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CRT & レココレ 
Presents:
 
Vol. 21 
「Rock Show 2001!〜ポール・マッカートニー&ウィングス・ナイト」 
 
■1月のジョージ・ハリスン・ナイト、5月のジョン・レノン“ロックンロール”ナイトの大好評に気をよくしながら、勢いよくお届けするビートルズ企画第3弾。最新リマスター・ベストCD『ウィングスパン』がリリースされたばかりのポール・マッカートニーの70年代にスポットを当てるトーク&レコード・コンサートです。ゲストはこの人を置いてビートルズは語れない和久井光司大魔王、そして期待のポップ・バンド、セロファンの西池崇、ほか。美しく切ないポップ・マインドと、ワイルドでハードなロックンロール感覚を共存させる驚異のアーティスト、ポールの才能が溢れるウィングス時代を熱く語ろう! 熱いシャウトに燃えよう! 豊かなメロディに涙しよう!
 
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2001年6月23日(土) at 東京・新宿LOFTプラスワン
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OPEN 18:30 START 19:30
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ゲスト: 和久井光司(ミュージシャン)、西池崇(from セロファン)ほか
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出演: 寺田正典(レコード・コレクターズ編集長)、萩原健太(音楽評論家)
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料金: 1500円(ワンドリンク付き)当日券のみ
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問い合わせ: LOFTプラスワン 03(3205)6864
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Daddy & The Surfbeats
 
■萩原健太がメンバーの一員であるサーフ・インスト・バンド、ダディ&ザ・サーフビーツの最新ライヴ情報です。 
 
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 Blue Boy
 
Ron Sexsmith 
(spinART/Cooking Vinyl)
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 2001.6.13 | 
 
 
 イチロー、イチローって。 
 
 なんか最近のスポーツ新聞とかTVのニュースとか見ていると、イチローが単身、日本を代表してアメリカ相手に勝負を挑んでいるみたいな。そんな感じだよなぁ。イチローはマリナーズってチームの一員として、相手チームと戦ってるだけなのに。今日はイチローが3安打だとか、打率がどうしたとか、ファン投票1位だとか、個人のことしか騒がないんだもの。あれは野球の報道じゃねーだろ。日本一の打者だし、ぼくもイチローのことは応援しているけど、さすがにこれはねぇ……。 
 
 もちろん、野球には個人技の部分もあって。団体競技であると同時に個人競技でもあるという、実に深いスポーツ。だからこそ、プロのエンターテインメントとしてこれほどの威力を発揮してくれるわけだけど。そうはいっても、このところの報道は極端すぎないか? オリンピックの報道を見ているみたい。野球の本当の面白さを知らない記者が、自分のわかる範囲のみで騒いでるんじゃないの? 政治知らないおばちゃんがジュンちゃん素敵とか言ってるみたいな。あるいは、日本人アーティストがイギリスのクラブ・チャートに入った。だから、すごい……とか言ってるのとか。そういうのと、これじゃあまり変わらないなぁ。かといってどこのチャートか、どのくらい影響力のあるチャートか、書いてる人自身、全然わかってなかったりして(笑)。 
 
 あと、例のサッカーね。コンフェデ。フランス対日本の決勝戦の視聴率が巨人・阪神戦に勝ったとかいう記事にしてもさ、なんでフランスと日本の何年に一度かの国際試合の視聴率と、東京と大阪のプロ野球チームのごく日常的な試合の視聴率とを比べて鬼のクビとったみたいに騒いでるんだか。ジュビロ・エスパルス戦と巨人・阪神戦の視聴率比べなら話はわかるけど。 
 
 まあ、きっとこれも確信犯的にやってるんでしょう。メインストリーム・カルチャーに対するパターンとしての反発みたいな。そういうのがあからさまに根底に流れているんだね。恥ずかしいね。音楽で言えば、ビートルズよりストーンズのほうがすごいぞ、いや、ストーンズよりキンクスのほうがすごいぞ……みたいな。そんなこと言ってるうちに、ビートルズよりラトルズのほうが数百倍すごいバンドだってことになっちゃったりして。そういう感じ。 
 
 個人で楽しむぶんには、どんな個人的見解を持っていようが問題ない。ビートルズよりラトルズのほうが数千倍すごいと確信していてもいい。けど、公的な報道として何らかの情報を提供するなら、もっとフラットな視点を提示してほしいものだなぁ、と。フラットって言葉が適当でなければ、もっと幅広い視点というか。スポーツ紙に対しても、音楽ジャーナリズムとやらに対しても、思ったりするわけですよ。ま、音楽評論家とか称されることが多いぼく自身も含めてのことなんだけどさ。あ、あと、外務省がらみの報道とかもそうだな。ついでに、フライデーの岡嶋飲酒運転報道とかもね。 
 
 あー、いらつく(笑)。 
 
 そんなわけで、無駄にいらつきながら過ごす今日このごろ。仕方ないので、ロン・セクスミスの新作で心を落ち着けてます。 
 
 この人の場合、チャド・ブレイク&ミッチェル・フルームとのコンビネーションがすっかりおなじみになっているわけだけれど。今回はオルタナティヴ・カントリー界の立役者的プロデューサー・チーム、トワング・トラスト(スティーヴ・アール&レイ・ケネディ)との仕事。移籍第一弾で心機一転ってことかな。チャド&ミッチェルとの過去3枚のメジャー盤に比べると、少々肩の力が抜けた感触がある。 
 
 といっても、この人特有の、何というか、空気がしんと止まっちゃっているような、深く深く内省へと踏み込んでいくような世界観は変わらず。例の、淡々とした歌い回しで、ナイフと弾丸をテーマにした歌とか、夫のドメスティック・バイオレンスから逃れようとする妻子の歌とか、殺人について思いをめぐらす男の歌とか、ショービズ界の残酷さについての歌とか、かなりダークな題材をつぶやいてみせる。ただ、サウンド面でこれまで以上にポップなアプローチとか、シンプルながら広がりのあるアプローチを展開しているところが新味かな。 
 
 いつもながら、切なく美しいメロディの嵐。“静謐なロードハウス・ブルース”とでも言いたくなるような、なんとも不思議な感触の曲とか、ハワード・ジョンソンを招きジャジーに展開するバラードとか、特に胸にきた。 
 
  
 そして、このスケジュールはしばらくここに載せておきましょう。ついに決定したブライアン・ウィルソン来日公演のスケジュールです。 
 
| 東京: | 2001年9月20日(木) 
東京国際フォーラムホールA | 
 
 | 2001年9月21日(金) 
東京国際フォーラムホールA | 
 
| 名古屋: | 2001年9月22日(土) 
愛知県芸術劇場大ホール | 
 
| 福岡: | 2001年9月24日(月) 
福岡サンパレス | 
 
| 大阪: | 2001年9月25日(火) 
大阪厚生年金会館 | 
 
| チケット発売日:7月初旬予定 | 
 
 
 
 
 開演時間とか、チケットの発売元とか、そういうのは各自チェックしてください。ちなみに、全米で展開するポール・サイモンとのジョイントではないです。ブライアン単独。もちろん単独のほうがたっぷりとブライアンのライヴを楽しめるわけで。こっちのほうが断然うれしい。あー、待ち遠しい。
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