スペイン代表の銘酒 シェリー

 

今回はスペインを代表する酒で、フォーティファイド・ワイン(アルコール強化ワイン)

の一種、シェリーを取り上げたいと思います。

 

 

シェリーはスペイン南西部のヘレス地方(ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ,

サンルカール・デ・パラメダ,プエルト・デ・サンタマリアの3つの町周辺)を中心に

作られています。この生産地「ヘレス(JEREZ)」を英語風に変化させた

ものがシェリー(SHERRY)の名の由来と言われています。その製法の最大の

特徴はフロール(FLOR・・・花)と呼ばれる酵母による熟成とソレラ・システムにあります。

 

地元で取れたパロミノ種とペドロ・ヒメネス種を圧搾機にかけたものを

樽に詰めて発酵させる際、樽を満杯にせず少し上部に空間を残しておきます。

この状態で発酵を続けますと、ワイン表面にカビのような白いまくが張ってきます。

このまくがフロールで、シェリー特有の香気をもたらします。

また熟成中の樽を数段重ね、最下段から出荷用に熟成したシェリーを汲み出すと

上段から順番に取り出した分だけ下に移し変え、古いものと新しいものを

少しずつ混ぜることにより、品質を均一に安定させる方法が、ソレラ・システムです。

 

 

最終的にブランデーを添加されて、20度近くまでアルコール強化されたシェリーは、

分類として以下の5つのタイプに分けられています。

1.フィノ・・・淡い麦わら色で、軽くキリッとした辛口です。

2.アモンティリャード・・・フィノを熟成させたものです。琥珀色で中甘口から辛口。

3.オロロソ・・・独特の香味と芳醇なコクを持ちます。味は辛口からやや甘口。

4.ペドロ・ヒメネス・・・甘口のものでより高価なもの。オロロソブレンド用にも使われます。

5.マンサリーニャ・・・サンルカール・デ・パラメダ産のフィノタイプの辛口。きめのこまやかさが特徴。

 

上の写真のシェリーは、1877年にアレクサンダー・ウィリアムズとアーサー・ハンバート

によって設立された、著名なシェリーメーカーの一つである、ウィリアムズ&ハンバート社の

ペールドライ、フィノタイプのシェリーです。こちらは1800円のお手頃価格で購入しました。

 

 

どちらかというとシェリー(特にドライタイプ)が好きなのは妻の方で、

私はポートワイン派なのですが、このシェリーは軽く、すっきりとしていて楽しめました。

 

「ドライ・シェリーはきんと冷やしてストレートはもちろん、

冷えていなかったり、暑い日にはロックにしても美味しいですし、

またカクテルのベースにしても美味しい、気さくでいてちょっと洒落っ気もある

楽しいお酒ではないでしょうか?

ワインと違ってすぐにお味が変わらない所も魅力的ですね。」・・・スト妻談

 

 

今回一緒にUPしました、シェリーを隠し味に使っている、パスタとともに、

お試しになってみてはいかがでしょうか?

 

 

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