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04年6月30日(水) サントリー,青い薔薇開発に成功と発表

6/26(土) ロシア国立バレエ(プログラムA)について

えーと,まずバレエ団のレベルはあまり高くはなかったと思います。そうねえ・・・ノヴォシビルスク・バレエより下,インペリアル・ロシア・バレエよりは上,という感じでしょうかね。それなりに上手なのですが,ダンサーの容姿(プロポーションとかお顔とか)が,キーロフやボリショイはもちろん,レニングラード国立やモスクワ音楽劇場に比べてかなり劣る印象で,そのためクラシック作品を魅力的に見せられない感じでした。

今後このカンパニーがゲストなしで日本公演をしたとして,私は,交通費を使って見にいこうとは思わないです。地元の会館での公演で6,000円なら喜んで見る,1万円だったら逡巡するがたぶん見るであろう,という感じ。

『ベニスのカーニバル』よりグラン・パ アシキミナ,スモリャニノフ
ううむ,ヌルいというか重いというか,カーニバルらしい楽しげな感じが不足していたような。まあ,以前見たドロフェーワ/ピサレフの名人芸の印象が強すぎるのも災いしたのかな。

『くるみ割り人形』よりグラン・パ・ド・ドゥ タギロワ,ブルラーカ
カヴァリエ4人はいなかったけれどワイノーネン版だったので,少々王子休演症候群が出ました。でも,「こんなにすてきなのに・・・」と悲しくなるほうではなくて「こんなの見たくない」と悲しくなるほうだったので,傷は浅くてすんだみたい。

『オンディーヌ』(『ナイアードと漁夫』より) イワーノワ,アブリツォーワ,グエイケル
初めて見る作品なので楽しみにしていたのですが,うううむ・・・つまらなかったです。
バレエ史に造詣の深いプリンシパルのブルラーカがプティパの作品を復元したそうですが,ふーむ,これ,ほんとにプティパなのかなー??? という印象の振付で,そういうマニアックなことを考える楽しみはありましたが,作品としては,話も踊りも盛り上がらないというか,プログラムであらすじを予習していなければ意味不明というか・・・。

『盲目の少女』 千野真沙美,プロツェンコ
芸術監督ゴルデーエフによる短いデュエット。叙情的な感じで悪くなかったです。

『パガニーニ』 ブルラーカ,マニン
これもゴルデーエフの作品。
よい振付かどうかはよくわかりませんが(少なくとも,ゴルデーエフには「独自の舞踊言語」的な振付の才はなさそう),男性どうしのデュエットならではの迫力があり,(ありがちな手法ではありますが)黒いマントの使い方も効果的で,私は好きです。もっとも,また是非見たい,というほど気に入ったわけではないですけどー。

『ゴパック』 ムラヴィネツ
威勢がよくてかわいくて,とってもよかったです。
余計な話ですが,レニングラード国立時代のトレウバエフの『ゴパック』は,このコに比べて格段に上手で,しかしお行儀よすぎだったよなー,なんて思いました。

『ワルプルギスの夜』 オソキナ,アヴェリン,テリャニコフ
私,この作品大好きなの〜。踊りに変化があるし,物量作戦でもあるし,いいですよね〜♪
ダンサーもそれぞれ魅力的というか適材適所で(美しいプリマとか愛嬌ある回転担当とか磐石のリフト係とか),楽しかったです〜。

『シェヘラザード』 マハリナ,ルジマトフ
少し驚いたのですが・・・この日のルジマトフは,大人の濃厚な官能性を振り撒いてはいませんでした。最初のうちは,「昔の男」に分類しちゃったせいでこちらの感応力が落ちたのかなー,とも思ったのですが,たぶん,そうではないような気がします。

なんというか・・・「女王様と若い奴隷の物語」に見えたのよ。
マハリナがもう・・・じらすんだわ。で,ルジマトフのほうは,畏怖と憧れが入り混じったような視線で美しく輝く寵姫を見つめている。この二人の『シェヘラザード』は,今までは(広い意味では)対等な恋人どうしに見えたんだけど,この日は違ったなー。主導権はゾベイダにあって,金の奴隷は,初恋の少年のように翻弄されていた感じ。
なんかね,今までは,舞台の上でコトに及んでいると信じていたんだけど,この日は,最後まで一線は超えないまま,憧れの人を得られないまま,金の奴隷は死んでいったように見えました。

うーん・・・うまく説明できていないような気がする・・・。あとでちゃんとした感想を書くときに,もう一度試みてみます。
とりあえずはこんなところで。

☆本日のキーロフ オペラ『ドン・カルロ』

 

04年6月29日(火) 拉致被害者曽我さんの家族再会,インドネシアで北朝鮮と合意

まだ忙しいので,今日も休みますね〜。

☆本日のキーロフ オペラ『皇帝に捧げし命(イワン・スサーニン)』

 

04年6月28日(月) イラク主権移譲完了。妨害を避けて2日前倒し。

休みます〜。

☆本日のキーロフ 『白鳥の湖』 ロパートキナ/コルスンツェフ

 

04年6月27日(日) 小泉首相,改憲・集団的自衛権明記を主張(NHK討論番組)

昨日は,マハリナ&ルジマトフがゲストのロシア国立バレエ公演を見ました。『シェヘラザード』はすばらしかったですよん。
今日も見たかったのですが,諸般の事情で断念。

少々取り込んでいるので,昨日の舞台については,詳しくは後日〜。

☆本日のキーロフ オペラ『雪娘』

 

04年6月26日(土)

《お休み》

☆本日のキーロフ
マチネ 白夜のピアノコンサート
ソワレ フォーサイス・プロ(ステップテクスト/精密の不安定なスリル/イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド)

 

04年6月25日(金) 宮城県警報償費情報公開訴訟の被告釈明で,浅野知事は「不正の疑い濃厚」との見解

 

Фарух,позравляю вас с днём рождения !

 

というわけで,↑は,ファルフさんへのお誕生日祝い。
誕生日は明日ですが,ここは9割9分9厘休む予定なので,今のうちに。(イラストは,Shelf fungusというサイトさんから)

あー,それから,Bunkamura からお知らせメールが来たのですが,ニューヨーク・シティ・バレエのCプロ,未定だった演目も決定したそうです。他の演目も含めて写真つきで紹介されていますので,こちらのページでどうぞ〜。 

☆本日のキーロフ オペラ『ボリス・ゴドノフ』

 

04年6月24日(木) 参院選告示。投票日は7月11日

ふっふっふっ,土曜日は,なんとか『シェヘラザード』に行けそうですわ〜。うまくいけば日曜も見られるかも〜。

「東京で法事が・・・父がちょっと加減が悪くて・・・代わりに・・・」とかなんとかさりげなく呟きつついろいろ調整して,私がいなくてもなんとかなりそうな状況までこぎつけました。
うん,法事と言うのはよい口実でありました。まあ,一番説得力があるのはお葬式だろうとは思います。でも,そこまでのっぴきならない用事をでっちあげると,「伯父さんはおいくつでしたか?」とか「なんの病気だったの?」とか善意の質問が出る可能性があるし,事前に調整するのがいかにも不自然。その点,法事は便利ですわ。「ほとんど会ったことのない親戚なんだけど,誰か行かないわけにもいかないから」くらい言えば,みんな納得して配慮してくれるもん。

というわけで,今日はご機嫌。マハリナ/ルジマトフの『シェヘラザード』には,その程度の危ない橋を渡る価値はあります。
もちろん,今の私には「あなたじゃ代わりにならないのよね・・・」がつきまとうのはわかっているけれど(←さすがに「あなたじゃダメ」とは言わない),でも,やっぱり見なくちゃね〜♪ 世界一美しいダンサーに会えるんだから〜♪♪

☆本日のキーロフ
ソワレ ワガノワバレエ学校125周年記念「バレエ・ガラ」
深夜 「白夜のピアノコンサート」

 

04年6月23日(水) イラク武装集団,人質の韓国人(貿易会社社員)を殺害

今日もお休み〜。(メールのお返事書きなど)

☆本日のキーロフ オペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』

 

04年6月22日(火) ロシア南部イングーシ共和国でチェチェン独立派との戦闘。57人が死亡

休みますね〜。(本業精励中)

☆本日のキーロフ 
ソワレ:ショスタコーヴィチを称えて オペラ『賭博師」/『レニングラード・シンフォニー』 パヴレンコ/クズネツォフ
深夜:白夜のピアノ・コンサート

 

04年6月21日(月) 自衛隊駐留地サマワの治安維持担当のオランダ軍は3月で撤退へ

台風が近づいているので休みます〜。(←意味不明)

☆本日のキーロフ ソワレ:オペラ『鼻』/深夜:白夜のピアノコンサート

 

04年6月20日(日) インド・パキスタン,核実験停止継続で合意

まず最初に,キーロフファンの皆さまへ。
最近休止中だったサイトThe Kirov Balletが復活していました。どういう性質のサイトなのかよくわからないのですが・・・公認ファンサイトみたいな感じなのかな? (いつ復活したのだろう? というより,私はメーリングリストに参加しているはずなのに,休むときも再開のときも全然連絡をくれないサイト運営というのは,いったいなんなのだろう?)
ついさっき気付いたし,英語を読む気分ではないので何も見ていないのですが,取り急ぎお知らせしておきますね〜。

