通りを自転車道路として開放)を自由に楽しむ。
 主催者の意図として、都市で自転車を使うことの有効性(環境への配慮や自転車を使うと意外に近いことなど)、自転車で走ることの楽しさ(普段走らない場所や景色のよいところなど)、新しいライフスタイルとしての自転車の利用、自転車の基本走行としての道路走行、社会へのアピールなどがあげられる。こうした意図は、「楽しいの一言」「東京にもこういういい所があると初めて知った」「こんなに長く車道を走るのは初めて」など参加者の感想や、「何の集まり?」と声をかけてくる人たちへの説明などからも理解されたと言えるだろう。
 約2時間のライドも「来年も一緒に楽しく走ろう!」を合言葉に皇居前で解散となったが、事故やけがも無く、それぞれが「アースデイライド」を楽しめたことは、これからの自転車の可能性を広げたといえよう。また、こうした試みが成功したのも「アースデイ・ライド 東京」に関わった「東京バイカーズ」「東京を自転車で走る会」「ジャンボ・インターナショナル」「R−Cycle」などの自転車のグループや賛同する個人の努力の結果であり、今後、自転車に関わる様々なグループや個人の連携の必要性も示唆している。

【資料編】

 アースデイ東京2004

 アースデイ東京2004実行委員長 C.W.ニコルのメッセージ  http://www.earthday-tokyo.org/2004/

  「アースデイ」  1970年4月22日、アメリカ上院議員のゲイロード・ネルソン氏の呼びかけにより、全米各地で健康と環境維持のために2,000万人もの人がデモを行いました。  これをきっかにアースデイの運動は政治・民族などの立場を超えて世界中に広がり、市民環境イベントとしては世界最大級のものとなりました。

 まだ見れる 「アースデイ展 (Earth Day Exhibition)」

 ○期 間:2004年4月7日(水)〜5月15日(土) 10:00〜19:30(土曜日は17時まで) 
     (休館日:日・月・祝日、4月23日(資料整理日))
 ○主催場所:地球環境パートナーシッププラザ

 ○協 力:各地のアースデイ実行委員会、R2001NPO、アースネットワーク、グリーンクリエーターズネットワーク、山口 潮、Hoseob Yoon、アーバンエコロジー東京、ASAP21       

 ○展示内容
 ・これまでのアースデイ「ポスターセッション」
 ・全国各地の2004年アースデイの紹介
 ・アースデイアート展示   アースデイ東京2004ポスター原画 他  

 ・グリーンマップの展示     http://greenmap.jp/  

 グリーンマップとは一般市民の手によって、身近な環境を世界共通のアイコン(絵文字)で表した地図を作る活動です

「グリーンウォーク」BeGood Cafe

  今年で4回目となる、アースデイ特別自然観察会「グリーンウォーク」。 明治神宮の森をゆっくり歩き、爽やかな春を堪能していただきます。ファシリテータ−は、小笠原あや。

2004年4月25日(日)11:00 - 16:30 好きな時間から、ご参加ください。
11:00-12:30 グリーンウォーク 集合  11:00 明治神宮原宿門 コース 明治神宮原宿門〜代々木〜御苑〜南池〜菖蒲園〜清正井戸〜本殿参拝
12:30からは参集殿で開催。 12:40-13:00 オープンマイク 13:00-13:15 NPOパートナーシップ 13:30-14:20 ビーグッドTALK-1 14:20-14:30 LIVE(窪塚洋介) 14:45-15:40 ビーグッドTALK-2 15:50-16:30 LIVE(C.W.ニコルバンド)



  地域情報研究所の講座・出展予定  


『こども環境学会』設立大会および国際シンポジウム       

 主 催  こども環境学会設立準備会
 日 時  5月4日〜5日  場 所  建築会館
 内 容     国際シンポジウム『こどもと環境:都市化の中のこどもたち』  
          パネルディスカッション『こどもを育む環境を考える』
          フロアセッション『こどもと共に元気な社会づくりを』  
          イベント・ワークショップ    『親子いっしょに遊びを通じて「こども環境」を考えよう!』  
          『まちをあそぼう!』
 詳しくはサイトでご確認下さい。  http://www.children-environment.org/sympo.html

地域情報研究所スペース展示内容  

 概略・こどもeネット        地域情報研究所(NGO)
 千代田まちの記者        地域情報研究所(NGO)  
 グリーンヒーリングプログラム  彩コミュニティCSOネットワーク
 こどもと若者による環境活動  エコクリニック  FaceS  
 対話プロジェクト          対話プロジェクトサポートチーム

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