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みゃーの良品

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No.091 2001/06/30 小物
Hakusan 白山眼鏡店のサングラス

「はくさんがんきょうてん」は昭和21年(1946年)上野に創業しました。

もちろん、眼鏡が有名なのですが、サングラスにおいてはちょっとした 逸話があります。

1979年の夏。この店を訪れた、ジョン・レノンは、「メイフェア」と呼ばれる セルフレームのサングラスに目を留めます。
(最後のアルバムとなる「ダブル・ファンタジー」をリリースする前年)

その時に手に入れたのは色違いの3本(クリアイエロー、透明、鼈甲柄)。

結局、これが最後の来日となるわけですが、その後、透明のメイフェアは、 死の直前まで愛用されました。

白山では、1975年から4代目白山將視氏のデザインでオリジナル・フレームを 扱い始めますが、これもその内の1つ。

そんな話は全く知らなかった私ですが、それから20年後の夏、偶然白山眼鏡で サングラスを購入したのでした。

予算より数倍高かったのですが、そのデザインと色に魅せられ、結局これに 決めました。

バーガンディ(ぶどう色)のセルをリムの周りとモダンに使ったこのサングラスは、メタルフレームなのにとても柔らかい雰囲気がします。
(実はこのセル巻きが高い原因なのかも知れませんが...。)

その上、きゃしゃなので、取り扱いにも非常に気をつかいます。
それでも、未だに飽きのこないデザインはさすが!!

ただ、4回も調整してもらって、やっとフィットしたのには参りました。
(ユニオンメガネのおやじさんが調整すれば、おそらく一発でフィットする ことでしょう。)

No.092 2001/07/28 小物
ROECKL ペッカリー製の手袋

ペッカリーは柔らかく伸縮性に富む中南米諸国原産の野豚 (アメリカイボイノシシ)の革。

通気性、弾力性に優れ、濡れて乾いても硬くなりにくいという特長があります。

ただ、年々獲れる量が減ってきているので、希少で値段も高騰しています。

それでも試しにと、百貨店ではめて見たら、その瞬間もうペッカリーと 決めていました。

ペッカリーのグローブと聞いて、まず思いつくのが1777年John Dentにより 設立された英デンツ。

でも、日本で買うと、ちょっと高い手袋の4倍ぐらいの値段。 しかも、どこに売っているのかも知りません。

DENTSのホームページでは、半分ぐらいの値段で手に入るのですが、 それでも高いし、試着したこともないのでちょっと不安。
(日本とはサイズ表記が異なる上、サイズ換算の情報も靴ほど多くないので、 どのサイズが合うのかイメージできません。)

そうこうしているうちに、今回のトラベル。旅先でたまたま立ち寄った 鞄屋さんに、季節はずれのこの手袋を見つけたのでした。

触ってみると確かにペッカリーのしなやかさ。一番上に置いたあった ブラックの物をはめてみるとサイズもぴったり。

デザインもデンツのそれを思わせるステッチングで、日本で見つけることが できなかったお洒落さなので、一目で気に入ってしまいました。

他の色も探してもらうと、希望どおりのこのライトブラウンが 見つかったのでした。

旅行から帰ってきてタグを見るとそこには「ROECKL」の文字。 さっそく調べてみることに。

レッケルは1839年Jakob Roecklによりドイツ・ミュンヘンに設立されました。
現在ではドイツNo.1を誇る手袋メーカーであり、ヨーロッパにおいても信頼ある メーカーとして知られています。

ナチュラルな素材にこだわった手袋の他、最近では極限使用に耐える ハイテク素材にも力を入れており、乗馬、自転車、スキー、スノーボード などのグローブも手がけています。
特にスキーのグローブはドイツのクロスカントリー・スキー・ インターナショナル・チームに採用されています。

加えて、スカーフなどのシルク素材の製品も有名で、 今回購入した手袋のライニングにも、なんとシルクが使われていました。

このライニング、DENTSのカシミア(Cashmere)と比較してどのような優劣が あるのかはわかりませんが、いずれにしても冬が来るまで後半年はおあずけです。

No.093 2001/08/18 鞄
 

BREE

BREEのPicola

ブリーは1970年Wolf Peter Breeによりドイツに設立されました。

天然植物原料から抽出したタンニンのみを使い、90日間かけて なめされたヌメ革でつくられる鞄や小物のシリーズ(Naturなど)が、 このブランドの原点です。

良質の牛革は、耐久性に富み、染色されていないナチュラルな色あいは、 使い込む程にアメ色へと変化し、味わいを増します。

と、ここまで語っておいてなんですが、今回購入したのは、ヌメ革を使用したものではありません。

本場ドイツで買うとBREEの製品は数割安い。
とは言っても、今鞄や財布は足りているし、かといって、何も買わないのはもったいない気がするし...。

と、迷った挙句に決めたのが、このポケッタブル・トートでした。

旅のお供として必ず持っていくものの1つに、折り畳みできるポケッタブル・トートがあります。

帰りの機内持込み手荷物の中に入れておき、空港でお土産のお買物。
幾つもの手さげ袋を持ち歩くのは邪魔になるし、かっこ悪いので、さっと取り出しひとまとめ、重宝します。
(機内持込み手荷物は通常2個まで。)

