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 6月末日の日記   7月1日の日記   8月1日の日記 

04年7月31日(土) ダイエー,新再建計画をUJFなど主力3行に提示

「ルグリと輝ける仲間たち/Aプロ」の感想を書きました。あと,最近見た公演について,一覧表にたしておきました。

一覧表の作業をしながら自分で感心したのですが,今月は7回も公演を見ておりました。どうりでなんだか忙しいし家の中が散らかっていると思った。ノリが今ひとつだから自覚がなかったけれど,今月って怒涛のバレエ月間だったのね。

☆本日のキーロフ オペラ『雪娘』

 

04年7月30日(金) 三井住友,住友信託と共同歩調でUJFに統合申し入れ。UJFは会談拒否

休みますね。

☆本日のキーロフ フォーサイス・プロ 『ステップテクスト/精密の不安定なスリル/イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』

 

04年7月29日(木) 04年度公務員給与は据え置き。6年ぶりに下げ止まり。(人事院勧告方針)

どうやらパソコンは回復したようです。というより,なにかNTTのほうの不具合だったのではないか,という気がしてならないが・・・ま,追及する能力も熱意もないから,治ってよかったわ〜,と思っときます。
それから,おかげさまで表紙のカウンターが25万を超えました。皆さま,いつもどうも〜。

今日のびっくりしたできごと
ロシア語のスパムメールが来ました。雰囲気からしてスパムなのは間違いないと思いますが,ロシア語なので思わず眺めてしまったわよ。で,もちろん,なに言ってるのかさっぱりわかんないの。

さて,マールイ一関公演の話の続き

昨日は仕事を早退して5時ころには一関着。せっかくだから少し観光もしようと思って,会場のそばに旧沼田家武家住宅なるものがあってちょうどいいわね〜,と行ってみたら,公開時間が4時まででしたよ。あらま。
次に,世嬉の一酒造というところに行って,酒の民族文化博物館とやらを見ようと思ったら,こちらは5時まで。まあ,そういうものかもしれませんねー。結局,そこのレストランで地ビールを飲んで時間をつぶしました。「いわて蔵ビール」というもので,おいしかったですよん。

会場の一関文化センター。写真ほど立派ではなかったですが,けっこう見やすくてよかったです。1階後部は,お席の縦の列がまっすぐではなくて少しずつずらしてあるので,前の方の頭が邪魔にならないの。

公演については昨日書いたとおりですが,『ドンキ』のグラン・フェッテでは盛大に手拍子がわいて,シェスタコワはなんだか嬉しそうでした。最後のほうなんて,音楽じゃなくて手拍子に合わせて回ってたみたい。
私はフェッテで観客が手拍子をするのは好きではないし絶対に参加しませんが(皆さんにもお勧めしませんが),どうもロシアのダンサーはけっこう喜んでいるような気がするなー。

あとですね,私はプハチョフをかなり好きなのですが,昨日の舞台を見ていて,それはもしかすると小嶋さんと似たタイプだからなのかなー,と思い当たりました。
プハチョフは長身だからそういう意味では全然違うし,踊り方が似ているとも思わないけれど,「ダンスールノーブル」の前につく形容詞が「優美な」より「端正な」がふさわしいところが似ている気がする。あるいは,「ロマンチックな」や「情熱的な」はつかないで「凛々しい」がつく。2幕のアルブレヒトを踊るときも,絶対に口を半開きにしそうにないタイプと言えばわかっていただけるでしょーか?

☆本日のキーロフ 『愛の伝説』 グメローワ,ゴールプ,ピハーチェフ,シショフ (シショフがフェルハドでピハーチェフが大臣? それとも逆?)

 

04年7月28日(水) 警察庁長官銃撃事件で逮捕の4人は「証拠乏しく公判維持困難」で釈放

報告
えーと,おとといの夜からにわかにパソコンの調子が悪くなって,ネットに接続できなくなりました。で,昨日の夜,NTTの故障窓口と約30分,メーカーのテクニカル・サポートと約1時間半,それぞれ電話で指示されながらあちこちいじったのですが,結局つながらず。NTTはパソコンのほうの故障だろうというし,メーカーのほうはNTTの問題の可能性が大きいと言うし,途方に暮れてしまいましたよ。

さっき接続してみたら,今はなんとかなったので,まずは,これだけ更新できるかどうかやってみますね。とりあえず,パソコンは元気がないが,私は無事だ,ということで。
うまくいったら,今日見てきたレニングラード国立バレエ一関公演の報告を追加で書くかも〜。

 

というわけで,おお,うまくいきました〜♪

では,「レニングラード国立バレエ 華麗なるクラシックバレエハイライト」の感想行きま〜す。あ,あまり誉めていないので,その点はご注意くださいね〜。

第1部
『レ・シルフィード』 コシェレワ,プハチョフ,エフセーエワ,ミリツェワ,バレエ団
新しいレパートリーだそうで,今ひとつ,いや今みっつくらいコール・ドが美しくなかったです。まあ,板橋公演の評判が悪くて覚悟していたので,心配していたほどは悪くなかったかな。でも,全然うっとりはできませんでしたね。残念。

コシェレワはきれいに踊っていましたが,品のよいお嬢さんであって,空気の精ではないなー。エフセーエワは,あー,元気の精のようでした。ミリツェワは,上手だしふんわりした感じはあったと思いますが,かなり地味な印象。プハチョフは,まずまずきれいなんだけど,ロマンチックな感じがないので,この作品には向いていないようですねえ。(シャドルーヒンのほうがよかったのではないだろーか?)

第2部
『眠りの森の美女』よりグラン・パ・ド・ドゥ
シェスタコワはたいしたものです。プリマらしい輝きがありましたし,見せ方も上手。ただ,上手だとは思いつつも,小首を傾げたりして愛らしさを作るやり方が私の好みではないのよね。『海賊』全幕のときにはそれで拒絶反応が出ましたが,まあ,ガラだし,いいかなー,と思います。(というか,ルジマトフと踊るわけではないから許容できる,というのが正確な表現かも)
シャドルーヒンはいつもどおり。サポートと雰囲気は立派な王子でソロは物足りない。(プハチョフのほうがよかったのではないだろーか?)

『瀕死の白鳥』 ミリツェワ
普通にきれいでしたが,うーむ,ドラマに欠けるというか・・・。ま,この作品は難しいよねー。

『くるみ割り人形』よりグラン・パ・ド・ドゥ ロマチェンコワ,プルーム(チュマノフから改名したらしい),プハチョフ,シャドルーヒン,シヴァコフ,ヴィギニー

ボヤルチコフ版は,どうも妙な振付で困りますー。
ロマチェンコワは,グラン・パ・ド・ドゥだと思うと(金平糖の精だと思うと)元気がよすぎる気はしますが,マーシャが踊っていると思えば悪くないのではないでしょーか。プルームはテクニックはあるようですが,跳躍の着地がきれいでないとか,回転の腕の使い方に癖があるとか,えー,王子ではなくて道化のテクニックに思われました。
カヴァリエの皆さんは,役回りを考えてもう少し揃えて動くように。それはそれとして,プハチョフはプロポーションがきれいだな〜♪ 

『春の水』 エフセーエワ,シェミウノフ
エフセーエワはこういう作品はいいですよね〜。ただし,シェミウノフのサポートがよろしくないです。長身を生かしてダイナミックに決まったところもありましたが,ミスも散見。こう言ってはなんですが,いわばサポート要員として来ているわけですから,失敗が多くては困りますよん。(シャドルーヒンを見習ってくださいね〜)

『白鳥の湖』第1幕よりグラン・アダージオ コシェレワ,プハチョフ
よかったです〜。二人とも端正で,ドラマや悲哀までいかないまでも,詩情がありました。ロシアバレエだわ〜♪ 見にいってよかったわ〜♪ 
これでコール・ドつきだともっと雰囲気が出て,もっとよかったと思うんだけどー。

