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みゃーの良品

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No.061 2000/09/23 時計 

SpeedMaster OMEGA SpeedMaster Professional

最近、何人かの方のメールでこの名前を聞き、調べてみたら欲しく なってしまいました。

1957年に世に送り出されたスピードマスターは、1962年ジェミニ計画のため、 アメリカ航空宇宙局(NASA)が10種類、30数個のクロノグラフに対して実施した 宇宙飛行士用クロノグラフのための 環境テスト に、市販品(ヒューストンの時計店「コリガンズ」で売られていた。)ながら 唯一全てクリアし、1963年NASAに公式採用されました。

1965年3月1日、NASAの公式腕時計として認定され、ジェミニ計画に続き、 1969年にはアポロ11号計画で人類初の月面着陸時にも使用されます。
翌1970年アポロ13号の事故では、爆発で破壊された自動姿勢制御用の計時装置の 代わりに大気圏再突入に際し、制動ロケット噴射時間の計測にも使用されました。

その後の1972年に行われた選定テストにも合格、1975年アポロとソユーズの 宇宙でのランデブー際、米ソ両クルーが着用、1978年のスペースシャトル 計画でも採用され、それ以降も使用されています。

堅牢性重視のムーン・ウォッチは、頑強な大型のケースに耐震構造である フローティング・マウントしたムーブメントを搭載し、更に、その上に 耐磁ケースをかぶせるといった密閉三重構造により耐久性に富んでいます。

ムーブメントは開発の当初からレマニア製で現行品もLemania1873ベース、 ロジウムメッキ仕上げの Cal.1861 が搭載されています。
無重力状態ではローターがまわらないため、自動巻きではなく、手巻き。

宇宙空間の太陽など、強い光線による反射が少ないプラスチック風防は、 弾力性があるため耐衝撃性にも優れています。

非常にタフな時計なのですが、日常生活防水なのが残念です。
でも、宇宙には水が無いのでいた仕方ないところです。

No.062 2000/10/14 靴
Alden

写真出典:「Alden of Carmel」

Alden Fan Shoes

このサドル・シューズは「みゃーのとぴっくす」で紹介した 「Alden of Carmel」のオリジナル「オールデン・ファン・シューズ」の1つで、 このお店の靴の中でも人気が高いようです。

正式には「Whiskey and Mahogany Shell Cordovan Saddle Blucher Oxford」と いう名称で、名前の通り2種類の シェル・コードバンが使用されています。

全体は光沢のある深いタン色のウィスキーと呼ばれる革、また、サドル部分と ヒール・カウンター部分には赤茶色のマホガニーと呼ばれる革が使用されています。

双方の色のコードバンとも供給量が少ないらしく、このお店がオーダーした場合で 12週間以上の納期がかかるとの事です。

この革のコンビネーションだけでも印象深いのに、バンプ部分にはオールデンの 象徴でもあるハンドステッチによるすくいモカ縫いが施されており、 シェイプもバンプが爪先に向かって細くなっているアバディーン・ラスト (Aberdeen Last)であるため、シンプルでいてエレガントな仕上がり。

また、アンティークな感じをだすためかソールのエッジ部分やウェルト部分に 意図的に汚れをつけており、これがとてもいい味になっています。

ヒールリフトも色の違うヒール革を交互に積んであり、全体的な色と この汚れにより、ウッドをイメージさせるようにしているとのことです。

No.063 2000/11/04 ファッション
S501XX Levi's S501XX

以前に買ったEDWINの505Xはオレンジイエローのステッチがお気に入り。

私自身ファッションにはあまり頓着しない方なのですが、今度買うときも 「二色ステッチのもの」という事だけをこだわって探していましたが、 こういうのって、あまり無いんですね。

やっと見つけたのがこのジーンズ。

でも、ボタンフライに、ノンウォッシュの「SHRINK-TO-FIT」。
(要は初めの数回は洗うと縮むので、予め縮んだ時のサイズを 予想して、大き目のサイズを買いフィットさせるというジーンズ。)
その上、値段も普通のジーンズの倍以上する。

