2006年08月03日 アナログマンその100
「いつの間にか100回目」

アナログマンもいつの間にか100回目となりました。好き勝手なことを書くページですが、今後も適当に続けて行こうと思っています。他の項目に書き加えても良さそうな事も、最近ではこのアナログマンに書くようになっているので、何でもありのページとして重宝しております。
このところ、トップページのカービング画像をバスケット柄を使ったパターンで何度か変更しました。前回の表紙のカービング画像は、実は「顔」に見えるものだったので短期間で差し替えました。基本構成の段階で、ピエロの顔みたいに見えていたのですが、確認しておきたいこともあってそのままデザインを進めました。しかし、やはり「顔」の印象が強くて、一度気になると次からは「顔」以外には見えなくなってしまうので、早めに差し替えた次第です。
表紙のカービングにバスケット刻印を使ってみたのは、以前のアナログマンにも書いた通りで、高級バスケット刻印を購入したからです。出費に見合った分はちゃんと使っていると言うことを、家族にアピールする一環でもあります。(こういうアピールもけっこう大切!)
バスケット刻印を革に打ってみると、私などはヘタッピで真っ直ぐにならずに曲がっていびつな編み目模様になるのですが、それでも何となくそれなりに見えてしまうのは、まさに高級刻印の力でしょうか。バスケット柄もなかなか良いものだと思った次第です。
最近まで、バスケット柄の刻印を私はほとんど使うことがなかったので、どのような使い方があるのかを検討したことがありませんでした。もともとは、バスケット柄はあまり好みでは無かったので、興味が無かったのですね。でも、使ってみるとなかなかおもしろいもので、使い方を小さな革で適当に試してみました。いつか機会があれば、大きな面積でも試してみたいところです。
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バスケット刻印もほとんど使ったことがありませんでしたが、バーグラウンダーと言われるツブツブのバックグラウンドもほとんど使ったことがありませんでした。最近ためしに使ってみているのですが、なかなか思った通りに使いこなすことができずにいます。ちなみに番号は覚えていないのですが、E社の刻印で手を加えると使いやすくなる刻印があります。使いこなせない私の言うことなど当てにはなりませんが、興味のある方は捜してみてください。
バスケット柄の刻印に限らず、手頃な価格の普及刻印もあれば値段の高い高級刻印もあります。模様がそのまま出るバスケット刻印とは違い、通常のカービング用の刻印は技術と感覚で表現の幅を広げることができると思っておりますが、それでも刻印なりの限界というのもあります。
私は普及品の刻印を中心に使っていますが、おもしろい刻印があると思う一方で、もっと違った雰囲気の刻印を使ってみたいと言う気持ちもあります。そのうちまた自分の刻印の見直しが必要と考えているのですが、思い通りの物にするには難儀しそうなので、あせらずにじっくりと整備していきたいと思っています。メーカーさんが刻印をさらに充実させてくれるのを、待つというのもひとつかと・・。でも、じいさんになるまで待つわけにも行かないし・・・。やはりここは自力本願でしょうか・・。
長くなってしまいましたが、最後に当面の私のテーマをひとつ掲げておきます。
「自由で力のあるカービング。」
これで行ってみたいと思います。
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2006年07月19日 アナログマンその99
「やっと分解」