次に,ロシアバレエのスターたち ファルフ・ルジマトフ編について

PART1(1996年制作)
インタビューのシーンでは,スーツにネクタイでした。わ〜い,こんなの着てるの初めて見たわ〜♪♪

『ゴヤ・ディベルティスマン』 音楽:グリンカ 振付:ホセ・アントニオ 共演:マハリナ,ロパートキナほか
いきなりアントニオ自身が舞台中央でキーロフのダンサーたちを従えて踊る映像でびっくり。いったいルジマトフはどこにいるの? (結局,舞台背景の中空に現れました)

『ゴヤ』のステージ・リハーサルの風景(黒のTシャツと黒のスラックス)。続いて舞台の様子
スペイン風が似合うよね〜。

ワガノワバレエ学校時代の『ガヤネー』(音楽なし)
かわいい♪ 何回見てもかわいい♪

リハーサル風景。白い総タイツ

『パキータ』 ヴァリアシオン

長男スタニスラフのワガノワ・バレエ学校での稽古風景
『ゴヤ』の舞台袖での苦しげな様子
幼少時代のスタニスラフと戯れる光景
スタニスラフがワガノワの生徒の一員として,私服で舞台上で列を作っている場面

『ドン・キホーテ』 グラン・パ・ド・ドゥのヴァリアシオン

『海賊』グラン・パ・ド・ドゥのアダージオ(なのか?) パートナー(というのか?):アフメトフ
白いチュチュにバレエシューズ。たぶん,94年の横浜公演での映像だと思います。(はい。私は生で見ております)

たぶん92年の日本での「ルジマトフのすべて」のフィナーレ

日本の楽屋口でのファンサービスの光景。たぶん東京文化会館じゃないかな。
?? 彼の出待ちにしては人口密度が異様に低いですねー??

『エクスタシー・タンゴ』 作曲:ベルモンテ 振付:以前から知りたいと思っているけどわかんないの パートナー:アスィルムラトワ
かっこいい♪ 何回見てもかっこいい♪

『シェヘラザード』より ソベイダ:たぶんリエパ

『アダージョ』 音楽:アルビノーニ 振付:エイフマン
大好きです。彼の舞台はたくさん見たけれど,全部好きだけれど,その中でも特に好き。

『ドン・キホーテ』グラン・パ・ド・ドゥのアントレ キトリ:ヴィシニョーワ
おおっ,この映像は初めて見たわっ。ヴィシニョーワはほんとにキトリが似合うよねえ。

 

PART2(1999年制作)
インタビューの服装は黒ずくめ。それはかっこいいんだけど,あのヘアスタイルはなんなんでしょーねー? 自宅(←たぶん)の暖炉前でのインタビューのほうが,髪が落ち着いていてすてきでした。

『愛の伝説』 フェルハドのソロ。手に鑿らしきものを持っているところから察して,最後のほう,水脈探索に出発する直前なのかな? 音楽:メリコフ 振付:グリゴローヴィチ
ずーっと見たかったの。とっても見たかったの。ロシアで全幕を見たという友人がうらやましかったの。たぶんもう見られないよね。もう踊らないよね。無理だよね。
・・・と感慨にふけりました。(でも,踊り自体は期待ほどでなかったかも)

『ムーア人のパヴァーヌ』 カーテンコールと楽屋の光景
『ゴヤ』 フィナーレと袖での光景

『テーマとヴァリエーション』 男性プリンシパルのソロ 音楽・チャイコフスキー 振付:バランシン

『1830年』(『エロス・タナトス』より) 音楽:マイヤベーア(なのかなぁ? ヴェルディじゃないのかなぁ?) 振付:ベジャール
いいよねえ,これ。若くてしなやかで輝いていて。

『若者と死』 音楽:バッハ 振付:プティ
断片とはいえ見ることができて,とても嬉しかったです♪

学校時代の『ガヤネー』舞台前の様子。セリュツキーの髪がたくさん残っていました。
リハーサル風景。1989年。ブルーの総タイツ。なんの作品なのだろう? それこそ『愛の伝説』かしらん? セリュツキーの髪が減っています。
『ドン・キホーテ』続いて『カルメン』のリハーサル。前夫人が見ておりましたね。セリュツキーの髪はほとんどなくなっていました。

『カルメン』 ホセの登場直後のソロ 音楽:ビゼー 振付:プティ
ルジマトフ風プティというか,プティに似て非なるものというか。
真偽のほどはわかりませんが,プティはルジマトフの踊る『若者と死』や『カルメン』は自分の表現したいものと違ってしまっているから,というような理由で,ロシアの外で踊ることを許可していないと聞いたことがあります。それを聞いたときは「なんつー了見の狭いじいさんなのっっ」(←暴言失礼)と怒ったのですが・・・この映像を見て,「なるほど〜。そう言いたくなるのはもっともかも〜」と思ってしまいましたよ。それでもやっぱり見たい,というか,それだからこそ見る価値があると思いますけれどね。

セリュツキーのインタビュー
同感です。ほんとうにそうだと思います。

『虎の皮を着た勇士』 音楽:マチャワリアーニ 振付:ヴィノグラードフ
おお,初めて見たわ〜。こういう作品なのね〜。
どういうストーリーか知らないけれど,力強い戦士でありながら孤独とか悲哀とか感じさせてくれてよいです〜。

キーロフと20世紀バレエ団共演による映像「白夜に踊る」撮影の様子。
ベジャールが若いですねー。ルジマトフのメイクを手伝っているのはガスカールではないだろうか?

『アダムとイブ』(と画面には出ましたが,『ヘリオバガル』という作品のはず) 振付:ベジャール パートナー:アスィルムラトワ

舞台写真(海賊,アルビノーニのアダージョ,バヤデルカ,タンゴ,海賊,アルビノーニのアダージョ,海賊)

『ニジンスキーの肖像』から『牧神の午後』 振付:たぶんルジマトフによる改訂 パートナー:マハリナ
好きです。

『シェヘラザード』 ゾベイダ:マハリナ
マハリナ編でも見られた上半身の装飾が少ない衣裳

演劇の舞台? うーん・・・なんなんだろう? 『ニジンスキーの肖像』ではないと思うんだけど・・・。

『アダージェット』 音楽:マーラー 振付:ベジャール

『ニジンスキーの肖像』から 舞台とカーテンコール

『ばらの精』の音楽で,『眠れる森の美女』グラン・パ・ド・ドゥのヴァリアシオン,『パキータ』のコーダ(?),『海賊』グラン・パ・ド・ドゥのコーダ,そして『ばらの精』

リハーサル風景(白の総タイツ)

『ドン・キホーテ』 グラン・パ・ド・ドゥのヴァリアシオン

元の夫人オリガ・オブホフスカヤのインタビュー

『眠れる森の美女』からマネージュ部分(音楽なし)

『ハムレット』 音楽:チャイコフスキー 振付:ドルグーシン 共演:たぶんドルグーシンのカンパニー
これ,好きなのよ〜。周りに不満はあったけれど,また見せてくれないかな〜。

『ムーア人のパヴァーヌ』 音楽:パーセル 振付:リモン 共演:たぶんドルグーシンのカンパニー

 

全体的感想
この回で一番よかったのは,ゲルギエフが登場しなかったことですな。ついでに,司会のムシャンスカヤもいないと,もっとよかったかもしれん。

というような冗談はさておき・・・ルジマトフの印象としては,決して多弁な人ではないのだなー,舞台の印象と違う性格の人ではないのだなー,という感じでした。物静かで考え深い感じですてきだわ〜♪

ちょっと拍子抜けしたのは,ムシャンスカヤが得意のプライベート突撃質問を自粛,「愛情に恵まれていらっしゃいますね」のひと言で簡単に片付けて,別れた奥さんの話に移行してしまったこと。ルジマトフ本人がそういう話題を事前に拒否したのか,ムシャンスカヤがほんとうに彼のファンだから遠慮したのか,うーむ,どっちなんでしょ?