面倒くさそうなので迷ったのですが、何事も経験と思い買ってみたところ、 なかなか良かったので色々と調べてみました。

説明するまでもなく501は全てのジーンズの原点。
しかし、第二次世界大戦下、戦時生産局による物資統制が進められる中、 リーバイ・ストラウス社もこの501の簡素化を余儀なくされました。

このため股下(クロッチ)やウォッチポケットなどからはリベットが消え、 トップ・フロントのボタンも社名入りのボタンに代わって、様々なメーカーから かき集められた月桂樹柄のボタンなどが使用されることになります。

また、この簡素化は、Levi'sの象徴でもあるバックポケットの アーキュエット・ステッチまでおよび、糸を節約するために 「ペンキステッチ」に変更されました。

このジーンズは1944年から47年頃まで製造されますが、この通称 「第二次世界大戦モデル」(World War II Model)を復刻させたのがS501XX。

品番の先頭の「S」は簡素化を意味する「Simplified」の頭文字、 また、XXはコーミルズ社製オリジナルXXデニムを表しています。

ステッチの糸だけでなく、ペンキで描かれたステッチの線もオレンジとイエローで、 デザインはグッド。
また、ボタンフライも慣れるとそんなに面倒ではありません。 (ジッパーのジップフライと比較して。)

ただ、「SHRINK-TO-FIT」は洗った後、履きながら乾かすのが基本。
こだわり屋さんに言わせれば、裾上げも、予め見当をつけて裾上げしておき、 縮めてジャストフィットさせるといった冒険が必要の様。
まあ、私はそんなこと気にせず、適当に洗って、縮んだ後に裾上げしましたが...。

ちなみにオリジナルのヴィンテージは、安いものでも30万以上、 状態が良いと200万以上もするとのことです。
(私なら時計を買いますが...)

No.064 2000/11/11 時計
MRG-100 CASIO MRG-100T-8

MRG-100は、G-SHOCK初のフルメタル仕様モデルで、1996年11月に発売されました。

金属製では難しいとされていた耐衝撃構造を、ベゼルプロテクター、 バックプロテクター、そして内部のラバーサスペンションによって実現。
また、G-SHOCK同様の20気圧防水仕様です。

MRG-100T-8はそのチタンケースモデルで、SSに比べ軽く、 金属アレルギーをおこしにくいのが特徴。
ストップウオッチ、タイマー、マルチアラーム、12・24時間表示切替と いった機能はSSモデルと共通です。

で、なぜ今更G-SHOCKなのかというと...、実はかなり前からこのモデルの デザインが気に入っており、今回、たまたま、アンティーク・ウォッチ・フェアで 見つけたのでした。
しかも、新品で70%以上も引いていたので、即買いしてしまいました。

丸型、デジタル、フルメタルのMRGは、この他にも2種類あり、そちらの方が ワールドタイム、電話番号メモリーなど機能的には優れているのですが、 デザインはやっぱりこのMRG-100。

既に生産終了ですが、まだまだ、たま数はあるようです。 ただ、この値段で買えたのはラッキーでした。

ちなみに「MRG」のMは「Majesty(威厳)」、Rは「Reality(本物)」を 意味するとのことで、名前の通り大人のG-SHOCK。
つけた感覚は意外にもスマート(小ぶり)で、ビジネスでの使用も遜色ありません。

No.065 2000/11/18 小物
靴べら イタリア製の靴べら

携帯用の靴べらのポイントは小さく軽いということ。

金属製の物やこれを革で覆ったものは、お洒落ですが、かさばるのと 重いということで、スーツのポケットに入れて携帯するにはちょっと向きません。

ということでお薦めなのがこの靴べら。
さすが靴の国イタリア製ということもあって、カラーリングも◎。
また、適度にしなる素材(たぶんプラスティック)なので、 使い勝手も非常にGoodです。

そして何よりのポイントは、手ごろな値段。(2000年7月購入時点でわずか200円)。
なくしてもショックを受ける事もありませんし、オフィスの引出しに 置きっぱなしでも気になりません。
(この場合はワンサイズ大きいものがお薦め、値段は確か400円だったと思います。)

残念ながら、メーカーは不明ですが、ある雑誌によると「トラディーゴ」社製 とのことで、調べてはみたのですが、これ以上の情報は見つかりませんでした。 (情報求む!)