『ドン・キホーテ』 シェスタコワ,シヴァコフ,バレエ団
やはりシェスタコワは立派だと思います。ちゃんと『眠り』と雰囲気を変えて,かわいくて色っぽいキトリを踊っていました。扇の使い方や流し目も上手だし,フェッテはダブルも入れるようなテクニックも見せていたし,客席とのコンタクトのとり方もよく知っている。最後に登場するにふさわしいプリマでありました。ただ,キトリにしては踊りにキレが足りないとは思うなー。

シヴァコフはねー,正直言って期待外れ。このパ・ド・ドゥでは何回か見ていますが・・・えーと・・・ごめんねー,全然上達していないんじゃないのぉ? いや,今回の一座の中に彼以上のバジルが踊れるダンサーがいるとは思わないけれど・・・でもさー,危うく「こんなの見たくないっ(泣)」のほうの王子休演症候群が出そうだったわよ。(危険を察知したので,強引に頭を切り替えて,ミハリョフって上手なんだなー,と思うことに成功) とりあえず,回転を後ろでサポートするときに緊張しまくって顔を突き出すのは絶対矯正したほうがいいと思いますー。

というわけで,散々文句を言っていますが,でも,楽しかったですよん。
おなじみのダンサーたちが近所で踊ってるんだもん,それは見る価値があるイベントだし,『ショピニアーナ』とかミリツェワの『瀕死』なんか,なかなか見られないものね。お気に入りのコシェレワもプハチョフも大活躍だったしー。

あと,こういう公演の会場の雰囲気が好きなの。客席の照明が落ちて前奏曲的な音楽が始まっても世間話をやめないようなお客様が,幕が開いてダンサーが揃っているのを見た瞬間息を飲むとか,『眠り』のアダージオが終わった瞬間に会場のあちこちからため息が聞こえるとか,ヴァリアシオンを踊るために登場したバレリーナを見て「かわいい」という声が聞こえるとか,そういう客席にいると「バレエっていいな〜」と素直に思うし,デュポン/ルグリの『パキータ』見ても「うううむ・・・」と思ってしまうような自分も少しは純真な観客に戻れるような気がするから。

☆本日のキーロフ オペラ『仮面舞踏会』

 

04年7月27日(火) 東京地裁,住友信託銀行申立てを容れてUJF・三菱東京統合交渉差し止め仮処分決定

《休みました》

☆本日のキーロフ オペラ『仮面舞踏会』

 

04年7月26日(月) 衆院選宮城百日裁判で,今野・鎌田代議士派の控訴棄却

《休みました》

 

04年7月25日(日) 宮城県連続地震から1年。130世帯が今も仮設住宅で生活

昨日は,モンテカルロ・バレエの『ラ・ベル』を見ました。面白かったのですが,うーむ,あまり好きではないなー。

物語を現代的に置き換えた(いわゆる「読み直し」を行った)結果,性的側面が強すぎる話になってしまって,私の好みから少々外れました。
例えば,16歳の誕生日のシーンでは,求婚者たち(7人もいた!)がカラボスに煽られて(あるいは自分を抑制できない若い男性の集団心理で?)オーロラに襲いかかっちゃうんだわ。で,オーロラはそれによるPTSDで100年の眠りにつく・・・ように見える。

きわめて現代的な(まさに今の時代の)解釈ではありましょうが,私が見たいのはそういうものではなくてぇ・・・ほんとはパフェかケーキみたいに甘ったるい『眠り』が一番好きだけど,そういうものでないのはカンパニーの性質上当然だからそれを求めてはいないけどぉ・・・例えば,現代的にソフィストケートされた「時空を超える愛」とかぁ・・・。(あれ? ラストを見るとまさに「時空を超える愛」だったのか?) 

あと,衣裳がですねー,あまりに前衛的で,あ,ダメ,私はついていけないわ・・・だったのでした。

 

で,今日は「ルグリと輝ける仲間たち/Bプロ」。まずまず楽しかったです。王子休演症候群が出なければ,もっとよかったんですけどねえ。
「まずまず」と言っているくらいで,以下は決して絶賛モードではありませんので,これからご覧になる方や感動しまくっている方はご注意ください。
あー,あと,ミリアム・ウルド・ブラームは「ウルド・ブラーム」が名字だと判断したのですが,それでいいのでしょーか? 

 

『パキータ』 デュポン,ルグリ,東京バレエ団
あまりよくなかったと思います。ヴィシニョーワ/ルジマトフの刷り込みのせいもあるとは思いますが,二人ともあまり調子がよくなかったのではないかなー。デュポンはAプロの『エスメラルダ』に比べて動きが重かったし,ルグリは・・・ううむ・・・脚のほうはよいのですが,上半身がきれいでない。もしかすると,軍服仕様の衣裳のせい?
にもかかわらず,割れんばかりの拍手とブラボーの嵐で,疎外感で身の置き所がない感じ。うーむ,ルグリのファンの方も,ルジマトフの公演を見るとこういう気分になるのかなー?

『スターズ・アンド・ストライプス』 バランシン振付 ズスペルギー,クルタン
このパ・ド・ドゥのアダージオはつまんないなー,と見る度に思います。なんか,NYCBの公演でならともかく,パリオペのダンサーにわざわざ踊ってもらわなくてもいいのではないか? と思ってしまう。
上演自体は,元気がよくてよかったと思いますが,クルタンは敬礼の練習をしたほうがよいのでは?

『モーメンツ・シェアード』 ヴァン・ダンツィヒ振付 アバニャート,ピュリヨン
きれいで雰囲気があるデュエット。こういう作品でのアバニャートはとてもよいですね〜。

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 ジルベール,ベザール
ジルベールはとてもよかったです〜♪ 長い腕が柔らかく動いて踊り全体に明るい感じを与えていましたし,細かいステップの見せ方が上手で,たいへん魅力的。
ベザールはいっぱいいっぱいという感じでしょうか。長身のダンサーにはこのパ・ド・ドゥのスピードはつらいのかも。あと,この作品では見得切りはやめたほうがいいと思いますー。

『さすらう若者の歌』 ベジャール振付 イレール,ルグリ
イレールとルグリが共演しているという事実,しかもその作品がヌレエフのために創作されたものであるという事実,には非常に感動しましたが,上演には引き込まれませんでした。振付が私の好みではないのかもしれませんが,なにより衣裳がいかん,と思います。(だっさー,ふっるー,という感じ。特に,あのベルトはなんなのっ) まあ,初演のときと同じ衣裳だということにも意味はあるのでしょうが。

休憩

『精密の不安定なスリル』 フォーサイス振付 アバニャート,ユレル,ジルベール,サイズ,ゴディオン
Aプロは全然フォーサイスに見えなくて(バランシンに見えて)仰天したのですが,この日はちゃんと「不安定」になっていて多少はフォーサイスっぽかったです。たぶん,こっちのほうが正しいんじゃないのかな。で,おそらく,それは,アバニャートとユレルの功績。ジルベールはやっぱりバランシンみたいに踊っていて,ううむ?

