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なぜ浪岡に十和田という名の神社が?真っ先にその疑問が湧き調べてみた。
「十和田様」は水霊信仰の出発点とされ、広く東北北部の神社や寺などに付置されて祀られており、必ず
「池」を伴っている。
昔は窪地に水が溜まったものを指しそこに水神の龍神がいるという信仰が生まれたとされる。
十和田湖や旧木造町にも同様の神社がある。
ここの十和田神社はその昔、高野三千坊と呼ばれた修行僧がこの地に300余りの寺社を建立して開かれたと
されている。
霊泉は各地から集まった行者が水行に使ったものであるといわれ、今は寺院はないが杉木立の中に拝殿やい
くつかの祠が残っている。
湧水は水質もよく保健所の水質検査表も掲示され求める人はあとを断たない。
恐らく私が廻った湧水の中でも一番の人気スポットだと思う。
青森市から近いこともあり、飲食店や喫茶店を経営する方が大量に汲んで行くが、「ねこ車」が用意されて
いるので運搬には心配いらない。
最近は、汲む順番を巡ってトラブルもあるほどの人気ぶりだ。
神社境内は窪地にあり夏でもひんやりとした霊気が漂っていて、マイナスイオンをたっぷりと浴びれる場所
である。
霊泉は石組みに上屋がかけられ吉野田町内会の名水保存会によってしっかりと守られている。
上屋には賽銭箱が設けられているので、今後の保存費用に充てていただく意味でも多めに入れてこよう。
場所は、浪岡道の駅「アップルヒル」前の旧道を青森側に少し戻ると霊泉の案内板があるのでそこから入り、
小高い山を越えてりんご畑の中を角々にある案内板どおりに進むとたどり着ける。
ここの霊泉はまさに梵珠の名水と言っても過言ではないことを付け加えておく。
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