『S−Report』  11/27号  ともにつくる− NPOインターンシップ



 15日、東京千代田区の明治大学で「NPOインターンシップコラボプロジェクト」のNPOインターンシップ報告会・修了式が特定非営利活動法人NPOサポートセンター、特定非営利活動法人NPO支援センターちばの主催で行われた。

 NPOインターンシップとは2000年から始まったインターンシッププログラムであり、NPOサポートセンターによると「NPO界の将来を見据え、NPO、大学、学生のニーズに積極的に対応していくためのインフラ整備として、各分野におけるニーズ実態調査を中心とした基礎調査を実施し、NPOにおけるインターンシップの普及、定着、促進を進め」たものである。  政府は、インターンシップを主に「産学連携による次代の人材育成」と「在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行う」ことを目的としたビジネスインターンシップとして位置づけており、先頃、厚生労働省はビジネスインターンシップの新しい指針作成のための研究会を来年度発足させる方針を決めた。

 しかし、現在多くの大学・高等教育機関では営利企業や行政以外へのインターンシップを単位として認めているが、もう既に幅広くNGO・NPOや市民団体へのインターンシップを単位化している大学もある。  

  『S−Report』12/19号     ともに学ぶ−新しい民学協働     −まちづくりのあらたな展開を求めて−4

 「NPOインターンシップコラボプロジェクト」のNPOインターンシップにも多くの学生が参加し、NPOでいろいろな体験をした。今回は、学生とインターンシップ生を受け入れたNPOと送り出した大学の三者が集まった報告会・修了式であった。  内容は、インターンシップ生だった学生たちはそれぞれの体験や学んだものを絵に描いて次々に発表し、受け入れ先のNPOがコメントをするというものであった。

 インターンシップ生はNPOでのインターンシップの体験を同じ学生たちに自分たちの言葉で語り、一人一人がインターンシップで学んだことを伝えようとしていた。もちろん、プレゼンテーションに慣れていないこともあって伝わらなかったこともあったが、インターシップの体験やそれを「伝えたい」ということは伝わった。何よりも、学生たちの表情が豊かで生き生きしていた。  

  また、今回のインターンシップを受け入れたNPOも学生たちの報告を真剣にとらえ「学生たちに気づかされた」ことについても発言していた。  

  この発表で投票により一番となったのは特定非営利活動法人 WE21ジャパンに行った島田恵美氏である。  彼女の麻布大学ではNGO・NPOや市民団体へのインターンシップを単位化を行っており、既に7日に学内「インターンシップ、フィールドスタディ合同報告会」という発表、評価会を行っている。

 同大のへのNPOインターンシップの導入者であり、NPOも含めたインターンシップの単位化を行った麻布大学環境政策学科専任講師の村山史世氏はこう語っている。

「インターンシップの単位化(環境フィールドスタディ・インターンシップ)が学生の動機付けになっているのは確かだ。NPO7人、企業4人、行政2人と、昨年の8人を大幅に上回っている。インターンシップの体験を通して学生が得た言葉と自信はやはり輝いている。学生の報告を通して教員も地域での学びの機会と可能性を教えられることが多い。インターンシップは、学生だけでなく、大学の可能性も広げている。」

『S−Report』  5/15号   5月病なんて − 地域、社会で新たな関係を創り出す 
『S−Report』  7/31号   学生とこどもが変えるまちづくり −淵野辺と川口 

 今頃、職業体験を「させる」ようなインターンシップへの対応再検討している政府やビジネスインターンシップの名の下に学生を安い労働力として使い捨てにするような企業が多い中、NPO・NGOは着実に学生たちとミッションと体験を共有している。

 このように、新しい社会を築く「次代の人材育成」はNPO・NGOが既に学生たちと始めている。

特定非営利活動法人NPOサポートセンター http://www.npo-sc.org/

特定非営利活動法人NPO支援センターちば http://www.npo-scc.org/

特定非営利活動法人 WE21ジャパン http://www.we21japan.org/  

    

  地域情報研究所の講座・出展予定  

 
 □ 今後の予定について □

 エコプロダクツ2003

日時: 12月11日-13日

場所:東京ビックサイト

内容: 今回、地域情報研究所(NGO)ではエコクリニックフェイシス・麻布大学環境政策学科の学生と「エコプロダクツ2003」に参加し、学生、NGOが子供や住民と共に地域、商店街において実施可能な方法で生きたエコプロダクツの活用を行うことを展示、発表します。