そう言うわけで、既に1つ持ってはいるのですが、「普段使いにもう1つあっても良いかな。」と理由づけして半ば無理やり買うことにしました。

サイズはちょっと小さめで、まさに普段使いには最適。
持ち手は、長めで肩から掛けるのに丁度良く、内側には、財布など良く取り出すものを入れるポケットがついています。(これが無いと財布がバッグの底に入り込んでしまいます。)
また、入れ口をファスナーで締める事ができるのも、トート・バッグにあると便利な機能。

さすが、実用性にこだわった物作りをしているというだけあり、押さえるところは押さえています。

No.094 2001/09/01 生活
UNIQLO UNIQLOのTANK TOP

暑いシーズン。たまに見かけるのが、汗をかいてびしょびしょなTシャツを着ている人、汗が乾いて塩をふいたTシャツを着ている人。

それを嫌ってか、Tシャツを重ね着するレイヤードは、既に定着した感がある着こなしです。

でも、なるべく涼しくすごしたい私は、インナーにはタンクトップを愛用。

ただ、白いものだと、いかにもアンダーウェアっぽく、Tシャツから覗いた時にどうも嫌なので、無地&グレー、モスグリーン、カーキなどをTシャツの色に合わせて着合わせています。

選択の条件は以下の3つ。
  1. カラーのタンクトップ
  2. 伸びない、縮まない
  3. 薄地で肌触りが良く、ゴワゴワしない(もちろん綿100%)
とは言っても、この単純な条件を満たすものって意外とありません。

やっと見つけてまとめ買いしてしまったものは、洗濯を重ねごとに縮み着心地も悪化、色によっては、まばらに色褪せたりして、品質的に問題が...。

そこで今回試しにと買ったユニクロのリブ編みタンクトップが良かったので、全面的に切り替えを敢行。

基本色は押さえられており、リブ編みなので肌に程良くフィット。
また、首周り、肩の部分、裾の部分にバインディングが施されており、伸びにくく、また、洗濯しても縮まない。

「Active T-shirt」と呼ばれているこのシリーズ。
「UNIQLO」のタグが付けられていない所にもひかれます。是非定番にして欲しいものです。

No.095 2001/09/08 小道具
HONDA


※1 PEUGEOT PACIFIC18
車より歴史のあるプジョーの自転車。
パシフィック18は、大ヒットしたドイツr&mの「BD-1」のフレームを採用。(OEM製品)
最大の特長は、アルミフレームによるその軽さと前後にサスペンションを搭載しているところ。
色も豊富で
Red/Ball Burnish、○Gross White、Cream、Mat Grey、Dark Navy、Delite Yellow、Sky Blue、Mat Black、Polishがあります。

※2 BROMPTON Light3
ブロンプトンの特長は折畳み寸法が小さい事。(検討車種中最小)
1995年にはエリザベス女王より「The Queen's Award For Export Achievement」を贈られるなどの実績があり、デザインもレトロで中々のもの。
色は、
Red、Pearl Pink、Greenをラインナップしています。
HONDA STEP COMPO

歩くのが好きなので、よく散歩に出かけるのですが、住んでいる周辺は、ほぼ行き尽た感があります。

そこでもっと行動範囲を広げようと、自転車購入に踏み切りました。

行った先で、力尽きた時の事を想定して、電車にも持ち込めるフォールディング・バイク(折畳み式自転車)を選択。

候補としては、仏「PEUGEOT PACIFIC18」(18インチ、8段変速グリップシフト、折畳み寸法72x39x60cm、10.5kg)※1や英「BROMPTON Light3」(16インチ、英国製内装式3段変速、折畳み寸法60x30x58cm、11.2kg )※2なども考えていました。

で、最終的にこのホンダ・ステップコンポ(16インチ、3段変速グリップシフト、折畳み寸法75.5x42x68cm、17.8kg )に決めた理由は、電動アシスト自転車(正確には駆動補助機付自転車)である以外の何ものでもありません。