目印は本体に貼られているイタリア国旗のシールです。

No.066 2000/11/23 靴
Red Wing Red Wing RW-8180

レッド・ウィングといえばアイリッシュ・セッター。

そして、「Irish Setter」といえば、やはりこのラップアラウンド・ モカシントゥ(いわゆる合わせモカ縫い)のモデル。

1905年チャールズ・バックマンが米ミネソタで創業を開始した 「Red Wing」の社名はこの地を治めていたネイティブ・アメリカン・ スー族の酋長から。

1936年に生まれたハンティング・ブーツを原点に改良された854が アイリッシュ・セッターというトレードネームで発売されたのは1950年から。

で、この流れを受け継ぐ合わせモカ縫いのモデルは今ではレッドウィングの 代名詞になっています。

RW-8180は日本別注で、1999年期間限定で発売されたものです。
アッパーにはお約束のフルグレイン・オイルタンド・レザーが用いられており、 ぬかるみでも高いグリップ力を発揮するホワイト・トラクション・トレッド ソールもお約束のとおり。
1954年から採用されている猟犬アイリッシュ・セッターのトレード・マークも 健在です。
(右靴のベロの裏)

紐は8180独自で太目のカモフラージュ柄のものが採用されています。
これは、今までのセッターにはない、カーキグリーンの色に合わせての選択。

私がこのセッターを買った理由もこのカーキグリーンが気に入ったからで、 チノパンやジーンズ、意外にどんなパンツにも合います。
そしてもう1つ楽しみなのが...、この色...、一体10年後にはどんな色に なるのでしょう?!

このモデル、基本はハンティング・ブーツなので軽量かつクッション性に 優れており、グッドイヤー・ウェルト製法なので水にも強いのが特徴です。
また、足指にゆとりがあるモカシントゥに加えEワイズなので、 No.016 で紹介したRW-8160よりもゆったり履く事ができます。
(個人的にはこちらの履き心地の方が好きです。)

No.067 2000/12/02 小物
Zippo Zippo Varga Girl 1935

ジッポ−は1932年ジョージ・グラント・ブレイズデルが片手で開閉でき、 風の中でも確実に着火できるというコンセプトで製作したオイルライターで、 風よけをもつ基本設計は現在に至るまでほとんど変っていません。

で、「Varga Girl 1935」は、創業60周年記念モデルを発表した翌1993年から 始められた「1年限定コレクターズアイテム」の第一弾とした発売された モデルです。

バルガ・ガールとは1935年Zippo社初の広告に登場したマスコットガールで、 以来ジッポーのデザインとしても、多くモデルに採用されています。

風をうけながらタバコに火をつけるポーズは「風に強いジッポー」の象徴で、 「Windy」という愛称でも呼ばれています。

私の「Varga Girl 1935」は、発売当初に、サンフランシスコ市内の免税店で 購入したものなので、買ってから既に7年以上の歳月が経ったことになります。
その間に私も大人になり、タバコも吸わなくなったので、今では 「大事なもの入れ」に大切に保管してあります。

本体はキャンドボトムの#250をベースにしており、広告デザインが模された 専用缶に納められています。

ちなみに、 No.051 で紹介したマグライトと同様の永久保証です。

No.068 2000/12/08 時計
Seamaster OMEGA Seamaster Professional

シーマスターには最初ほとんど興味がありませんでした。

でも、デザインが一新されてから、新たに私の「欲しいものリスト」に のっかることになったのです。

1947年に英国政府の要請を受けて、軍に供給したモデルに改良を加え、 1948年シーマスターのファーストモデルが発表されたました。

その7年後の1955年に登場したシーマスター300では、耐水圧200mを達成。 その高性能が認められイギリス海軍に正式採用されます。

回転ベセルを装備したそのスタイルはダイバーズ・ウォッチの原点とも 言われて、独自に開発したネジ込み式裏蓋とスクリュー式リューズを 採用することで高い防水性と耐水圧を実現しています。