これはモウルと言うのだと思いますが、カービングの時に刻印を叩くハンマーですね。使っているうちにゆるみを感じて来たので、分解して手入れをしなくてはと思っていたのですが、ナットをはずすために軸を固定する方法がわからず、延び延びになっておりました。
このままではいけないと思い、軸に加工を施して(固定用の工具を差し込む穴を2個あけただけ)、ナットをゆるめて分解してみました。この道具の構造はいたって簡単で、金属製の軸に樹脂製の頭や革製の柄がついているだけといったものです。
さて、画像の下方にある丸い輪っか2枚は革でできておりますが、今回ゆるみを解消るために新たに挿入した部品です。革製の柄の部分が収縮してゆるみが出たのであろうと判断したので、革の部品を加えてみたのです。ところが、いまひとつなんですね。何となく落ち着きが悪い。叩いた時の音がいまひとつなんです。なんでかなー?と考えてみてもいまひとつわからない。
それで、金属製の軸をよく見てみると、けっこう軸が汚く汚れています。どうやらボンドを塗った跡のようです。ボンドを補助的に使っていたのかな? そこで、私もボンドを塗ってからあらためて組み立てました。こんどは何となく良いような気もします。
・・・・・しかし、またしばらく使っていると、何だか音が私のイメージとは違う。叩き方が下手なのかもしれないと、思えてきたりして・・・・・。でも、あんまり考えてもしょうがないし、イメージ通りではないけれど、分解して組み立て直してみての状態だから、まずは良いかと言うことにして、その後は気にしないことにして使っているのであります。
ところで、日本では玄翁(金槌)などの重さは、頭の金属製の部分の重さを表すことが多いのですが、このモウルは全体の重さを表すようです。日本では、柄は職人が自分ですげるものと考えられていたようですので、もともとは頭だけで製品だったのでしょうね。
見た目以上に、なかなか使いやすい道具です。お勧めしたいところですが、値段を考えると少々迷います。でも、カービングをやる方は、試してみると良いかもしれません。
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2006年07月02日 アナログマンその98
「作ってはみたものの」

カゴメ模様を作る刻印。バスケット刻印と言われます。刻印の記号としては「X(エックス)」の刻印です。
ほとんど使うことが無かったのですが、今回きっかけをいただいて、刻印の加工をしながらバスケット刻印について考えてみました。
画像は自分なりに加工してみた刻印ですが、難しくて思い通りのものにはなりませんでした。数十時間掛けて作ってみたものの、納得できるものにはなりませんでした。
そして、結局はバスケット刻印の高価なものを購入することに決めました。表現力も打ち心地も、私の加工した刻印はかないませんでした。最初からわかっても良さそうなものですが、このような悪あがき私のいつもの悪いクセなのです。
思い通りにはなりませんでしたが、この刻印の構造がよく理解出来たのはプラスになりました。また、工具の使い方や刻印の補修の方法でいくつか新しいことに気がついた事も、やはりプラスになりました。この刻印について考える機会と、良い刻印を教えてくれた方々に感謝いたします。
今まで使うことの少なかった刻印ですが、これからはもっと利用してみようと思います。
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2006年05月29日 アナログマンその97
「目が疲れる」

小さくて細い、しかもモチーフがいつもと違う雰囲気のものを、沈め彫りで表現しなくてはならない予定があって、刻印を20本ほど加工しました。スィヴェルナイフのブレードも、繊細なカットができるものをひとつ新たに加工しました。
ちょうど、シェリダンスタイルカービングの日本の第一人者の大塚さんの掲示板で、米粒大とも言えるような小さなカービングの画像の紹介があったので、加工していた刻印などを使いながら、練習がてら私も挑戦してみました。
(大塚さんのサイト:Takafine
leather Japan)
それが、この画像です。人ごとのような言い方になってしまいますが、細かいですね。ちょっと離れて見ると、小さくてどうなっているのかよくわかりません。私の限界サイズです。現物を見ると、こんなもの絶対やりたくないと思う大きさです。実際、これきりでもう2度とやらないと思います。時間が掛かるのに出来は冴えないし、目が疲れ肩が凝りますし、仕事でこのようなサイズが必要な場面がありませんし・・・。
でも、ときどきは小さなデザインを描いてみるのも、感覚の刺激になって良いかもしれません。
前回は、大きく描くことを勧めていたような・・・・・。
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2006年05月11日 アナログマンその96
「壁紙・落書き・ペンキ塗り」

