2002年から2007年まで、その時々の興味のあることを書いたページの記録です。
アナログマン辻永
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アナログマン辻永 2003



2003年12月29日 アナログマンその46
「幸せのかたち?」

 私の名前は「幸夫」と言います。幸せな夫(男)ということですね。この「幸」という文字は、手枷の象形なのだそうです。手を縛られたところを表しているのですね。

 「倖」と言う文字もありますね。これは、手枷をされた人のそばに、別の人がいる象形だそうです。手枷をされている人が、その人に助けられて、すなわち災いが転じて幸いとなるということなのだそうです。

 しからば「幸」はと言うと、手枷をされているのに助けてくれる人がいないと言う状況ですね。これではどこが幸せなんだかわからなくなってしまいますが、重罪にならずに手枷で済んでハッピーと言うことのようです。

 おいおい、幸せってそんなものだったのかい?そう言いたくなってしまいますね。初めて自分の名前の漢字の意味を知った時には、がっかりしてしまいました。

 ところで「倖」の文字には、目を掛けられている家来や女性という意味合いもあるようです。手枷が家来の象徴で、そばに立つ人は支配者と言ったところでしょうか。そう考えてみると、「幸」の文字は、そばに支配者が立っていないだけでも少しは良いのかもしれません。

 「幸」の字は、支配者から逃れた自由の形なんだなーと自分勝手に考えることにしました。そうすると、もとが手枷の象形だからってまんざら悪い気はしませんね。これでけっこう自己満足。こういう小さな自己満足も、幸せの一つにに入れておきましょうか。

 手枷があって幸せ。では、不幸せは手枷がないから? そんなことはないでしょうけど、こじつけようと思えば、いろいろ考えられそうですね。でも、適当な制約は居心地が良いかもしれないですね。フムフム。



 いよいよ年末ですね。今年も一年がまたたく間に過ぎ去ったという感じです。今年、私のサイトは、思いがけずたくさんの方に見ていただいたようでありまして、感謝申し上げます。

 この1年で、自分でも何を書いたのかわからなくなってしまうくらいにページ数が増えてしまったのですが、その内容は田舎のクラフトマンが一人勝手に書いているだけのものですので、話半分で読んでおいてくださればありがたく存じます。何せ思いつきで行き当たりばったり書いておりますので、思い違い思い込み思い過ごしなどなど、不正確だったり至らない点は、お許しくださいませ。

 これから、いくつかの更新の予定を組んでおりますが、年が明けてからゆっくりやってまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。



 それにしても、何をしていたのか自分でもよくわからないままに、一年が終わろうとしています。気が付けば、私の30代最後の1年の終わりです。あ〜、30代の10年、早かった〜〜〜〜。

 あれこれ反省すべき点はあるけれど、反省しても時間は戻らないし、このさい明るい40代目指してがんばるぞー。幸せなおじさんになるぞー。(いまでも幸せな人とよく言われるんですけど、なんか意味は違うかも・・・)

 みなさまのこの1年が充実した年であったことを願いつつ、でも今ひとつだったという人は、来年がんばりましょうー。うっしゃ〜〜〜!!!!

 一年の計は元旦にあり ですが、元旦はぼけっとしているか、あわてて年賀状を書いているか、例年そんな感じなので、いまのうちに気合い入れておくのであります。ウッシ!

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2003年12月03日 アナログマンその45
「麻糸が好きだ」

麻糸
 写真のたくさんの◎◎◎は、麻糸です。何年も迷っていたのですが、ようやく太さの階調を揃えることができました。思った通りの糸を手にするまで、ずいぶん時間がかかってしまいました。なかなか、思い通りの糸が手に入らなかったのです。

 色は無地の糸ですが、精錬済みの糸で染色も可能です。私も反応性染料と植物染料で染色テストを行いましたが、きれいに染まりました。手芸店で売っている、簡単な家庭用染料でも染まります。

 私一人で使っていても、たいした量は使うことができないので、工房で販売もしています。私自身は、色数をあまり必要としないのですが、今後希望があれば染色糸の準備も考えてみたいと思っています。とは言っても、準備にも時間がかかるので、早い時期の登場は無いですね。様子を見ながら、ゆっくり考えてみるつもりです。

 長らく休止している、このサイトの「一窓店舗」でも、この麻糸を紹介してみたいと思っているのですが、果たして使ってくださる人がいらっしゃるものかどうか、まったく見当もつきません。最近は、化繊で手縫いをする人も多いのですよね。

 私の工房では、材料の販売も行っているのですが、手縫い用の糸として、化繊糸を思い描いて来る人が少なくありません。「縫い終わったら、ライターで焼いて留める糸」と言って買いに来る人が、けっこう多いのです。若い人で、バイクファッション系のグッズを作ろうとする人に多いですね。

 きっと、雑誌か何かで紹介されているのが、化繊糸を使った手縫いなのではないかと想像しています。ロウを施した化繊糸じゃないとダメだと言うんですよね。でも、私はその手の糸をあまり工房には置いておきたくないので、在庫はしていないのです。化繊の太糸を焼いた跡も好きではありませんし。

 必要な時に、化繊のミシン糸を手縫いでごく一部分に使うことはあるのですが、メインで化繊の糸を手縫いに使うのは自分では嫌なんですね。もちろん、化繊糸は強いですし、長所がたくさんあると思うのですが・・・。

 天然繊維の紡績糸の麻糸と、化繊のフィラメント糸を比較して優劣を論ずるなどと言うことはしたくないと思いますし、比べようにも麻糸にも化繊糸にもいろいろなタイプがありますから、簡単に比較はできませんね。

 でも、好みだけで言わせていただくと、私は手縫いには麻糸を使いたいのです。やっぱり麻糸の方が好きなのであります。

 化繊糸派よりも麻糸派が増えることを願いつつ、工房では麻糸メインで紹介しています。

 ユーザーに押しつけはできないので、聞こえないように心の中で叫んでおこう、「麻糸が好きなんだー」。(しっかり太字) 