『眠れる森の美女』 ヌレエフ振付 ウルド・ブラーム,ガニオ
ウルド・ブラームは,レニングラード国立のエフセーエワもびっくり!の元気のよいオーロラ。チャーミングだし,キラキラもしていたから,これはこれでよいのでしょう。現代のお姫様ですね〜。
ガニオは容姿と華は王子ですが,踊りは全然王子になっておりませんな。

『ル・パルク』 プレルジョカージュ振付 デュポン,イレール
すばらしかったです〜♪♪
静謐でありつつ情熱的,官能的でありつつ上品。こういう恋をしてみたい・・・が,それは到底無理なので,せめて全幕を見てみたい,と思います。(え? 論理が変?)
デュポンは美しかったです。イレールの大人の色気もすばらしい。

『アレス・ワルツ』 ツァネラ振付 ガニオ,ベザール,サイズ,クルタン,ゴディオン
初めて見ました。
前半は,ベザールとサイズに後からガニオも加わって,ちょっとハンガリー風(チャルダッシュ?)の音楽で踊りまくる感じ。楽しいし,長身美男のダンサーが揃って目の保養だわ〜♪
・・・と盛り上がったのですが,その後に落とし穴が。

この作品,音楽がヨハン・シュトラウスだったのね。プティの『こうもり』もシュトラウスなのよ。で,ゴディオン+クルタンのほうの曲は,『こうもり』に使われているかどうかは定かでないけれど(たぶん使われていないであろう),いかにもシュトラウス,という感じに軽快で,振付も,特にプティとは似ていなかったと思うけれど,雰囲気が小柄なダンサー向きの「速くて軽い」感じ。で・・・出ました,小嶋@ウルリックの幻影が。
参っちゃった。『パキータ』も『チャイコフスキー』も『眠り』も大丈夫だったのに,こういうところでこう来たか。

『椿姫』 ノイマイヤー振付 ルディエール,ルグリ
たいへんよかったと思いますが,そういう事情でこちらの精神状態に難がありました。
ああ,もったいないことをした。なんだって『アレス・ワルツ』なんか直前にやるんだか・・・。(って,そんな理不尽なこと言われても,ルグリもNBSも困りますよねえ。すみません)

☆本日のキーロフ 『結婚/放蕩息子/エチュード』 歌手の名前は載っていますが,ダンサーは不明ですー。

 

04年7月24日(土) 外国人不法就労者「すべて強制送還」支持が61%(内閣府世論調査)

《休み》

☆本日のキーロフ オペラ『トゥーランドット』

 

04年7月23日(金) NHKチーフプロデューサー制作費5千万円着服で懲戒免職・詐欺罪告訴

というわけで,なぜか小嶋モードに入ってしまったので,今日は少しだけ『デューク・エリントン』のビデオを見ました。うーん,大好き♪♪♪

「ロシアバレエのスターたち」の録画をしなければならないので,途中でやめましたが,とにもかくにも多少は映像がある人でよかったわ〜。もっと切羽詰れば新国立の情報センターに行くという方法もあるし。
それにしても,新国立はあの映像を売ってくれないものだろうか? 彼の映像を発売したってたいして儲からないのはわかるけれど(とほほ),もし今,宮内/小嶋で上演したなにかを発売すれば,二人のどちらのファンも飢餓状態だから,多少は売れると思うんですけどねえ。

と言いつつ,明日とあさっては再びモンテカルロ&ルグリの公演を見る予定。明日はここは休みますね。

☆本日のキーロフ 『ショピニアーナ/アポロ/エチュード』

 

04年7月22日(木) 03年の自殺者は過去最悪の3万4427人(警察庁まとめ)

えー,明日の深夜のNHK衛星放送は,「ロシアバレエのスターたち」ヴィシニョーワ編とコルパコワ編です。忘れないで録画しなくっちゃ,だわ〜。詳しくはこちらね。

さて,日曜日にモンテカルロの『ロミジュリ』を見たわけですが,1幕では,王子休演症候群が出てしまいました。
マクミラン版と全然違う作品だから無警戒だったので,けっこうキツかったですねえ。マイヨーの演出は,振付自体は違うけれど音楽については概ねそのまま各場面に当てているので,それが悪かったみたい。というより,プロコフィエフの音楽の力がすごいんでしょうね。

自分でも「症候群」と呼んでいるくらいで,症状は作品や状況によっていろいろだけれど,『ロミジュリ』に関しては・・・彼のマキューシオが見たいの,見たくて見たくてたまらないの,それなのに見られなくなったの,この先見られるかどうかもわからないの・・・という,目の前の舞台とは関係ないことが頭の中をぐるぐるして,舞台に集中できない状態になるのね。
新国立が再々演の計画を発表してくれれば多少は和らぐんだろうと思うけれど,この間上演したばかりだから望み薄ですよね。

コンテンポラリー作品でもダメなくらいだから,小嶋さんが復帰するまで『ロミジュリ』は避けたほうが賢明なんだろうなー,と思いました。でも,今回の舞台の場合,そういうことがあるにしても,わ〜い,見てよかったわ〜♪ ではあるから,その辺が難しい。実際に見てみなきゃ,自分にとって見る価値のある舞台かどうかはわかんないしねえ。

で,翌日のルグリのほうは,ノープロブレムでしたわ。
『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』が少しだけ心配だったけれど,ゴディオンは「こんなもの見たくないっ(泣)」というほど悪くもなく,かといって「こんなにすてきなのに,ダメなのよ(泣)」というほどよくもなく,「小柄だからリフトが弱いが,ソロはスピード感があってよい」などと冷静に言える程度の踊りでした。

もちろん,小嶋さんのほうがずっとすてきだわ〜,また見たいな〜,とは思ったけれど,それは彼が元気でいても当然思うことだから,休演症候群でもなんでもなく,ごく普通のファン心理ですもんね。

それにしても,もう半年,彼が踊るの見てないんだわねえ。たぶん,あと1年は待たなくちゃならないんだろうし,長くてイヤになるわよ,全く。あんまり待たせると浮気してやるっっ,などと言ってみたいけれど,そんなの無理に決まってるしさー。

☆本日のキーロフ シモノフ版『くるみ割り人形』 ソログープ/メルクーリエフ

 

04年7月21日(水) 済州島で日韓首脳会談。北の核廃棄への連携確認等

おととい(19日)は,ルグリの公演の前にお台場に行きました。目的は,もちろん,松本路子さんの写真展

会場のホテル グランパシフィック メリディアンは,ゆりかもめの台場駅から下りてすぐなのですが,ホテルに着く間にフジテレビの番組宣伝の派手なブースとか「愛は地球を救う」関係らしき車両が出ていて,家族連れやらカップルでいっぱい。ほんとうにここでいいのだろうか? と悩んでしまいましたよ。

ホテルのクロークに荷物を預けて,写真展をゆっくりと見て,それでも山ほど時間が余ったので,隣のフジテレビも見物。芋の子を洗うような人出で,土曜の夜の渋谷よりすごいなー,と感心しました。
スタジオ見学のコーナーでは,SMAP×SMAPのスリッパ砲丸投げ(?)のリハーサル中。当然と言うべきか,リハーサルにはSMAPのメンバーはいないのね。ADだかエキストラだかの人たちが,胸に「中居」とか「木村」とかのゼッケンをつけて,スリッパを投げておりました。

その向かいのファッションビル(アクアシティだったかな)の中をうろうろして,その隣のホテル日航(必然的にメリディアンの向かいに戻る)も見物して,その間には,一人で立ち止まっているとモノを頼まれやすいのよねえ,女子中学生(←推定)のグループ,大学1年生(←推定)のカップル,台湾(←推定)からの観光客からシャッターを押すよう頼まれて協力。
最後にもう一度写真展の会場に戻って,改めてファルフさんを鑑賞。あまり人もいなかったので(たくさん歩いて疲れたしー),何客か置いてあった椅子を活用させていただきました。

写真は40点くらいあって,ペテルブルクとパリが半分ずつかな。それぞれ半分が風景(というか・・・建物というか静物というか)で,半分がルジマトフとル・リッシュの写真でした。「ダンサーたち」ということでしたが,この二人以外は,キーロフのコール・ドの『バヤデルカ』のリハーサル風景があるだけでしたね。

ルジマトフは屋外での撮影が多くて,映画のワンシーンみたいな写真が多いです〜。雰囲気があって,うふふ,それはもうすてきですのよ。
ル・リッシュのほうは,建物もたぶん全部ガルニエなんじゃないのかな,ダンサーの生活を撮る,という感じかなー。うーん,ちょっと違う。もっとおしゃれなんだけど・・・うまく説明できないわ。ガルニエの屋根の上に佇む,とか・・・。

皆さんもよかったらどうぞ〜。8月1日まで。入場無料ですよん。

☆本日のキーロフ シモノフ版『くるみ割り人形』 ゴンチャル/メルクーリエフ

 

04年7月20日(火) フィリピンのイラク撤退完了で人質の出稼ぎ労働者は無事解放 

おとといの昼はモンテカルロの『シンデレラ』だったわけですが,夜はTVで「情熱大陸 服部有吉」を見ました。

服部さんについては「よいなー」と思いましたが,それもさることながら,ノイマイヤーに「きゃあああ♪」でしたわ〜。
穏やかな中に情熱を感じさせるリハーサルの様子がすてき。静かな話し方が知的な感じですてき。『冬の旅』で踊っているところの存在感もすてき。なーんてかっこいい方なんでしょー。