子供部屋の壁紙が汚れてきたので、そのうち貼り替えようかと思い、子どもたちと一緒に壁中に落書きをしたのが昨年の春。夏休みに貼り替えようと思っていたのが、あまりに暑くて作業をする気にならず、冬休みは寒い上に雪かきで精一杯でやはり作業する気にならず、1年以上そのままにしてしまいました。
私もサインペンで、壁に模様を適当に落書きして遊びました。今回の画像は、その時のらくがきの一部です。ふだん描けないところに描くというのは、なかなか気持ちの良いものでした。ときどき大きな紙に描いてみると感覚の刺激になるかもしれませんね。
落書きしてから1年以上たち、さすがにこれは放ってはおけなくなってしまい、子どもたちの連休初日に、子どもたちと一緒に子供部屋の壁紙のペンキ塗りを始めました。(工房のペンキ塗りも同じ日に始めて、同時進行!) 最初は壁紙を貼り替えるつもりだったのですが、ペンキを塗った方が手っ取り早そうだったので、ペンキ塗りにすることにしたのです。
下地をきれいにして、マスキングをしてからペンキを塗り始めましたが、落書きがペンキににじんできてしまい、なかなかきれいに仕上がりませんでした。にじみ止めの専用の下塗りをしておけば良かったようなのですが、安易に塗り始めてしまったのが敗因でした。1〜2回塗りで仕上げるつもりが、数回塗り重ねることになってしまい、ペンキ代は掛かり増しになり、私も子供も予想外の労力にすっかり疲れてしまったのであります。
実は、今回の画像の部分が最もにじみやすかった部分のひとつです。どうせ貼り替えるから何でも良いと思って使ったサインペン。このサインペンのにじみに、ずいぶん苦労させられました。
前段階の作業が、後からの作業に大きく影響するのは、何事も同じなのですね。
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2006年04月25日 アナログマンその95
「またも久々・・・」

ご無沙汰しております。今年はまだ4回目のアナログマンです。今回もまた、1ヶ月以上も間が空いてしまいました。
画像は、ベルトです。
さて、このバックルの幅は何センチでしょうか。クイズではないので、答えはすぐに書いてしまいますが、内寸で10センチのバックルです。ステンレス製です。
自作のバックル持ち込みで、それに合わせて作ったウェイトトレーニング用のベルトです。長さもスペシャル長くって、全長で150センチ以上の材料で作ったものです。
だいぶ前に作ったものなのですが、同じものをこれからまた作る予定です。バックル作りが先か、ベルト作りが先か、どちらもお互いに相手が作るまで自分では作る気が無いような気もするのですが、果たして納品はいつになることか・・・。いやいや、それではまずいですね。・・・でもどうかバックルを先に作ってくださいますように・・・。
さて、今年の私の親父業のメインテーマとなってしまった観のあるスポ少ですが、4月になり正式に登録することができました。メンバー全員が力を合わせた成果です。前例のない事がいくつかあるので、運営は試行錯誤の連続になると思いますが、まずはスタートを切ることができました。工房に来てくださるお客様にも相談にのっていただいて、ずいぶん助けていただきました。ありがとうございました。この場を借りて、お礼申し上げます。
今回は、むりやりスポーツつながりと言うことで、トレーニングベルトの画像の紹介でした。
次回アナログマンは、いつ書くことになるだろうか・・・。
いつも行き当たりばったりで書いておりますが、まだしばらくは続けてみるつもりです。
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2006年03月09日 アナログマンその94
「久々に更新・・・」