 などと書きながら、麻糸しか置いていないんだから、しっかり押しつけていますね。それに心の中じゃなくて、いつも口に出して自分は「麻糸派」などといっているような、そんな気がする。うん、たしかにしょっちゅう言っている・・・・・。

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2003年11月13日 アナログマンその44
「漢字はむずかしい」

 今年の天候はずっとおかしげでしたね。いま近所の公園では紅葉とツツジの花を同時に見ることができます。写真ではちょっとわかりにくいけれど、写真の下の方の赤いのがツツジの花で、上の方の赤いのが紅葉したモミジです。

 (・・・・・・いま、「モミジ」を変換したら、「紅葉」だった。そうだったんだ・・・・・。知らなかった・・・・・・・・・・。)

 先日、七五三のつもりで、着物を着せて子どもたちの写真を公園で撮ってきました。ついでに?神社にお参りもしてきました。

 神主さんにお祓いをしてもらうのは趣味じゃないので、公園内の神社を2軒はしごして、鈴をガランガラン鳴らしてきました。寒い日でしたが、良い写真も撮れました。

 35ミリの一眼レフとデジカメで写真を撮りましたが、はじめてデジカメで撮った写真を写真屋さんでプリントしてもらいました。けっこうきれいにプリントできるものなんですね。びっくりしました。画像をCDに焼いていって、注文も簡単にできましたし、気に入ってしまいました。

 ところで、私がパソコンを購入してからの約1年半は、家の中で家族に背中を向けて、時間さえあればパソコンに向かっていました。パソコンの操作を覚えたり、ホームページを作ることに、時間を費やしていました。家の中にいながら家族とは別の時間を過ごしていたんですね。

 ようやくパソコンの操作やホームページ作りが一通りわかったと思えてきたこの秋、家族に目を向ける余裕が出てきました。そして気が付いたことは、「子どもたちがお馬鹿になっているー」 と言うことでした。

 それはもうびっくりしました。こんな事になっているなんて・・・・・。漢字も書けないし、算数もぜんぜんダメ。かなりのショックでした。いかに放っておいたのか、さすがに反省しました。それからというもの、ここ最近は子供と一緒にお勉強タイムを出来る限り確保するようにしています。

 子供も素直なもので、一緒に勉強するようになると、腰を据えて家庭学習をするものなんですね。こんどは、子供が急に勉強をするようになって、びっくりしているところです。もしかして、うちの子達が勉強するようになってしまったから、今頃ツツジの花がたくさん咲いているのでしょうか。

 このまま行くと、今年の冬は荒れるかもしれません。荒れてもいいから、勉強つづけてほしいなー。 おっと、子供がお馬鹿さんから脱出の兆しを見せ始めたら、こんどは私が親ばかの兆しか・・・・・。

 でも、つくづく思ったのですが、漢字の正確な書き方や書き順って、覚えていないものですね。子供から間違いを指摘されることもたびたびあって、マル付けの時は答えを見て慎重にやるようにしています。

 「お父さんのマル付けが間違っていたから、テストで間違った」 と言われたことが、すでに2回もありました。子供の勉強のつき合いもけっこうむずかしいものだと感じる、今日この頃でございます。

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2003年11月14日 アナログマンその43
「正論・極論・暴論・無論」

 工房の前の道路では、しょっちゅうシートベルトの取り締まりをしています。道路は一方通行で、工房から少し先のところに、いつも警官が立っています。

 工房に来たお客様が、今日は工房前から走り始めて、10〜20メートルくらいのところでシートベルトをしていなかったと言うので、取り締まり中の警官に停車させられました。工房は、道が少し曲がったところにあって、先が見えないので警官が立っているのは見えません。警官は、見えにくいところに立っているものなんですよね。

 たまたま外出先から戻ってきた妻が、停車させられているお客様を見つけて、教えてくれました。すぐに私は警官のところに行きました。もちろん、理不尽な取り締まりをしないで欲しいと思ったからです。だって、例えば自宅から走り始めたところで取り締まりされたら、納得できませんよね。

 いままでに何人か、走り始めたばかりということで許してもらった人も知っておりましたし、一般的な感覚としては、許されても然るべきだと思うんです。でも、今日の警官は取り合ってくださいませんでした。「距離には関係ないし、警官は公平で、取り締まったり許したりといった警官によるばらつきは無いと信じている」 と言う趣旨のことをおっしゃっていました。

 もちろん、こんな政治家の答弁みたいな話をまともに聞く気はありません。「何いってんだよ」という感じですよね。距離によって判断が分かれることがあっても良いんじゃないですか。極論すれば、50センチでも走っちゃダメなのかい?と言うことになりますしね。

 それに、極端な例を挙げれば、違反を見逃すからと言って、金を取ったりスケベなことをしようとした警官が、何年か前にこの秋田でも捕まっていたではありませんか。いったい、何を信じるって言うんだろうかと思ってしまう。

 (もちろん警察関係者で、すばらしい人も何人も知っておりますよ。)

 取り締まりをしていても、こちらの話もわかってくだされば、庶民も納得がいくし、理解も示せるというものです。それが、建前の論理を聞かされたら、頭に来てしまいますね。

 一緒にいた上司と思われるベテラン警官は言っていました。「事情を聞いて、あまりにもひどいようね取り締まりは私はしない」 と言った感じのことを。だったら、何とかしてくれれば良いんじゃないの?さっそく、警官によるばらつきですね。警官はロボットじゃないもの、一人一人違っていて当然。

 ぜんぜん違う話だけれど、工房の近所のゼネコン向けの巨額な地下自動車道の工事をたいした金額じゃないと言っていた秋田市長が、最近の広報では公民館の使用料金の負担みたいなことを例に出して、資金は有限だから「要望」ばかりはやめて「慎ましやかに」にしようなんてことを書いていました。(巨額な無駄は、行政主導でおこなわれますね。第3セクター・箱物などなど。合併に乗じてまたやるんじゃなかろうか。「慎ましやかに」は、市長をはじめ市の職員の給料を見直すところから始めるってのも良いんじゃないかな。すぐに効果があって、市民も納得すると思うな。)

 一人の代表的な公人が、自分の都合の良いようにけっこう矛盾した発言を公にするんだもの、違う人格の警官が皆違っているのは当たり前。建前はやめて、同じ庶民として話をしてほしいな。(警官は、もしかして庶民じゃないのかな。私の認識間違い?)

