『S−Report』  3/25号  こどもプロジェクト−2 e-tiiki.net04


  現在のこどもの問題と関わる二つのテーマとして「こどもの参画」と「持続可能な開発のための教育の10年」が浮上しています。  
 「こどもの参画」につきましては、私も賛同人となっている「こども環境学会」が創設される予定です。
 こども環境学会 http://www.children-environment.org/  また、「持続可能な開発のための教育の10年」につきましては昨年設立された「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)の個人会員として提案・活動しています。   
 持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J) http://www.esd-j.org/

 もちろん、2/26号「こどもプロジェクト−1」(S−Report)でお話ししましたように、緊急課題としてはこどもの安全やこどもや親の悩みに対応することのは重要ですし行っていきます。

 しかし、「持続可能な社会」や「こどもの参画」を考えたプログラムを重要で、また、その二つが一緒すすめることも必要だと思っています。

 ということで、こどもプロジェクト(こどもeネットも含めて)下記のような3つのプロジェクトをサポート・推進して行きたいと考えています。

1.対話プロジェクト

 アフガニスタン、イラク対話プロジェクトを他の地域にも展開することによる国民教育の枠を超えたグローバル教育としてのESD推進

2.ICTリテラシープロジェクト

 持続可能な地域の開発における情報をめぐる問題(デジタルデバイド等)を克服するための努力や試みを知り、これに参加できる能力と態度、特に、ICTリテラシィーの検討を行う。特に、国内外の現場が持つ経験をいかしながら「平和を築く学び」も含めて持続可能な地域開発におけるICTリテラシーを構築する。

3.メディアリテラシー教育プロジェクト

 メルプロジェクト、グローバル・エクスプレスなどのメディアリテラシー教育による平和の学びとしてのESD推進 具体的には


1.対話プロジェクト

 アフガニスタン、イラク対話プロジェクトを他の地域にも展開することによる国民教育の枠を超えたグローバル教育としてのESD推進

(1)国内で何をやるのか。 (2)国際的に何をやるのか。

 各国内と国外を対話プロジェクトの実施によるグローバル教育としてのESD推進

(3)どこの地域で行うのか(アジア重視を考えていますが。) 地域のプライオリティをどう出すのか。アジアのどういうところと連携していこうとしているのか。

  アフガニスタン、イラクなどの紛争の被害地域  アジアの途上・貧困地域と先進地域

(4)どういう仕組みでやろうとしているのか。

1) アフガニスタン、イラク対話プロジェクト
 日本NGOアフガン対話プロジェクト・サポートチームがBHNテレコム支援協会の衛星電話とTV電話によってアフガニスタンと日本の高校生の対話を実現した。その後、イラクとも同様の対話を行った。

2) アフガニスタン対話プロジェクトの内容
 「マスメディアの関心」に左右されない「自分の関心」をアフガニスタンに,そして世界に向けることにつながり,地球市民として,平和な社会の担い手としての第一歩となる。
 (1)直接対話によりアフガンと日本の高校生同士の相互理解と交流を促すこと。
 (2)6月のロヤジルガをきっかけに,平和な社会を共に考える場をつくること。
 (3)高校生たちからの自己発信,アフガンという“メディアの最辺境”からの発信を支援すること。

2.ICTリテラシープロジェクト

 持続可能な地域の開発における情報をめぐる問題(デジタルデバイド等)を克服するた めの努力や試みを知り、これに参加できる能力と態度、特に、ICTリテラシィーの検討を 行う。特に、国内外の現場が持つ経験をいかしながら「平和を築く学び」も含めて持続可 能な地域開発におけるICTリテラシーを構築する。

(1)国内で何をやるのか。

 サポート、各セクターと協力しハード、ソフト、ICTリテラシー教育の構築

(2)国際的に何をやるのか。

 各国内と国外をICTリテラシープロジェクトの実施によるテジタルデバイド解消のため のESD推進

(3)どこの地域で行うのか(アジア重視を考えていますが。)  地域のプライオリティをどう出すのか。アジアのどういうところと連携していこうとしているのか。
   ラオス等のインドシナ半島、フリッピン等の諸島部 アジアの途上・貧困地域と先進地域

