9.インテークマニフォールド

 「エアクリーナーがフードに当たる!!」でもお話ししたように、以前はエーデルブロックのパフォーマーを使用していたが、現在はWEIANDのX-CELeratorを使用している。これはエアクリーナーとフードの干渉を避けるために選んだ物だ。シングルプレーンなので低回転のトルクが細ったり、アイドリングが不安定になるかとも思ったが、特に不具合は感じられない。むしろ1つのシリンダーに対し4バレル全て有効になるのでレスポンスが向上した。これは、吸入経路が短くなった事によるところが大きいかも知れない。ノーマルのクロスHタイプは2バレルキャブが2つ乗っていると考えていただいて差し支えないだろう。4バレルを左右半分ずつ使用し、一方が1,4,6,7番シリンダーを、もう一方が2,3,5,8番シリンダーを担当している。よって、全開にしても1つのシリンダーには2バレルからしか混合気が供給されない。バイクで言えばVブーストを失った国内仕様のV-MAXといったところだ。
 X-CELeratorを選んだのにはもう一つ理由がある。ホーリーのキャブを装着した場合、バキュームツリーがフロート室に邪魔されて付かない物が多いのだ。まあ、ツリーの形状を変えればよいのだが、ミッションのアキュムレーターへのラインなどもスマートに処理したかったのだ。カタログの写真とにらめっこしながら、キャブからアクセサリーホールまでの距離が一番遠い物を選んだ。

バキュームツリークリアランス

 取り付ける上での注意点は、コンピュータ用の水温センサーが付けられなくなるので加工しなければならない事である。このセンサーは点火時期、ミッションのロックアップを制御する上で非常に重要である。加工については「ロックアップを手動で!」を参照して欲しい。



効果:

 思ったより低域から良く回る。しかもレスポンスがよい。また、見てくれも良いので気に入っている。

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