 近所の交差点では、私服を着て自転車に乗って信号を待つふりをして、シートベルトの取り締まりをしている時もあります。仕事なんでしょうから、文句はありませんし、比較的交通量の多いところなので、子どもたちの安全を考えても、取り締まりは良い面もあると思っています。(しかし、あーぁ、という感じはあります。)

 でも、走り始めでいきなりという今日のようなことがあると、警官に対する印象が悪くなりますね。前に、シートベルトの取り締まりで私服で立っている警官に、「シートベルトよりも、ここは逆走が多くて子どもたちにも危ないから、一通だとわかりやすいように、標識でも増やしてくれませんか」 と話した時に、「違反するやつが悪いんだ、ここは事故が起きていないだろう。」 と怒鳴られたこともあります。 そうなのか?事故が起きていなきゃそれで良いのか?違反しにくい環境、規制のわかりやすい環境を提供する必要はないのか? と思いました。

 それにしても、なんで怒鳴られなくちゃいけなかったんだろう。警官に物を言っちゃいけないのかな。でも、この人が「何かあったら俺に言え、俺は○○(名字)だ。」と言っていたはずなのに。口先だけだったんだな。

 それ以来、警官にはあまり話しかけないようにはしておりますが、今日みたいな日には、ひとこと言いたくなるのでありました。

 ところで、今日車を停車させられたお客様は、いつもは発進前にシートベルトを必ず掛ける人だったんです。それが、どうして今日に限ってと考えてみたら、車が左ハンドルから右ハンドルに変わったばかりだったんですね。きっと体の習慣がまだできていなかったんですね。ご本人は、先を急いでいたようですし、警官に何を言ってもしょうがないと思ったのか、強くは抗議もしていらっしゃらなかったけれど、見ていた私が悔しかった。

 話をした警官は、私の話をまともには聞いてくれなかったようで、発進した私の工房がどこかも確認してくださらなかったし、まったくもって人情がないなあ。

 「距離に関係ない」という話は「正論」だけど、「極論」すると1センチでも許せないと言う「暴論」にもなりますね。ほんの10〜20メートル、「無論」セーフだとわたしは思います。正論を振りかざして取り締まるようなことじゃないですね。

 すぐ側の県民会館で催しがある時は、路駐の取り締まりにはほとんど来ないじゃないですか。駐車場がまったく不足していますからね。正論ばかりじゃ不都合があるって言うことも、警察だってわかっているんじゃありませんか。

 このところ警官の不祥事も多いし、全面的に警察を信頼する気持ちにはなりませんが、社会を安全に維持していくために、警察や警官は無くてはならない存在ですね。不測の事態に巻き込まれた時に、守ってくれるのも警察だと思うのです。さいきんは、守ってくれない時もあるようですが、期待したいと言う気持ちもけっこう強いのであります。なんせ、私は、ボスのカツ丼を食べてきましたからね。

 まあ長々と書いてしまったけれど、ひとことで書くと、「それはないでしょう〜〜〜。」と言いたいのであります。

 頭に来てたけど、書いたらすっきりしたー。ストレス解消になりました!

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2003年11月10日 アナログマンその42
「ブラインドじゃないタッチ」

 20代の前半に、ワープロを購入したのですが、現在使っているパソコンと値段がほとんど同じでした。性能を考えると、ずいぶんと進歩したものです。

 ワープロを購入する前、キーの打ち方を知らない私は、ブラインドタッチの学習本を買ってきました。本に1枚キーボードのイラストが印刷された紙が付いていて、それで打つ練習をするようになっているものでした。忘れもしない1000円の本。でも、大事なのは1枚の紙だけ。キーボードが無くてもいつでも練習できますよー、というありがたい紙だったのです。あー、でも、あの紙だけなら30円くらいで良かったんじゃないのかなー。

 紙の上でホームポジションを確認しながら「Q・W・E・R・・・・」と始めました。ワープロを購入してからは、キーボードの上で練習をして、多少は指が動くようになり、何とかキーを叩けるようになったものの、ブラインドタッチには及ばない「ブラインドじゃないタッチ」なのでありました。

 昨年パソコンを購入した時も、ブラインドタッチの学習ソフトを探して、ダウンロードしました。無料ソフトが多い中で、有料のまじめソフトを選んだものの、まったく練習していないので、あいかわらず超低速でキーを叩いています。

 あー、500円のソフト。なにも使わないでいたら、あのキーボードを印刷した紙1枚よりも、役に立たないものになってしまうー。むかしの1000円の本よりも、ずっと優れたいいソフトなのに・・・。

 できることなら、もっと速く打つことができるようになりたいと思うのと、目下の課題は小指が使えるようになることであります。実は、右手の小指で【ENTER】キーを押すところを、なぜか薬指で【 「 】キーを押してしまうのです。また、【BackSpace】キーを押すつもりのところが、【  ¥  】キーを押してしまうのです。この失敗が異様に多くて、修正をしょっちゅうしています。

 もっと速く正確に打てるようになって、「ブラインドタッチ」を身につけたいと思うアナログマンです。素早いブラインドタッチはアナログマンにはぜんぜん似合わないけれど、とってもあこがれるのであります。



 ところで、選挙が終わりました。今回も、投票場の係の人たちの日当はいくらになるんだろうかと気になってしまいました。14人いたけれど、いったい日当はいくらなんだろう?