でもですね・・・昨日は遅くに帰ってきたのでさっきビデオをチェックしたのですが,録画に失敗しておりました。しくしく。機械に弱い自分が悲しい・・・。

追加:アントニオ・ガデス死去

☆本日のキーロフ オペラ『鼻』

 

04年7月19日(祝) 農家民宿促進に消防基準緩和の方針 

予想より早く帰れたので,「ルグリと輝ける仲間たち Aプロ」初日の報告を簡単に行きまーす。(盛岡でもその日のうちに帰れる時間に終わりました。カーテンコール含めて2時間40分くらいだったかな)

『精密の不安定なスリル』 フォーサイス振付 ウルド・ブラーム,ズスペルギー,ジルベール,ベザール,クルタン
びっくりした。とってもとってもびっくりした。
何にびっくりしたのかは内緒にしますが,フォーサイス作品をいくつかご覧になったことがある方は,きっとびっくりなさると思います。

『アベルはかって・・・』  ピュリヨン,サイズ
今回の参加ダンサーでもあるスジェのゴディオン振付。優れた作品かどうかはわかりませんが,ダメな作品でないのは間違いないと思いますし,私は好きです。ただし,照明が暗いし,音楽が終始静かなので(←単調とも),睡眠不足の方は気合を入れて見たほうがよいと思います。
あと,聖書のカインとアベルの話を知っておいたほうが理解しやすいかも。
えー,それから,ピュリヨンのヘアスタイルにびっくりしました。

『エスメラルダ』よりパ・ド・ドゥ デュポン,ガニオ
デュポンは,美しく輝いていました。アダージオのバランス技とコーダのフェッテが印象的。
ガニオは,すばらしく見事なプロポーションですね〜。踊りは,エトワールだと思うと「うううむ・・・」ですが,ハタチの新人としては立派。たぶん硬くなっていたんじゃないかな。Bプロに期待。

『マニフィカト』 ノイマイヤー振付 プラテル,サイズ 
雰囲気があって美しかったです〜♪ 

『四重奏のフレーズ』 ベジャール振付 ルグリ,東京バレエ団
数十年前に流行した不条理演劇のような雰囲気の作品。
ルグリが走って踊って演技して,いろいろな表情を見せるし,おまけにマイクを持って長い台詞を言うので,ファンの方には嬉しいと思います。

休憩(15分)

『ディアナとアクティオン』 アバニャート,ピュリヨン
今度は,ピュリヨンの衣裳にびっくりしました。
上演については,あー,えー,「ルジマトフのファンにこういうものを見せないでよぉ」と言いたいですなー。(カレーニョのファンの方も同感してくださるのではないか,と)

『幻想「白鳥の湖」のように』 ノイマイヤー振付 デュポン,ルグリ,サイズ
よかったですが,期待ほどではなかったです。今回の公演のために準備した作品らしいから,踊り慣れていないんじゃないのかな。日を追うにつれてますますよくなるのではないでしょーか。

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 ユレル,ゴディオン
少々地味な感じはしましたが,品がいいし,清新な感じもあり,よい上演だったと思います。アダージオの踊り方(パートナリングの音のとり方というか・・・)がルディエール/ルグリに似ていたかも? ユレルはエレガント。ゴディオンは動きが軽くてスピード感もありました。

『フー・ケアーズ?』
いや〜,パリオペのバランシンはいいねえ♪
みーんな上手で音楽に乗っていて,とってもよかったです〜。特によかったのはデュポン/サイズの第2パ・ド・ドゥ。恋の駆け引きがとっても楽しいの。そして,最後に登場したルグリのヴァリアシオンがすばらしいっ♪ ほんとうにすばらしいっっ♪♪

以上

昨日見たモンテカルロの『ロミジュリ』については,R−DEPOTさんのバレエ掲示板に書いたので,興味のある方はそちらをどうぞ〜。ほかにも何人かの方が報告なさっておりますし。

 

04年7月18日(日) 拉致被害者曽我さん一家が日本到着

《お休み》

☆本日のキーロフ 
マチネ オペラ『金鶏』
ソワレ 『海賊』 ニオラーゼ,サラファーノフ,シショフ

 

04年7月17日(土) 総務省・厚労省,住基カードと国保保険証との統合検討開始

1 更新
ルジマトフ&ロシア国立バレエ団の感想を書きました。こちらね。

2 明日以降の予定
明日はモンテカルロ・バレエを見にいって東京に泊まるので休みます。あさっても,ルグリの公演を見て帰りは夜中になるので,たぶん休むと思います。

それにしてもさー,3連休の最後の日に5時開演ってしんどいわ。しかも上野や文京シビックでなく五反田なんだもん。ぶつぶつ。
マチネだったら嬉しいし,今日や明日も公演してくれれば,選択肢が広がってなお嬉しい。本国での公演スケジュールとの兼ね合いなどもあるんでしょうけど,でも,5時というのはあんまりじゃないですかねー。
私はなんとか帰れるけれど,盛岡だったらアウトだわ。いや,いっそ,6時半開演にしてくれれば諦めもつくのに,なまじ見ようと思えば見られるだけに,つい見てしまうじゃないのよ。もう。

3 ワガノワ公演の話・補足
トレパックの後半に手拍子が起きました。たしかにそういう感じの音楽ではありますが,うーむ,びっくり。もっとびっくりしたのは,パ・ド・トロワの後半,男の子がアントルシャ・カトル(でしたっけ?)の連続を見せるあたりからも手拍子が起きたこと。で,グラン・パ・ド・ドゥのコーダの後半,女性が踊るあたりからも,フェッテでもないのに手拍子。

で,確信は持てないんだけど・・・手拍子を始めたのは,先生たちのような気もするのよ。アスィルムラトワを始めとする皆さんが陣取っていた方角から始まったし,ほら,ロシア人って手拍子が好きでしょ? ロシアの舞台収録の映像でけっこう出てくるもん。まあ,トレパックはともかく,パ・ド・トロワやグラン・パ・ド・ドゥでの手拍子というのは,いかがなものか,とは思いますが・・・。

あ,アスィルムラトワは,変わらず美しかったです。プログラムにはザクリンスキーの名前もあったので探してしまいましたが,見つけられませんでした。舞台裏担当なのかな? それとも来ていないのかな?

4 服部有吉さんの話・補足
明日の情熱大陸で取り上げられるそうですね。どんなダンサーなのか見るのが楽しみ〜。予告編を見ると,ノイマイヤーも映るみたいでこれも楽しみ〜。(念のため説明しますが,私はノイマイヤーのファンなのよん)
夜遅い時間だから間違いなくホテルにいられると思うけれど,ビデオも予約しとこうかしら〜。

☆本日のキーロフ ラトマンスキー版『シンデレラ』 ヴィシニョーワ/メルクリエフ

 

04年7月16日(金) 拉致被害者の夫ジェンキンズさん,治療・再手術を理由に来日へ

うーむ,今週はけっこうきつかったです。ま,商売繁盛でよかった,と考えておこう。明日からの3連休は,暦どおりお休みだし,ラクな仕事の部類かもしれませんわね。

週末にはモンテカルロとかルグリとか見にいくことでもあるし,バレエモードに戻りましょー,というわけで,久々に落ち着いてあちこちのサイトさんを巡回。

で,しばらく前にご紹介した「ハンブルク・バレエ熱」さんの充実ぶりに感心しました。なにしろ,ハンブルク・バレエ週間を見にいかれたばかりなので,最新情報なのですよ〜。

なんだかんだ言って,パリ・オペラ座とか英ロイヤルとかは,現地にお住まいの方も多いし,日本から見にいかれる方もけっこう多い。熱意と多少の語学力があれば,海外の掲示板で情報をチェックすることもできる。でも,こう言ってはなんですが,ハンブルクですからねえ,そうそうたくさんの情報が入ってくるわけではないですよね。その中で,とても有益なサイトさんだと思います。
ノイマイヤー&ハンブルク・バレエに熱心な興味をお持ちの方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが,最終日のニジンスキー・ガラの出演者と演目などは,バレエファンなら眺める価値があるんじゃないかな?

