人間の体の約7割は水分で満たされていると言われている。 従って、人間は古来から水を求めて集い、そこにコミュニティーを形成して来た。 その結果、人々が集う場所には水に関する様々な事象が生まれ、故事来歴となって現代に伝えられて来たり、時には水神様や竜神様といった信仰の対象として崇められてきた。 本県でも、湧水の半分近くが神社に存在することや、平安時代に優れた武人として尊崇され後代に様々な伝説を生みだした坂上田村麻呂に関する湧水、さらには明治天皇東北巡幸の際に献上された湧水など、様々な由来に纏わる湧水が数多く存在する。 最初はただ単にコーヒー用の水を求めて汲みに行った私であるが、いつの間にか当地の歴史的背景や神社の荘厳な佇まいに惹かれ、どんどんのめり込んでいった。 当時の暮らしを振り返りながら、時を忘れて全てを享受しようとする自分がいる。 |
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