折畳み寸法は、3車種中最も大きく、重量も FOLDING BIKEとしては比較にならない程重いこの自転車。(アルミフレームの採用により、普通の自転車と同程度であることを考えると、これでも十分すごいのですが。)

でも、乗った印象は自動車のM/TとA/Tほどの差があります。
オートマティックでアクセルを踏み込むと加速するあの感覚と同じで、ペダルを踏み込むとアシストしてくれるので、発進が楽、上り坂が楽。

1回2.5時間の充電で常時アシストするONモードで20km、ECOモードで30kmを補助してくれます。

難があるとすれば、スポーティな仕様であるためか、サドルが小さく痛い事とライディング時の前傾姿勢がちょっと辛い事。
とりあえず、サドルは早々に大き目のものと交換しました。

色はマットココスブルーメタリック、ショットシルバーメタリック、ポリッシュがあり、見た目が良いので、ちょっとだけ高いポリッシュにしました。

No.096 2001/10/06 靴
ALDEN Alden Shell Cordovan Monk Strap Oxford

チャールズ・H・オールデン(CHARLES H. ALDEN)により1884年米創業のオールデン。

ここの靴で真っ先に思いつくのが、ハンディキャッパー用の靴製作で 培われた履き心地の良い木型「モディファイド・ラスト」とアッパーに使用される美しい光沢の「シェルコードバン」。

コードバンとは、大型の農耕馬(役馬)の臀(でん)部の皮をなめしたもので、オールデンの靴に使用されるホーウィン社のコードバンは、ベジタブルタンニング後、色づけ、オイル加工、艶出しと5〜6ヶ月も費やされて、やっと完成する上質なもの。

'60年〜'70年代、コードバンを使用した靴の需要が激減、多くのメーカーが コードバン生産から撤退する中、最後に残ったホーウィン社も撤退を余儀なく されていました。
そんな折、オールデン社がまとめて購入することを条件に生産を継続、ホーウィン社の上質なコードバンはオールデン社に優先的に供給されるといった関係が築かれました。
(ちなみにジョンストン&マーフィー、クロケット&ジョーンズ、アレン・エドモンズなどのメーカーもホーウィン社のコードバンを使用しています。)

で、このコードバンの特徴とは、美しいこともさることながら、丈夫で、履く人の足型によく馴染むので、履き心地が良いというところ。
また、取れる部位が限られており、また、農作業の機械化に伴い農耕馬自身が減った事で 非常に貴重とされています。

数週間前に購入した写真のモンクストラップは定価の約70%OFF。(正式に日本で展開されているモデルではないので、定価自身ないのですが、オールデンの現行コードバンは、ほとんどが同じ値段なので、これを基準にしました。)
このため、私のサイズでは現品限りでしたが、即購入。

初めは艶が無く、店員さんに言われるまではコードバンだと気づきませんでした。でも、よくよく見ると確かにコードバン。

色はライト・ブラウン。

●ライト・ブラウン?!


後になって調べてみると思った通り。
モンク・ストラップは、953が●こげ茶のスエード、955が●ブラックのカーフ、そしてこの954は●ダーク・バーガンディのシェルコードバンのはず。

なぜ?!

艶もなかったので、持ち帰り後、早速お手入れすることにしました。(詳細は、靴「長持ちさせるコツ」の「おろす前の準備」を参照。)
ストラップも外して、裏側もチェック。
すると、ライニングには元はダーク・バーガンディであった痕跡が...。
おそらく、私が購入したオールデンは、長きに渡り展示されていたもので、このため、照明などで色落ちしてしまった靴の様。

それを裏付けるかのごとく、光が当たりにくい側面に行くに従い、●ライト・ブラウン●こげ茶●ダーク・バーガンディと色が変わっていっているのがわかります。

一瞬「失敗した!」とも思いましたが、磨きに磨きをかけたところ見事に復活!

様々な色のクリームを塗り重ね、深みのある色合いに仕上げていく仏ベルルッティ独自の色付け技法パティーヌのごとき風合いになりました。
(「みゃーのおうち」のお手入れ法、読んでて良かった!)

