『S−Report』 9/4号 いいーコミュニティとe地域プレゼンテーション- eエンパワーメント-情報プラットフォーム−2
8月30日に協働のありかた研究会よこはま(情報分科会)の主催で、神奈川県横浜市の武蔵工業大学にて「横浜発 e-community(いいーコミュニティ)2003」シンポジウムが行われました。 協働のありかた研究会よこはまは、昨年10月に開設された横浜市市民活動共同オフィスの入居団体を中心に、横浜の活性化のためにNPO、企業人、行政職員が集まり、協働を進める研究会として発足し、3月には「市民と行政で創る“HOT CITY”よこはま」シンポジウムを横浜市と共同で開催しています。 同研究会は5月から体制も新たに、名称を「協働のありかた研究会」と改め、横浜市の「協働推進の基本指針」の策定に向けた提言も含めて「仕組み」「情報」「コミュニティビジネス」「評価」をテーマとした4つの分科会で研究を進めています。 情報分科会は、市民と行政の情報の共有に関して、広報・広聴ではない、市民と行政の協働型コミュニュケーションのありかたについて研究・検討しています。 協働のありかた研究会よこはま http://www.kyoudou-office.jp/ariken/index.html 今回の「横浜発 e-community(いいーコミュニティ)2003」は、横浜市内でインターネットなどの情報通信技術(ICT)による活性化を図っているコミュニティの具体的な事例報告やワークショップなどを通じて、市民、市職員、企業人、研究者など幅広い参加者と、新しい協働型情報コミュニティ(e-community)のありかたを検討する試みです。 横浜国立大の額田順二氏による基調講演では、eコミュニティ(e-community)と変容しつつある地域コミュニティについて論じられ、特に仕事等で昼間に地元にいない「遠隔住民」の参加について提起され、また横浜市の関口昌幸氏より、横浜市における協働型コミュニケーションに向けた課題についての提案報告がなされました。 パネルディスカションでは、市内各地域から洋光台第一小学校のネットディ、あおばぱそこん横丁、日野南連合自治会、シニアSOHO横浜・神奈川などの具体的取り組みが報告され、ICTやパソコンを使って新たな地域コミュニティ構築について論議されたのです。 その後、横浜ならではのeコミュニティのありかたについて「よりよいコミュニティとICTを活用したコミュニケーション」というテーマで、参加者が市民、行政、企業の立場を超えた立場でワークショップを行った。ワークショップで参加者からだされた提案は、「横浜市協働の推進指針作成に向けた提言」としてまとめていくとのこと。 また今回の内容については、協働のありかた研究会よこはまのウェブサイトに掲載される予定です。 このレポートでも各地での協働の取り組みについて取り上げてきましたが、地域で協働を進めるときにはICTの活用が必要であるものの、とかく行政がICTの活用による地域情報化を行う時には、eジャパン構想の自治体版のようなトップダウン型の不毛な例が多い。その意味で、市民が自治体、企業等と協働して草の根的なeコミュニティ(e-community)発の地域情報化をおこなうということの意義は大きいです。 また、今後の協働におけるICTの役割についても示唆に富むシンポジウムでした。 さて、地域情報研究所ではeコミュニティ(e-community)も含むe-tiiki.netをテーマに活動を行してます。 「e-tiiki」とは「いい地域」であるとともに「情報を活用してつくられる地域」でもあります。 「情報を活用していい地域をつくる」、これが地域情報研究所のテーマであり、活動です。 「e-tiiki」を実現していくためには、コンセプトが必要です。地域情報研究所では「e-tiiki」を「にぎわい」と「おうらい」の創造という観点から実現していこうと考えています。 「e-tiiki.net」は地域の「にぎわいとおうらい」を実現するための地域情報研究所の活動を提示するもので、また、地域の人や団体、アクセスしていただいた方々との交流のためのネットワークです。 地域情報研究所 http://www.e-tiiki.net/e/ このようなICT情報通信技を使ったまちづくり、地域づくりの提案をe地域プレゼンテーションとして行っています。 e地域プレゼンテーションとは持続可能なまちづくり、地域開発における情報をめぐる問題(デジタルデバイド等)を克服するために各地で直接的に地元の方々とお話し、「情報を活用していい地域をつくる」ことを目指します。 この一環として、9月13日に埼玉県川越市で行われる「一番だ!ふる・さとKAWAGOE 〜遊んで!学んで!」