そうそう,ルジマトフはその前夫人について「すばらしい詩人」と紹介していましたが,うーむ,「彼に捧げる詩」なるものを聞いた限りでは,私は賛同しかねますねえ。あれは詩ではなくラブレターとかファンレターとか,そういう類のものではないだろうか? 一方で,「ディアギレフのようだ」というのはすてきな賛辞だと思います。『ニジンスキーの肖像』を企画してくれた方ですもんね。

あとはね,えっとね・・・ムシャンスカヤがグラン・ピルエットを誉めたので驚いたし,ご本人も「回転は得意」と発言したのでますます驚いてしまいましたよ。
いや,私はですね,彼ってピルエットは苦手なんだな〜,多少苦手なものがあってもしかたないよね〜,別にテクニックで勝負するダンサーじゃないからいいよね〜,傾いたりずれたりはよくあるけれどそれを補って余りある雰囲気のある回転ですてきだわ〜,という認識で10年以上彼のファンをやってきたのですわ。
うううむ・・・もちろん普通には上手で決して下手とは思いませんが・・・ムシャンスカヤも技術的なことではなく雰囲気とか見せ方を誉めたのかもしれませんが・・・ご本人がそういう認識であったとは・・・うううむ・・・とにかくびっくりしたなー。

☆本日のキーロフ
マチネ:フォーサイス・プロ(ステップテクスト/精密の不安定なスリル/イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド)
ソワレ:ストラヴィンスキー・プロ(ゲルギエフ指揮 ナイチンゲール/春の祭典/結婚) アモソワ

 

04年6月19日(土) 三菱自動車,クレーム2万件を放置(89年〜01年)

結局,ルジマトフ&ロシア国立バレエさいたま公演には行けませんでした。
明日の横浜は絶対無理だし困ったな〜,いったん諦めたオーチャードをなんとかできるかな〜,それしかないよな〜,自分だけがんばればなんとかなるもんでもないのが困るな〜,でもなんとかなるかな〜,それしかないよな〜,自分だけがんばればなんとかなるもんでもないのが困るな〜,でもなんとかなるかな〜・・・・・・と思考がエンドレスに循環。
さ,なんとかなるようがんばりましょー。

替わりに(?),昨晩録画しておいた「ロシアバレエのスターたち/ファルフ・ルジマトフ」を見ました。
96年と99年と2回登場していたらしく,両方続けて放送してくれたから,いつもより長くておトク感がございましたねー。市販映像と同じものも多かったですが,珍しいものもあり(おおっ,ついに動くフェルハドを見られた♪ わーい,『若者と死』だ♪ 等々),インタビューでは♪スーツにネクタイ♪ などという姿も見られてとても楽しかったですが,それは後日記録にするとして・・・今日は,番組の主題と無関係に,最近の当サイトの特徴である愚痴を。

最初に「PART1(1996年制作)」と画面に出て,「ふむふむ,33歳のときなのね」と思った次の瞬間,王子のことを思い出して悲しくなってしまいました。(彼は,今33歳なの。ほんとなら,男性ダンサーの一番いい時期のはずなの)

で,いいかげん勘弁してほしい,と自分に言いたくなったし,王子に対しても怒りたくなりました。いや,こっちが勝手に悲しくなっておいてダンサーに怒るのはとんでもなく筋違いというか,一人相撲で馬鹿みたいだとは思います。でも,怒っちゃったんだもんね。なんで私とファルフの間を裂くのよっっ,なんて。(あはは,ほんとに馬鹿みたいだよねえ)

もっと言えば・・・裂いてもらっても,それ自体は差し支えないのよ。ご本人が元気に踊っていてくれれば,十二分に埋め合わせはしてもらえるんだから。
ところが,踊ってくれないんだもん。あんなにきれいになって,こんなに夢中にさせておいて,いきなり長期休演に入るなんて,なんかまるで結婚詐欺にあったみたいな気分だわ。いや,財産的損害はないから結婚詐欺とは違うか・・・そうねえ・・・「私の気持ちをどうしてくれるのよっ。なんて不実な男なのっ。ひどいわっっ」と泣きながら恨み言を言いたい気分というか。(無茶苦茶なこと言っちゃってごめんねー)

えーと・・・さて,ファルフさんの話に戻りますが,写真家の松本路子さんの事務所の方から,写真展『瞑想する身体,覚醒する街〜Paris, St. Petersbourg〜』のお知らせメールを頂きました。

松本さんは,以前,ルジマトフをテーマ(モチーフ?)にした写真展を開いたこともある方です。舞台写真ではなくて・・はて,その道に疎いのでよくわかりませんが・・・人物写真とでも言うのでしょうかね? 雰囲気があって,すてきな写真です。 
詳しくはこちらのページをご覧くださいね。(彼の写真が1枚載っています) 入場無料だそうですよ〜。

http://www.klee.co.jp/japan_%20Pages/04photo_arts/gallery21/gallery21_top/g21_press/g21_press_matsumoto.html

あと,せっかくお知らせいただいたので,表紙からリンクを張っておきました。(←同じようにメールを頂いたのに,映画『バレエ・カンパニー』に比べて露骨に優遇)

☆本日のキーロフ シモノフ版『くるみ割り人形』 
マチネ: ゴルプ/サラファーノフ
ソワレ: ソログープ/メルクーリエフ

 

04年6月18日(金) 多国籍軍参加を閣議決定

なんとまー,明日も仕事が入ってしまいましたよ。あはは,まいったね。
明日『シェラザード』が見られる可能性は,うーむ,5割でしょうかねえ。

そういうわけで,あまり機嫌がよろしくないので,本日は以上。

☆本日のキーロフ
マチネ ワガノワ・バレエ学校卒業公演
ソワレ オペラ『マゼッパ』

 

04年6月17日(木) タイヤ大手メーカー十数社が防衛庁納入で談合か。

事務連絡
チケットはおかげさまで完売いたしました。どうもお騒がせをいたしました。

更新記録
表紙に1行加えておきました。
詳しくは,NHKこちらのページ。ルジマトフ編の前にプリセツカヤ編もあって,終わったあとには,モンテカルロ・バレエの『ラ・ベル』もあります。

うーむ,夜中にテープを入れ替えるべきか,3倍速で予約しておいて,土曜の『シェヘラザード』さいたま公演に万全の体調で臨むべきか・・・。(悩)

☆本日のキーロフ 
マチネ ワガノワ・バレエ学校卒業公演
ソワレ ヴィハレフ復元版『眠れる森の美女』 ヴィシニョーワ/コルプ 

 

04年6月16日(水) スーダン西部ダルフール地方でアラブ系住民が黒人系住民を殺戮。死者100万人以上の危機

事務連絡
『シェヘラザード』のチケットですが,27日(日)はお申し出がありました。26日(土)のAプロについて,引き続きよろしく〜。

さて,映画『バレエ・カンパニー』宣伝担当の方からリンク依頼のメールを頂きました。映画そのものについては,見ていないのでお勧めするわけではありませんが(もちろん,勧めていないわけでもない),サイトの存在自体は有用な情報なので,宣伝に協力しておきますね。
http://www.thecompany.jp

こちらのサイトを眺めたところ,ドキュメンタリーではなく,バレエの世界を舞台にしたストーリーのある作品みたいですね。頂いたメールによると,撮影にはジョフリー・バレエが全面的に協力したそうで,現役ダンサーたちが登場。「知られているクラシック古典作品こそ出てきませんが,バレエ好きなひとにはたのしんでいただける作品だと思っております」とのことです。

☆本日のキーロフ 『白鳥の湖』 ソーモワ/ゼレンスキー 

 

04年6月15日(火) 内閣不信任案否決。

事務連絡
↓の『魔笛』のチケットはお申し出がありましたので消しました。『シェヘラザード』のほうを引き続きよろしく〜。

6月13日(日) ベジャール・バレエ・ローザンヌ Aプロ

最初が『海』でした。
えーと,「ベジャールだなー」という感じのオムニバスというかコラージュというか。海(とかお母さんとか少年時代の思い出とか)をテーマに,いろいろな場面が脈絡なく続く感じ。最近,こういうの多いよねえ。(それとも,昔からこういう感じのものも作っていたのだろうか?)
で,私はこの傾向の作品はたいして好きではないので,かなり飽きました。

おまけに,前半は延々と女性ダンサー(+ベジャールの分身であるビム役)だけの場面が続くんだわ。ロスの存在感は立派だなーとは思いつつも,はよ男の子たちを出さんかい,肝心のルブレはまだかい,と心の中で強く要求。
で,やっと男性の集団が出てきて全員で跳躍して着地した瞬間,すごい地響きが。前日の『眠り』の世界とのあまりの違いに,ある種の感動を覚えました。いや,単に「全然違うんだよなー」と思っただけだし,違うのはわかっていたし,『眠り』のほうがずっと好きなんだけど,でも感動した。(うーん・・・うまく説明できないわ)

ルブレはすてきでしたよん。吸い込まれそうな瞳が魅力的。でも,踊りはさほどでもなかったかも。あと,なんか前回ほど胸の毛が目立たなかったような気がして不思議だなー,と思いました。

休憩をはさんでロマンのソロ『バトリー・フュガス』
昔の電子音楽に乗せて,なんか苦悩していました。でも,ユーモラスな感じもあった。どういう意味のある作品なのだろう?
ロマンはさすがだなー,とは思いましたが,例えば『バクチ』に出てくれたほうが嬉しかったかも。(もしかすると,Aプロの作品には彼の出番がないことに後から気付いて,短いこの作品を入れてサービスしてくれたのかな?)