 肝心の選挙ですが、我が身や我が国の将来は視界不良で見通せず、選挙区の立候補者の中身はさっぱり見えず、最高裁の裁判官の信任投票はあることさえも知らずにいたと言う有様でした。

 こちらは、完璧な「ブラインド投票」でした。(これは、練習しなくてもできる。)

 「ブラインドじゃない投票」をしてみたいものですが、選びたいと思う人がいる選挙ってほとんど無いのですよね。

 今回の選挙で私のところの選挙区では、秋田県知事の息子さんが当選しました。若さが買われたのか、所属政党が支持されたのか、知事や県がらみで既存のパイプを持っている人たちが投票したのか、ともかく当選したようです。私は政治家の世襲のような状態は、アホな政治を生むと信じて疑いませんが、ここはひとつ20代の若さに期待したいとも思うのであります。若い政治家、がんばれ!!

(知事の息子が国会議員になるのは世襲ではないけれど、権力の継承と言った雰囲気はありますね。)

 ちなみに、最高裁の裁判官の信任は、全員×にしました。最高裁もひどい判決を出しますからね。気持ちの上ではささやかな抵抗といったところです。

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2003年10月18日 アナログマンその41
「小学校で手縫いってのはすごい!」

 私どもの教室に、小学校の特殊学級の先生が通ってくださっています。昨年から革の物作りを授業に取り入れてくださいました。

 昨年は、携帯ストラップなどの、仕立ての工程が少ないものを作っていらっしゃいましたが、今年は革ひものかがりや手縫い仕立てなど、かなり難しい内容にまで発展しています。小学校の特殊学級で手縫いに取り組むのは、かなりすごいことですね。造形的な作業にも、木工用の仕上剤や柿渋などを取り入れ、意欲的に取り組んでくださっています。

 生徒さんも、楽しく革の物作りをしてくださっているようですし、良かったなーと思いながら、いつもお話を伺っています。こういう充実した内容が実施できるのも、まず指導する先生が革の物作りを真剣に勉強してくださるからですね。

 生徒さんに教えるにあたっては、目で見てその日の作業が明確になるように、視覚的でわかりやすい資料も作成されています。また、補助具なども用意して、手縫いなどの作業がやりやすい環境が整えられています。とっても充実していて、つくづく感心させられます。(ビジュアルな資料、私の教室にも欲しい〜!)

 これから、大作にも挑戦する予定のようです。楽しみですね。来年の春頃には、授業での取り組み方や製作した作品なども、このホームページで紹介することができると思います。



 ところで、話はまったく変わり、私のホームページの一窓店舗はお休み中でありますが、一応いくつか準備中のものがあります。前に販売の予告をしながら、実際にはいまだに販売されていないものがありまして、そういう勇み足的な失敗を反省して、今回はじっくりゆっくりやっております。

 いつか、そのうち、なにかを、一窓店舗のコーナーで紹介いたします。

 その時に、「ふ〜ん」 「な〜んだ」 「ホー」 「えー」 「ケッ」 「・・・・」 などなど、いろいろな「一声」を、パソコンの前で漏らしていただくことができるように、地道に活動中であります。

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2003年09月24日 アナログマンその40
「刻印、良いの欲しいな〜。」

 先日、C社の刻印A98とA99が良くなっていたということを、トップページで紹介しました。これは、フェイスのチェックの目の立ち方が変わり、従来のつぶれたチェックがとがったチェックに変わっていたものです。前々からそうなっていたのかもしれませんが、私が気が付いたのはごく最近です。

 革を始めた頃から、A98とA99の目が立ってくれればいいと思っていたので、今回の刻印の変化は、私にとっては大歓迎です。ようやく願いが叶ったという感じです。

 市販の刻印には数多くの種類がありますし、普及価格の刻印から、かなり高価な刻印まで、様々な価格の刻印も販売されています。高価な刻印の中にも、使ってみたいなーと思う刻印がないわけではありませんが、貧乏クラフトマン辻永は、普及価格の刻印が好きなのであります。(好きというか、それしか買えないのもあるけど、高い刻印を使う自分が想像できない。何か変。)

 この、普及価格の刻印は、製造元は低価格でよくぞ作ってくださっているものと思います。何せ、何百本も用意するわけで、あれがみんな1本何千円もしていたら、買ってられませんものね。自分で作った方が良いってなことになってしまいます。

 普及価格の刻印には、いくつか変わって欲しいなーと思っているところがあります。道具については、人それぞれ良しとする部分が違っていると思いますが、私が自分勝手に思っていることを少し書きます。

 C社の刻印の中では、ベベラのチェックがもう少し細かく切れのある繊細なものになってくれればと思います。シェードのチェックも同様です。シェードについてはラインやリブも、もう少し繊細な線であればいいですね。それから、カモフラージュとベインのラインも、もう少し細かく切れのある繊細なものであったならと思います。よく考えられた刻印群なのですが、カービング好きのわがままで、さらに良い物にと思います。

 E社の刻印は、ベベラなどのチェックに見るべきものがあります。繊細で良い雰囲気のチェックなのです。もう少しフェイスの角度や形が整えば、言うことのない刻印になりそうです。カモフラージュやベインは、もう少し形を整える余地があるような気がします。おもしろい刻印が何本もあり、全体的な統一感や細部の形状がさらに整えばありがたいと思います。

 刻印も、使い方次第で、何が良いのかは一概に決めることのできるものではないように思います。でも、以上のような点が、もう少し良くなってくれると、ありがたいなーと個人的には常々思っているであります。

 「刻印の前に腕を上げろー」 という声が聞こえてくるようです。
 ごもっとも。いつ最高の刻印が出てきても良いように、腕を磨いておこう!!

