CRT & レココレ
Presents:

Vol. 23
「テラさんのローリング・ストーンズ秘宝館Vol.2〜燃えよストーンズ! 火のないバンドにケムリを立てろスペシャル!」

お待たせしました、ストーンズに操を捧げる寺田編集長のお蔵出しナイト第2弾。今回は、いよいよ70年代を熱く熱く語ります。つーわけで、70年代ストーンズとなれば黙っちゃいない男、ザ・グルーヴァーズの藤井一彦もついにゲストで登場だぁっ! 秘宝、珍宝、激宝に乞うご期待!
2001年8月19日(日) at 東京・新宿LOFTプラスワン
OPEN 18:30 START 19:30
ゲスト: 藤井一彦(The Groovers
出演: 寺田正典(レコード・コレクターズ編集長)、萩原健太(音楽評論家)
料金: 1500円(ワンドリンク付き)当日券のみ
問い合わせ: LOFTプラスワン 03(3205)6864
Daddy & The Surfbeats
萩原健太がメンバーの一員であるサーフ・インスト・バンド、ダディ&ザ・サーフビーツの最新ライヴ情報です。

8月16日(木)
高田馬場フィドラー
21:00-Midnight
(No Charge)
9月19日(水)
高田馬場フィドラー
with 宮澤 謙(Keyboards)
21:00-Midnight
(No Charge)
TRIBUTE TO
ELVIS 2001

東京

2001年8月5日(日) at 東京・銀座ヤマハホール
OPEN 13:00 START 13:30
トーク&レコードコンサート: 萩原健太・木崎義二
ライヴ: 中野泰成/尾形直人/加藤阿沙美/鈴木幸治/ペリックリー(From香港)
ビデオ: 『エルヴィス・オン・ステージ スペシャルエディション』より2曲上映!
料金: 6000円(自由席)
詳細はこちら

Buffalo Springfield Box Set Box Set
Buffalo Springfield
(Atco/Elektra/Rhino)
2001.7.25

 ついに出ました。先月のCRT/レココレ・イベントのとき、ちらっと一部の音をフライングでお届けして、意外なほどの大好評を博したバッファロー・スプリングフィールドのボックス・セット。ついに本チャンが出た。

 すでにレコード・コレクターズ誌で詳細な特集が編まれていたので、詳しくはそちらをチェックしてください。CD4枚組、全88曲中37曲が未発表のデモ、別テイク、別ミックス。ディスク1〜3には66〜68年のデモ音源とスタジオ音源が完全年代順にぶち込まれていて。ここに、1967年にリリースされる予定でアーメット・アーティガンのプロデュースのもとでレコーディングされたという幻のセカンド・アルバム『スタンピード』に収められるはずだった音源が多数。これまで音の超悪いブートでしか聞いたことがなかった曲たちをようやくオフィシャルないい音で聞くことができた。生きててよかったすよ。

 曲によってはもともとのソースが悪かったのか、アセテート起こしみたいな音になっているもののあるけれど、さすがはライノのマスタリング、かなりいい状態にまでリカバーされている。で、ディスク4はニール・ヤングの提言により66年のファースト(モノ)と67年の『アゲイン』(ステレオ)全曲をアルバム曲順通り2オン1形式で収録。まあ、すでにバンドは解散状態で、メンバー各自が勝手に展開したそれぞれのレコーディング・プロジェクトからの曲とか、昔レコーディングしながらボツになっていた曲とかを寄せ集めた『ラスト・タイム・アラウンド』は、ニール・ヤングに言わせりゃバッファロー・スプリングフィールドのオリジナル・アルバムとは認めん、と。そういうことか。

 実は、ぼくの場合、ここにも書いたように、そんなニール・ヤング非公認の(笑)『ラスト・タイム・アラウンド』がいちばん好きだったりするもんで。この仕打ちに対しては少々複雑な思いなのだけれど。