『これが死か』
ファブロー@死にかけている男が,過去に愛した女たち3人(シャルキナ,ブラッドネイ,ロス)を追想したり,「愛の束縛」(マリオン)と絡んだりするうちに,ついに死を迎える,という感じ。
きれいな作品でしたし,『海』と違って踊りで表現してくれるのもよかったです。(王子のことにはもちろん思いを致したが,覚悟していたので,鑑賞の妨げになるほどではなかった)

それでですね,ファブローがあまりに幸せそうで,びっくりしてしまいましたよ。いや,ほら,死を扱った作品だからもう少し深刻そうな内容を予想していたわけよ。そうしたら,口元が凛々しくない個性を生かしたというか,甘い個性を生かしたというか,過去の女たちと会えて,そりゃもう嬉しそうなんだわ。
で,うらやましい人生だなー,と思いました。死に際に現れる過去の女たちがみーんな幸福な思い出だなんて。後悔とか苦い別れの類が出てこないなんて。こういうふうに死んでいけたらいいよねえ。

休憩後『バクチ』
ふむふむ,全体としてはこういう作品であったのか,と興味深く見ました。でも,そんなに好きではないです。IIIはルジマトフのレパートリーにあるから何回か見ているんだけど,そのときでさえ,「わーい,これが見られて嬉しいなー」という気分にはならなかったくらいだから,まして・・・という感じ。たぶん,インド音楽が苦手なのよね。
あと,全体に,神様たちがあまり踊りが上手でないので,見ていて少々つらかったです。中でよかったのは,Iのラーマを踊ったデバル。きれいな動きでした。あと,IIIのズアナバール@シャクティが,キレがあってエネルギッシュで,とてもよかったです。

カーテンコールでベジャールが登場しましたが,かなり年齢を感じてしまいました。飛行機に乗ったりして大丈夫なのかなー。身体を労ってくださいねー。

☆本日のキーロフ オペラ『神々の黄昏』

 

04年6月14日(月) 有事関連7法成立。

イープラスには,ルジマトフ&ロシア国立バレエの得チケなるものが出ているそうで。あらまー。
で,物見高く見物に行ったら,ベジャール・バレエの『魔笛』もリストに載っておりました。『シェヘラザード』は割引価格ですが,『魔笛』のほうは割引ではなくプログラムが付くらしいですね。(あ,皆さんご存知かとは思いますが,これはイープラスの会員対象の制度です)

で,当サイトでもこの事態に協賛して,得チケを出すことにしました。(←牽強付会)
3公演各1枚限定ですのでお早めに〜。

◇ 6月25日(金) 18:30開演 ベジャール・バレエ・ローザンヌ 『魔笛』
ゆうぽうと簡易保険ホール D席 2階10列ひとけた番台
定価7,000円を5,000円で

売主は私の友人ですが,私にメールを頂いて座席の詳しい位置をお知らせした上で,ご希望であれば,本人とのメールのやりとりになります。
郵送料(配達記録)は売主が負担します。振込手数料をご負担ください。直接引渡しは,19日(土)さいたま市文化センター,20日(日)神奈川県民ホール で行われるルジマトフ&ロシア国立バレエ団公演の会場内外なら可能です。

最後列の端近の席ですが,お安さを求める方には悪くないのでは?
公演の詳細については
NBSこちらのページ。座席表はゆうぽうとこちらのページ

◇ 6月26日(土) 16:00開演 ルジマトフ&ロシア国立バレエ団 『シェヘラザード』ほか(Aプロ)
オーチャードホール S席 1階27列20番台
定価11,000円を8,000円で

◇ 6月27日(日) 15:00開演 ルジマトフ&ロシア国立バレエ団 『シェヘラザード』ほか(Bプロ)
オーチャードホール S席 1階27列20番台
定価11,000円を8,000円で

両方とも売主は私です。(とほほほ)
郵送料(配達記録)はこちらで負担します。振込手数料をご負担ください。直接引渡しは,19日(土)さいたま市文化センター で行われるルジマトフ&ロシア国立バレエ団公演の会場内外ならたぶん可能ですが,必ず行くとは現段階では確約しかねます。

この公演は光藍社からDMが来るのが遅かったので(←行けなくなってもまだ根に持っている),舞台からかなり遠いですが,でも,中央付近ですから,全体を見るには悪くないと思います。
公演詳細は
光藍社こちらのページ。座席表はBunkamuraこちらのページ

メールでのご連絡をお待ちしております。
ballet@moon.email.ne.jp

(※↑は,お譲りする方が決まったので消しました)

☆本日のキーロフ オペラ(コンサート形式) 『ムラーダ』

 

04年6月13日(日) 近鉄・オリックス合併合意(プロ野球)

昨日の日記

新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』 厚木三杏/逸見智彦

プロローグ

私にとって『眠れる森の美女』の基本は,キーロフがアスィルムラトワ/ザクリンスキーで見せてくれたときの舞台です。新国立のプロダクションは,装置や衣装も含めてこれと寸分違わないものなので(←たぶん),幕が開いただけで,「ああ,『眠り』だわ〜」と幸せな気持ち。

そして,コール・ド(リラのおつき)がすばらしかったです。揃っているのはもちろんのこと,一人ひとりがふんわりと優しい腕の動きで,お姫様の誕生を祝っています〜,幸せな一生を願っています〜,という雰囲気を醸し出していました。

それに比べると妖精のソリストたちは今ひとつ。でも,よくわからないのですが・・・単に踊り方がロシア風でないから私にはきれいに見えないだけなのかもしれません。
もっと残念だったのは,リラの精の真忠さん。きれいに踊っていましたが,貫禄とか威厳の類が欠けていて,妖精が人いるうちの1人にしか見えなくて・・・。

1幕

えーと,この日を選んだのにはいくつか理由がありますが,「厚木さんのオーロラだから」という要素は非常に大きかったです。ただ,実のところ「楽しみだわ〜♪」というより,シャープで硬質な美しさの彼女がオーロラを踊ると果たしてどういうことになるのか? という興味本位というか・・・ええいっ,はっきり言ってしまおう・・・つまり,失礼ながら「怖いもの見たさ」でありました。

で,登場したオーロラは,やはりオーロラらしくはなかったです。(だいたいピンクのチュチュが似合ってないもん) 初々しいとか無邪気とか愛らしいとか可憐とか恥じらっているとか幸福そうとか・・・そういう,通常この場のオーロラに与えられる形容詞とは無縁の感じ。
が,しかし! お姫様ではありました。要所要所で見得を切り,むしろ「姫君」と言いたいような感じ。それも,不始末をしでかしたら首を刎ねられてしまいそうな,権高な美しさの姫君。(ガムザッティが見たいです〜。ライモンダも似合いそうです〜)

というわけで,多少の違和感はありましたが,こういうオーロラもあっていいのかな,とも思いました。そういえば,キーロフのテレホワのオーロラはこんな雰囲気だったような気がするなー,なんて。
踊りは,硬くなっていたんじゃないかな,大過なく踊っていましたが,伸びやかさが足りないなー,という感じ。

2幕

デジレ王子が登場しました。(←当たり前)
で,この幕に関しては,逸見さんは小嶋さんではない,ということに尽きます。ものすごく悲しくなって困ってしまいましたよ。なんというか・・・目の前に薄い幕があって,それを通して舞台を眺めている感じ。見ているものは目に映っているけれど,なにを見ているのかわからない感じ。こんなに拒絶反応が出るとは思ってみなかったわ。

いや,なまじ逸見さんだからいかんのよね,たぶん。私,彼は好きだし,踊りはともかく「☆王子さま☆」度から言ったら小嶋さんより上だと思うもん。(というか,逸見さんは,雰囲気だけ言えば,たいがいの外国人の王子よりよっぽど王子らしい) 
それなのにダメなのよ。あなたじゃ幸せになれないのよ。(しくしく)

えーと,厚木さんに関しては,オーロラかどうかはともかく,森の奥深くに隠れている「美女」なのは間違いないなー,と思いました。

休憩を経て少し立ち直りました。王子の衣装が小嶋さんと違うのもよかったのかも。
ちなみに逸見さんの衣装は,なんか見慣れないものでした。半そでの上着の下にパフスリーブのブラウスという基本的な形は90年代のキーロフの衣裳と同じなんだけど,上着が銀色なの。(キーロフは白) オーロラの衣裳と合っていたから,キーロフ仕様なのかなー? そう言えば,90年代後半に見たゼレンスキーがこんな感じのを着ていたかなー? (小嶋さんのは,たぶんもっと昔のデザインなのよね。若いころのルジマトフが着ている写真を見たことあるから)

厚木さんがすばらしかったと思います。長い首や手脚が銀基調の衣装で映えて,気品があって,ほんとうに美しかった。庶民の結婚式の幸福感とは違う,儀式としてのロイヤルウエディングの幸福感(祝祭感というか)もあって,この幕に関しては,紛れもないオーロラでした。
うん,あれだけキラキラした日本人バレリーナのオーロラは初めて見たような気がするなー。(つまり,森下さんや吉田さんよりキラキラして見えた,という意味です)

逸見さんは,彼にしてはパートナリングが安定していて結構でした。(厚木さんが上手だという要因もあるのかな) 踊りはいつもどおりというか,私には物足りないけど実力は発揮してるんだからしかたないよね,というか。

期待のバリノフ@青い鳥は,こっちの精神状態がよければ「♪」になれたのかな。軽くて上手で,衣装も似合っていて,かわいかったです。(いや,ほんと,世の中にはあの衣装が似合う人もいるんだなー,と感心しました。キーロフで見たって,たいてい「・・・」なのに)
あとは,ダイヤモンドの精の遠藤さんがよかったです。それから,愛らしいお顔立ちの中島郁美さんが赤頭巾ちゃんによく似合っていました。