 ・・・・でも、・・・・やっぱ刻印次第で腕も変わるかな。

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2003年09月10日 アナログマンその39
「そのとき、俺は・・・・・」

 そのとき、俺はソファーに腰掛けていた。右側の小さなテーブルには、飲みかけのコーヒ−牛乳。風呂上がりは、これに限るぜ。銭湯に来た時の、楽しみだ。恥ずかしいから、腰に手を当てて飲むのはやめようと思うが、立って飲むとついつい腰に手がいってしまう。座って飲めばその心配もないのさ。フッ。

 そばにあった雑誌を手に取り読んでいると、俺の前に誰かが立っている。小さな足だ。雑誌から目を離し上を向いてみると、そこには女の子が立っていた。7才くらいだろうか。その女の子の顔を見た時、俺の頭の中に稲妻が走った。驚くほどの切れ長のつり目。顔立ちは整って美しい。常人の顔つきではない。イメージできるのは、たとえば巫女だろうか・・・・。


 ・・・・・と言うわけでありまして、本日更新した一窓展示会のパネルの人物のイメージはこのときの女の子です。いまから十年以上前の、ある日の一コマです。カービングパターンでは、うまく描くことはできなかったのですが、その女の子の顔は、一生忘れられないかもしれません。とても印象深い顔立ちの女の子でした。



 話はまったく変わり、ときどきですがメールで問い合わせをいただきますが、名前などを教えて頂けないメールも中にはあります。そういう時に、私の対応は2つに分かれます。

 まず、革の材料の販売などについてのお問い合わせを頂くことがあります。そういう時は、メールをくださった方の情報が少なくてもまったく気になりません。何かお役に立てそうであれば、その情報を伝えますし、遠くにお住まいの方でお近くでお店を探されたほうが良いのではないかと思われる時には、その旨も伝えます。それは、自分の情報を出したくないと言う、消費者心理を理解できるからです。

 でも、革の技術的な質問のメールの時には、お名前もお住まいの地域もどんな物作りをされているかも教えてくださらないようなメールには、まともに応える気持ちはまったく起こりません。

 宛先の私の名前も、送信した自分の名前も入っていない、ただ質問だけを書いているようなメールには、「宛先を間違っているのではないですか」と返信したりします。意地悪でしょ。でも、本当に宛先が自分なのか疑問に思いますし、そこでまたきちっとメールをくださったなら、返事を書くつもりはあるんです。でも、返事はないことが多いみたいです。

 誰に返事を書いているのかわからないと言うのは、張り合いのないことですし、実際なにを書けばいいのかわからないものなんですよ。

 と言うわけで、私は親切おじさんではないということです。メールの経験は浅い私ですが、私の考える常識を適用すれば、最低限のマナーのないメールに誠意を持って対応する必要はないと、思っているのであります。

 意地悪おじさんだと言うことが、これでばれてしまいました。ただでも少ないメールが、これでますます少なくなることでしょう。

 これでいいのかい、クラフトマン?
 これでいいんだよ!アナログマン。

 ↑ これは、言葉のひとりキャッチボール。お互いにキャッチボールをするためには、どこにどんな球を投げ返せばいいのかわかるように、質問だけしか書いていないメールというのは無しにしよう!!

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2003年08月22日 アナログマンその38
「一窓店舗の内容を考えるべし」

 いつの間にかサイトのアクセスカウンターが20000アクセスになろうかというところです。サイトを開いてくださった皆様、ありがとうございます。サイトを作り始めた頃には、まったく予想していなかった数字なので、驚いております。何か、20000アクセス記念の企画をしようかとも思いましたが、とても間に合いそうもありません。すいません。

 サイトを作る時の目的がいくつかありました。おおむねそれは達成できているような気がしているのですが、サイトの中で今ひとつどうするかがはっきりしない部分がありまして、どうしようかと考えているところです。

 それは、「一窓店舗」というページなのですが、あまり構想を練らないままに作ってしまったページです。全てのページを早く作ってしまいたいという気持ちが強くあり、とりあえずスタートしてしまいました。やっているうちに、何となく形になっていくのかなと、甘い見込みを抱いていたのですが、やはりしっかりと方向・内容を検討しないと、意味のあるページにはなりそうもありません。

 そこで、「一窓店舗」のページはしばらくの間、準備期間をいただくことにしました。何か特色のある内容で、あらためて公開できるように、じっくりと考えたいと思っております。

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2003年07月30日 アナログマンその37
「一日師匠、アナログマン」

教材
 先日、夏休みの子ども革物作りの講習会を行いました。名付けて「夏休み子ども革職人塾」。幼稚園の年中から、小学校の6年生まで12人の弟子の、一日師匠となったアナログマンです。

 ちゃんと、「師匠」と呼ぶんだよと教えたのに「おじい」とよばれ、「面白い?」と尋ねると「つまらない」と答えられ、さすがに幼稚園児は手強いのでありました。

 今回は、ファスナーで開閉する小銭入れとペンケースを教材にしました。思い思いに刻印で模様を入れて作りました。写真はペンケースです。ペンケースの上の細い帯は、ブレスレット。刻印の打ち方の練習を兼ねて作ったものです。

 刻印の施し方は、それぞれ自由にやってもらいましたが、物語あり、風景あり、好きな模様のオンパレードあり、子どもたちは楽しそうにやってくれました。

 穴あけもパワフルに上手に出来たし、革ひもでのかがりもしっかりと出来ました。

 このような講習で作った物を、子どもたちは実際に使ってくれるのですが、使っくれているのを見るとうれしくなりますね。

 大きくなっても、子どもの時に作った革の小物のことを、忘れずにいてくれるといいなー。一日師匠の、ちょっとした願いであります。

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2003年07月23日 アナログマンその36
「心理的効果にはお金がかかる」