オールデンの中で最もポピュラーな木型「ABERDEEN LAST」は、爪先部分が細くなっているので、モンク・ストラップのデザインと相性が良い様。
また、シングル・ソールに、(買ったその日から)アンティーク調のこの色合いで、非常にエレガントです。

ちなみに、「Alden of Carmel」から購入した 「Whiskey and Mahogany Shell Cordovan Saddle Blucher Oxford」 と同じアバディーン・ラスト、ワイズEということで、履き心地も全く問題ありませんでした。

No.097 2001/10/20 靴
CAMPER CAMPER Pelotas 33686

「おい、またカンペールかよ!」と三村風ひとりつっこみ。

ドイツだからと言うわけでは無いのでしょうが、日本で購入するより安いので、この前の旅でも密かに探していました。
(旅のお土産第3弾と言うことです。)

ちょっとお洒落目のセレクト・ショップ的なお店に置いてあるのは、万国共通といった感じ。

そこでたまたまセール品として売られていたのが、この ペロータスでした。
見た目まんま16002のハイカット版で、素材も同じくクリプトン、色も全く同じNEGRO(ブラック)です。

実を言うと、とある雑誌で見かけたファイヤーマン・シューズ(消防士さんが履くワークブーツ)をいたく気に入ったのですが、ソールも含めたオール・ブラックは、ちょっと堅い感じで合わせるのが難しそう。
そんな折見つけたこのスニーカーは、雰囲気は残しつつ気持ちカジュアル目だったので、即飛びつきました。

2Fのフロア(ヨーロッパなので実際には3F)には、誰もいなかったので、展示品をこっそり試着。元々サイズはわかっていたのでこれはノー・プロブレム。

店員さんを呼んで購入を告げると、現品限りのためセール品になっているようでした。金額は日本円で確か\12,000。

状態は良かったので買う事を告げると、今度は箱が無い模様で、店員さんはそそくさと靴をビニール袋に入れ始めました。
私はと言えば、飛行機で持ち帰るのに箱は邪魔、最初から捨てるつもりだったので、さして気に留めていませんでした。(普段なら結構気にするのですが...。)
そんなことを知ってか知らずか、なんとレジに打ち込まれた金額は日本円にして\10,000ぐらい、おまけしてくれたので、この時点で日本の半額以下の値段でした。

加えて、「TAX REFUND」のお願いをすると快く書類を作ってくれ、結局、アンダー\10,000で購入することができました。
(但し、TAX分は空港でDM(ドイツ・マルク)で返ってきましたが...。)

更に事実を語るとこの33686は知り合いの頼まれ品。
基本的には16002と同じデザインであるため、「どちらかお好きな方を。」というと、16002を引き取るとのことだったので、私の手元にはこちらのハイカットが残った次第です。
(16002は別の所でかわいがってもらうことになりました。)

尚、箱が無かったので型番の33686は若干自信ありませんが、とあるホームページでは、この型番で販売されていました。

No.098 2001/10/27 生活
SAVON DE MARSEILLE マリウス・ファーブル・ジューン社のサボン・ド・マルセイユ

日々できる、私の贅沢なもう1つの趣味。それは上質な石鹸を使う事です。
(もう1つはNo.057で紹介した歯磨きです。)

何度かの人体実験(有名どころの石鹸を身をもって試してみました。)を経て、やっとお気に入りの一品が決まりました。

ただ、結果は最初から予想した通りなのですが...。

元来マルセイユ石鹸とは南仏プロバンス地方の港町マルセイユで作られていた石鹸の品質を維持しようと1688年ルイ14世が製造基準を設け、その独占製造権をマルセイユ地方だけに与えたことから500年もの間その品質を保ってきました。

SAVON DE MARSEILLEという商品は各社から出されていますが、その中でM. Fabre Jeune社は1900年の創業以来唯一この伝統を守ってます。

原料にはビタミンを含み、保湿成分も多いオリーブオイルを72%以上、残りはパーム、ココナッツオイルのみが使われ、香料、着色料などの添加物は一切加えられていません。

これに石鹸を作る為に必要なソーダを加え、不純物を取り除きながら煮沸すること7〜10日間、含有されるソーダが0.1%程度になるまで続けます。
出来上がった石鹸はさらに粗乾きに2〜3日かけた後、これを2.5kgのバーに切り、乾燥させることさらに3〜4週間。全工程に5週間かけ、やっと1本の石鹸が出来上がります。

天然成分だけなので肌にやさしく、アレルギーやアトピー症の人にもお薦めのよう。オリーブオイルの成分が人の皮脂に似た構造をしているので、顔を洗ってもつっぱらず、シャンプーの代わりにも使う事ができます。

その上、1年前のケチャップを落とす程の洗浄力があり、衣類の手洗いやシルクについた油のシミをとる際にも利用できるようです。
(注:この場合は30℃以下のぬるま湯で手洗いを。)

