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初雪が解けて間もない12月2日哈爾濱郊外へ出かけました。
この写真は、いわゆるクーラーステーションと言われるもので、近隣及び海外からも視察に訪れるほど設備・管理面が行き届いた施設と言えます。保有乳牛数は2000頭を超え、そのうち1000頭が搾乳対象となっています。パーラーは一度に40頭収容でき自動搾乳機にて搾乳されます。
ただ、1000頭もの牛を搾乳する訳で、しかも日に朝昼晩3回ということですから時間のかかる話です。
1頭当たり10分として250分(約4時間)1日12時間ぐらいは搾乳している計算になります。
衛生面での管理についてはよく管理されており、近郊の酪農家などに紹介することで、意識改革や技術発展に大いに貢献できる施設といえるでしょう。
真冬に突入した12月15日哈爾濱郊外へ出かけました。
この酪農家は新規に開業したばかりで、オーストラリアから牛を輸入し、保有頭数は103頭を数えます。現在搾乳できる牛はわずか3頭ということですが、2005年春には子牛も生まれ本格的に搾乳するようになります。
搾乳量は1頭40kg/日ということでした。
可愛い子牛が3頭いましたが内2頭は雄ということで近い将来従業員のお腹に納まることになるそうです。
今はパーラーに導入する自動搾乳機の選定や牛舎の整備に追われているといった感じでした。
写真にあるバンカーサイロは長さ100m幅8mの大きさが有ります。床面はレンガを敷きつめて有り水はけをよくする工夫がされています、春には屋根もかける予定という事でした。
#2の酪農家を後にして車に揺られること20分、村の集乳所を訪ねました。
この集乳所は村の酪農家らが牛を引き連れやってきて搾乳し、一箇所に集められ出荷されます。
搾乳所とクーラーは離れたところに有るため写真にある輸送缶を使って運ばれます。輸送缶はコストの安いブリキ製で一本80元だそうです。ステンレス製だと300〜400元するそうで手が出ないとか!
集乳所では脂肪・風味など検査を行っています。
脂肪は平均3.8%あるとのことでした。
手絞り搾乳のため4〜5時間の時間を要するとの事で、時間短縮及び乳質保持のため、自動の搾乳機が必要と訴えていました。
年が明けた1月14日、雪の降る哈市郊外の集乳所と個別酪農家視察に出かけました。
ここでは各酪農家が個別に搾乳し集乳所へリヤカーなどで運ばれます。
保有頭数も2・3頭から60頭と差が有り写真に有るように搾乳所の規模も違います。
ある酪農家の搾乳時間に出くわしたので見させてもらいました。
この方は、2頭の搾乳牛を飼育しており白いほうが8歳、後は5歳とのことです。
出産頭数も4頭と2頭で出産の間隔も長く搾乳していなかった時期もあることが伺われます。
1日3回の搾乳をしていますが、2頭でも約10kgの搾乳量だということです。 餌にはとうもろこし・大豆かす・濃厚飼料を与えています。
「自動搾乳機があったらどうですか?」と質問したところ「使ったことが無いから分からないけど楽になるなら使いたい」と言ってました。
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