あのスピードマスターのファーストモデルにシーマスター300のケースが 流用されたことからも、その堅牢性は本物。
防水性を考えるとスピードマスターよりもタフだと思います。

ことごとく防水記録を塗り替え、1981年には映画「グランブルー」の主人公 フランス人ダイバー、ジャック・マイヨールが、フリー・ダイビングで水深101mの 世界記録を樹立した時にもその腕に巻かれていました。

また、映画「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」でジェームス・ボンドが イクイップメント(秘密兵器)として使用したのも有名な話。

シーマスター・プロフェッショナルの2000年モデルは、インデックス、 時分針などのデザイン変更により、視認性がさらに向上。
おなじみの逆回転防止ベゼルやムーブメントプロテクション機構、 ヘリウム・エスケープ・バルブなどは健在です。

ケースはSSで300m防水、ケースサイズはラージ直径41o、ミッド36o、レディース 26.8oがラインナップされています。

風防は無反射コーティング・サファイアクリスタルで、ブレスには このモデルからスピードマスターと同じものが採用されています。

44時間パワーリザーブのCal.1120は自動巻きのクロノメーター。
この他にクォーツのムーブメントもあります。

No.069 2000/12/16 靴 
CAMPER カンペールのペロータス・シリーズ

ある日、期せずして、ドイツに行っている知り合いがカンペールを 購入したことを知ります。しかも日本で買うよりも安価に。

以前からいつか買おうと思っていたので、ドイツにいる間に買って送って もらおうと、早速インターネットで型番と色を調べ、靴屋さんで買うふりをして サイズを調べ(ごめんなさい。)、メールでイメージファイルを送って同じ物が 売っているかを調べてもらい、1ヶ月の時を経て私の手元に届きました。

マヨルカ語で「農夫」を意味する「CAMPER」は、1975年 ロレンツォ・フルーシャによりスペインはマヨルカ島に設立されました。

1870年父であるアントニオ・フルーシャがマヨルカ島のインカから職人を 集めることから始まったスペイン最古のブランドは現在では コンフォートシューズのメーカーとして知られています。

スペイン語で「球技」を意味する「Pelotas」シリーズは、ベースボールや ラグビーなどの球をモチーフにデザインされた革スニーカー。
今やカンペールの代表作となっています。

素材にはスムースレザーとスウェードがあり、スムースレザーには ナパ(NAPA)と撥水加工が施されたクリプトン(KRYPTON)の2種類があります。

色は茶系を中心に幅広くラインナップされており、それぞれCUBA(キューバ)= ライトブラウン、BAMACO(バマコ)=ブラウン、KENIA(ケニア)=ダーク ブラウンなどの名前がつけられています。

で、私が手に入れたのはペロータスの定番16539で、クリプトンレザーのケニア、 チノパンにもジーンズにもよく合います。

No.070 2000/12/23 小物
市松 市松のシルバーリング

シルバーアクセサリーといえば、クロムハーツ。 有名人がこぞって着けていたことから一躍有名に。

でも私にはあまり魅力的に写りませんでした。 なんか日本人には合わないのでは?

で、日本人の手による市松のデザインはというと、 妙に和を感じるのです。

銀は純度が増せば増すほど柔らかく加工しにくくなるため、 その限界は925スターリングシルバーまで。 950/980になるとアクセサリーではほとんど使用されていません。

市松では99.0%の純度の高い銀を使用しながらも、叩いて鍛える事(鍛金)で この加工を実現。
また、出来上がった物はしっとりとしたプラチナのような輝きを放っています。

22歳の時に市松を立ち上げたデザイナ坂入大士氏が1つ1つハンドメイドで作るリングは22の工程がかかり、その数は1日4個ぐらいが限度(総生産量は年間100個ぐらい)とのこと。

セレクト・ショップで購入可能ですが、 店頭に無ければ受注生産となるため、注文してから1〜2週間かかるとの事。

残念ながら20世紀最後のクリスマスには間に合わないかもしれませんが プレゼントに如何でしょう?
親指にはめる、ちょっとハード目の指輪を探している女性にもお薦めです。