ついでに,ハンブルク・バレエに所属する服部有吉さんも大いに関係する『盤上の敵』の公式サイト
ノイマイヤーの関係者だからといって,見たことないダンサー(というより振付家?)をお勧めする度胸はないですし(勧めないわけでもない),「驚異の200度開脚シャンプ!」などという服部さんについてしまったコピーには「はあ,そうですか。たしかに誰にでもできるわけではないかもしれませんねー。でも,できる人もたくさんいると思いますけどー?」と文句を言いたくなるし,自分がお盆期間の土日に新幹線に乗る元気は出ないですが,とにかく,注目すべき公演なのは間違いないでしょう。
メール登録者対象に,いろいろプレゼントもあるみたいですよ。

☆本日のキーロフ 『ロミオとジュリエット』 ジェロンキナ/ヤコブレフ

 

04年7月15日(木) 日本歯科医師会前会長が橋本元首相へ1億円(政治資金収支報告記載なし)

《休みました》

☆本日のキーロフ 『白鳥の湖』 テリョーシキナ/ファデーエフ

 

04年7月14日(水) UFJ,三菱東京統合へ

休みます。(本業多忙)

☆本日のキーロフ 『セレナーデ/放蕩息子/エチュード』

 

04年7月13日(火) 産婦人科学会倫理委員会,筋ジストロフィーについての受精卵診断を承認

今日もワガノワの話というか,ワイノーネン版について発見したことというか。

ワイノーネン版の花のワルツには,女性4人,男性5人が交互に横に並んで密集して手をつないで,男性の腕の力で女性が垂直にふわっと浮きながら,全員で前に進んでくる,という振付が何回か出てきます。(うーむ,なんか無粋な説明ですねえ)
この動きは,キーロフでも「ん?」のことがあるし,新国立でも「ありゃ」が出るので,たぶん難しいんだろうなー,と思っておりました。で,今回生徒さんたちが踊るのを見たら「ありゃりゃりゃりゃりゃ」の連続で,とってもとっても難しい技だということがわかりました。

あと,雪の場面のパ・ド・ドゥってものすごく難しいみたいですね。この場面を見たときは,王子役のカスヤーネンコくんはキーロフは無理なのではないか? なんて失礼なことを思ってしまったのですが,グラン・パ・ド・ドゥは,なるほどー,主役に選ばれるだけのことはあるなー,という感じでした。
よくわかんないけど,自分の踊りとサポートが混在しているから,サポートに専念する場面とソロとが分離しているグラン・パ・ド・ドゥ形式より難しいということなのかしらん。

☆本日のキーロフ オペラ『スペードの女王』

 

04年7月12日(月) 受動喫煙健康被害で5万円の賠償判決

ワガノワの話の続き。

プログラムには,来日している生徒たちの紹介が載っていました。小さな顔写真に名前,生年月日,学年,先生,好きなこと・好きなもの(大人でいう「趣味」ですね)が添えられているので,キャスト表(は配られなかったので,掲示を書き写したもの)と見比べながら,ふむふむ,と研究。

アジャーモワという生徒がいると,元レニングラード国立のアジャーモフのお嬢さんではないだろうか,と思ってみたり,ヤコブレワという黒髪の生徒は,キーロフのキャラクテール・プリンシパルのヤコブレフに似ているような気がしてきたり,マーシャのイェーシナはかの有名なコワリョーワの生徒で王子のカスヤーネンコのほうは,おお,セリュツキーのお弟子さんということはファルフさんと同じだわね♪ と頷いたり,「テレホワ先生」というのはやはりタチアナ・テレホワのことなのだろうか,「シトニコワ先生」はイリーナ・シトニコワかなー,と考えたり・・・たいへん忙しく休憩時間をすごしました。
これくらい忙しいと,いつもは不満たらたらの3幕仕立て(=休憩2回)も悪くないわね〜,と思ったりして。

☆本日のキーロフ 『レクイエム』

 

04年7月11日(日) 参院選,自民党は改選割れの49人,民主党は50人

今日は,ワガノワ・バレエ・アカデミー仙台公演を見ました。

バレエコンサートのつもりで見にいったら,あらま,『くるみ割り人形』全幕でしたよ。(地元でのバレエ公演は貴重なので,日程さえ合えば演目なんて気にしないでチケットを買ってしまうから,たまにこういう勘違いも起きるのですわ)

ワガノワの『くるみ』ということはキーロフの『くるみ』と同じプロダクションなわけで,ということは新国立の『くるみ』とも同じプロダクションなわけで,こりゃやばい,悲しくなるかもしれん,と動揺してしまいましたが,いくら装置や衣裳まで同じとはいえ,さすがに,生徒さんの踊りを見て王子を思い出すような馬鹿げた事態は起きませんでした。やれやれ,助かった。

1幕
ドロッセルマイヤーは先生が踊っていましたが,それ以外は(マーシャの両親なども含めて)全部生徒さんの出演。おとなの役を上級生が踊って,マーシャたち子どもは,低学年の生徒なの。(だから,フリッツはじめ男の子は男子生徒の出演) おかしかったのは,マーシャとフリッツ以外はカツラをかぶらされていること。子役の頃から,主役とその他大勢は扱いに差があるのね〜。
子どもたちがとっても愛らしかったです。マーシャは,エカテリナ・デビチンスカヤという3年生。女の子たちはちゃんとトウシューズでした。

2幕
ネズミは上級生の男子が踊っていたようですが,元気いっぱいでとってもよかったです。(演技の問題はありますが,踊りの勢いから言えば,キーロフや新国立よりいいと思います) くるみ割り人形や兵隊たちは,低学年〜中学年の生徒さんだったんじゃないかな。女の子もいたみたいでした。
よかったのはですねー,マーシャがほんとにシューズを脱いで,ネズミの王様に投げつけたこと。大人のマーシャでは(トウシューズだから)こうはいかないよねえ。
で,暗転して(大人の上演だと王子だけが入れ替わるところで),マーシャとくるみ割り人形(王子)が上級生に替わりました。(二人とも8年生=最上級生) 続いてのパ・ド・ドゥは,難しいリフトはなくしてあったみたい。
雪の場面は,もちろん上級生の出演。ワガノワの生徒さんだからもちろんきれいで上手ですが,全体としてきれいだったかと言えば,うううむ・・・。まあ,学校公演ですもんね。

3幕
最初のほうの,船に乗って海底に着いて蝶々と戯れていたらコウモリに襲われて・・・というところは省略,いきなりお菓子の国の場面になりました。
この場面は,当然ながら上級生中心でしたが,パ・ド・トロワ(葦笛)は定石どおり下級生の出演。トレパックが4人(男女二人ずつ)だったのと,下級生らしき小姓(?)が何人か立っていた以外は,見慣れた踊りが続きました。グラン・パ・ド・ドゥも,カヴァリエを含めて5人がかりのリフトから下ろす大技を含めて,全部大人と同じだったんじゃないかな。
最後,暗転したあとマーシャが目覚めるシーンは,当然1幕の下級生が演じたので,不自然さがなくてよかったです。

出演者について
マーシャのオーリガ・イェーシナは,飛び抜けて華があるという感じではないですが,癖のない美人でしたし,主役らしい堂々とした感じもありました。脚は上がるし回転にも勢いがあり,「おお,このコは踊れるなー」という感じ。
王子のアンドレイ・カスヤーネンコは,スレンダーできれいなプロポーションですし,手の差し出し方などは「さすがワガノワ」で優美なのですが,細すぎて筋肉が足りないのかなー,という感じも。これから鍛えてくださいね〜。

本日一番のお気に入りは,1幕で道化,3幕では中国を踊ったアントン・ブィーコフという8年生の方でした。
道化を見て跳躍の高さと余裕に感心したので,チャイナを楽しみにしていたところ,期待を上回る見事さ♪ 身体を「く」の字にして両足と両手を打ち合わせる技の連続がそれはもう鮮やかで,しかも(手に持った扇と足を打ち合わせているのかしらん,それとも,もしかすると両手を打っているのかしらん) ぱん! と音がするのよ。こんなの初めてだわ〜。4回ずつ両方向で計8回見せてもらいましたが,全部きちんと形が決まって,いや〜,すばらしかった〜♪♪♪
傘をかぶった衣裳の関係上お顔が確認できなかったのが残念ですが(おまけにさー,プログラムに写真がないコが3人だけいて,その中の1人なのよぉ),近い将来,キーロフの公演で再会したいものです。(あ,レニングラード国立でもいいですけどー)

☆本日のキーロフ 
マチネ:ストラヴインスキー・プロ(ナイチンゲール/結婚/春の祭典)
ソワレ:オペラの歌手のコンサート(?)

