『S−Report』  11/13号  炊き出しから始まる安全安心のまちづくり − まちづくりのあらたな展開を求めて−17


 25、26日に第2回「安全・安心まちづくりワークショップ」が、安全・安心まちづくりワークショップ実行委員会主催、練馬区(後援:内閣府・総務省・国土交通省・文部科学省等)共催で、武蔵大学(練馬区)と豊玉第二中学校で行われた。
     
 阪神淡路大震災やいろいろな事故の教訓をもとに、商店会・町内会から内閣府、各中央官庁までが同じ立場でワークショップを行うものであり、今回で2回目である。
 開会式では井出実行委員会委員長が政府の安全安心体制は縦割りでうまく働かないことを具体的に述べ、全国各地の安全・安心のまちづくり実践事例を共有し、地域・民間主導の防災ネットワークを実現することが重要であると述べた。  
 その後、練馬区長の代理、区議会議長、武蔵大学学長代理の挨拶が続く中、地元の避難拠点交流会の給食部のひとたちは開会前から炊き出しの準備を続けていた。

 この炊き出しによる「避難時のごちそう試食コーナー」での昼食後、テーマ先別の新事例ワークショップ「いただきます!」が始まった。
  「いただきます!」は単なる安全安心の活動事例の発表・実演だけではない。参考になるノウハウを共有し、地域の安全安心まちづくりの具体案をまとめ、最後に講堂でそれを発表した。

 「いただきます!」と平行して「練馬区避難拠点交流会」も行われた。

 練馬区の103校の小・中学校で組織されている「避難拠点運営連絡会」は、災害時に区内の小・中学校を避難拠点として運営するために防災訓練を行い、日頃から活動している。
 この交流会では避難拠点運営の仕組みなどが発表された。特に、阪神淡路大震災当時教員であった森脇毅氏(神戸市)の被災時の学校体験に参加者は真剣に聞き入っていた。避難拠点運営から得た血のにじむような「生きた知恵」であった。

 26日は、関東大震災80周年記念プログラムとして、過去の教訓に学ぶ講演・意見交換などが行われ、引き続き、「知恵と工夫で難問解決!」「 安全・安心のまちづくり」を進めていく上で抱える問題の解決方法について、それぞれの立場を超えて考え、最後に講堂で発表が行われた。

 NPO法人東京いのちのポータルサイトは、ワークショップや「東京いのちのポータルサイト展」において、地震で「壊れない部屋」を模索していたが、今回はNPO、企業、行政、専門家とともに地域から考える耐震補強という「知恵と工夫で難問解決!」を図っていた。

 阪神淡路大震災以降、もう充分、政府の災害対策や専門家の論議は尽くされたであろう。  今、必要なのは政府の災害対策システムの活用を含めて、地域・民間主導の防災ネットワークで「知恵と工夫で難問解決!」を図ること、政府や専門家に現場発の有効な防災対策を提言し、実行させることである。
 識者も、災害に遭遇して炊き出しを受けるばかりで不満を言うような「机上の論議」ではなく、このような活動や意見に耳を傾ける必要がある。

   論議も重要だが、自ら災害に備え、炊き出しの準備を!

 

  地域情報研究所の講座・出展予定  

 
 □ 今後の予定について □

 エコプロダクツ2003  

 日時: 12月11日-13日  

 場所:東京ビックサイト
 
内容:今回、地域情報研究所(NGO)ではエコクリニックフェイシス・麻布大学環境政策学科の学生と「エコプロダクツ2003」に参加し、学生、NGOが子供や住民と共に地域、商店街において実施可能な方法で生きたエコプロダクツの活用を行うことを展示、発表します。

  エコプロダクツ2003の当ブース  
  http://xmldb.exism.co.jp/eco2003/search.asp?ID=85r0z
      
 

  第27回ジェンダーセッション

 

 第27回ジェンダーセッション 「ほんとに両立できるの?どうしたらできるの?〜仕事と子育て・両立の展望〜」  大学で、職場で、家庭で、子育てなどの生活と、仕事、学業の両立の現状は、どうなっているのでしょうか?様々な大学における職員や学生向け保育サービスについての調査報告(鈴木氏)を皮切りに、企業の第一線で活躍する本学の社会人院生・山極氏より企業社会における仕事と家庭生活についての最前線の話題を、大学教授で4人のお子さんの父親でもある上田氏より男性にとっての家庭と仕事の両立の実際をうかがいます。

