政策形成システムに関しての二つのシンポジウムがありました。
今月6・7日にRIETI政策シンポジウム「21世紀の政策形成〜政策のプロには何が求められるか〜」"Professional Approaches
to Policy Making - Beyond New Public Management"(独立行政法人経済産業研究所)が開かれました。
90年代における主要先進国の行政改革のテーマは、効率的で小さな政府を目指すために、いかにNPM(New Public Management)的な行政管理手法を導入するかであったといえます。
他方、90年代を通じて、政策形成を巡る環境は複雑化しました。政策形成に求められるスピードと専門性が飛躍的に拡大し、政策は、「市場」の信頼に耐えうるものでなければならなくなり、政策形成における国民国家の役割が相対化しました。
こうした事態を踏まえて、各国の行政の現場においても、90年代を通じて行われた行政管理への民間的手法の導入というアプローチを超えて、新たな環境の下で政策形成を行うための手法やそれを支える行政官等の能力のあり方、さらにその行政内外での育成が課題となっています。
我が国においても、現在検討が行われている公務員制度改革において、New Public Management的なアプローチの採用が検討されているとともに、公務員の人事政策において能力評価を基礎とすることが検討されています。
下記のサイトに詳細があります。
http://www.rieti.go.jp/jp/events/03060601/info.html