 

04年7月10日(土) 労働組合プロ野球選手会は球団合併に反対,最終手段でストも決議

今日は,東京文化会館で「ゴールデンバレエ of ロシア」Aプロを見ました。チェルノブロフキナとガリムーリンの舞踊生活20周年記念公演だそうです。それにしては客席が淋しくて,LやRの席は1階も上のほうもがらがらでしたが(おまけに,会館入り口にちらし配りの人がいなかった),楽しかったです。

出演は,ガリムーリンが所属する(していた?)モスクワ・クラシック・バレエのダンサーたちで,それにゲストとしてモスクワ音楽劇場のチェルノブロフキナ,ザバブーリン,クラピーヴィナ,スミレンスキーが加わったという感じ。

西日本での公演はこれからのようで,そういう意味では「ネタバレ含む」かもしれませんので,これからご覧になる方はご注意くださいね〜。

 

『天地創造』 エカテリーナ・ベレジナ,イルギス・ガリムーリン
モスクワ・クラシック芸術監督のカサトキナ+ワシリョフの振付。初めて見ました。(というか,日本初演だそうです)

神様とか悪魔とか天使の描き方が軽々しくてびっくり〜。
衛星放送の「ロシア・バレエのスターたち・ソロヴィヨフ編」を見て,堂々たる大作とはちょっと違うのかなー,とは思っていましたが・・・うーむ,ユーモラスというかコミカルというか・・・社会主義ソヴィエトで聖書の話をバレエにしたからああせざるを得なかったのだろうか? それとも,そういう作風の振付家なのだろうか?

あ,すみません,意味不明でしょうかね。
なんかですね・・・女性の天使は肩から肘を身体の脇につけて肘から手首は上に向けて,掌は肩の辺りでひらひら〜っとさせてるの。男性の天使は,終始両手を胸の前で組んで,小首をかしげている。で,神(←かりにも創造主なわけですよね)は,白いかつらと白い髭で,何か思いつくたびに右手の人差指を立てる。で,ちょこちょこ歩いていたかと思うと,唐突に派手な跳躍を見せたりするんだわ。一方の悪魔は,赤いユニタードに縄にしか見えないしっぽをつけた衣裳だしー。

(旅公演だからかもしれませんが)装置も簡素で,天国の門(禁断のリンゴを食べたアダムとイブはそこから追放されるわけです)なんて,舞台上での持ち運び機能を最優先にデザインしました,という趣で簡素のきわみ。『眠り』1幕の最初でコール・ドが花綱持って踊るじゃないですか。あの花綱をより簡素にした感じというか。

・・・というようなことを含めて,とても面白かったです。感動につながる面白さではなく「ふむふむ,なるほど」の面白さですけれど,見にいってよかったわ〜。
そうそう,「なるほど」の代表はアダムとイブの踊り。無垢なころはかわいらしくて,性愛を知ってからは大人の男女のパ・ド・ドゥになるの。わかりやすいですー。

問題点は,長すぎることかな。そもそも2幕の作品だそうで,それなら問題なかったと思うんだけど,今回の公演のために1幕ものにしたそうで,1時間20分くらいあったんじゃないかしらん。後半は,少々集中力が途切れてしまいました。(これからご覧になる方は,開演前にお手洗いに行っておいたほうがよいかもしれませんねー)

イブ役のベレジナは,小柄ですがとてもきれいなプロポーションで,足の甲が特にきれい。踊りは軽やかでしたし,ちょっとコケティッシュな感じのお顔が役に合っていたと思います。
アダムのガリムーリンは,牧や新国立や光藍社関係の公演でしょっちゅう見られるので(より主観的には,王子やファルフさんを見にいくと,ついでに見られるので)今ひとつ有り難味に欠けるわけですが,優れたダンサーなのだなー,と改めて思いました。最初のうちは愛嬌があってチャーミングで,イブと恋愛関係になってからは,男性的で頼もしいの。でも,正直なことを言えば,7,8年前のテクニック・体力全盛のころだったらもっとよかったかなー,と思ったし,もっと正直に言えば,(初演者のバリシニコフで見たかったなどという贅沢は言いませんが)モスクワ時代のマラーホフはさぞかわいかっただろうなー,とも思いました。
あとは,悪魔のニコライ・チェヴィチェロフという方が,キレがある踊りでとてもよかったです。(細いので,私好みでもあった)
それから,成澤淑榮さんを久々に見ました(魔女役)。プロポーションなんかはロシア人の中ではやはり今一つですし,かつてほどの技の冴えはなかったですが,回転の安定感は変わりませんね〜。

 

『カルメン組曲』 タチヤナ・チェルノブロフキナ,ドミトリー・ザバブーリン

私はですね,この作品はあまり好きではないんですよ。なんか古いなー,盛り上がりに欠けるなー,と思います。でも,よいダンサーが踊れば,かなりの程度にはよく見えるのね〜。

えー,ちなみに,最近では,インペリアル・ロシア・バレエ(草刈民代/ガリムーリン)と東京バレエ団(斎藤友佳理/首藤康之)で見ております。で,私が思うに,草刈さんも斎藤さんも,雰囲気や演技はともかく,「踊りそのもので見せる」という点に関しては,日本の主役級バレリーナの中でも決して優れた方々ではないです。なので,演技と踊りが渾然一体となったこういう作品では,かなり苦しいものがあったわけです。

でも,チェルノブロフキナが踊れば,「おお,さすが♪」でありました。
強さもあればセクシーでもある。そして,かわいげもあって,とても魅力的なカルメンでした。プログラムによると最近二人目のお子さんを出産したそうで,少しふくよかになっていましたし,動きのキレも,(私の記憶している)彼女本来のものではなかったと思いますが,うーん,美しかったですわ〜。

ザバブーリン(ドン・ホセ)とスミレンスキー(エスカミーリョ)は,踊り自体は「普通に上手」程度だと思いますが(だから,ボリショイでなくモスクワ音楽劇場で踊っているのであろう),風采がよいです〜。長身でプロポーションが見事で,かっこいい。スミレンスキーはお顔もよいです〜。『ドンキ』のエスパーダも見てみたいです〜。
こういうかっこいい男性が続々出てくるというのがロシアバレエの魅力だわ〜,としみじみ思いましたです。(まあ,コール・ドの中には,「なぜに,こんなおじさんが??」と思ってしまう容姿の方もいましたけどー)
あ,あと,隊長役のイオン・クローシュという方が,力強い動きで存在感もあり,すてきだったと思います。(断言する自信はないですが,私には,ザバブーリンやスミレンスキーより上手に見えました)

☆本日のキーロフ オペラ『オテロ』

 

04年7月9日(金) 拉致被害者曽我さん,夫と娘二人とジャカルタで再会

ええと,やっぱりスランプの気配。舞台の感想を書こうとしているのですが,うまく言葉が出てこない感じなのですわ。おまけに,明日から3週連続で週末はバレエなので,『シェヘラザード』の感想はかなり後になってしまうかも〜。(というか,ベジャールとか新国立の『眠り』もほっぽってあるのだった)

ずっと更新していないという状態もなんか落ち着かないので,リンクのページを更新することにしました。(というような言い方は,リンク先のサイトさんに失礼でしょうかね?)

