ドライベルモットの逸品・ノイリープラット
今回は、ドライベルモットを取り上げてみようと思います。
ベルモットは、どちらかというとワインよりのお酒になりますが、
カクテルベースとしても良く使われておりますので、
こちらのページで紹介させていただくことにしました。
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ベルモットはアロマタイズド・ワインとも呼ばれる、食前酒用のワインです。
白ワインをベースに、ニガヨモギをはじめとする、十数種類のハーブ(苦味系薬草)を
配合し、さらにスピリッツを加えて作ります。
ベルモットの名称は、ドイツ語でニガヨモギの意味である「ヴェルムート」から来ています。
このベルモットには甘口・辛口のタイプが有ります。
甘口のベルモットは一般にスィートベルモット、またはイタリアを中心に作られてきたので
イタリアンベルモットと呼ばれています。食前酒として飲まれるほか、
マンハッタン等の著名なカクテルの材料としても使われています。
スィートベルモットにつきましてはこちらでで紹介しております。
今回紹介する辛口タイプのベルモットですが、こちらはドライベルモット、またはフランスを
中心に作られてきたのでフレンチ・ベルモットとも呼ばれます。色は淡黄色、
薬草の香味が効いているスィートベルモットにくらべ、
ワインの味を生かして作られているのが特徴です。
飲み方としては、やはり食前酒として飲まれることが多いでしょう。
カクテルの王様として名高いマティーニの材料としても有名ですね。
また、フランス料理において隠し味用の酒として使われる事も多いです。

上の写真は1813年にジョセフ・ノイリーが製法を確立し、ドライベルモットの
中でもトップブランドになっているノイリープラットのドライベルモットです。
ノイリープラット社は南フランスのラングドック地方にあり、今も変わらぬ
製法でベルモットを生み出し続けています。
たいていのBarではマティーニを作るときにこのノイリープラットを使っています。
いわばドライベルモットの定番銘柄といえるでしょう。
味は白ワインの風味を残しつつも、独特の味に仕上がっています。
例えて言うならば、ワインベースのお屠蘇といった感じでしょうか。
ベルモットの銘柄としては他にチンザノ(CINZANO)、マルティニ(MARTINI)、
ガンチア(GANCIA)などがあります。各社それぞれに特徴があります。
値段は大体1000円から2000円以内で買えると思います。
ノイリープラットに関しては1Lサイズ(定価1,840円)のものしかなく、また
味わいも普通のワインと比べるとだいぶ違うので、
購入されるのは、ベルモットが自分の口に合うかどうか、もしくは
料理やカクテル作りなどで使い切れるかどうかを考えてからにされた方が良いでしょう。
ベルモットはハーブやスピリッツが追加されているため、普通のワインの
ように開栓してその日のうちに飲みきらなければならないということは
ありませんが、それでもなるべく早いうちに飲みきられるのをおすすめします。
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いかがでしょうか?ご自宅でマティーニを作るのはなかなか難しい
かもしれませんが、ちょっと気取った夕食などの食前酒として
ロックで飲んでみられてはいかがでしょうか?
カクテルについては下のページでご紹介させて頂いております。