いま気がつきましたが、前回アナログマンの日付が1月28日ということで、1ヶ月以上ほとんどサイトの更新をしていなかったのですね。2月にも何か書いていたと思いこんでおりました。
さて、表紙のカービング画像を変えましたが、前回アナログマンで予告した新作ではありません。時間が経って気に入らない部分がたくさんあるほうです。この1ヶ月ほど、予定していたデザインがまったく進まず、とりあえず昨年カービングしていたものを載せてしまいました。いつも予告通り行かずすいません。これから、予告を自粛しようと思います。
最近はカービングに興味を持つ人が増えてきている印象があります。カービングに使う刻印は、最近のニーズに合わせて増えてきている面もありますが、一方では消えていった刻印も少なくないですね。うれしい気持ちと残念な気持ちが半々です。
前にも書いたことがあるかもしれませんが、値段と品質のバランスで言えば、世界最高レベルの刻印群が日本では作られていて、誰にでもごく普通に入手することが出来ます。さらに充実した刻印群になって欲しいと思っているのですが、その刻印を使用するユーザーの存在があってこそのものですから、カービングに興味を持ってくださる人がますます増えることを願っております。興味を持てば、すぐに優れた刻印群が手に入るのですから、カービングがまだという人はぜひ体験してみてください。
しばらく前のことですが、シェリダンスタイル用に作られたシェードの、軸とフェイスの接合面の作り方が仕様変更されていました。より強度のある構造にしたようです。こういう刻印の改良を見るとうれしくなりますね。ますますの充実が楽しみです。
今回の画像は、表紙のパターンの花の中心部分です。生で見るよりも、私のモニタではずいぶん大きく見えています。見慣れない、ちょっと不思議な感じです。
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2006年01月28日 アナログマンその93
「もうこんな日付なのか・・」

この冬は、雪かきばかりしている間に時間が過ぎているように感じていますが、最近は雪もそれほど降らなくなり、落ち着いてきました。このまま落ち着いた状態で、早く春になって欲しいものです。
前回アナログマンで少し書いたスポ少設立は、まずは順調に準備が進んでいます。正式な設立は登録期間の限定があるため、3月下旬にならないとできないのですが、練習は始めています。瞬く間に過ぎていく子供の時間の流れに負けないように、ただいま集中して準備を進めているところです。あといくつかの課題をクリアすれば、このサイトの更新もまたできるようになるかと思います。
最も近いうちに更新出来そうなのは表紙のカービングです。前にまとめていくつか準備していたのですが、時間が経ってから見ると気に入らない部分がたくさんありまして、また最近別のものをデザインし始めました。まだ下描きの段階ですが、それができたら表紙の更新をする予定です。
今回の画像は、我が家で越冬中のモリアオガエルです。大きさはまちまちで全部で4匹が冬眠せずに元気に過ごしています。カエル君たちのために、ヒーターを使う時間が長くなっていますが、灯油が高くて泣きたくなります。
クゥカカカカカカ!!(音楽CDをかけると、こんな感じで鳴いています。)
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2006年01月01日 アナログマンその92
「さらばトリ年・よろしくイヌ年」

あっという間に、酉年から戌年になりました。はやい。
まずはお決まりのご挨拶。
あけまして おめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
画像は、なぜかトリがらみ。何年か前に子供に作ったペンダントトップです。何を思うのか、自宅にいる時に、子供がときどきじゃらじゃらとぶら下げています。両側が銀、中央が革ですね。
これからの1年がどのようなものになるのか予測は出来ませんが、革の物作りが上手くなりたいと思います。下手くそなまま終わってしまいそうな悪い予感がするので、頑張らないと。
アナログマンの欄に何度か書いてきたカービングレッスンは、なかなか準備が進んでいません。実は、子どもたちのためにスポ少を新しく立ち上げるつもりで、そちらに時間を使っています。ごめんなさい。いつか、私の中年スポーツ体験を、あらためて報告出来ればと思います。目途が立ち次第、レッスンの準備も進めます。
私が携帯電話も持っていないアナログ男なので、この欄はアナログマン辻永というタイトルでスタートしました。そろそろ持たないといけないのかなという気もするのですが、2006年中に持つことになるのか。あるいはまだまだ携帯も持たずにすごしていくのか。持たないことにこだわりはないのですが、持たなくても平気なものは出来るだけ持たないで済ませようと思っているのであります。
いずれにしても時代遅れな男 アナログマン辻永と、私の作るでたらめなこのレザークラフトサイトを今年もよろしくお願い致します。
このサイトは自分勝手にいい加減なことを書いているだけなので、くれぐれもあんまり信用しないで見てください。
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今年の除夜の鐘は、47番目をついてきました。
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