1848年時計職人のルイ・ブランはスイスに時計組立工場を設立します。
1903年ギリシャ文字の24番目(最後)の文字で究極を意味する「オメガ」を
正式な社名にし、オメガブランドは誕生しました。
(オメガという名前は社名が変更される以前の1894年に発表された時計の
ムーブメントの名前としても使われています。)
その後オメガが世に送り出したはスピードマスターは、宇宙飛行士の時計として
使用される一方、多くの冒険家によってもその頑強さが実証されます。
1968年にはプレイステット北極点探検隊に同行し、-52度の極寒での作動を証明。
また、1989年ラインホルト・メスナーの南極徒歩横断、
1992年風間深志氏のバイクによる南極点征服などにも貢献しています。
1963年宇宙飛行士用正式装備品としてNASAに採用されて以来、アポロ計画から スペースシャトル計画に至までずっと宇宙時計として実績を刻み続ける スピードマスター。
その変遷と各モデルの特徴をまとめてみました。
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1stモデル('57〜'59)
・Cal.321(17石、振動数:18000/h)
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2ndモデル('59〜'62年)
・Cal.321
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3rdモデル('62〜)
・Cal.321
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4thモデル('66〜'68)
外観はほぼ現行品と同じ形になる。 ・Cal.321(振動数:18,000/h)
・Professional表記(NASA公認の証)
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5thモデル('68〜)
量産化のためムーブメントを変更する。 ・Cal.861(18石、振動数:21,600/h)
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現行モデル('97〜)
ムーブメントパーツにロジウムメッキが施される。 ・Cal.1861 or Cal.1863(シースルーバック)
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※1985年まではタキメーター、パルスメーター、テレメーター、 デジマールカウンターなどベゼルが選択可能でしたが、 ニーズが無い為か現在はタキメーターのものしかありません。