 会場の皆さんとのフリー・ディスカッションの時間も設けております。どうぞ、皆さま、ふるってご参加ください。

◆日 時 11月19日(水)18時30分〜20時30分

◆会 場 立教大学池袋キャンパス7号館7301教室

◆「ワーク・ライフ・バランスの現状とその先進的取組みの実例」

・発題者 山極清子氏 (且草カ堂 経営改革室勤務・立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科院生) ・コメンテーター 上田恵介氏(立教大学理学部教授)
◆他大学等の現状調査報告 鈴木桂子氏 (立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科院生)

◆共 催 立教大学ジェンダーフォーラム 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科

◆本セッションについてのお問い合わせ先  立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科
 自主グループhug-kumi E-mailアドレス keiko@hev.rikkyo.ne.jp

ジェンダーセッションは誰でも気軽に参加できるアットホームな学習会です。申し込みや参加費は一切不要です。詳しくは、下記までお問い合わせください。

◆立教大学ジェンダーフォーラムについてのお問合せ先
 豊島区西池袋3−43−1 立教大学池袋キャンパスミッチェル館1階
 &Fax 03−3985−2307  http//www.rikkyo.ac.jp
 

  コミュニティ・ビジネス・ネットワーク定例会 

 
 
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来る11月18日(火)コミュニティ・ビジネス・ネットワーク 定例会を開催いたしますのでお知らせ申し上げます。 今回はCBN副理事長 須永さんにご自身の最先端の活動 状況をご紹介いただきます。テーマは「行政とNPOの連携」。 旬なテーマですね! 行政の方も、NPOの方も連携のあり方これからの方向性を 学ぶ絶好の機会かと思います。
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 コミュニティ・ビジネス・ネットワーク    
 2002年度第6回定例会開催のお知らせ 『行政とNPOの連携−計画技術研究所の取り組み』

 現在、公民の役割分担の変化、行政の財政逼迫など社会経 済状況の変化から行政とNPOの連携のあり方が模索されてい る。計画技術研究所(KGK)は、そのあり方に関する調査につ いて、千葉県、横浜市等いくつかの自治体でコンサルティングを 実践している。今回は、KGKが取り組んでいる千葉県、横浜市 の調査を踏まえ、今後の行政とNPOの連携の方向性や課題等 について報告する。

【講師】(株)計画技術研究所  代表取締役 須永和久 氏
【日時】11月18日(火) 19時00分〜20時30分程度(開場18時45分)(講義1時間質疑応答30分)
【場所】早稲田大学研究開発センター120号館4−205号室  住所:新宿区早稲田鶴巻町513
     東西線早稲田駅から徒歩5分

【定員】35名
【会費】(当日お支払い下さい)

一般:4,000円《今回から会員の紹介は不要となりました!》  
正会員:2,000円  賛助会員:3,000円  ボランティア会員:1,000円

講座終了後会場近くの飲食店で懇親会(実費:たぶん3,000円 程度)を行います。ご都合よろしい方は併せてお申し込み下さい。

【申し込み方法】 定例会・懇親会参加の有無と お名前、住所、連絡先、メールアドレスを明記の上 事務局 鵜飼あてにメールでお申し込み下さい。
お申し込みメールアドレス YRP00224@nifty.ne.jp 会員の方はお名前とご出欠のみをお知らせ下さい。

【お問い合せ先】 CBN事務局長 鵜飼 070-5564-0363  (可能な限りメールでお問い合せ下さい)

講師プロフィール: 須永和久(すなが かずひさ) 1960年生まれ、東京大学工学部都市工学科卒業。株式会社計 画技術研究所代表取締役。技術士(建設部門都市及び地方計 画)。コミュニティ・ビジネス・ネットワーク副理事長 地方自治体の都市計画マスタープラン、住宅マスタープランの策 定、地区計画策定。大規模低未利用地の開発構想・計画策定。 コミュニティ・ビジネスに関する研究調査を専門とする。コミュニテ ィ・ビジネス・ネットワークの創設に係わる。平成8年から東京都 荒川区の起業塾のコーディネーターを勤める。

著書:(いずれも一部執筆)再開発地区計画制度の手引き(ぎょう せい)、新しい都市居住の提案(彰国社)、イギリスの都市再生戦 略(風土社)、まちづくりキーワード事典(学芸出版)、新時代の都 市計画2市民社会とまちづくり(ぎょうせい)、市民まちづくりガイド (学芸出版)、地域を元気にするコミュニティ・ビジネス(ぎょうせい)

=============== C.B.N. コミュニティ・ビジネス・ネットワーク

  http://www.cbn.jp   事務局長  鵜飼 修    YRP00224@nifty.ne.jp  

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