ドライベルモットのカクテル
【収録カクテル】 ベルモット・ハーフ&ハーフ ポンピエ バンブー ベルモット&ティー
今回は以前”ベルモットのカクテル”として掲載していたものを
”ドライベルモットのカクテル”と”スイートベルモットのカクテル”の
2つに分割・再構成して改めてご紹介したいと思います。
本ページではベルモット・ハーフ&ハーフ ポンピエ
この2点が再掲ですが、写真は新しく撮り直しています。
※文中にある「ステア」は混ぜるという意味です
また、tspはティースプーン、dashは一振りのことです
【ピールについて】
今回紹介するカクテルの中でレモンピール・オレンジピールを搾りかける
というものがあります。これはカクテルの仕上げに果物の皮を薄く切ったものを
折り曲げて香りを飛ばし、風味づけをすることになります。
方法としては上の写真のように切った皮をつまんで持ち、
グラスの少し上で皮を折り曲げるようにしてピールして下さい。
ベルモット・ハーフ&ハーフ
― 材料 ―
ドライ・ベルモット | 30ml |
スイート・ベルモット |
30ml |
― 作り方 ―
1.グラスにドライ・ベルモットとスイート・ベルモットを同量入れます。
2.軽くステアして出来上がり。
※ ドライとスイートのベルモットを半々にする、酸味と甘味が程よく調和 した味わい
深いカクテルです。一般にはハーフ&ハーフというと淡色ビールと黒ビールを半々に
するカクテルが知られていますが、こちらも同じくらいによく知られています。
※ このレシピに少量のソーダを加え、オレンジピールを絞りかけると「アディントン」
というカクテルになります。(このアディントンをベルモット・ハーフ&ハーフと呼ぶ
場合もあるようです)
ポンピエ
― 材料 ―
ドライ・ベルモット | 60ml |
クレーム・ド・カシス | 15ml |
ソーダ | 適量 |
― 作り方 ―
1.氷を入れたグラスにドライベルモットを入れます。
2.クレーム・ド・カシスを入れます。
3.ソーダを注ぎ、軽くステアして出来あがり。
※ またの名を「ベルモット・カシス」という、フランスで人気のあるカクテルです。
ちなみにポンピエの意味は「消防夫」です。
※ クレーム・ド・カシスをオレンジキュラソーに代えると「ベルモット・キュラソー」に
なります。こちらも良く知られています。
バンブー
― 材料 ―
ドライシェリー | 2/3 |
ドライベルモット | 1/3 |
オレンジビターズ | 1dash |
― 作り方 ―
1.氷を入れたグラスにドライシェリーを入れます。
2.ドライベルモットを入れます。
3.(あれば)オレンジビターズを一振りし、よくステアして出来あがり。
※ オレンジビターズがない場合は省略してもかまいません。
※ 横浜のニューグランドホテルで創業当時に生まれたカクテルで、当時のチーフ
バーテンダー、ルイス・エビンガー氏が外国人向けに作ったものです。
※ 今回のドライシェリーはポートワインメーカーとしても良く知られるサンデマン社の
ものを使っています。写真の後ろ側にそのビンが写っています。
※ ドライ・ベルモットをスイート・ベルモットに変えるとアドニスという名前のカクテルになります。
ベルモット&ティー
― 材料 ―
ドライ・ベルモット | 30ml |
紅茶 |
適量 |
― 作り方 ―
1.グラスにクラッシュドアイスをいっぱいに詰めます。
2.上からドライベルモット・紅茶の順に入れます。
3.軽くステアし、好みでミントの葉かレモンスライスを乗せて出来あがり。
※ 夏の暑い時期に爽やかに飲めるカクテルです。ノイリープラットのお奨めの
飲み方としてビンの裏側に出ていたもので、明確な名前は特にないようです。
クラッシュアイスとミントの葉を使って少しアレンジを加えてみました。
※ 紅茶はアールグレイのものを使用しましたが、他の種類でも合うと思います。
グラスの大きさに合わせてベルモットの量は調節して下さい。場合によっては
シロップを足したり、レモンを多くしてもいいでしょう。
※ このカクテルはスイート・ベルモットでも合いますので、さらに甘い方が好きという方は
代わりに入れてみて下さい。
※ クラッシュドアイスの作り方ですが、ある程度深さのあるプラスチック容器などに製氷機の
氷を入れ、フォークなどで力の加減をしながらつつくと作ることが出来ます。
前回紹介した時は秋でしたが、夏に飲んでも
爽やかなカクテルが多いですので、是非一度お試しください。
ドライベルモット・スイートベルモットを同時に使うものも
多いので、両者の割合を変えたりしても面白いかもしれませんね。