というわけで,前半は楽しかったし,終幕もそれなりに楽しめましたが,とにかく2幕がつらかった。精神衛生上は見ないほうがよかったのかな,とも思いますが(いや,これを書いている今も,やっぱり悲しいからさー),厚木さんの3幕は見る価値はあったから,ま,いいかしらね。

さて,遅くなったので,今日見たベジャール・バレエについては,(たぶん)明日に〜。

☆本日のキーロフ オペラ『ジークフリート』

 

04年6月12日(土) 文部科学省,幼小一貫教育を検討。

《お休み》

☆本日のキーロフ バレエ・ガラ・コンサート(指揮・ゲルギエフ) ←これしか書いてありませんー。

 

04年6月11日(金) 三菱自動車元社長など6人を欠陥隠し(業務上過失致死)で逮捕

光藍社から,1月の公演の請求書が来ました。よさそうなお席でにっこり〜。

あとは,仕事も忙しいし,特に話題はないんだけど・・・そうそう,ギリョワが欠場という夏のレニングラード国立の公演「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」ですが・・・私は,一関文化センターというところ(岩手県)に見にいく予定なの。
ギリョワ/プハチョフの『ショピニアーナ』がお目当てだったけれど,不可抗力というかおめでたい理由でのキャスト変更だからいいわね〜,あら,代役がお気に入りのコシェレワなのよね〜,まああ,落ち着いて考えたらコシェレワ/プハチョフなんて願ったり適ったりじゃないの〜,ということで,(大騒ぎするほどではないけれど)こじんまりと盛り上がっております。予定どおり早退できるといいなー。

ところで,この一関公演のチケット代はすばらしいのですよ。1階席3500円・2階席3000円(当日は500円増し)で,板橋公演の8000円に比べて,なーんておトクなんでしょー♪ (もしかして,差額の4500円は草刈さんが踊る分なのだろーか?)

さて,明日はバリノフくんの青い鳥を見にいくし(←ちょっと違うか?),あさってはベジャールなので,ここはお休みいたしますね。

それから,表紙のカウンターが23万を超えました。(皆さま,いつもどうも〜)

☆本日のキーロフ オペラ『ワルキューレ』

 

04年6月10日(木) シーアイランド・サミット前に首相は米大統領と会談。多国籍軍参加を表明

ダンスマガジン7月号の話の続き

ニュー・ファイル・オン・ダンサーズ97 寺島まゆみ
来シーズンから新国立の契約ダンサーになるそうですが,当然ながら,双子のひろみさんと似ていますねー。同じ舞台でジゼルとミルタなんか踊ってもらったら面白いかも。

男性ダンサーへの10の質問 後藤晴雄1

来日直前情報 モンテカルロ・バレエ
インタビュー:ジャン・クリストフ・マイヨー
おお,『ラ・ベル』の「王子の母」は,『シンデレラ』のスキンヘッドの王子ガエタン・モルロッティが踊るのかー。(世間の評判は今一つだったけど,私はけっこう気に入ったのよね)

ウイーン少年合唱団にカラーページを使うのは,私にとっては迷惑千万。

来日直前企画 小林十市が語る「若返ったベジャール・バレエ」(と映画『ベジャール,バレエ,リュミエール』の紹介)
これ,いい企画だよねえ♪ ベジャールのファンにとっては既知の話なのかもしれないけれど,私みたいに疎い者には有益だわ〜。日曜にAプロを見にいく予定なので,ふむふむ,と熱心に勉強しました。

が・・・げげっ,『これが死か』って『四つの最後の歌』なの?
うううむ・・・まいったなあ。まさかベジャール・バレエに王子休演症候群の誘発要因があるとは思ってもみなかった・・・。まあ,振付が全然違うし(というか全然別の作品だし),こうして知っておけば防衛本能が働くから大丈夫だとは思うけれど・・・よりによって,とは思ってしまう・・・。
(すみません,かなり意味不明でしょうか。『四つの最後の歌』は2年前に小嶋さんが踊った作品で,今の私にとっては,この上なく幸福で,同時に切ない記憶なの。くどくど説明する気力がわかないので,気になる方は当時の感想を読んで察してください)

ええと・・・ベジャールの話に戻ると,ほんとは『魔笛』のほうを見たかったのですわ。で,この記事に載っているルブレ(←このバレエ団での私のお気に入り)の写真を見て,いっそう見たくなりました。
でも,無理なのよねえ。ファルフさんのほうさえ雲行きが怪しいのにさー。(とほほ)

踊る男たち12 マニュエル・ルグリ
あらま,ルグリはまだだったんですか。

そういえば,NBSのサイトで,モローの欠場(+ガニオの昇格?)に伴うルグリの公演の演目・出演者変更が発表されたそうですね。こちらのページ
Aプロにプラテルが出ることになったそうで,Bプロのルディエール&イレール効果の反動でよっぽどAプロの売れ行きが悪いのか? などと思ってしまいましたが,こういうのを余計なお世話と言うのですわね。すみません。
とっても久しぶりにプラテルが見られるのは嬉しいし,『マニフィカト』は見たことないから,それも嬉しい。なにしろ,私にとってAプロの最大のお目当ては,ルグリがノイマイヤー版『白鳥』を踊ることだったのですわ。(あら,ノイマイヤーが二つあるなら,もっとよいお席にすればよかったわ〜)

そうそう,皆さん既にご存知でしょうが,NBSのサイトには,Aプロにロマンのソロが加わる話も載っておりますね。
それから,光藍社のサイトには,ギリョワもおめでたで夏公演に来ないという話も。

うーむ,今日は話がそれまくりですねえ。(いつもそうか?)
ダンスマガジンの残りの話は,(気が向いたら)後日にまた〜。

☆本日のキーロフ オペラ『ラインの黄金』

 

04年6月9日(水) 皇太子殿下,訪欧前会見の「真意」を文書で説明

今日もお休み(本業少々多忙)

 

04年6月8日(火) 米政府,沖縄米軍の一部北海道移転を打診。政府は検討中

休みます。(メールのお返事書きなど)

☆本日のキーロフ オペラ『雪娘』

 

04年6月7日(月) 不起訴事件の供述調書も開示へ。(法務省見解)

チケットスペースから,K−BALLET COMPANY の夏の公演の案内が来ました。(リンクはしてみたものの,こちらのサイトには,この公演については現在のところ載っていないようです。なぜだろう? その一方で,クーパー演出・振付・主演の『危険な関係』のページはあったりする)

内容は,ローラン・プティ振付『カルメン』と熊川哲也振付『ソリチュード』だそうです。
いや,実は,先週イープラスがどこかで「ローラン・プティ カルメン&ソリチュード」と書いてあるのを見て,『ソリチュード』ってなんだろー? プティにそんなのあったかなー? もしかして,マクミランの『ソリテイル』の間違いではなかろーか? などと不審に思っていたのですが,熊川さんが2月に発表した作品だったのね。なるほどー。

同封されたちらしを見た限りでは,熊川さんがホセを踊る(←とは書かれていないが,文脈からそう理解できるし,当然そうであろう)以外はキャストは不明なのですが,念のためKバレエの公式サイト(? 熊川さんの公式サイト?)を見にいったら,こちらのページにデュランテの名前がありました。
「※カルメン役は日によって変わる場合がございます。」という注がついているのですが,デュランテのファンの方には一応有益でしょうから,とりあえずお知らせしときますね〜。
一般発売は,6月12日(土)だそうです。

☆本日のキーロフ(白夜祭) バランシンの世紀〜バランシンを称えて〜
『フォー・テンペラメント(四つの気質)』/『ラ・ヴァルス』/『バレエ・インペリアル』

 

04年6月6日(日) 骨髄バンク,認定128病院の移植成績公開へ。

光藍社からDMが来ました。
昨日着いた方もあったそうで,やはり早くはないですが,クロネコヤマト便にした結果日曜なのに到着したのは結構なことです。

さて,「ロシア・バレエのスターたち」 ユリア・マハリナ編(99年?)

『ドン・キホーテ』 1幕のヴァリアシオン(2度目の登場後) バジル:クルコフかな?
チュチュが,彼女の雰囲気にあっていてすてきだわ。髪には大輪のピンクの花。胴は黒でスカートが白で,内スカートが真紅なの。回転すると下から赤が覗いて,とても鮮やか。踊りについては,彼女はポアントのテクニックは少し弱いのだと思いますが,でも華と色気がすばらしいよね〜♪

マハリナと関係ない感想
キーロフの闘牛士たちというのは,おじさんが多いなー。 
この場面でああいうふうにガマーシュが移動していたのか。

『イン・ザ・ナイト』 振付:ロビンス 3番目のカップル(たぶん) パートナー:クルコフ
よいですね〜。断片だけでも男女のドラマを感じさせてくれる。ロパートキナの回で彼女がこの踊りを「情熱的」と語っていて,映像見ながら「そうかなぁ?」と思ったりしたのですが,マハリナ/クルコフはまさに情熱的。

『愛の伝説』 メフメヌ・バヌーとフェルハドの夢の中(?)のパ・ド・ドゥと女性群舞の中でのソロ。2幕? 3幕? フェルハド:うーん・・・バラノフ・・・かなぁ?
グリゴローヴイチ・ガラの光景 グリゴローヴィチ,ベスメルトノワ,挨拶するゲルギエフなど

