『S−Report』  12/18号  子どもと学生がすすめるエコプロダクツ  エコプロダクツ2003  



  21世紀の大きな課題として地球環境への負荷の削減とともに、経済活動・社会活動のみならずライフスタイルを地球環境と調和のとれたかたちにしていく必要がある。  また、企業が提供する商品・サービスを環境配慮型の「エコプロダクツ」に変え、さらにビジネス自体も「エコビジネス」に替えていくことが必要になってくる。  
  「地球と私のためのエコスタイルフェア〜エコプロダクツ2003」が11日から13日まで東京ビックサイトで開かれた。

  「エコプロダクツ2003はエコプロダクツの普及とエコビジネスの振興を目的に開催するわが国最大級の環境総合展示会です。企業と消費者の対話の場として、エコプロダクツの紹介に加え、企業・市民・自治体の取り組みを広く紹介し、特に小中高校の社会科見学を通じて若年層に訴えます。さらに、NGOやNPOなど、幅広い立場からの参加を得て、企業と消費者のコミュニケーションを促進します。また、エコビジネスの場として、製品・サービスの販促、環境ソリューションの紹介、新技術・新材料の発表、ビジネスパートナーの発掘など、ビジネスの活性化に役立つ展開を行い、行政や自治体の支援策もあわせて紹介します。」
 「開催趣旨」

  エコプロダクツ2003は(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、(社)産業環境管理協会、日本経済新聞社が主催し、経済産業省、環境省などの省庁と自治体、(社)日本経済団体連合会などの経済団体、 グリーン購入と持続可能な消費国際フォーラム実行委員会などの民間機関が数多く後援している。

 昨年度の出展実績は370社・団体(676小間)で来場者は100,483人で、今回は416社201団体(764小間)、来場者は120,000人を見込んでいる。 展示のほかにエコプロダクツ2003記念シンポジウム「グリーン購入と持続可能な消費国際フォーラムNGO」など多数のシンポジウムやワークショップが行われた。

 この中の注目すべき点について田中恒明氏が語ってくれた。

  自治体、NPO・NGO、学校などのブースでは各団体の環境への取り組みがシンプルにまとめられており、派手にショウアップされた企業ブースとは対象的であった。会場内では大人に混じって小・中・高生の姿が目立った。これは授業の一環として環境学習に力を入れる学校が増えているためだ。期間中3,800人の生徒がスタンプラリー方式で展示会場内を回り、環境学習に取り組んでいた。今年の展示で出色だったのはNPO・NGOと学校のブースである。野生動物保護からゴミの分別まで様々な取り組みが紹介されていたが、中でも神奈川県の高校生と大学生のブースが注目された。  環境への取り組みを実践しているのは、神奈川県立総合高校のエコ局に所属する生徒約20人。エコ局とは生徒会を構成する協議会の一組織で、生徒会の予算を自分たちがやりたいことに使うことができる新規局の具体的組織として3年前に生徒会で承認された。学内でリユース、リサイクル活動を行っており、紙パック回収や上級生から下級生への物品の継承、パーティ等への食器の貸し出しなどのユニークな実践活動を行っている。
 また、年に1度行われるエコ局主催の「環境シンポジウム」は、ホームルームの時間を利用した全生徒が参加する教育プログラムである。建築系、教育系、料理系、ビジネス系、 まちづくり系など19の分野の分科会が設けられ、企業、大学の先生など各分野から講師を招き、講演してもらっている。出色なのは分科会の設定から各講師への交渉をすべてエコ局の生徒自身が行っていることである。すべて自分たちの手で行う高校生の活動に敬意を表したい。「来年は事前、事後の学習にも力を入れたい」ということであるが、エコ局の活動については生徒会指導の先生も「こちらの方が勉強になることが多い」と高く評価している。  神奈川県立総合高校は12月20、21日に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催される第1回全国大学生環境活動コンテストにも参加する。参加の意気込みについて生徒からは「うちの活動が一番」という元気の良い答えが返ってきた。

 大勢の小学生で賑わっていたのが麻布大学(神奈川県相模原市)の学生のブース(エコクリニックFeces、地域情報研究所) 「こどもと学生がつくるエコプロダクツ」をテーマに、環境政策学科の学生を中心とした環境活動への取り組みが成長の軌跡とともに展開されている。学園祭でのゴミの分別から始まって、地域と学校とNPOを結びつけたイベントの開催、地域に飛び出した学生が子供や市民と一緒になって環境問題に取り組むなど、その成長の過程は座学では得られない幅の広さと深さがある。  地域に出て活動をしていくためには地域とどう結びついていくかが重要である。麻布大学の学生たちはNPOインターンシップ、地元商店街での丁稚奉公、地元の学校での総合的な学習への参加などさまざまな形で地域と関わってきた。今年の夏には、2日間にわたって行われた地元商店街のイベント「ふちのべ銀河まつり」に子供たちと一緒にごみの分別収集を行った。延べ百数十人の子供や学生が参加し、ゴミの減量、大人への意識の啓発など大きな成果をあげている。

 環境への取り組みを自然体験等を通じて学ぶ自然系、地域や社会とともに学ぶ社会系、さらにこれらの取り組みをアピールしたり人をひきつける要素としてのエンターテイメント系、これらを3本の柱とした環境教育プログラム(EPちゃん)をまとめたのが村山史世同大環境政策学科専任講師。学生とともに汗を流しながら学生の活動を支えてきた。会場では麻布大の特色であるエンターテイメント系を遺憾なく発揮し、同大4年の河合圭輔君が造る似顔絵缶バッジに子供から大人まで多くの人のが並んでいた。