 工房から遠くないところで、地下自動車道の工事が行われています。秋田駅の東側から西側の官庁街まで地下道を造るそうです。道路の長さは2410メートル。

 前にも書きましたが、私はこの工事は嫌だなーと思っておりまして、ゼネコンのための工事だと思っています。計画が二転三転した道路で、県のHPによる説明も、非常にわかりにくくなっています。もっとも、わかりやすく書こうという気持ちはあまり無いかもしれません。「地盤の悪さ」のページも専門的な図があるだけで、私にはまったくわかりませんでした。わかりやすく書くと、どうして無理して工事しなくちゃいけないの?と誰もが思うのかもしれませんね。

 予算がかかりすぎて、けっきょくは半端な道路を造るのですが、はじめに工事ありきという印象があります。【秋田自動車道のインターチェンジと県庁間が11分短縮を象徴とした、交通の利便性の確保】・【駅の東西の渋滞解消】・【秋田駅西側の中央街区の活性化】 の、3点が道路の意義として県のHPに紹介されていました。私はどれもうさんくさいと思っています。どれも良いことですが、イコール半端な地下自動車道とはならないし、中央街区の活性化などは裏付けがない強弁だと感じます。

 最近、秋田市長の発言が地元のマスコミに紹介されていました。工事の最大のメリットは心理的効果と言うコメントが載っていました。これには納得。この記事を読んで、私が受けた心理的効果は、やっぱり効果のない工事なんだなーと、あらためて思ったと言うことであります。

 秋田市のホームページの中の市長のページに、定例記者会見の要約があり、その中に心理的効果の発言もありました。市長の周りには、工事に反対の人は一人もいないのだそうです。(工事に反対とメールを出してみましたが、市長に読まれることはないでしょう。俺も暇だなー。忙しいのになー。)

 役所の中で、「俺は反対だ!」とは言えないでしょうね。ちなみに、私の周りには、工事に賛成の人がおりません。

 市長によると、この道路で都市のイメージが良くなるのだそうです。若い人も良くなったと思うはずだそうです。でも、若い人にそれで県の借金が200億以上ふくらむと教えたらどうでしょう。国の補助も借金だったりすると、借金の上塗り。公的借金というのはいったいいくらあるんでしょうね。

 2000年〜2003年の数字が混ざっているので、正確ではありませんし、なにぶんにも電卓の桁数がまったく足りなかったので概算ですが、秋田市に住む私たちの借金は以下の数字に近いようです。

 秋田市の借金(地方債)1400億円以上。市民一人45万円くらい。
 秋田県の借金(県債)1兆900億円以上。県民一人160万円くらい。
 国の借金(国債かな?)627兆円以上。国民一人500万円くらい。

 わたしは、数字に弱い。とことん弱いので、計算も正確性には欠けていると思うけれども、合計すると一人700万円以上になるではありませんか。赤ちゃんも老人も入っています。老齢人口が多いことを考えると、実際の負担はもっと多いはずですね。

 借金が増えても、市長や周りの人には関係ないのかもしれません。記者会見でも、市長はたいした額の工事ではないと言っています。

 でも、私には何百億という工事費は、巨額だと感じます。巨額を投じた心理的効果。さて、どれくらい若い人が喜ぶのでしょうか。私などは貧乏工房で社会に貢献していないので、もっと質素に暮らさせて欲しいなーと思うのであります。若い人、そして子どもたちの負担が増えないで欲しいと願います。

 【人々の和をつなぐ 「秋田中央道路」】・・・近くの工事現場の看板に書いてあります。「人々の和をつなぐ」という言葉の意味が、私にはさっぱりわからない。工事の意味と同じくらいにわからないのであります。変な日本語だなー。他の言葉はないのかな?他のお金の使い道はないのかな?

 「人々の和をつなぐ」・・・何か心理的効果を感じますか?

 秋田県は、財政的には危機的状態ではないかと思いますが、北東北3県で共同債を発行するそうです。顔を変えた新たな借金ですね。単独での県債の発行が難しくなったのか? 名前を変えた心理的効果を狙ったのか?

 いろいろな工事が2007年の秋田での国体に向けて行われております。全国いくつの県で国体向けの工事が行われているのでしょうか?その工事費の合計はいくらなんだろう?



 地下自動車道の工事に反対の記事は、今回で終わりです。アナログマンも、こういう記事を書くとなんだか気が重くなってしまうのであります。

 工事はこのまま続くでしょうから、工事の実況くらいは少し書こうかな。工房からそう遠くないところで、これからも工事がいろいろとありそうなんですが、工事のことばかり書くと、アナログマンあらため現場監督マンになってしまうので、ほどほどにしますー。

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2003年07月10日 アナログマンその35
「カラスが、カー、カー、クヮァー」

 カラスというのは、賢い鳥のようでして、「カラスと言えばカー」と言うくらいで車も利用します。工房の前の道路では、カラスが電線の上からクルミの実を落とし、落として割れなくても車にひかせて割るという、高度なテクニックを披露しています。

 さらに最近、このカラスたちは、アメリカザリガニの効率的な捕獲法に気が付いてしまいました。それは雨の日、あるところに待ちかまえていると、アメリカザリガニが次々に集まってくるのですが、カラスがそこで待ちかまえているのです。

 そこは、私がアメリカザリガニを捕るお楽しみスポットだったのに、いまやカラスに良いようにされておりまして、カラスの食べ残しのアメリカザリガニのハサミなどが散乱しているのであります。そして私は今年まだ一匹もアメリカザリガニを捕まえていないのであります。

