消息――『黒』周辺から
この欄では、「黒」周辺の出来事やイベント、刊行予告や編集作業の進み具合など、ポツポツとお伝えしていきます。(〜02-05)
2001.12
- 《黒 La Nigreco》パンフシリーズ・アナキストたち発刊!
- 第1弾、向井孝『直接行動派の時代』
- 新雑誌
を紹介します。▼
2002.2
- 『黒 La Nigreco』第2次創刊! 2月14日発売!(通巻8号)
小特集:立場の問題――「テロ」に当面して
2002.4
2002.5
■清末愛砂さんによるパレスチナ現地報告
先日、東京(代々木公園)で1500人が集まるパレスチナ支援の集会とデモがありました。主催者によれば、パレスチナ問題では過去最大の人数だとのこと。ぼくはアラブ系の人やアメリカ人などの隊列の後ろに加わりました。
そのあと、清末さんなど3人の方の現地報告会がありました。
その内容は想像以上に酷いものでした。村に前触れもなく果物の香りのする催涙ガスを流すとか、18,9歳のイスラエル兵が「肝試し」で行う、機関銃を乱射しながらジープで自治区を走り抜ける「自治区抜け」(講演者が目撃)、侵攻したイスラエル軍が街中の給水タンクや水道管を破壊すること(清末証言)など。清末さんらが撃たれた瞬間のビデオも上映されました。
「ホロコーストじゃないか」というのが友人の感想です。
清末さんの講演によれば、「人間の楯」などの活動は、現地のパレスチナ人を中心としつつ、世界各国の支援者を集めて、非暴力で占領に抵抗する運動として去年の10月に始まったとのこと
5月19日、三鷹で清末愛砂さんの講演会を行います。
- 「パレスチナ現地報告会 清末愛砂さんが語る」
- 日にち:5月19日18:30〜
- 場所:たべもの村(三鷹駅南口、みずほ銀行の右を入って右側2F。徒歩3分)
- 会場費:500円+ドリンク1杯(300円〜)
- 主催:鹿島拾市+あらし
■宇賀神さんエスペラント初級を修了
現在岐阜刑務所に服役中の東アジア反日武装戦線被告宇賀神寿一さん、エスぺラント初級講座を5月1日修了。Mi faris bonan remoron pro tu c'i kurson en prizono...(この講習によって私は、獄中でのよい思い出をもった……)と、その受講生通信に書いている。
同君二十数年の獄中生活は来年6月を以て刑期終了、出獄の予定だ。
(2002.5.7 Kou発)■相沢尚夫さん急逝さる
相沢尚夫さんが4月23日、急逝された。
1935年(昭和10年)11月、約百人に及ぶ全国一斉検挙によって、戦前アナ運動の組織的壊滅の発端となった「日本無政府共産党」の設立時からの中心的活動者だった。戦後は日労会議書記長などを経て、海燕書房を創立。アナ系図書を刊行、また自ら運動史を語ることで、現代アナキズムとつながる時代の証言者でありつづけた。
(2002.5.7 Kou発)■今後の「黒」刊行予定
次回、「黒」からのリリースは、『アナキストたち① 直接行動派の時代』につづくパンフレット『アナキストたち② 女略屋リキさん伝』あるいは『暴力論ノート』です
(2002.5.8 中島発)