キーロフのバレリーナたちは,メフメヌ・バヌーが大好きのようですね。この番組でも,多くの「大人」タイプのバレリーナが皆で「好きな作品」とか「印象的な役」として上げています。
単純な恋物語ではないからその気持ちはよくわかりますし,とにかくどこかのバレエ団で上演してくれ〜,と切に願います。
マハリナはよくお似合いで,今となってはかなわぬ夢でしょうが,うう,ルジマトフと踊るのを見たかった。

『バヤデルカ』 婚約式での花篭の踊り

『白鳥の湖』 コール・ド・バレエ,楽屋でのメイク,湖畔の場面の最後 ジークフリート:クルコフかな?
ジークフリートの衣裳の中途半端なマント様の白い布はいかがなものかと思いました。(キーロフの『白鳥』であんなの着てる人は初めて見た)

『アンナ・カレーニナ』 音楽:チャイコフスキー 振付:プロコフスキー(たぶん) ウロンスキー:ザクリンスキー
順番に,2幕の田舎の別荘での幸福なパ・ド・ドゥ,1幕のウロンスキーの寝室での逢引,(もしかすると,3幕でのいさかいの場面?),3幕の最後の自殺までのシーン だと思います。
ドラマチックですてきだと思いますが,二人の年齢の関係から,人妻と青年将校には見えにくいのが惜しい。(ザクリンスキーは髭まであるしー。いや,当時のロシアの風俗からすれば当然なのかもしれないけれど)

ファッションショー出演(黒のロングドレスにトウシューズ)
このドレス,『ニジンスキーの肖像』の中のルジマトフ版(?)『牧神の午後』で着ていたものと似ていませんか?

『エスメラルダ』 タンバリンを持ったヴァリアシオン
どこかの宮殿の中で踊っていました。回りの椅子には盛装した少数の観客。どういう状況なのだろう? 直前にクシェシンスカヤ役の映画出演でルミエール賞(?)を受賞した話をしていたから,その関係なのだろうか?
踊りは,雰囲気はよくて,テクニックはちょっと足りないかなー。(記憶にあるタン・ヤンヤンとつい比べてしまう)

クシェシンスカヤの映像(踊りではない)とか旧クシェシンスカヤ邸で彼女について語るマハリナとか。

『アンナ・カレーニナ』 音楽:シチェドリン ウロンスキー(と思われる人):ザクリンスキー
ううむ・・・シチェドリンということは,プリセツカヤ振付の版なのか? 舞台ではなく映像のようだから,キーロフで上演したものと違ってもおかしくないとも言えるけれど・・・謎だわ。
場面的には,ウロンスキーが愛の告白をするシーンかな?

クシェシンスカヤは実力のあるバレリーナで,レニャーニに続いてグラン・フェッテを成し遂げたのに,「皇帝の愛人だからだ」と言われた,という話になって(←いくらなんでも,そりゃあんまりだ)
『パキータ』のコーダ,『白鳥の湖』から黒鳥のパ・ド・ドゥのコーダ,『ドン・キホーテ』グラン・パ・ド・ドゥのコーダのフェッテのシーン。
マハリナのフェッテはちょっと癖があって,私はあまり好きではないの。(いや,どこがどういう癖なのかは説明できないんだけどー)
こちらの『ドンキ』の衣裳もすてきでした。

官能的な踊りに優れている,という話になって,「悪い気はしませんね」と答えたところで
『シェヘラザード』 金の奴隷:ルジマトフ♪
楽屋での彼のインタビューも流れました。舞台は,珍しい角度(舞台袖?)からの映像もあって嬉しいな。ところで,上半身のじゃらじゃら(胸当て?)がないのはなぜだろう?

えーと,全体としては,先生たちの話がなかったのが珍しかったような。(ゲルギエフは出てきましたが,マハリナと直接関係ない話が多くて,しかもあっという間に去っていった。いったいなにしに来たんですかねー?)
ある程度ベテランだからかもしれませんが,彼女の過去のつらい恋愛がテーマだったから,ということでしょう。

マハリナの恋の話については,たぶん,ロシアの視聴者(あの番組にチャンネルを合わせるようなバレエファン)は,おそらく,相手が誰でどういう結末になったのか,ある程度知っているんでしょうね。で,たぶんマハリナも承知の上で,その話に焦点を当てたのだろうなー,と思いました。彼女の答え方も,特に変わったことを言ったわけではないけれど,なかなか印象的で,なんか・・・日本の女性雑誌(女性週刊誌ではなくて,紙質もよくて厚みもあるような雑誌)で,美しい女優さんたちが生き方を語るような感じでした。

えー,ところで,関係のあるようなないような話ですが(いや,もちろん関係はある)マハリナ/ルジマトフの『シェヘラザード』は,ほんとうにすばらしいのですよ〜。
もうすぐ公演がありますから,皆さんもご覧になるようお勧めします。ルジマトフの金の奴隷は絶品ですし,マハリナのゾベイダもすばらしいです。もちろん好みはあるでしょうが,一度は見たほうがいいですよ〜。

☆本日のキーロフ オペラ『サドコ』

 

04年6月5日(土) 年金法案で徹夜国会。厚労委員長解任決議案趣旨説明は3時間1分の戦後最長記録。

昨日から新国立の『眠れる森の美女』が始まっておりますね。ゲストはザハロワ/ゼレンスキーですが・・・私は今週は行かないの。
ザハロワがボリショイに移籍したこともあり,セルゲーエフ版で踊る彼女を見る機会は貴重だなー,とは思っていたし,最近むやみに「女王様」度がアップしているだけに,急いで見ないと「16歳にはとうてい見えん」状態になってしまうかもしれないなー,とも思ったのですが・・・王子休演で落ち込みまくっていたため,チケット争奪戦に参加する気力が全くわかなかったのでした。

替わりに(?),5月7日深夜に放映された「ロシアバレエのスターたち」ザハロワ編の記録(98年?)

『ショピニアーナ』 ワルツ(7番だったかな?)より 詩人:コルプ
美しく詩情があってよいですね〜。うっとり〜。コルプも脚がきれいだから,あの衣裳が似合って雰囲気がありました。口元が凛々しくないのも「夢見る詩人」らしくてよいかも。(って失礼?)

『眠れる森の美女』 
1幕が開く前の舞台裏。
グラン・パ・ド・ドゥのヴァリアシオン。清らかで華があってすばらしいです〜。うーん,オーロラだわ〜♪

『白鳥の湖』3幕から
手首の折りすぎ? が気になりましたが,もちろん美しい。

『眠れる森の美女』 1幕。ソロ。カラボス登場直前
わはは,空飛ぶオーロラ! 少々元気よすぎだと思いますが,16歳の社交界デビューの天真爛漫とも言えましょう。とにかく何をやっても自然に身体が動くのが見事。

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』 ヴァリアシオンとコーダ
すばらしい♪ 振付どおり見事に伸びやかに踊ればそれがそのまま音楽の表現になる,という感じ。(ヴィシニョーワの,音楽を「自分で使う」ほうが表現として上だとは思いますが,バランシンとしてはこのザハロワのほうがいいのかも)

『バフチサライの泉』より マリアのソロ(1幕かしら?)
この作品見たことないのよぉ。キーロフでなくてもいいから,ロシアのどこかのバレエ団で持ってきてくれないだろうか。(さすがに作品目当てで名古屋まで松本道子バレエ団を見にいく気にはなれないしー)

ワガノワバレエ学校の公開レッスン。(ザハロワがいたのかどうか不明)
続いてキーロフでのクラス

『バヤデルカ』
婚約式での悲しみのソロのリハーサルと彼女の指導者モイセーエワの現役時代の舞台の映像が交互に写る。(モイセーエワは,花篭の踊りも)

本題と関係ないですが,モイセーエワ出演のセットは不可思議なものでした。スタジオ撮影のようで,その関係もあるのかもしれませんが・・・暗い照明,鎮座する3体の仏像,巨大な水仙のような植物,背景には大きな円い月・・・。バヤデルカ風でないとは言いませんが・・・影の王国ならともかく,なぜこういうセットで婚約式の踊りを踊るのか? ニオラーゼの回だったかのチャブキアーニ@奴隷風衣裳と宮廷風セットの影の王国も謎でしたが・・・。

『ジゼル』
1幕からソロ2つ 
なーんて滑らかに踊るんでしょー♪ なーんて可憐なんでしょー♪♪

2幕のヴァリアシオン
ありゃりゃ,少々勢いありすぎ。

パ・ド・ドゥ アルベルト:バラノフ
きれいですが・・・浮遊感が今ひとつ。もっと具体的に言えば,男性が「持ち上げて運んでいる」感が強い。1月もそれはあって,実はルジマトフのサポートの問題だろうと思っていたのですが・・・ううむ,彼女のほうの問題もあるのかな。

『白鳥の湖』
黒鳥のパ・ド・ドゥ,アダージオのリハーサル風景。続いて舞台。 ジークフリート:コルスンツェフ
コルスンツェフって,ほんとに大きいのね〜。ザハロワがこんなふうに一回り小さく(=愛らしく)見えるパートナーって貴重だわ〜。ルジマトフはもちろんゼレンスキーだってこうはいかないもの。(ウヴァーロフやツィスカリーゼだとどうなのかな〜? フィーリンは身長が足りないよね,たぶん)
ザハロワは,インタビューで語っていたとおり,陰険な(=騙す)オディールではなく,魅力的に輝いて王子を惹きつけるオディールですね。