(主催 川越青年会議所)に参加します。 この趣旨は「青年会議所創設のときとは異なり、JC以外にも自らの夢は自らの力で実現するとの想いから個性豊かな専門性を持った諸団体が私たちの地域の中で活躍しております。 しかし、この諸団体をNPOという言い方をさせて頂きますが、このNPO同士の情報循環や事業の連携などはまだまだ活性しているとはいえません。規模の大小に関わらずNPOが情報交換・事業連携できる場所、またこれから川越のために何かボランティア活動を行いたいと思う人が駆け込めるそんな場所、いわゆるNPOセンターが必要なのではないでしょうか。(中略) このためにはリアリティーのある生きた情報を循環させていく必要があり、それを生み出すのは地域に根ざしたネットワークではないでしょうか。」 川越青年会議所 このような川越青年会議所の働きかけをNPOとの市民の関係構築のきっかけにしようことで、このイベントの中のまちづくり活動に携わる方々の懇談会である「まちづくりサロン」に参加するとともに、諸団体、企業、個人の活動PRと情報交換の場としての「まちづくりエキスポ2003」に地域情報研究所はブースを開設します。 地域情報研究所のブース『知域力発電所!』ではいろいろな方々にご協力頂き、地域にある"知"恵、情報を地域に"発"信し、"電"子ネットワークを活用し、子供と若者が進めて大人も元気になるまちづくりを目指します。 今回は、そのための草の根地域情報化の提案としてeコミュニティウェア「コメット」(非営利地域情報化システム−eジャパン協議会)の提案、市民・NPOネットワークとしてNPOと自治体を考える自主研究会、さいたまNPOセンターの活動紹介、そしてEPちゃん方式(エコクリニック フェイセス)による子供と若者が進めて大人も元気になるまちづくりの提案を行います。 具体的には下記の通りです。 ☆☆知域力発電所!☆☆ 地域情報研究所ブース 当ブースは来場者に下記の情報を提供し、交流を図り、提案します。 ◎地域情報化 地域での実例の展示と草の根地域情報化の提案、eジャパン協議会のパンフ等の資料の提供 また、無料・非営利地域情報化システム「コメット」の実演 地域通貨、ライフスライス ◎市民・NPOネットワーク NPOと自治体を考える自主研究会の紹介と公開学習会について、さいたまNPOセンターと展示 ◎子供と若者が進めて大人も元気になるまちづくり 子供と若者が進めるまちづくりの事例紹介と提案 エコクリニック フェイセスのEPちゃん方式 この結果はいずれまた報告します。 さて、最後に、今回ご協力頂く予定の皆様に感謝します。 ・eジャパン協議会 ・アライド・ブレインズ株式会社 ・NPOと自治体を考える自主研究会 ・さいたまNPOセンター ・エコクリニック フェイセス ・CCSP−地域通貨総合サービスサイト (オージャス株式会社、地域通貨フォーラム) ・ライフスライス研究所
□ 今後の予定について □ 「ワン一番だ!ふる・さとKAWAGOE 〜遊んで!学んで!考えて!〜」 まちづくりエキスポ2003 【日時】9/13(土)10:00-16:00 【場所】尚美学園大学 川越キャンパス 埼玉県川越市豊田町1-1-1 当日、おいで下さい。 【主催】財団法人 川越青年会議所 http://www.kawagoe-jc.or.jp/ 【内容】 「一番だ!ふる・さとKAWAGOE」は「2010年にも色あせないアイデンティティーの構築」をテーマとし、ふるさと創りを社会・教育・経済の3つの視点から見つめ直し、それぞれを得意分野とする団体や個人の方々との更なる連携を図り、自ら進んで行動を起こせる市民のネットワークづくりのイベントです。 メインフォーラム 楽天杉原章郎氏の講演 15時より 川越一もの知り王決定戦 11時30分より 大クイズ大会です。事前申し込み、要確認です。 まちづくりエキスポ2003 10時より 川越に関わる諸団体、企業、個人の活動PRと情報交換の場 まちづくりサロン 10時より まちづくり活動に携わる方々の諸問題や今後の発展性について、コーディネーターを交えたサロン形式による 懇談会
まちづくりコーディネーター養成講座 第2弾 大田区 まちの<顔>発見隊 ★ 中学生・高校生の参加大歓迎 ★ 私たちのまちにも、ひょっとすると「世界一」が!? 身近なまちを知って、みんなで楽しくまちづくり! 1 9月20日(土) 14:00〜17:00 ≪ 私のまち自慢大会 ≫ −ターゲット設定会議− 2 10月5日(日) 9:30〜16:00 ≪ 発見隊出動 ! ≫ −まちを探検してみよう− 3 10月18日(土) 15:00〜20:00 ≪ まちの〈顔〉決定会議! ≫ 会 場 「大田文化の森」4階・第2集会室 所在地 大田区中央2−10−1 JR大森駅西口から池上方面ゆきの東急バスで約5分。「大田文化の森」下車徒歩1分 ◇ 参加申し込み用紙 ◇ 必要事項をご記入いただき、「大田文化の森運営協議会」(FAX:03-3772-0704)へお送りください。 大田文化の森1階受付窓口の黄色いボックス(運営協議会宛ボックス)でも受け付けます 氏名 男 ・ 女 お歳 ご所属・職業など ご連絡先 ご住所 TEL ・FAX: E-mail : ご参加にあたっての関心などをお書きください
