子供たちの夏休みも残り少なくなった24日、高層マンションが目立つ埼玉県所沢市の旧市街で野外上映会がありました。上映されたのはアニメと少女が沖縄で一夏の想い出を描いた椎名誠監督作品「うみ・そら・さんごのいいつたえ」です。 これは、地元のTISパートナーシップが主催した「蝉しぐれツアー&夕涼み映画会」のひとコマです。 TISパートナーシップは所沢市のT、入間市のI、狭山市のSという各市の頭文字をとった広域のまちづくりのグループで主婦、市職員や普通の市民がメンバーの団体で幅広いまちづくりを展開しています。 TISパートナーシップではこれまでもまちづくりのイベントなどを行っており、昨年の「粋なところざわ」については、このレポート「キューポラの消えた街 − 小さな火を灯し、街を織る」(2002/10/17号)でもお伝えしました。 今年、TISパートナーシップは「ところざわのまち・味と技と音のツアー」と題して7月からまちづくりイベントを所沢銀座協同組合や所沢青年会議所の協力を得て毎月一回の行ってます。 今回の映画の野外上映会もその一環ですが、めずらしくなったとはいえ野外での映画の上映は各地で行われています。 しかし、単なる映画上映会ではなく「蝉しぐれツアー&夕涼み映画会」の副題は「ところざわ歌舞伎座を偲ぶ」となっていて、昼間に「蝉しぐれツアー」が地元の生き字引である三上博史氏の解説によって行われた。そして、その後の「夕涼み映画会」は会場近くにあった歌舞伎座の跡地が無くなるのを機に旧市街の歴史を多くの人に知って貰うために行われ、映画の合間に歌舞伎座を模した劇場ができたかって盛期のところざわの様子をスクリーンに上映し、無声映画の活弁のような形で三上博史氏による歴史解説が行われました。 所沢市は東京のベットタウンとして発達し、近年は旧市街へのマンション建設ラッシュが続いており、高層マンションが林立し古い街並みが失われるつつある。このような中、今回のイベントは特にマンションに住む新住民に所沢の歴史を知って貰うと共に、子供たちが街でたのしめることを目指したものです。 上映後、参加者から所沢の歴史を知ることが出来てよかった、こういうイベントに協力したいなどの意見が聞かれました。 TISパートナーシップの鈴木進氏は「昨年はまちの再発見として『粋なところざわ』を行ったが、今年は交流を目的として、このようなイベントをできれば毎月行いたい。たま、まちづくりや地域イベントを住民がたくさんできるようにしたい。」と話しています。 また、心地よい夜風の中、高層マンションの下で上映された「うみ・そら・さんごのいいつたえ」の上映は、子供たちの一夏の想い出となると同時に市民のまちづくりへの参加の追い風になるのでないでしょうか。 23、24日に東京中野区の環境リサイクルプラザ「まちの中の楽しい遊び大会」が開かれました。 このイベントは「地球にやさしい昔の遊びを復活させよう! 」ということで、環境NPO法人レインボーが主催し、中野区環境リサイクルプラザの協賛を得て開かれたものです。 昔の遊び名人が子供達に遊びを伝授する「町の中の楽しい遊び大集合!」のコーナーではベーゴマ、コマ、けん玉、竹馬、紙ひこーきなどを子供たちが体験し、メンコを手作りし遊ぶなどの企画が行われていました。 お手玉づくり、手作りや各種工作、駄菓子屋さん、手作りクッキーなどの町の楽しいお店が出店していました。 また、沼袋朗読の会による超大型紙芝居やのびのび倶楽部によるテレビの戦隊物を劇化した「変人戦隊ダメレンジャー 地球を救えバージョン2」などの楽しい出し物も子供たちに人気でした。 このイベントは楽しそうに遊んでいるだけでなく、環境まちづくりによる地域再生の試みでもあります。 「1人1人の命と健康を大切にして心豊かに暮らせる町づくりとは、どのような町づくりなのでしょうか。その一つの指標として、子供達が地域の中で生き生きと遊び、学ぶ環境があることがあげられると思います。 思えば一昔前には、子供達は町の中で集団となって体ごとぶつかり合って遊んでいました。子供が安心して遊べる地域のつながりがあり、子供達はそのつながりの中で楽しみながら多くを学んでいきました。 また昔の遊びは、今の遊びのように工業製品の消費によって成り立っているものではなく、環境負荷の少なさという面からも、まさに子供達の命と健康を守り育てるものでした。 私達は区民の皆さんに呼びかけ、失われつつある昔の遊びを子供達に伝える場を提供すると共に、町の中で子供達が集団でわくわく遊べる場所 の発掘を試みたいと思います。 