 アメリカザリガニを捕まえても、飼うわけでもなく、次の日にはもとに戻してやるのですが、なんだか楽しいんですよね。小さい時に、近所の兄ちゃんが近くの田んぼでアメリカザリガニを捕まえた話を聞いてうらやましかった。私が田んぼに行っても、捕まえられるのはドジョウ・メダカ・ナマズ・ヤゴなどなどで、アメリカザリガニは一度も捕まえたことがなかったですね。

 たしか、小学校1年か2年の時、学校の帰り道にあったペット屋らしきところでアメリカザリガニを買って帰ったことがあります。家で飼っていて、脱皮したところを見て驚いた記憶があります。

 ところで、カラス。ちょっと前、巣立ちの時期だったのか、近くを通ると威嚇するカラスが何羽かいて、ちょっと怖かったです。餌付けされてしまって、裏の公園でカラスが増える一方なのですが、そのうち頭をつつかれる人も出そうな気がしますね。

 そうそう、カラスの鳴き声を聞くと、実は中学校の時の先生を思い出します。国会を「こっくゎぁい」と発音する先生がいらっしゃいまして、カラスの「クヮァー」とどこかだぶってしまうのです。

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2003年06月26日 アナログマンその34
「アナログマン、53人の美女に教える!」


 某小学校のPTAの講習会で、簡単な革の小物作りを教えてきました。「Let`s Try  初めてのレザークラフト」というのが正式なタイトルだったようなのですが(会場に行って初めて知った)、私の作っていったプリントのサブタイトルは「アナログマン、50人の美女に教える。」となっていたのでありました。(参加者は53人でした。)

 HPに紹介させていただくことの告知を兼ねたものではありましたが、いきなり冷笑をかってしまったのではないかと、いつものごとくあとから悔やむ私です。

 人数が多く、教材が3つに分かれていたので、2時間半の時間配分はきつきつで、自己紹介もそこそこに講習を始めましたが、ほとんどの人ができた講習の終了までには約3時間かかってしまいました。自分の工房の所在地を話すのも忘れてしまったくらいに、右往左往してしまいましたが、けっきょく時間オーバーでした。

 それから、マイクを用意していただいたのに、移動の邪魔だと思って遠慮申し上げたのですが、広い会場で声が届きにくかったようなので、これは反省でした。

 途中ある席で、「(講師は、)おじいさんが来ると思っていた。」といわれ、そういうものかと思っていたら、「20代ですか。」と私の姿ではどう考えても無理のあるフォローがはいり(もちろん冗談で)、どうしようかと思ったのでありました。こういう場合、私の歳の話はどうと言うことはないけれど、間違っても女性の歳の話にはなって欲しくないと思うのが男心。そうですよね。私以外に男のいない会場で、まことに恐ろしい話題だったのでありました。

 道具がほとんど無い状況での講習だったので、雑誌の上で穴を開け革を切るなど、いくつか通常の作業と比べてやりづらいことがありましたし、説明の至らない点や目の届かないところが多々あったのにもかかわらず、皆様がんばってくださいました。感謝、感謝でございます。
 会場の準備や説明の補助をしてくださった担当の方々にも、お世話になりました。心からお礼申し上げます。

 時間に余裕が無く、革の話や私の仕事の話は全くできなかったのですが、自分の手で革の小物を作ってみた今回の講習をきっかけに、今すぐではなくとも、いつか革という素材での物作りに興味を持っていただければありがたいと思うのであります。

 よ〜し、次は夏休みの子どもの講習だ。でも、時間があるんだろうか? 予定も全然決まっていないけれど、今年は簡単な時計でも作ってみようかな。あれ、メガネケースの希望があったような気もする。ま、あとから考えよう。

 このように、年に2〜3回くらいと少しだけではありますが、一人でも多くの人に革のことを知ってもらうための活動を、私もおこなっているのでありました。

 以上、アナログマンが53人の美女に教えてきた講習会便りでしたー。

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2003年06月22日 アナログマンその33
「がんばれ!アナログマン」

 今日、ようやく廻し切りの解説ページを作りました。革の作る方もたいへんだし、一人で仕事をする限界を感じているこのごろです。個人で物作りをしている人は、みなさん同じ傾向があると思うのですが、雑用的な仕事も多く、仕事の効率はなかなか高くならないですよね。あー、時間がもっと長くなって欲しいー。

 それから、この1年のパソコンとの格闘で、運動不足に拍車がかかり、最近は体力増強を真剣に考えているアナログマンでございます。明るい40代を目指して何とかしなくっちゃ。

 ところで、自分の仕事の中で、簡単だと思うことはほとんど無いのですが、それでも自分の努力で何とかなるものは、まだ手が良いと思います。でも、自分の力の及ばないこともあるわけでして、そういう壁に直面した時には、徒労感が募ります。

 私の場合は、革のクラフトの工具や材料の流通のあり方に疑問を感じ行動した時に、「こりゃダメだ!」と思いました。狭い業界な上に、古くさい体質があったりして、えらい苦戦させられました。カービングなどをやる者にとっては、業界はとっても狭〜いものなのです。

 今ではいいおつき合いをしてくださるところもあるので、何とか地元のユーザーに材料・工具を提供することができていますが、不条理な事もたくさん未解決なまま残っています。

 世の中、不条理なことばかりですので、私の抱える不条理などたいした物ではありませんが、どうせならすっきり行きたいと思うのであります。

 今日は、最近お疲れ気味のアナログマンに、自分でエールを送っておこう。

 「がんばれ!アナログマン」 

 おお〜〜〜、ヒーローみたいな気分になってくるぞうー。ちなみに、火曜日の教室の日には、ヤクルトの販売がやってくる。疲れている時には、恥ずかしながら「ヤクルト タフマン」を一本頼むのだー。(しかし、アナログマンもタフマンも、ヒーローものの名前にはかなりお粗末だ)。

 自分にエールお送ったところで、今日は寝るか。

 えっ、がんばらないのかって。だって、寝ないとがんばれないでしょ。
 寝過ぎるとボ〜っとしてしまいますけどね!

