
Irish Christmas Menu
す・・・すみません。約半年ぶりの更新です(汗)
何かですね、気持ちばかり焦ってなかなか何を更新してよいか決まらず
あっという間に半年が経ってしまいました。
そんな時に写真家の松井ゆみ子さんの「アイルランドのおいしい毎日」(東京書籍)という本に出会いました。
素敵なお写真をふんだんに、シンプルで美味しいアイルランドのレシピを
ご紹介してくださっている本を読んで「私ったら、どんなレシピにするか気負い過ぎていたのでは?」と
ふっと肩の力が抜け、「料理を楽しむという本質を忘れていたのかな?」と目から鱗状態になりました。
(自意識過剰な奴でお恥ずかしいのですが、更新の間隔が長く空いていくにつれて、
頑張らなくては?!と焦り、異様に気負ってしまっていたようです。)
ということで、「アイルランドのおいしい毎日」の中でご紹介くださっているレシピを
少しアレンジさせて頂きChristmas Menuとしてご紹介させて頂きます。
ケン○ッキー・フライ○チキンも良いですが・・・
今年は、お手軽でも心のこもった手料理でのChristmas Dinnerはいかがですか?
![]()
「ビッグ・ジョンのサーモン・オブ・ノリッジSTOLAS風」

(材料)2人分
りんご1/2個(すりおろす)、はちみつ、レモン、シードル100mlくらい、
フランジェリコ(省略頂いても結構です)、
バター、ローリエ、塩、胡椒、サーモン2切れ、ブロッコリ、
ホワイトソース、チェダーチーズ
(作り方)
まずソースを作ります。
すりおろしたりんご+はちみつとレモン汁、バター各大匙1くらい+シードル+ローリエ1枚
+更にもしありましたらフランジェリコを大匙2くらい小鍋に入れ弱火で少し煮詰めます。
サーモンは塩、胡椒してたっぷりめのバターを溶かしたフライパンで
こんがりとソテーしてください。
添え物のブロッコリーは塩入りの熱湯で茹で、よく水分を切っておきます。
熱々のサーモンに甘酸っぱいソース、添え物のブロッコリーには
お好みでホワイトソースにチェダーチーズを溶かしたソースをかけて出来上がり♪
(ソースがご面倒でしたら、さっと塩茹で後、溶かしたバターで和えるだけでも
よろしいかもしれないですね。)
このレシピは著者の松井ゆみ子さんのボーイフレンドのお姉さんの
ご主人であるジョン氏のオリジナルレシピです。
ジョン氏のレシピでは丸ごとのサーモンをオーブンで蒸し焼きにするのですが、
それですと大変ですので、切り身で簡単に出来るようアレンジさせて頂きました。
また本当はヘーゼルナッツをたっぷり使われているのですが、これも手に入りにくいのでカットさせて
頂いてしまいました。是非ご興味のある方には、本物のレシピとこのレシピにまつわるお話
(更に魅力的なジョン氏のご家族の生活のご様子など)を本でお読み頂きたいです。
ホワイト・ソースにつきましては、色々なサイトでご紹介がありますのと
今回のレシピでは、省略して無しにして頂いても良いと思いましたので
省かせて頂きました。手抜きですか?すみません(笑)
お忙しくて疲れていたり、お時間が無い時には、ご無理をせずに
缶やレトルトのホワイト・ソースでもよろしいのではないでしょうか?
実は、茹でたてをそのまま添えても良いと思ったのですが、店主がブロッコリーが苦手な為
別のページで紹介されていた簡単チーズソースを添えてみました。
フランジェリコが香る、甘酸っぱいソースに負けないように、サーモンの塩は
少ししっかりめにしておいて頂くとよろしいようです。
![]()
「ポーク・ソテー コルカノンとアップルシナモンジャム添え」

(材料)
豚肉(写真は肩ロースですが部位はどこでも結構です)、塩、胡椒、
タイム(省略されても結構です)、シードル、
じゃがいも、キャベツ、あさつき、牛乳
(作り方)
豚肉は1cmくらいの厚さに切り、肉たたき(包丁の背)などで全体を
とんとん叩き、塩、胡椒、タイムを両面にします。
テフロン加工のフライパンでこんがりソテーします。
最後にシードル(日本酒で代用もOK)でフランベします。(といいましても
アルコール度数が低いので火はつきませんが)
添え物のコルカノンは・・・1cm角に切ったじゃがいもを
塩少々とお水を入れた小鍋に投入して柔らかく茹でます。
キャベツも1cm角に切りしんなりするまで茹でます。
茹で上がったジャガイモをマッシュして、バターを溶かしておいた小鍋にいれ和えます。
そこに、水分を良く切ったキャベツと牛乳を少量ずつ入れて、
適当な柔らかさに伸ばし、最後に刻んだあさつきを加え、塩胡椒で味を整えてください。
焼きあがったお肉とコルカノン、お好みでアップルジャムなど添えて出来上がり♪
豚肉の部位はどちらでもと書きましたが、肩ロースやばら肉の場合は
テフロン加工のフライパンで油を利用せずにこんがりソテーををお奨めします。
ヒレ肉の場合には、バターを溶かしてのソテーをお奨め致します。
コルカノンのじゃがいもはお時間がありましたら、皮ごと茹でて頂くともっと美味しいですね。
または、洗って丸ごとのじゃがいもをラップで包んで、電子レンジで
10分くらいチンというのでもよろしいかもしれないですね。
本来はキャベツではなくケール(青汁の元ですよね?)で作るそうです。
優しい味で体にも良さそうですね?お肉もコルカノンも熱々をどうぞ!
アイルランドにはクッキング・アップルというみずみずしいお料理専用のりんごがあるそうで
これを小さくカットして、ちょっとお水を足して煮て美味しいソースを作り、
ソーセージやポーク・ソテーに添えるそうです。
日本ではこのクッキング・アップルは購入が出来ないようですので、↑のサーモンの
ソースのように普通のりんごをすりおろして代用頂くと良いそうです。
私は手抜きをしてアヲハタのアップルシナモンジャムを添えてしまいました(笑)
![]()
「ギネス・スチュウ」