『シンフォニー・イン・C』 
第1楽章のプリンシパルとして第4楽章で踊るシーン(かなぁ?)と最後の勢ぞろいのところ パートナー:バラノフ(かな? 「キーロフの王子さまたちはアレグロは苦手なのよね〜」という感じでありました)
ザハロワとロパートキナと並んで踊るなんてすごいですよね〜。ついでに第3楽章がヴィシニョーワだともっとすごい。

『法悦の時』 音楽:スクリャービン, 振付:ラトマンスキー
終演後の舞台裏での記念撮影と舞台の様子 パートナー:誰だろう?
サモドゥーロフ編で詳しく紹介された作品ですね。ザハロワも出ていたのかー。

『セレナーデ』 
おお,コール・ドの腕の長いこと,細いこと♪

ゲルギエフやワジーエフも出てきましたが,まあ,特に変わった話をしていたわけでもないです。ロパートキナも少し話していましたね。
モイセーエワ先生が「儚げだが存在感がある」とか「脚が歌う」とか「容姿がすばらしいが表現力もある」等々と語っておりましたが,まったくそのとおりだと思いますし,ムシャンスカヤが「あなたが生まれたとき,きっと神様が機嫌がよかったのね」というのも頷けます。ほんとうに,バレエを踊るために生まれてきたような人だよねえ。

バランシンを踊るのを見られたし,映像的にはとてもよかったのですが,インタビュー番組としては面白みに欠けました。
なにしろ相手が若すぎるから,ムシャンスカヤも得意の女性週刊誌的アプローチを発動しかねたし,だいたいバレリーナとしての歩みが順調すぎて,話にドラマが欠けている。ワガノワの担任(?)だったエフセーエワについての質問を「ええ,先生方は・・・」と受けたところなど,見ていて多少引っかかったところはありましたが,総じて,順風満帆な成長という趣。(ボリショイに移籍したからには,キーロフに完全に満足していたわけではないでしょうから,今ならまた違った味わいがあるのかもしれませんが・・・) 
いや,それ自体はよいことですよね〜。私生活でのドラマは舞台の成果とは直接関係はないし,ダンサー生命に関わるような大怪我なんかないほうがいいに決まってるもの。
でも,無責任な視聴者としては,続いてのマハリナ編のほうがずっと面白くはありましたね。えへへ。

さて,そのマハリナ編は(たぶん)明日に〜。

☆本日のキーロフ(白夜祭) バランシンの世紀『ジュエルズ』
エメラルド/アユポワ,スホルコワ,コルサコフ
ルビー/ヴィシニョーワ,グメローワ,サラファーノフ
ダイヤモンド/ロパートキナ,マルティネス(パリ・オペラ座)

 

04年6月4日(金) テネットCIA長官「一身上の理由」で辞任。イラク問題で引責か? 

ダンスマガジン7月号について

表紙:タマラ・ロホ『ドン・キホーテ』 
この衣裳よいですね〜。結婚式だと思うと黒が強すぎるかもしれないけれど,彼女の芯の強そうな顔立ちや雰囲気にも合っていてすてきだわ。

マラーホフ&ヴィシニョーワ『ジゼル』
いや〜,美しいカップルですね〜♪ 特に1ページ大の1幕の写真が好き。(舞台で見たときよりもむしろ感激したりして)

パリ・オペラ座 「クロード・ベッシーへのオマージュ」
グラン・デフィレ/白鳥の湖/ギリシャの踊り/シルヴィア・パ・ド・ドゥ/キキ・ア・ローズ/サロメ/小さな死/パ・ド・デュー/白の組曲/ダフニスとクロエ/コンチェルト・イン・D/ヨンダリング

あ,パトリック・デュポンだ〜。エリック・ヴ・アンだ〜。久しぶりだ〜。懐かしいな〜。
ちょっとした疑問:デフィレの最後で男性プルミエはどこに位置しているんでしょうか? 女性のほうは,舞台中央でポーズをとっているバレリーナたちの中で(エトワールより小さい)ティアラを着けている6人だろうと思うのですが・・・。

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』
舞踏会でのフェリの小花模様のドレスはかわいいですね〜。自前なのかしらん? それとも,志賀さんも着ていたのに,私が気付かなかったのだろうか?
コレーラのロメオがあまりに評判がよかったので(チケットを譲った友人が二人とも,フェリそっちのけでコレーラのことばかり誉めていた),やはり見にいくべきだったか,と少しだけ悔やんでいたのですが,写真を見た限りでは私の好みではなさそうで安心。(というのも妙な態度だとは思いますが,でも,そういう心理ってあるでしょう?)

ロイヤル・バレエのルネッサンス
インタビュー:タマラ・ロホ,ゼナイダ・ヤノフスキー,ヴャチェスラフ・サモドゥーロフ,ローレン・カスパーソン,崔由姫(私服ですが,プロポーションいいですね〜)

ダンスマガジン・インタビュー 吉田都
特に目新しい話はないけれど,アシュトンとマクミランの違いとか,マイケル・ソムズとかリン・シーモアとか

で,ロイヤルは来年7月に6年ぶりに来日だそうですね。
演目は『マノン』と『シンデレラ』の予定と書いてありますが・・・実にもっともな定番商品ではあるけれど,そういう新国立でも見られるようなものではなくもっと珍しいものを・・・などと言いたくなってしまいますよ。
というか・・・もしかして小嶋さんがまだお休み中だったら,「私が見たいレスコーはこんなのじゃないっ」とか口走ってしまいそうです。うーむ・・・大枚はたいて本家を見て「違う」としか思えないんじゃ不経済の極みだよねえ。

・・・・・ま,1年先の話なんだから今から心配してもしかたないわね。復帰していないまでも見通しが立っていれば「もちろん王子は小嶋さんのほうがずっとすてきだけどー」くらいですむだろうから,そういう状況を期待しよう。

それにしても・・・我ながら,この種のワンパターンな話題が多いですね,最近。自分でもこういう発想になってしまう精神状態には嫌気がさすくらいだから,お読みになる皆さんはきっと呆れていらっしゃいますよねえ。ううむ・・・。
でも,しかたがないのよ。少しでも関連があると頭に浮かんできてしまうのが「私の王子」たる所以なので,バレエを見るのをやめない限りはこの話題にはなってしまう。それを避けて「楽しみだわ〜」なんて嘘を書いたのでは(いや,楽しみではあるのだが)余計精神的に消耗してしまうもの。
というわけで,たいへん申し訳ありませんが,諦めておつきあいください。すみません。

ええと,話を戻そう。ロイヤルだった。

↑で「定番」と書きましたが,思い返してみると,この20年くらい(=私がバレエにはまってから)『シンデレラ』は持ってきていないような気も。装置と衣裳も一新したそうだから,適切な演目選定かもしれませんね〜。『マノン』は前回もやりましたよね。ま,前回と言っても6年ぶりだからいいのかな。
でも,二つのうち一つが吉田さんが踊らない演目だというのはいかがなものか,と思います。で,『シンデレラ』のほうは,もちろんギエムは踊りませんよね。(←シンデレラの姿を想像しようとしたが果たせず)
そういうラインアップでいいのかなー? それとも,ほかにミックスプロでもあるのかなー?

(長くなったので,あとは明日以降に続く)

☆本日のキーロフ(白夜祭) バランシンの世紀〜ロシアでのバランシン〜
『コンチェルト・バロッコ』/『ドニゼッティ・バリエーション』/『夢遊病の女』 出演:ペルミ・バレエ

 

04年6月3日(木) 参院厚労委員会で年金法案を強行採決。野党本会議で抗戦へ。

唐突ですが,私は現代のバレエ作家の中ではノイマイヤーが一番好きです。

で,しばらく前からハンブルク・バレエのサイトに掲載されている日本公演の予定。こちらのページの下のほうから転載しました。(えーと,念のために説明しますが・・・ハンブルク・バレエの芸術監督はこの30年くらいずっとノイマイヤーで,このバレエ団は主に彼の作品を上演しています)

1/27(木) 横浜(神奈川県民ホール) 眠れる森の美女
1/28(金) 横浜(神奈川県民ホール) 眠れる森の美女 
1/31(月) 東京(オーチャードホール) 冬の旅
2/ 3(木) 東京(東京文化会館) ニジンスキー
2/ 4(金) 東京(東京文化会館) ニジンスキー
2/ 6(日) 神戸(神戸国際会館) ニジンスキー
2/ 9(水) 広島(広島厚生年金会館) 冬の旅
2/12(土) 福岡(福岡サンパレス) 眠れる森の美女
2/14(月) 大阪(フェスティバルホール) 眠れる森の美女
2/17(木) 東京(NHKホール) 眠れる森の美女
2/20(日) 名古屋(名古屋市民会館) 冬の旅