(4)どういう仕組みでやろうとしているのか。

1)ICTリテラシープロジェクト−ジャイ・ファンデーションのリモートPCプロジェクト
 ラオスでコミュニティの井戸掘りや織物・工芸細工作り、農業を支援しているジャイ・ファンデーションがコミュニティの要望がインターネットへのアクセスとであるとして、リモートPCプロジェクトを実施しています。
2) リモートPCプロジェクトの内容
 ビエンチャンの北の約2時間のところにある5つのコミュニティで自転車発電型PCからワイアレスLANで太陽発電型頂上中継局を経由して他のコミュニティでと次々接続され、Lao電話システムとインターネットを使って世界中の情報が得られるようなVernacular ICTs(地域固有のICT) のシステムを作り上げた。
 また、人々が使えるようにラオス語化し、カスタマイズしたLinuxベースのソフトウェアを作り、教育を行った。
3)リモートPCプロジェクトの効果
 このことによって人々は有機農法により出来た余剰米、作物を60km先の市場に売りに行くために正確で、適時の価格の情報が入手できるようになった。
 また、女性たちが作った織物を国際商品としてドイツとアメリカに売るためにインターネットマーケティングを用いることや簡単なスプレッドシートを使うことにより予算化・会計の合理化、新しいビジネスのプランニングなど人々の力になっている。  そして、このプロジェクトは仕事以外の時には、人々の学習機会や娯楽も提供でしています。

3.メディアリテラシー教育プロジェクト

 メルプロジェクト、グローバル・エクスプレスなどのメディアリテラシー教育による平和の学びとしてのESD推進

(1)国内で何をやるのか。 (2)国際的に何をやるのか。
 各国内と国外でのメディアリテラシー教育プロジェクトの実施によるグローバル教育と してのESD推進

(3)どこの地域で行うのか(アジア重視を考えていますが。) 地域のプライオリティをどう出すのか。 アジアのどういうところと連携していこうとしているのか。
   アジアの途上・貧困地域と先進地域

(4)どういう仕組みでやろうとしているのか。

 1)グローバル・エクスプレス・ワークショップの推進  
  グローバル・エクスプレス・セミナーへの支援(主に成人教育)
  グローバル・エクスプレス・ワークショップの小中高校での開催(主に基礎教育)

 2)メルプロジェクトの手法によるメディアリテラシー教育プロジェクト   

 現在、メルプロジェクトで行われているメディアリテラシー教育プロジェクトをグローバル教育としてい実施

 この中で、大人が考える「持続可能な社会」や「こどもの参画」はこどもたちの具体的な提案や活動に(こどもの参画)よってより豊かでよいものになっていのではないかと考えています。

 さて、これらに関連して

▲▼子どもの参画フォーラム▼▲ 〜持続可能な社会に向けての子ども・若者の参画〜

 私たちの世界を少し振り返ってみてください。大量のモノに囲まれ、さらに新しいモノを求め、少し古くなったモノは惜しげもなく捨てる。今日の私たちの社会は、地球の資源を浪費し、かけがえのない環境の持続性を損なっています。 また、そうした社会では、心の豊かさよりも物質的な豊かさが、人間的な価値やゆとりよりも経済的な効率や利便性が重んじられ、個人・家族・地域・学校・職場あらゆる場面で人間社会の持続性さえも損なわれています。さらに世界的視点に立てば、環境だけでなく貧困、人口、健康、食料の確保、民主主義、人権、平和問題等、このままでは次の世代にもわたる不公平、不公正な問題が起こっています。このような持続不可能な社会から今後の持続可能な社会への変革に向けて、特に子どもや若ものの社会への参画はどのように進められるのか、参加者同士の意見交換を行い、さまざまな場における具体的な参画へのきっかけにしたいと思います。多くの方々のご参加をお待ちしています。

と き:2004年4月4日(日)10:00〜17:00(開場9:30)
ところ:立教大学池袋キャンパス10号館 X205教室
地図: http://www.rikkyo.ne.jp/~koho/campusnavi/pmap/ikebukuro.html 資料代:500円 

※フォーラム終了後ミニ交流会を行います。

<プログラム>

9:30 開場 10:00 開会 10:05 

基調講演 阿部治立教大学教授

10:30  ワークショップT<「持続可能な開発と教育」を「子ども参加」の視点から考える>
     (ワークショップコーディネート:子ども通信社Voice)

13:30 ワークショップU<分科会>(参加者同士の意見交換)
     (ファシリテーター:開発教育協会(DEAR)ユース)

15:40 ワークショップV・まとめ全体会

 ファシリテーター:ICCPスタッフ  
    木下勇千葉大学助教授(子どもの参画情報センター代表)

17:00 終了予定     

<終了後 ミニ交流会>

<申込み・お問い合わせ>

@氏名 A所属 Bミニ交流会への参加・不参加  C「持続可能な社会」や「子どもの参画」への イメージを記入の上、メールまたはFAXにて下記までご連絡ください。

<申込先>   子どもの参画情報センター(ICCP) http://www.hobunsya.com/iccp/
事務局/永島(萌文社)まで TEL:03−3230−1689 FAX03−3221−1038 E-mail:naga@mdn.ne.jp

