『S−Report』 10/2号 市民が協働でつくるエコセンター
先月20日、東京都江戸川区で持続可能な地域づくりの拠点を考える座談会「市民にとって望ましいエコセンターとは?」が開かれました。 この座談会は、江戸川区で計画している「エコセンター(仮称)」を巡って区民がこの施設・活動が市民にとって望ましいものになりうるためには何が必要なのか専門家を交えて考えるために開催されました。 来年4月1日開設予定の 江戸川区の「エコセンター(仮称)」は「長期計画に示された『区民参加による環境づくり』を実現するため、『暮らしと環境との関係を学び相互に教えあう場』として設置するもの」です。 エコセンター 江戸川区 http://www.city.edogawa.tokyo.jp/kankyo/ecocenter/index.html 江戸川区は長期計画にもとづき有識者や議員、区民による江戸川区エコセンター・環境行動指針検討委員会を設置し、同センターをNPO法人として設立することを目的に意見交換会を行ってきました。 その意見交換会の中でまとめ役だった環境カウンセラーや環境学習リーダーや区民が市民サイドの「エコセンター(仮称)」設立準備会を目指した世話人会が結成されたのです。 その後、区からこの設立準備世話人会に検討委員会の作業部会に加わるよう要請があり、市民サイドのメンバーが加わり、「エコセンター(仮称)」の事業プログラムの検討を続け、区民からのパプリックコメントを反映しながら、18日に最終事業プログラムを確認しました。 そして、今回の「市民にとって望ましいエコセンターとは?」を開催し、区民と共に自主的に再度検討することとなった。 川村研治氏(環境省・地球環境パートナーシップオフィス)が「全国のパートナーシップ事例〜その成功例・失敗例」をレクチャーすると共に江戸川区の動きや市民の動きを報告し、望ましいエコセンターのあり方を論議しました。 この中では、パートナーシップ・協働、望ましいエコセンターのあり方などが語られたが、区民から地域コミュニティの問題点が指摘され、この問題を広く環境に限らずまちづくりとして捉える議論がなされました。 各地にエコセンターやリサイクルプラザなどの環境拠点施設が整備され始めています。しかし、その多くは行政の縦割り的な施策によって相互に何の関連もなくつくられる事が多い。 江戸川区で計画している「エコセンター(仮称)」も最初は従来型の行政主導的な手法で、尚かつ官製のNPO法人として設立することなど問題が多かったが、市民が作業部会に加わることによって途中からでも市民参加・協働による『区民参加による環境づくり』で出来たのではないでしょうか。 10月17日には市民(区民)のつくったこの「エコセンター(仮称)」の事業プログラムは検討委員会で決定され、その後区長が区議会で説明する予定とのことです。 このようにして江戸川区の『区民参加による環境づくり』は実際に実現するだろう。
関西地区フィールドスタディーズ 10月5日から7日に京都から神戸にかけてフィールドスタディーズを実施します。 テーマはユビキタスネットワーク、震災復興、まちづくり、新しい観光です。