 それにしても、スティーヴン・スティルス、ニール・ヤング、リッチー・フューレイという優れた3人のシンガー・ソングライターを擁し、それぞれが時には協力し、時には火花を散らしながら共存していた60年代後半ならではのポップ・ユニットの短くも濃密な活動史を臨場感たっぷりにたどることができる強力箱。スティルス、ヤング、フューレイがそれぞれ生ギター1本をバックに聞かせるデモ・バージョンとか、当時の彼らの溢れんばかりの才能がそこに真空パックされているのかのようで。30年以上の歳月を経て聞いても感動的なものばかり。

 ある種、奇跡的なグループだったんだなと再確認できた。


 というわけで、恒例のブライアン・ウィルソン・コーナーですが。先日の海の日、新宿ロフトプラスワンで開催されたCRT/レココレ・イベント『ビーチ・ボーイズまつり』のほうも大いに盛り上がりました。満杯に詰めかけてくださったみなさん、本当にありがとう。楽しい時間を過ごせました。

 当初、発表させていただいていた木崎義二師匠&VANDA佐野邦彦さんに加えて、常連シークレット・ゲスト(笑)、黒沢健一くんも出ずっぱり状態で。それぞれの世代の視点からの熱いビーチ・ボーイズ・トークを炸裂させてくれました。佐野さんの登場はきっとビーチ・ボーイズ・ファンの方にはうれしかったことでしょう。ビーチ・ボーイズをデビューの瞬間からリアルタイムに楽しんでこられた木崎師匠の説得力あふれる話も素晴らしかったし。さらに、ぼくのギターに合わせて「サーフズ・アップ」とか「ティル・アイ・ダイ」とか「ドント・トーク」とか「ディズニー・ガールズ」とか、難易度高いビーチ・ボーイズ・ナンバーを次々と、軽々と、即座に歌いこなしてくれた健一くんの底力のすごさ! 面白かったなぁ。

 で、そのとき、詳細がわかったらホームページのほうに情報をアップしますと言っていたブライアン・ウィルソン来日公演のこと。まずは来日メンバーの完全リストを載せておきましょう。予想通りの顔ぶれなんだけど――

Brian Wilson: Vocals, Keyboards
Jeff Foskett: Vocals, Guitar
Bob Lizik: Bass
Paul Mertens: Sax, Horns
Jim Hinds: Drums
Andy Paley: Percussion, Vocals, Guitar
Darian Sahanaja: Keyboards, Vibe, Vocals
Probyn Gregory: Vocals, Guitar
Nick Walusko: Vocals, Guitar
Taylor Mills: Vocals
Scott Bennet: Vocals, Keyboards, Vibes, Percussion


 チケットやチラシ、ポスターなどに“The Pet Sounds Tour”と書いてあることに関してですが。まだ招聘元でも確実な裏付けは取れていないままのようながら、たぶん去年の全米ツアーの際、地元でオーケストラを調達できなかったときにバンド単体でやっていた『ペット・サウンズ』全曲演奏ツアーのパターンではないか、と思われます。なので、まったく根拠のない、ぼくの身勝手な予測としては、まず第1部で「英雄と悪漢」「サーフズ・アップ」「アワ・プレイヤー」「セイル・オン・セイラー」あたりを含む最近のセットを披露して、休憩をはさんで第2部。『ペット・サウンズ』全曲をアルバムの曲順で披露+「グッド・ヴァイブレーションズ」のセット。で、きっとアンコールでブライアンがベースを抱えて「サーファー・ガール」と「バーバラ・アン」をやって、再アンコールで「ラヴ&マーシー」をやって…って感じじゃないかなぁ。ブライアン用のベースを用意しておけ…という指示はイベンターのほうに入っているようです(笑)。

東京:2001年9月20日(木)
東京国際フォーラムホールA
問い合わせ: プライムディレクション 03-3408-9595
2001年9月21日(金)
東京国際フォーラムホールA
問い合わせ: プライムディレクション 03-3408-9595
名古屋:2001年9月22日(土)
愛知県芸術劇場大ホール
問い合わせ: サンデーフォーク 052-320-9100
福岡:2001年9月24日(月)
福岡サンパレス
問い合わせ: ブレインズ 092-771-8121
大阪:2001年9月25日(火)
大阪厚生年金会館
問い合わせ: キョードー大阪 06-6233-8888


 また何かわかったらお知らせしますね。


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