えーと,ご紹介するのは,「あれぐろ・こん・ぶりお」というサイトさんです。
オーナーの綾瀬川さんはネットでのルジマトフ友達という感じですが,反戦活動にも関わっていらっしゃるので,その関係の文章もあります。映画のコーナーなどもそういった視点で書かれていて,(ご本人の意図を慮ると,いいんだか悪いんだかよくわかりませんが)私にとってはとーっても面白い。

バレエのコーナーは「百花繚乱舞踊館」。ルジマトフ&ロシア国立バレエの感想が最新ですー♪

☆本日のキーロフ オペラ『サムソンとデリラ』

 

04年7月8日(木) 森英恵,パリ・オートクチュールで最後のショー

NBSのサイトが更新されていました。

まず,バレエの祭典ラインナップの発表。
これは,ダンスマガジンの8月号に宣伝が載っていましたから,別にニュースではないわけで・・・どっちかというと,ダンスマガジンでは『ラ・シルフィード』のゲストが「マニュエル・ルグリ(予定)」だったのが,なぜか「海外より素晴らしいゲスト・ダンサーを迎えてお届けする予定」に後退したほうがニュースかもしれませんねー。(どういう事情なのだろう?)

それから,「ルグリと輝ける仲間たち」出演者・演目変更のお知らせ
うーむ,今日の日付けが入っているから,なにか変更があったのでしょうが・・・6月に載ったものとどこが違うのかわかりませんのですわ。新旧対照表方式かなにかにしてくれると親切なのになー,と思ってしまうわけですが・・・ま,これを見ても気付かない私のような者は,そこまでしてもらっても「ふーん」程度の反応に終わるかもしれないから,過大な要求というものかもしれませんわね。(でも,なにが変わったのだろう? 上演順だろうか?)

旧聞に属する話題でしょうが,東京バレエ団第21次海外公演報告2「後藤晴雄,上野水香「ボレロ」鮮烈デビュー!」だそうです。
上野さんについては,いずれ踊るのではないかと思っていたので(それくらいのことがなければ,移籍した意味がないですよね。彼女にとって),おお,早かったなー,売り出しに邁進しとりますなー,程度の感想なわけですが,失礼ながら,後藤さんに関しては驚きました。まあ,木村さんよりは向いていそう・・・かなぁ?? ま,見ないでどうこう言うのもアレですよね。機会があったら是非見てみたいものです。地方公演で仙台に来てくれないかなー。

そして,最新情報の一覧で,なぜか「バレエの祭典」より上に「NBSスタッフ募集」が載っているというセンスに感動しました。いや,単に更新が新しいだけかもしれないけれど,なんかほのぼのしてしまった。うん,人材は大切ですもんね。よい職員を採用して,よりよい公演を見せてくださいね〜。

あー,あと,牧阿佐美バレヱ団のサイトも更新されていました。トピックスのページね。
さっき気付いたのでいつ更新したのかはわかりませんが,チケット発売の日とかせいぜい前日くらいにやっとキャストを載せるというのはいかがなものかと思いますねえ。おまけに,「最新公演情報」は,未だに5月の「ダンス・ヴァンテアンX」のままだしー。

しかたないので,近日発売の公演について,また宣伝しておきます。(王子が踊るわけでもないのに,なぜこんなことをしてしまうのか???)
ジャパン・アーツの会員の方や牧の会員の方はご存知でしょうが・・・

05年1月6日(木)18:30 『白鳥の湖』
05年1月7日(金)18:30 「ニューイヤー・特別ガラ」
05年1月8日(土)15:00 『白鳥の湖』
会場:東京文化会館 一般発売開始:7月15日(木)

05年1月10日(祝) びわ湖ホール 「特別ガラ」 
問合せ: 077(523)7136

というわけで,関西の方もコレーラを見られるようですね。
『白鳥』はABTのジリアン・マーフィー/アンヘル・コレーラ
東京の「ガラ」については,草刈/ガリムーリン『アルルの女』よりパ・ド・ドゥ,マーフィー/コレーラ+牧阿佐美バレエ団『ドン・キホーテ』(第3幕より)ほかで,詳細プログラムは後日発表だそうです。

詳しくは,ジャパン・アーツこちらのページへどうぞ〜。

☆本日のキーロフ オペラ『椿姫』

 

04年7月7日(水) プロ野球のダイエーとロッテが合併,1リーグ制へ?

休みますね。
夏バテかもしれないが,うーむ,一種のスランプかもしれん。文章書く意欲がわかないんだわ。

☆本日のキーロフ ポノマリョフ版『バヤデルカ』 グメーロワ/コルプ

 

04年7月6日(火) 米大統領選,民主党副大統領候補は,南部出身「庶民派」のエドワーズ上院議員

暑さのため気力がわかないので,休みますわ。

☆本日のキーロフ 『海賊』 テレシキナ,シショフ

 

04年7月5日(月) 拉致被害者曽我さんの家族との再会は,ジャカルタで9日に決定

昨日の夜,CDプレーヤーが故障してしまいました。
しかもさー,プレーヤーがダメでもパソコンで再生できるのに,よりによって『シェヘラザード』のCDが中に入った状態で故障して,取り出せなくなっちゃったのよ。うう,困った。

今日は『シェヘラザード』を聞きたくて聞きたくてしかたがないのよぉ。ほら,舞台を見て1週間くらい経つと,そろそろ音楽が必要になりませんか? 直後はなーんにもなくても,頭の中で舞台が再生されるでしょ。(あ,もちろん舞台を気に入った場合の話ね) でも,段々日が経つにつれて,音楽は実際に聞いたほうが再生が円滑に行われるようになる。ちょうどそういう時期で,だからこそCDがプレーヤーに入っていて,その結果,聞くことができなくなってしまった。うう,口惜しい。

どうしてもがまんできなくて,ルジマトフ四大傑作集のDVDをかけてみました。ほんとは映像は避けたいのよ。舞台の余韻が残るうちは,たとえ同じダンサーが踊る映像でも見たくないから。舞台の印象が映像の印象で変わってしまってはもったいないから。
なので,隣の部屋でDVDを再生しつつ,画面を見たい誘惑に耐えながら,コレを書いているんだけど・・・ダメだわ。だって,抜粋なんだもん。なんか違うんだわ。違和感あるんだわ。

って,ここでぶつぶつ言っていてもしかたないですよねえ。すみません。
なるべく早くCDプレーヤーを修理に出さなくてはっ。

☆本日のキーロフ オペラ『ボエーム』

 

04年7月4日(日)

小嶋さんが牧阿佐美バレヱ団でバレエマスター(? の助手? 見習い?)をしているらしいので,牧の公演の宣伝をしますー。(というか,牧バレエは,もっとマメにサイトの更新をしてくださいー)

アシュトン振付『リーズの結婚』〜ラ・フィーユ・マル・ガルテ〜
会場:青山劇場
SS:10,000 S:8,000 A:6,000 
チケット発売:日(水)
問合せ:牧阿佐美バレエ団事務局 03(3360)8251

キャスト
10/30(土)14:00 佐藤朱実/相羽源氏
10/30(土)18:30 橘るみ/逸見智彦 
10/31(日)14:30 伊藤友季子/アルタンフヤグ・ドゥガラー
アラン:オリバー・ハルコヴィッチ(ヒューストン・バレエ) シモーヌ:保坂アントン慶

3年ぶりの上演で,楽しみだわ〜♪ 
「牧歌的」という形容詞がぴったりの作品で,とってもかわいくて楽しいので,皆さまにもお勧めします。
えーと,ご存知ない方のために説明すると,そもそもは『無益な用心』とか『リゼット』とも呼ばれる古典作品なのですが,牧で上演するのはアシュトンが英ロイヤルのために作った版。評価が高いプロダクションで,ボリショイやABTもこの版を採用していますし,世界各地で上演されています。日本でこの版を上演しているのは牧バレエだけなの。(←けっこう宣伝上手でしょ) 最近で言うと,世界バレエフェスティバルAプロでバランキエヴィッチが踊ったヴァリアシオンは,この作品からのものです。
この7日に一般発売開始ですので〜。

主役のリーズは「ちっちゃいコ」向きの役なので,上野水香さんが「必ず主役を踊る」状態になって以来上演してもらえなくて,すごく残念だったの。来年の3月の『三銃士』もそう。大事なバレリーナの役が健気な小間使いと不倫する王妃と陰謀を企む悪女で,どれも上野さん向きじゃないでしょ? たぶんそのせいだと思うんだけど,このところラインアップが発表されるたびに毎回,お気に入りの作品が見られなくてがっかり・・・,が続いていたので,両方とも久々に見られるのがとーーっても嬉しい。
上野さんっ,移籍してくれてありがとうっっ♪♪(←って失礼?)