写真のものは縦8cmx横8cmx長さ38cmでピアノ線で切って使います。

No.099 2001/11/10 時計
BellRoss


SINN
Bell&Ross Type Demineur

デザイナー、ブルーノ・べラミッシュと経営担当カルロス・ロシロが1991年フランスに設立したのがベル&ロス。
社名は2人の名前からつけられました。

このメーカーの時計で気に入っているところは、ダイアルがシンプルで見やすいところ。「時計は時を知る道具」をコンセプトに視認性と機能性を追求したデザインがなされています。

このタイプ・デミナー(デミナーはフランス語で地雷撤去班員の意)は、フランス民間防衛爆発物処理班のために作られた200m防水仕様の時計で、もちろんこちらも視認性に優れたデザイン。
両面無反射サファイアクリスタルの風防や蛍光性に優れるトリチウムを用いたインデックスやハンドも機能面でその視認性を高めています。

また、ミッション系の時計である為、耐久性や操作性にも優れています。

通常の2倍の硬度を持つSSケース(39mm)は、セラミック微粒子によるサテン仕上げが施されており、反射が押さえられたタフな風貌。
また、ダイアルには紫外線からの褪色保護のためにUVコーティングが施されています。

リューズは操作性を考慮し4時位置に配置、また、逆回転防止ベゼルには、作業サイクルを表す目盛りが、5・10分刻みにプリントされています。

そしてこの時計最大の特徴が耐磁性に優れていること。
磁気は信管に影響を及ぼすもの、これによる誤爆を避ける為、外部からの磁気を防ぐ(Anti-Magnetic)だけでなく、 クォーツムーブメントが時計内部で発生する磁気も外部に出さない(A-Magnetic)作りになっています。

ベルトはラバーとSSブレスレットがあり、ラバーベルトのモデルはアンダー¥100,000とお手頃価格。

製造された時期によるのか、インデックスのアラビア数字の書体がカクカクしたものもあるようですが、デザイン的にそちらはあまり好みではありません。

また、拡大写真を見るとわかるのですが、6時のインデックスをまたいで「by SINN」の文字が...。
そう、あのジンとのコラボレーションから生まれた時計でもあるのです。(このプリントも製造時期によるのかも知れません。)

と言うことで、ダブルネームについてはどの雑誌でも謳われておりませんでしたが、買うなら絶対「by SINN」の文字があるものです。
(もしかしたらこの文字、プロトタイプだけなのかもしれませんが...。)

No.100 2001/12/30 時計
DATE-JUST
写真の感じでは、ダイアル、ベゼルが実際よりも若干金色に見えます。
ROLEX OYSTER PERPETUAL DATE-JUST

ロレックスに限らず、ダイヤモンドがちりばめられた宝飾的な時計や 金と銀のコンビのようなけばけばしい時計は好きではありません。
(一応、今は、という事にしておきましょう。)

でも、オイスター・パーペチュアル・デイトジャスト(Ref.1601)の 写真のモデル、すなわち、シンプルなSSケースのシルバーダイアルは 飽きのこないデザインなので年齢を問いません。

加えて、フルーテッド・ベゼル(ピラミッド・ベゼルとも言う)が18KWG (ホワイト・ゴールド)なので、SSベゼルに比べ贅沢な雰囲気があります。
また、ブレスが5連のジュビリーなのもいい感じです。

機能的には、防水機構である「オイスター」、自動巻き機構である 「パーペチュアル」(通常、機械式時計では永久カレンダーのことを指す。) 、 そして、24時になると日付が瞬時に切り替わる機構「デイトジャスト」を 搭載しています。

まあ、簡単にいえば、100m防水の自動巻きの時計なのですが...。

で、この時計の一番のこだわりはロレックス最高傑作と言われている Cal.1570が搭載されている所。

キャリバー1570と聞いて「おや?!」と思った方、そう、あなたは エクスプローラが好きなはず。

エクスプローラTのRef.1016に使われている名機と名高いムーブメントが この時計にも使われているのです。

70年〜80年代のロレックスに採用されていたこのムーブメントは、 振動数19800回転で5.5振動/秒と、ロービートであり、パーツの耐久性と時計の 精度とのバランスがとれている点が優れていると言われています。
(振動数が高ければ精度も上がりますが、逆に部品の耐久性はおちてしまいます。)

また、ムーブメントが現行品のようにユニット式ではないので、メンテナンスの 自由度が高いというのも評価されているところです。

デイトが早送りできる機構がある現行品のほうが実用的なのですが、 ロービートに刻む音や秒針の動きなどアンティークな味わいが とても良いようです。

ある程度年齢がいっても使っていたいのは、ロレックス定番のこの時計か グランド・セイコーぐらいです。
(一応、今は、という事にしておきましょう。)

ちなみに、現行品ではバーとドットだけのこのシンプルなダイアルは採用されていません。