  地域情報研究所の講座・出展予定  

 
 □ 今後の予定について □

 まちじゅう**(こめこめ)マップ 「すぎなみコミュニティカレッジ」

「まちじゅう**(こめこめ)マップ」

 人イエまちネットワークと地域情報研究所(NGO)は共催で「すぎなみコミュニティカレッジ」(東京都杉並区教育委員会)のまちづくりコーディネーター講座を12月から開始します。
 この目的は、市民がまちづくりコーディネーターを目指したこの地域情報コーディネータ講座を通じて、まちを活性化し、情報を活用したまちづくりをすすめるためです。  

「まちじゅう**(こめこめ)マップ」
  ―地域の情報を読み取り、加工し、発信していく「地域情報コーディネータ」養成講座―

講座の目的
 社会の大きな変わり目にあたり、さまざまな分野で水平的な関係性の整備が今求められている。それは都市化の急速な進行により引き起こされた関係性の不具合などを、一人ひとりの自発的な取り組みによって解消していこうとする市民の近年の行動に現れている。これをより実りあるものとする基礎の一つとして、地域の情報が共有されていくことが大切である。そのためには地域の情報を読み取り、加工し、発信していく情報の取り扱い技術の獲得と、その担い手の育成が欠かせない。
  本講座は経年的に開催することを通して、当事者参加型のマップづくりという手法で杉並のさまざまな情報を整理し、市民の手によるデータベース構築を図るとともに、それを伝達し連続させていく地域情報コーディネータの養成をねらいとしている。今年度の企画はそのための基盤づくりに重点を置き、多様なテーマを貫く共通言語として「杉並アイコン」の提案も柱の一つとして位置づけている。

 第三回 課題抽出
 第四回 フィールドワーク
 第五回 情報整理
 第六回 情報加工@
 第七回 情報加工A
 第八回 情報加工発信
 第九回 情報発信

12月20日 (土)14・00〜16・00 グループワークショップ・発表
1月10日(土)13・00〜17・00 自分のテーマでまちを
1月17日(土)14・00〜16・00 振り返りワークショップ
1月24日(土)14・00〜16・00 マップ事例紹介・WS
1月31日(土)14・00〜16・00 マップ作成作業等
2月 7日(土)14・00〜16・00 マップ作成作業等
2月14日(土)14・00〜16・00 マップ展示、経過報告等

ホームページ・weblogを使った情報発信も行います 。

対象 杉並区に在住・在勤・在学の人および『杉並に関心のある人』で、地域情報コーディネータを目指す方。

場所・費用 セシオン杉並(杉並区社会教育センター)等

参 加 費 2000円 (資料代込み全9回分) 申込制託児有り
 

  NPO・NGOの大忘年会 


  NPOレインボーの古川さんからです。

 NPO・NGO大忘年会についてのご案内 「NPO・NGOがもっと協力しあって活動をしていくために、ネットワークをつくっていきたい。」というふうに考えられている方は多数いらっしゃいます。同じ趣旨で、「爆笑問題の田中」のお父さんで知られている田中正直さんが環境問題や平和をテーマにしたNPO・NGOの連合会を作ろうと今年の夏ころから各方面に働きかけています。

 この趣旨には多くの方が賛同されるものと思いますが、NPO・NGOと一言でいってもその種類や考えはさまざまです。そのためコンセンサスはなかなかとれません。また集まってもわずかな違いを延々と議論をしてしまいます。 そこで、まず難しいことを言わないで、NPO・NGOで活動されている方が一同に会して、一年間の活動を報告しコミュニケーションをはかってはどうかという案が出、時期的に忘年会がいいのではないかということになりました。

  この考えに賛同頂ける方はぜひ、ご協力頂きたくご案内させていただきました。

  内容・詳細は未定です。いいアイデアがある方はお教えください。

1目的
  NPO・NGOが一同に会して、一年間の活動を報告しあい、酒宴を通して親睦をはかる。  忘年会での経験をもとに今後、大花見などを行う。  このような場を設けることで、欧米のクラブ・サロンのようなものを創る。

2内容  

  大忘年会。 ただ、酒席を設けることでとどまらず、コミュニケーションがとれる工夫を凝らす。 さまざまな団体に働きかけ、担当者を募る。担当者を中心にMLを設け、準備してい く。 講演会・演奏などの企画を入れる。

3日時 12月23日 4参加条件  2000円+持ちより、ご祝儀歓迎

  地域通貨ワークショップ 「地域通貨”彩”考」



  地域通貨ワークショップ 「地域通貨”彩”考」

  主催 こども夢未来交換リング コミュニティ通貨“彩”推進委員会

  ●開催日時  2004年3月14日(日) 10:00〜15:00
  ●会場    こども夢未来フェスティバル2004内    埼玉県県民活動総合センター(伊奈町)
  ●内容  

   第一部 *事例報告* 10:00〜11:00  各地域通貨の取組み事例を報告して頂きます。
   第二部 *輪になったワークショップ* 11:00〜       
    テーマ 仮 “地域通貨を起動し、利用する新たな生活!”
     事例報告者及び地域通貨に関心のある人大勢及び
     小池清一(ぶぎん地域経済研究所)
     嵯峨生馬(日本総合研究所)
     長岡素彦(地域情報研究所) 等参加予定
  ●「会場全体で地域通貨を利用し循環できるよう検討中。」
以上ですが今後詳しくは再度ご案内しますので宜しくお願いします。

  ●埼玉県県民活動総合センター
    〒362-0801  埼玉県北足立郡伊奈町小針内宿1600
    大代表  048-728-7111    FAX  048-728-7130 交通アクセス      
    http://www.kenkatsu.or.jp/trafic/top.html

  実行委員 若島敏夫 電話&FAX  048-775-0131 IPTEL 050-3340-2227(何処からでも割安)

  メールアドレス agriwaka@crocus.ocn.ne.jp
 

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