『第4回 Tanto Tantoまち探検』 9月15日(祝)開催!先着順に受付中です! 今回は荒尾駅発−荒尾駅着で三池鉄道敷や万田坑を歩き、炭鉱のまち巡りのウォーキングルートを開発します。炭鉱のまちの魅力や、意外なものがたくさん発見できると考えています。ルート開発にご協力いただけるみなさまは是非ご参加下さい。 <開催日> 平成15年9月15日(祝・月)小雨決行 <集合場所> 荒尾駅前 <集合時間> 9時30分集合 10時出発 17時解散予定 <プログラム> 概要説明→まち探検(適宜昼食)→ワークショップ(発見の整理・ルート精査) <定員> 各班15名 先着順 <参加費> 2,000円(当日の資料代や保険料、マップの制作費に充てます) <持ち物> 昼食、飲み物、雨具、軍手、帽子持参。歩きやすく汚れても良い格好で参加して下さい 申し込み方法:ホームページからお申し込み下さい http://homepage2.nifty.com/omuta-arao_fun/tanken4/tanken4.html
「体験してみませんか?グリーン・ツーリズム」 農林水産省「消費者の部屋」特別展示 9/8(月)−12(金) 【時間】9:00-17:00 【場所】東京 農林水産省「消費者の部屋」 http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/HEYA.html 【主催】農林水産省農村振興局地域振興課 グリーン・ツーリズム推進室 http://www.maff.go.jp/ 【内容】 今や、グリーンツーリズムはまちづくりの一つのテーマです。 農水省「消費者の部屋」では、来る9月8日(月)から12日(金)まで、「体験 してみませんか?グリーン・ツーリズム」と題した特別展示を行います。 グリーン・ツーリズムは体験したもの、現場にいるものだからこそ分かる良さ、 経済感のみでは図りきれない価値があります。今回のイベントの最大の目的は、 パンフレットやガイドブックからでは分からなかった本当の田舎体験、グリーン ・ツーリズムの楽しさを皆様にお伝えすることです。 当日は「グリーン・ツーリズムの楽しさを多くの人に伝えたい!」という熱意 を持った福島県会津坂下町、静岡県掛川市の農家キウイフルーツカントリージャ パンの平野正俊園長、日本各地の農山漁村に出向いて様々な体験を積んできた、 地域づくりインターンの会の学生達が、会場にやってきます。 なお、この展示会では、そんな意欲、溢れるゲスト達と来訪者の方との会話が 広がる、アットホームな展示会になるよう、以下のような特別企画をご用意致し ました。 8日-9日 会津坂下町民による農家民泊再現コーナー 消費者の部屋の一角が囲炉裏、座敷のある会津坂下町の五十嵐さんのお宅に変 身します。会津坂下町民の人や学生達と、アットホームな雰囲気で会津坂下の米、 野菜、郷土料理を味わう試食会も予定しています。 12:00頃から 会津坂下町の紹介と試食会 (ただし会津坂下町応援団に登録して頂いた方に限り、なくなり次第終了) 15:00頃から 地域づくりインターンの会の学生によるプレゼンテーションタイ ム 10日(水) 日本最大級キウイフルーツ農家の平野さんと,「農」とのふれあいを語るコーナ ー 12:00〜12:30 来場者と学生 平野園長との意見交換、交流会 15:00〜15:45 平野園長の講演 「人と自然に学ぶ静岡での農業、農村回帰体験について語ろう」 (仮題) 静岡県遠州地方ならではのグリーンツーリズムのあり方を紹介し、来場者との意見交換を行う予定です (演題は観光立国「日本」を探せ!に変更する場合があります。) 11日(木) 12:10〜13:15 来場者と学生 平野園長との意見交換、交流会 15:00〜16:00 静岡発 ホンモノの観光立国「日本」を探せ! 平野園長のとの対談会 日本の農村の海外に向けての観光資源の紹介や今後のあ り方を探る学生や、在京の外国人の方々との意見交換も同時に開催する予定です。 【提供】静岡大学大学院農学研究科服部麻子さんよりお寄せいただきました。 (これは農林水産省グリーン・ツーリズム推進室におけるインターンシップの一環として服部麻子さんが担当致しました。)