子どもと学生がすすめるエコプロダクツ   −環境・リサイクル活動をデザイン  

  現在、持続可能な環境社会のためにすばらしいエコプロダクツが開発されていますが、地域や生活者で充分に活用されているとは言えません。
 それは、熱心にすすめられているエコプロダクツの開発や流通に比べて、エコプロダクツを地域や生活者に広く理解してもらい活用し、行動に結びつける仕組みがあまりないのからではないでしょうか。
 もう既に、子どもと学生たちは地域に入り生活者とともにエコプロダクツを地域や生活者に広く理解してもらい活用し行動する仕組みも含めた環境・リサイクル活動をすすめています。  
 子どもと学生たちは環境・リサイクル活動を通じて地域やNPOとともに新しい持続可能な環境社会のための環境活動を実践し環境共育のデザインを始めています。
 今回この「子どもと学生がすすめるエコプロダクツ」(地域情報研究所・FACES)ではそのような試みをしている麻布大学環境政策学科の学生たち!FACESとともに「エコプロダクツ2003」で新しい持続可能な環境社会のための環境活動の実践と環境共育のデザインをご提案します。

展示内容

[1]環境・リサイクル活動デザイン

1.麻布大学環境政策学科方式(EPAU Channel =EPちゃん)の環境教育・研究・政策実践の紹介
2.大学・地域・NPOをつなぐ学生の環境・リサイクル活動デザイン
3.コミュニケーションツールとしての似顔絵カンバッジの、学生による制作実演・販売
 
[2]環境情報ネットワーク及び市民研究支援  −eコミュニティを支援するコミュニティウェア『コメット』の活用

 地域の情報循環により、情報共有をはかり、対話の「場」を作り、環境問題に取り組む仲間を広げる。

1.環境情報ネットワーク  
 1−自分のまわりの環境を知る
 2−環境の動きを知る
 3−仲間を知る

2.市民環境研究所
 1−市民、NPO、行政、大学、企業等の“個人”が参加する仕組み  
 2−個人が調べたこと(市民研究)や、意見を発表しあう場の提供
 3−ネットワ−キングの生成 3.eコミュニティを支援するコミュニティウェア『コメット』の活用
 Eジャパン協議会のコミュニティウェア『コメット』を活用してインターネット上で環境情報ネットワーク及び市民研究支援を行う仕組みを提供する。

 エコプロダクツ2003の当ブース http://xmldb.exism.co.jp/eco2003/search.asp?ID=85r0z


  NPO・NGO大忘年会についてのご案内  


  NPOレインボーの古川さんからです。
NPO・NGO大忘年会についてのご案内

「NPO・NGOがもっと協力しあって活動をしていくために、ネットワークをつくっていきたい。」というふうに考えられている方は多数いらっしゃいます。同じ趣旨で、「爆笑問題の田中」のお父さんで知られている田中正直さんが環境問題や平和をテーマにしたNPO・NGOの連合会を作ろうと今年の夏ころから各方面に働きかけています。この趣旨には多くの方が賛同されるものと思いますが、NPO・NGOと一言でいってもその種類や考えはさまざまです。そのためコンセンサスはなかなかとれません。また集まってもわずかな違いを延々と議論をしてしまいます。
そこで、まず難しいことを言わないで、NPO・NGOで活動されている方が一同に会して、一年間の活動を報告しコミュニケーションをはかってはどうかという案が出、時期的に忘年会がいいのではないかということになりました。 この考えに賛同頂ける方はぜひ、ご協力頂きたくご案内させていただきました。 内容・詳細は未定です。いいアイデアがある方はお教えください。

1目的

 NPO・NGOが一同に会して、一年間の活動を報告しあい、酒宴を通して親睦をはかる。  
 忘年会での経験をもとに今後、大花見などを行う。
 このような場を設けることで、欧米のクラブ・サロンのようなものを創る。

2内容

 大忘年会。 ただ、酒席を設けることでとどまらず、コミュニケーションがとれる工夫を凝らす。
 さまざまな団体に働きかけ、担当者を募る。担当者を中心にMLを設け、準備してい く。
  講演会・演奏などの企画を入れる。

3日時 12月23日

4参加条件  2000円+持ちより、ご祝儀歓迎
 

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