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 青森湧水サーベイは県内を中心とする湧水の紹介サイトです。



*サーベイ(Survay)とは調査・探査の意味です

あおもリ湧水サーベイ


おいしい水とは

湧水を飲んで「まずい」という人はいない。
しかし、おいしいと言われる水であっても、AよりBの方がおいしいという場合がある。
なぜ違うのか、その要因を調べてみよう。
厚生省(現厚生労働省)の「おいしい水研究会」では、おいしい水を次のように定義している

お い し い 水 の 水 質 要 件
旧厚生省「おいしい水研究会」(昭和60年4月)
水質項目 おいしい水の要件 摘       要
蒸発残留物 30〜200mg/L 主にミネラルの含有量を示し、量が多いと苦 味、渋味などが増し、適度に含まれると、コクのあるまろやかな味がする。
硬 度 10〜100mg/L ミネラルの中で量的に多いカルシウム、マグネシウムの含有量を示し、硬度の低い水はクセがなく、硬度が高いと好き嫌いがでる。
カルシウムに比べてマグネシウムの多い水は苦味を増す
遊離炭酸 3〜30mg/L 水にさわやかな味を与えるが、多いと刺激が強くなる。
過マンガン酸カリウム消費量 3mg/L以下 有機物量を示し、多いと渋味をつけ、多量に含むと塩素の消費量に影響して水の味を損なう。
臭気度 3以下 水源の状況により、様々な臭いがつくと不快な味がする。
残留塩素 0.4mg/L以下 水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくする。
水温 20℃以下 夏に水温が高くなると、あまりおいしくなく感じられる。
冷やすことによりおいしく飲める。

この中で、味の決め手となるのがカルシウムとマグネシウムで、これらの含有量を炭酸カルシウムの量に換算したのが「硬度」だ。
硬度が高すぎるとしつこい味になり、逆に低すぎると軽くだれた味がする。
一般に、硬度の低い水は癖がなく、飲む人によって差はないが、高くなると、おいしいと言う人とそうでない人とに分かれる。


カルシウムとマグネシウムのバランスで本当のおいしい水が決まる。