これは、子供達が健康に育つ環境を作ると共に、地域のつながりを再生する試みでもあります。 「私達は区民の皆さんに呼びかけ、失われつつある昔の遊びを子供達に伝える場を提供すると共に、町の中で子供達が集団でわくわく遊べる場所の発掘を試みたいと思います。これは、子供達が健康に育つ環境を作ると共に、地域のつながりを再生する試みでもあります。」 子どもたちが実際に中野の街を歩き、環境を考えたまちづくりワークショップを行い、市民や区長を前に発表を行いました。 これに答えて田中区長は環境に配慮した持続可能な中野区を進めたいと語り、できることから始めようと述べたのです。 中野区の協働の現状は不十分ですが、今後積極的に市民やNPOとの協働を図っていくとのこと、また、市民と今回中心となったNPO法人レインボーや中野のNPOで構成される中野NPO連絡会も今後幅広く中野での協働を進めていくようです。 このように遊びを通じてまちを考え直すことは重要なことではないでしょうか。 それと同時に、このことは子供たちが歴史を伝えてこなかった、また、子供たちがまちで楽しめるようにしてこなかった私たちこれからの大人の宿題でもあります。 参考 地球環境保護NPOレインボー http://www.rainbow.gr.jp/ 所沢 「故郷 所沢散歩」三上博史 http://www55.tok2.com/home/hmika/tokorozawa_omoide_mokuzi.htm 中野 中野区環境リサイクルプラザ http://www.rainbow.gr.jp/nakano
□ 今後の予定について □ 地域交流イベント 「一番だ!ふる・さとKAWAGOE 〜遊んで!学んで!」 日時 2003年 9月13日(土) 10:00〜16:00 場所 尚美学園大学 川越キャンパス(埼玉県川越市) 主催 川越青年会議所 今回、関係するイベント まちづくりエキスポ2003 10時から16時まで 川越に関わる諸団体、企業、個人の活動PRと情報交換の場、テントブースを開設 まちづくりサロン 10時から11時半まで まちづくり活動に携わる方々の諸問題や今後の発展性について、コーディネーターを交えたサロン形式による懇談会 趣旨は「青年会議所創設のときとは異なり、JC以外にも自らの夢は自らの力で実現する との想いから個性豊かな専門性を持った諸団体が私たちの地域の中で活躍しております。 しかし、この諸団体をNPOという言い方をさせて頂きますが、このNPO同士の情報循環や事業の連携などはまだまだ活性しているとはいえません。規模の大小に関わらずNPOが情報交換・事業連携できる場所、またこれから川越のために何かボランティア活動を行いたいと思う人が駆け込めるそんな場所、いわゆるNPOセンターが必要なのではないでしょうか。(中略) このためにはリアリティーのある生きた情報を循環させていく必要があり、それを生み出すのは地域に根ざしたネットワークではないでしょか。
キャリナビ初の本が出版されました!! 『 We Love WORKing 』 ディスカバー社より 仕事をする誇り・生きる喜びが伝わってくる本です さて、本日8月20日、『We Love WORKing』ディスカバー社より キャリナビ初の本が出版されましたのでご報告させていただきます。 この本は、仕事をする誇り・生きる喜びが伝わってくる本です! 99年4月からの4年半の取材活動を通じて、 学生記者が集めた、最も心に響いた言葉1000個以上の中から 代表平尾がストーリーを付けて100個を厳選し CDサイズの本にまとめました。 また単に言葉だけでなく、ナビゲーターの仕事現場での 活き活きと働く姿を写真に収めて掲載いたしております。 手前味噌ではございますが、本当にとても素敵な書籍です。 全国書店の店頭にて発売しておりますので、 ぜひぜひ!よろしくお願いします。 ※この書籍を一人でも多くの若者たちに届けたい!! ! ※ぜひぜひ、みなさまのお近くの方にもお勧めしてください! 記 発売日 8月20日 出版社 ディスカバー社 書籍名 We Love WORKing 著者 NPO法人キャリナビ 編/著 フォトグラファー 林香菜子(キャリナビ修了生) 定価 \ 1,100 - 内容 活動5年間で集めたオンリーワンワード1000個から 厳選100個! ストーリ仕立てで、読み終えると あなたも自分軸に気づける!! 詳細サイト http://www.carinavi.org/