(材料)3人分
牛肉(写真ではスネ肉を利用しました)600g、ギネスレギュラー缶2缶くらい、
ホールトマト1缶、玉ねぎ、小麦粉、塩、胡椒、にんじん、タイム、じゃがいも、
コンソメ顆粒少々
(作り方)
牛肉に塩、胡椒、タイムをしてから小麦粉をはたいて、
牛脂、またはオリーブオイルなどを温めておいたお鍋で
こんがり表面に焼き色をつけます。
焼き色をつけたお肉はいったんお鍋から出し、
そこにスライスした玉ねぎ投入して焦がさないようにソテーします。
ソテーできましたら、お肉を戻し、ホールトマトとギネスを加え
じっくり煮込んでください。お肉がとろとろになってきましたら、
お好みでにんじんとじゃがいもを加えて柔らかくなるまで煮込んでください。
最後に塩、胡椒、コンソメ顆粒少々で味を整えて出来上がり♪
著者の松井ゆみ子さん曰く、
シチュウではなく「ス」チュウだそうです!!
(こういうこだわり大好きです)
この料理は有名なアイリッシュ・スチュウのように家庭料理ではなく、
パブでよく見かける料理だそうです。
少しほろ苦い大人の味のにくいスチューです。
じっくりと煮る事だけがこつというこの料理、美味しいギネスが効いているのでしょうね!
スネ肉でしたら3時間くらいは煮たいですね。
ばら肉で2時間、モモでしたら1時間という感じでしょうか?
煮詰めていて水分が足りなくなったら、お水を少し足してください。
本当のレシピではコンソメ顆粒など入れていらっしゃらないのですが
ちょっと入れて頂くと親しみやすいお味になるのではないかと思いそのように表記させて頂きました。
最後の仕上げはお好みで味付けなさってみてください。
添え物はマッシュポテトに上記サーモンの添え物のブロッコリーに
かけたチーズソースをかけて焼いたものです。
残ったスチュウを翌日、ハッシュドビーフのようにご飯と一緒に頂くとこれがまた美味しいです!
![]()
「桃とカスタードのつぼ焼き」

(材料)
カスタードパウダー、牛乳、桃缶、冷凍パイシート、卵黄
(作り方)
お時間がありましたらカスタードクリームを作られてもよろしいかと思いますが、
アイルランド風という事でカスタードパウダーを利用してみました。
(でもベルギー産なのですが・・・笑)
カスタードパウダーのパッケージの指示通りにカスタードクリームを作ります。
桃缶の桃をカットしてカスタードクリームと和えます。
これを耐熱のカップなどに入れます。カップのふちに卵黄を塗り、少し常温で柔らかくした
パイシートをかぶせ上からまた卵黄を塗ります。
後は温めておいたオーブンでこんがりと焼いて出来上がり♪
カスタードパウダーは残念ながらアイルランドやイギリス産ではなく
横浜のパイオニア企画さんが輸入されている
ベルギー産のものを食品専門店三浦屋さんで400円ほどで購入いたしました。
いつもカスタードを作る時には牛乳と卵、バニラビーンズなどから作っていたので、
インスタントのパウダーなんて大丈夫なのかしら?と思いましたが
なぁんと牛乳と混ぜるだけであっさり甘さ控えめのカスタードが出来上がりました!

本の中で紹介されておりましたのは、あるレストランの熱々カスタードと桃+アイスクリーム
のお写真だったのですが、それですとちょっとクリスマスメニューとしては
寂しいかな?と思いまして、つぼ焼き風にしてみました。
![]()
お手軽なレシピばかりですので、Christmasに限らず
是非気軽にお試しくださいませ。

皆様が素敵なChristmas Timeをお過ごしになられますよう
そして良い年をお迎えくださいますよう
店主共々、心よりお祈り申し上げております。。。