えーと,キャストについてですが,主役のリーズに関しては,登場順がそのままエライ順=お勧め順でわかりやすいですー。佐藤さんは,華奢なタイプなので『白鳥』や『眠り』は踊っていないと思いますが,主役経験もかなりあるし,この役はお得意です。軽やかで愛らしいリーズで私は大好き♪ 橘さんは最近主役を何回か踊っている方ですが,この役は初めてじゃないかな。伊藤さんは全幕初主役ですね。

恋人のコーラスのほうも,やっぱりバレエ団的にはお勧め順なのかな。相羽さんも逸見さんも見ましたが,王子ではなくてチャーミングな男の子の役だから,相羽さんのほうがお似合いだと思います。(彼はかわいらしいハンサムなんですよ〜。小嶋さんや逸見さんと同じ年齢とは信じられない若々しいお顔なんですよ〜) 
で,ドゥガラーさんは初役なわけですが,私はこの日に見にいこうと思います〜。だって,上手できれいに踊る男の子が好きなんだもん。(たぶん,技術的に彼が一番上なんじゃないかな) リーズが未知数であっても,コーラスがよければいいのよ,うふふ。

残念なのは,小嶋さんのオンドリが見られないこと・・・というような,駄々っ子みたいなことは言わないことにして・・・根岸正信さんのアランが見られないことです。海外に移籍した方だからしかたないことかなー,と思ったりもしますが,どうせゲストを呼ぶなら,根岸さんをゲストとして招聘すればいいじゃないのよぉ。ぷんぷん。(言っても詮ないことながら,彼のアランは,ほんとーのほんとーにすばらしいんですよ〜。ロイヤルの映像の方よりずっといいんですよ〜)

だいたい,アランにゲストを呼ぶというのもいかがなものか。まあ,あれは難しい役ではありましょう。(頭の弱い役なのよ。コミカルだけれど,ただ笑いをとればいいわけではない,という難しい役) たぶん,コーラスより難しい。でもさー,技術とか身長とかどうにもならないことではなくて,表現力の問題なんだから,誰かに挑戦させればいいのになー,やらなきゃできるようにならんだろーに,とは思います。

あ,ハルコヴィッチという方は全然知りません。調べたら,ヒューストン・バレエこちらのページに紹介が載っておりました。『シンデレラ』の道化とか『くるみ割り人形』のゴパック(って,なんでしょ? トレパックのこと?)がレパートリーのコール・ドらしいから,小柄なテクニシャンなのかな? ん? 肝心のアランは?
と思ったら,サイトのトップページでわかるように最近この作品を上演したようで,キャスト表を見ると,たしかにこの方もアランを踊っておりますね。あら,新国立の『マノン』に出たウォルシュなんかとトリプルキャストなんじゃないの。いっそウォルシュを呼べば多少の集客にもなるんじゃないのぉ? やっぱりプリンシパルだと経費がかさむのかしら〜?

と余計なお世話なことを思いつつ,このキャスト表を眺めて,Zdenek Konvalinaというプリンシパルがコーラスを踊らない日に公証人で出るなんて人手不足なのかしら〜,というようなどうでもいいこととか,元英ロイヤルのフィリップ・ブルームヘッドってこのカンパニーにいるのね〜,などという多少有益なことを発見。
ついでに,サイトの中をうろうろしていて気づいたのですが,あらま,ウォルシュはこのカンパニーを辞めたみたいですねー。プリンシパルのところに名前がないわよ。

ウォルシュが日本でどれくらい人気を得たのかわかりませんが,ファンの方のために。現在の主たる活動と思われる Dominic Walsh Dance Theater のサイト。

うーむ,すっかり話がそれてしまった。ま,いいわね。本日は以上。

ではなかった。大事なことを忘れていました。えー,表紙のカウンターが24万を超えました。皆様いつもありがとうございます〜。

☆本日のキーロフ
マチネ オペラ『ルスランとリュドミラ』
ソワレ 「フォーサイス・プロ」 ステップテクスト/精密の不安定なスリル/イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド 

 

04年7月3日(土) 共同通信社参院選全国調査,民主が自民を上回る勢い

二日酔いで不調。トシを考えて飲まねばいかんなー,と反省いたしました。

そろそろなにか感想を書こうと思ったのですが,そういう事情で頭が働かないので,雑談でごまかしときますね。

今朝の新聞で発見したかっこいい男,サッカーのチェコ代表チーム主将ネドヴェド選手。なぜこういう表情なのかの事情は,こちらの記事です。プレーを見たことないで言うのもどうかとは思うのですが,とてもすてきですよね〜。

☆本日のキーロフ 『マノン』 ニオラーゼ/クズネツォフ

 

04年7月2日(金) 使用済み核燃料直接処分費用は再処理の半分以下との政府試算が明らかに。

《深酒したので休みました》

☆本日のキーロフ オペラ『エフゲニー・オネーギン』 

 

04年7月1日(木) イラク特別法廷,国民虐殺などでフセイン元大統領を告発。本人は容疑を全面否定。

昨日の続きのような,全然関係ない話のような。

『シェヘラザード』を見ても,王子休演症候群は出ませんでした。幸いだったとも言えるけれど,淋しくもあります。

なにしろさー,このところ3回連続で,ルジマトフがこの作品を持ってきてくれるときは小嶋さんはお休み中という状態なのよ。(華奢な王子さまで困ったもんだ)
で,過去2回は,実のところ,それはもうつらかった。ルジマトフの金の奴隷を見ているというのに,小嶋さんのことが頭のどこかに引っかかっていて,今ひとつ盛り上がれないという状態で,そのこと自体より,そういう自分というのがつらくて・・・。

私にとってルジマトフというのは,海外にこそ行かなかったけれど,10年間,仕事の都合がつく限り日本中おっかけして見続けてきたダンサーです。大阪なんか当たり前のことで,北海道にも九州にも行きました。注ぎ込んだ時間もお金も半端じゃないのよ。そういうダンサーが,最大の当たり役(の一つ)を踊ってくれる舞台に夢中になれない事態なんて,想像もできなかった。
でも,そういう事態が起きたので,ものすごく混乱して,ものすごくつらかったです。

今はもうそれはないの。私を幸福にする力に関しては,小嶋さんに敵う人はいないのがわかったから。
ルジマトフの金の奴隷はすばらしいです。比類なく美しいダンサーだと思いますし,それはもううっとりします。でも,なぜなのかわからないけれど,小嶋さんの舞台を見るときみたいに手放しで幸せな気分にはなれないのよ。十代の少女に戻ったみたいなふわふわした幸福感や後を引く切なさは,もう訪れてはこないのよ。
だから,少し淋しい。

まあ,それはそれで受け入れる心境には至ったし,だから今回は全然つらさはなく舞台を堪能できたけれど,でも,自分でもわからないことが一つ残っていて・・・もし,小嶋さんが,今みたいな休演の多いダンサーにならないで元気に踊り続けていたら,有り難味は以前と同じ程度で,ルジマトフのほうをもっと好きであり続けていたのかなー? それともやっぱり,小嶋さんのほうがより大切なダンサーになっていたのかなー?

☆本日のキーロフ 『ジゼル』 ソログープ/シチェルバコフ

 

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