三つともノイマイヤー作品ですが,私はまだ見たことがないです。
『眠り』は78年初演。古典を踏まえてノイマイヤーが新演出を施した,という感じなんじゃないかな。こちらのページにあらすじなどが。先の話でもあり,英語を解読する気力がわきませんが,写真の右のほう,ジーンズ姿でローズ・アダージオを眺めているのがデジレだと思います。うふふ,この写真見ただけで,「おおっ,なんだか面白そうだわっ」と盛り上がってしまう。

『ニジンスキー』と『冬の旅』は最近の作品。どういう作品かについては,えー,とりあえず(というのもなんだが)「ハンブルク・バレエ熱」さんをお勧めいたします。

こちらのサイトはハンブルクまで通い詰めている熱心なファンの方が最近開設されたもので,日本公演に向けて盛り上がりましょー,あるいは,ハンブルク・バレエ&ノイマイヤー作品のすばらしさを広めましょー,という趣旨のようです。
全レパートリーや(過去を含めた)所属ダンサーを紹介しようという壮大な構想で,今後の充実が楽しみ〜。

あ,リンクのページにも加えておきました。(←更新記録)

ところで,なぜ今日こういうコトを書いているかというとですね,1月28日に横浜で『眠り』があるでしょ。土日の東京公演がないから,この日に早退して見にいくつもりだったのよ。(そして,2月4日に早退して『ニジンスキー』を見て,『冬の旅』は名古屋に遠征しようか,と)
なのに,うう,ルジマトフの『海賊』と重なってしまった。しかもザハロワまでついてくる日なんだわ。(←「ついてくる」なんて言っては失礼か?)

ルジマトフ@アリは,今度の今度こそ最後かもしれないよねえ。(いや,またあるかもしれないが) そして,ノイマイヤーの『眠り』を見る機会は今回しかないかもしれない。うううむ・・・どうしたものか・・・。

☆本日のキーロフ(白夜祭) バランシンの世紀〜初期のバランシン〜

『アポロ』 ザハロワ(←彼女は明日は新国立劇場で『眠れる森の美女』なんですけどねえ),ボッレ(スカラ座)
『放蕩息子』 パヴレンコ,スティーフェル(ABT)
『セレナーデ』 ペルミ・バレエ

 

04年6月2日(水) 三菱自動車欠陥26件を隠蔽。17車種,パトカーまで。

なんか今日も,光藍社のサイトにいろいろお知らせが出ています。秋の「ルジマトフのすべて」でのルジマトフ出演作品の変更とかペレンはキーロフに移籍したのか? の件とかハビブリナはおめでたで夏公演は降板とか。
3か月近く更新なしの後にいきなり怒涛のようにニュースを載せるサイト運営というのは,実に光藍社らしくて笑ってしまいますよ。(ほのぼの〜)
あ,ルジマトフの演目変更はBプロの『アポロ』→『ムーア人のパヴァーヌ』だから,ジュドのファンの方には嬉しいニュースなのでは?

さて,昨日は光藍社の発表でふっとんでしまったのですが,NBSのサイトでも新情報が。

こちらによると,ルグリの公演に出演予定のエルヴェ・モローが怪我で欠場。代わりはオドリック・ベザールだそうです。(この方,前回も来ていましたね。お顔を認識するには至らなかったけれど,当時はカドリーユだったような) 演目なども今後調整があるようなことが書いてあります。
モローは,パリ・オペラ座には珍しい(?)品行方正な王子さまタイプだし(違うかな?),エトワールの有力候補でもあるし(これは間違いないと思う),かなり残念。どうぞお大事に〜。

それから,東京バレエ団の今後の予定。こちらのページの下のほう。
8月の創立40周年記念ガラは既に発売されていますが,9月のガラは『ドン・キホーテ』だそうです。(『ドンキ』が悪いというわけではないですが,いったい,どこがどのように「ガラ」に該当するのだろうか?)

『ドン・キホーテ』 東京文化会館 6月26日(土)発売 (あら,『シェヘラザード』で忙しい日だわ)
9/3(金) 吉岡美佳 木村和夫
9/4(土) 上野水香 高岸直樹

東バのワシリーエフ版はとてもよい演出だという評判なので,今度こそ見たいですが・・・荒井さんが移籍しちゃったのが残念だなー。(ですから,熊川さん,『ドンキ』を早くKバレエのレパートリーに入れてくださいね〜。荒井さんとの『ドンキ』全幕なら1万8千円払いますから,キャストも事前に教えてくださいね〜)
それで,今回のキャストに関しては・・・私の好みから言えば,上野さんより吉岡さんのほうがクラシックはいいと思うし,バジルは高岸さんのほうが似合いそうだし,どっちの日にすべきか・・・。うーむ,この際両日見ればいいのか? と思ったら土日でなくて金土の公演なのであった。あらまー。

マラーホフがゲスト出演する『白鳥の湖』と『ジゼル』(会場:ゆうぽうと)
『白鳥の湖』 11/6日(土)吉岡美佳  11/8(月)・9(火)上野水香
『ジゼル』 11/12日(金)・14(日)斎藤友佳理  13日(土)吉岡美佳

上野さんとマラーホフは身長の釣り合いが心配なような。いや,上野さんはたぶん遠藤さんほど長身ではないと思うからなんとかなるでしょうが・・・客席からの目測だけれど,マラーホフってたぶん180センチはないですよね。(これも目測だけれど)170台後半だった森田さんや逸見さんとでは視覚的バランスがちょっと苦しかったから,彼女が踊るのなら木村さんか高岸さんがジークフリートのほうがよさそうな気がしますけどー。って,それでは,公演の趣旨とずれてしまうか。

地方公演もあります。(主演バレリーナは不明。というか,マラーホフが出演するという記載もないのですが,もちろん彼が踊るのだと思います)
11/20(土) 『白鳥の湖』 岡谷市文化会館
11/21(日) 『ジゼル』 香川県県民ホール
11/23(祝) 『ジゼル』 鹿児島県文化センター
11/25(木) 『ジゼル』 愛媛県県民文化会館
11/27(土) 『ジゼル』 新潟県民会館
11/28(日) 『ジゼル』 山梨県立県民文化ホール
11/30(火) 『白鳥の湖』 福岡サンパレス

転記してみて感心したのですが,ものすごいスケジュールですねー。
(福岡はあるけれど)大阪や名古屋や札幌ではなく,このスケジュールで地方都市を回って,全国の皆さんに自分の舞台を見せようというマラーホフの志に感心します。そして同時に,高松と松山の間に鹿児島が入ることに代表される移動経路の非効率にも感心してしまったのでした。

☆本日のキーロフ(白夜祭) バランシンの世紀〜先駆者たち〜

『ショピニアーナ』 ジェロンキナ,コルプ,パヴレンコ
『ダンス・シンフォニー』 サンクトペテルブルク国立コンセルバトワール・バレエ団(←たぶん,ニキータドルグーシンが芸術監督をしているカンパニー。作品についてはわかりません) 
『バヤデルカ』より「影の王国」 ヴィシニョーワ,サラファーノフ

 

04年6月1日(火) 長崎県崎佐世保市で小学6年生女子が同級生殺人。ネット上のトラブルが原因? 

レニングラード国立バレエ冬の公演予定が発表になりました。とりあえず東京だけで,地方公演は追って更新だそうです。

とりあえず,光藍社こちらのページ。このページから詳細に飛べますが,詳細がいろいろあって,東京公演全体の詳細とか,明日(!)の10時からのウェブ先行予約(「ルジマトフセット」とか)の詳細とか,DM会員だけの割引セット券詳細とか・・・複雑でよくわかりませんー。
東京だけ教えてもらっても地元や近所がわからないと困るわ,バレリーナだけ発表しないでプハチョフが踊る予定も教えてよぉ,というようなこともあるのですが,ええと・・・一般的に言って注目すべき(であろう)公演についてとりあえず。

1/8(土) 白鳥の湖 ザハロワ/ゼレンスキー 東京国際フォーラム
1/10(祝) 白鳥の湖 ザハロワ/ゼレンスキー 東京国際フォーラム
(またも新国立の『白鳥』と重なっていて困ったもんだ)

1/12(水) ドン・キホーテ ルジマトフ(パートナー未定) 東京文化会館
1/14(金) ジゼル ルジマトフ(パートナー未定) 東京文化会館
(わはは,またパートナー未定ですよ。困ったもんだ)

1/28(金) 海賊 ザハロワ,ルジマトフ オーチャードホール
1/29(土) 海賊 ペレン,ルジマトフ 東京文化会館 
(もちろん,ルジマトフは主役ではなくアリだと思いますー)

1/13(木) ドン・キホーテ クチュルク/ミハリョフ 東京文化会館
(おお,ついにゲスト以外のバジルが日本でも登場)

とりあえず,こんな感じでしょうかねー。(←「とりあえず」がむやみに多い)

なお,光藍社曰く「レニングラード国立バレエ,堂々15度目の引っ越し公演」ということです。そして,例によって気合の入った紹介文のあとに,「美しい舞台を何度も鑑賞できる。お得なセット券,堂々発売!」とも書かれております。
うーむ,前者はともかく後者は,「堂々」というような形容詞をつけることなのだろうか? いや,もちろん「こっそり」とか「知らないうちに」では困るわけですけどー。

☆本日のキーロフ(白夜祭) オペラ『皇帝に捧げし生命』

 

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