主催:子どもの参画情報センター(ICCP)
フォーラム実行委員長:岩本泰(東京学芸大学連合大学院)
協力団体:子ども通信社「Voice」・開発教育協会(DEAR)ユース

  地域情報研究所の講座・出展予定  


 環境まちづくりフォーラム・埼玉

 主   催  環境まちづくりフォーラム・埼玉実行委員会
 日   時  3月28日(日)10:00〜
 場   所  埼玉県川越福祉センター
 内   容 

  埼玉で活発化している環境まちづくりにつながる活動の交流を図り、個別のグループ活動では突破できない環境まちづくりの課題を解決してゆくためのプロジェクト創出を狙いとしたフォーラム


第5回「住まい・まち学習」 実践報告・論文発表会

日時 2004年3月27日(土)13:00〜17:00(終了後、同会場で交流会)

会場 建築会館302・303会議室 地図 (東京都港区芝5-26-20 Tel.03-3456-2051)
(JR山手線「田町駅」、都営地下鉄「三田駅」徒歩3分)

趣旨 各分野・学会に分散している住まい・まち学習関係者が分野を越えて集い、成果・情報を交換・蓄積していくために論文集の作成・発表を4年前より毎年実施しております。 今回も学校教育・都市計画・建築・まちづくりなど幅広い分野の方々から論文が寄せられました。お寄せいただいた実践報告・論文の中から何点かの発表を依頼し、これからの住まい・まち学習の方法を見つけるために、参加者とともに議論を深めたいと思います。
(詳細は下記プログラム参照)

定員 参加費無料、50名(申込先着順,お断りする場合のみご連絡します)

申込 下記宛に、1.氏名、2.所属、3.連絡先住所(所属か自宅かを明記)、4.電話、5.fax、6.e-mailアドレス、7.交流会(会費1000円)の参加予定をお知らせ下さい。 (お断りする場合のみご連絡します)

問合せ (財)住宅総合研究財団 住教育担当

プログラム
■高橋ちあき(佐世保市立広田小学校)
 地域の「人やもの・こと」と関わり、自分を見つめる学習活動  −クロスカリキュラム「自分を見つめて」の学習の実際から−

■薬袋奈美子(福井大学工学部)
 小学校の副教材としての住教育絵本及び解説書の作成

■瀧田健司(名古屋市立大曽根中学校)
 主体的に「まちづくり」に参画しようとする中学生の育成

■村山史世(麻布大学)長岡素彦(地域情報研究所)
 子どもと大学生の実践まち育て  −ふちのべ銀河まつりのゴミ分別回収ボランティアを通した環境学習−

■大和田清隆((財)浜松まちづくりセンター)
 総合学習におけるまちづくり教育の実践  −学校とまちづくりセンターとの協働による公園づくりへの道程−

■郡司島宏美(松山東雲短期大学)
 子どもの伝統空間体験とまちづくりの可能性  −NPO法人庚申庵倶楽部の取り組み−

■服部くみ恵(東京藝術大学大学院)
 住民主体の小さな文化遺産の保存活動  −台湾「二結」から日本のまちづくりへのメッセージ−

■戸田真由美(まち・コミュニケーション)
 震災を体験した住民が取り組んだ、まちづくりの一つの方法  −「御菅カルタ」づくりの実践報告−

■土井澄香(日本アイ・ビー・エム)
 公営住宅における外国籍居住者との共生  −いちょう団地の子供たちを取り巻くまちづくり−

■篠原靖弘((株)チームネット)
 入居後の暮らしのサポートを通じた分譲環境共生型マンションの環境創造
 −計画・販売・管理が一体となったマンション計画の試み−

■全体討論



  イベントの予定  


  消えゆく町の記録 http://www.minoritown.com  

2004年2月10日は「美野里ハイタウン」明け渡し期限、つまり日本の住宅史上類のない「大規模団地消滅の日」です。 1977年、東京近郊の都市・松戸に誕生した、約4万・・15棟504戸の規模を誇る民営住宅団地。 「準公団」と呼ばれたこの団地は、賃貸ながらも一生住める町のはずでした。 ところが数年前、オーナーが土地開発事業に失敗し倒産。 「バブルのツケ」「不良債権」「整理回収機構」「競売」「競売妨害」「不法占拠」そして「立ち退き」 気がつけば、住人は、まるでテレビニュースのような“事件”の当事者になっていたのです。 2003年11月現在、住人約70世帯。不法居住者ほぼ同数。 この「町」から窓の灯が消えていくかわりに、ホームページの窓に映像の記録を灯していく。 最後の灯が消える日、もうひとつの「美野里ハイタウン」が、Web上に完成します。

※「消えゆく町の記録」は、一住人・その友人・助っ人等の有志が、自主取材・自主制作しているサイトです。


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