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2003年06月10日 アナログマンその32
「弘法も筆を選ぶ。工房でも革包丁を選ぶ。」


 さて、この写真は、五城目鍛冶の布川さんに製作していただいた、廻し切り用の革包丁で革を裁断したサンプルです。

 上の唐草模様のモチーフは、1.6ミリの厚さの革から切り抜きました。その下の波切りの革は、厚さが4.2ミリです。右の方にある、白く見える円は1円玉です。

 私は、このようなカットができる革包丁を、今まで手にしたことがありませんでした。革包丁に限らず、自分が使ってきた刃物でこれだけ取り回しのいい物は、初めてです。まさに、道具次第という見本ですね。

 昨年私が廻し切り用に加工した試作版があったのですが、そこから製作者の布川さんが格段に進歩させて、製品版の廻し切りになりました。HPでは、実際に使って体験していただくことができないのが、とても残念です。近々、廻し切り用の革包丁の紹介と手入れ法の解説のページを作りますので、興味のある人は見てくださいね。

 ところで、最近私は、革包丁の幅の広いものを製作していただきました。幅が50ミリ。ボリューム感は鉋です。研ぎの力の入れ方のバランスも、鉋を研ぐ時に近いですね。

 この包丁を研いだ時に、何気なく1センチの幅を何枚に切れるのかを試してみました。このときは1.6ミリ厚の革を切ってみたのですが、3回やってみた中で最高が40枚でした。平均0.25ミリですね。見た目はかなり厚く感じました。器用な人なら、100枚くらいには切ってしまうかもしれません。

 この、特別誂えの革包丁はもちろん、布川さんに製作していただいている全ての革包丁は、美観が優れていますし、構造的な精度も申し分ありません。そして、鋼の硬度や組織の検証もしています。

 前回製作していただいた製品の、鋼の硬度の平均は、HRC硬度65〜66。かなり硬めです。しかも、もろくない。金属顕微鏡によるチェックでも、良好な鋼の組織が形成されていました。

 さてさて、私の母は、字を書いてお代をいただく、字を書くプロ(筆耕)なのですが、「弘法も筆を選ぶ・・・はずだ」とよく申しております。

 私も「工房では革包丁を選ぶ。」と言うことで、お気に入りの一丁は、なくてはならない仕事の相棒なのであります。

 何事も道具次第。みなさまはそれぞれの道で、何にこだわり、何を選んでいらっしゃいますか?

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2003年06月01日 アナログマンその31
「アナログマンは、もしかしてアナロガーか?」

 早くも6月となり、あせります。何度目の6月か、数えなくてもわかるんだけれど、とにかく早い。 「漂いて 知らず流るる 時の船」 -アナログマン- 

 最近副知事が「地震・パチンコ・公用車」の3点セットの問題で辞職しました。きっとパチンコ好きだったんでしょうね。他にも感想はあるけれどやめておきます。

 私はパチンコに時間使うのは性に合わないのでダメですね。時間があったらボケ〜っとしたり、本を読んだりしたいかな。

 ところで、Yahoo!登録に最後の挑戦を5月にしました。結果はダメ。4回目か5回目の挑戦でして、これで最後と決めていました。

 現在Yahoo!は、無料審査と有料審査の2本立てです。私は無料のほうでやってみましたが、Yahoo!では将来の完全有料化を目指しているようですね。すでに、お金を払わないと難しくなっているのかもしれません。

 審査料は52,500円なり。審査料金であり登録料金ではありません。登録の保証はないと言うことなのですが、実際には優遇すると思われます。他の有料ディレクトリサービスの登録料が30,000円くらいのようですから、Yahoo!はやはり強気ですね。。

 Yahoo!への登録がGoogleの検索結果にどれくらい影響するかを見てみたかったのですが、それがわからずに終わってしまったことが、残念と言えば残念です。検索について言えば、やはりGoogleが優秀のように思っています。

 ところで、Yahoo!への登録を審査する人をサーファーと言うそうです。[er] がつく横文字ですね。

 私は、クラフトマン。でも、最近はcrafterとやはり[er]つきで呼ぶことが多いらしいです。性別がないと言うことなのしょうね。私の場合クラフターというと、音が似ているトラクターを連想してしまい、何となく使いにくい言葉ですね。あのCMの歌声が頭の中に響くのです。「燃える男の赤いトラクター・・・」たしか小林旭ですよね。世代や地域によってわからない人も多いかな?

 革の世界の人同士だと、クラフターもあまり気にせず使えるんですけど、トラクターのCMを幼い頃から見ていた私は、ローカルではついついトラクターを思い浮かべてしまうのです。

 そういえばクラフトマンもcraftsmanで[s]がついているのですが、やはりここはカタカナ的にいいやすい方が良いですね。

 では、アナログマンというのはどうなんでしょうね。[er]を付けるとアナロガー?何かヒーロー物の名前になりそうですね。「仮面ライダー アナロガー」。あれ、書いてみると格好悪いや。思いっきりアナログ的な変身方法が良いですね。変身アイテムに携帯電話はもちろんダメ。(でも、アナロガーって、悪役っぽい名前のような気もします。)

 そもそもアナログマンという言葉も、おかしいのではないかという不安もありますが、あまり気にしないと言うことで・・・・・。

 英語のさっぱりわからない私ですが、英語版のHPを作ると、昨年のある日の朝に突然の決意をしておりますので、いつの日か実現します。その時私は、英語ページではクラフターになってやろうと密かに思っているのであります。「クラフター辻永」。何かカタカナだと、慣れない感じですね。

 英語ページの内容は簡略版になるので、アナログマンのコーナーは無し。だからアナロガーで悩むことはないのだ。

 英語ページのための密約を、最近ある人と結びました。
 アナログマン得意の、「祝!友好親善異業種間交流物々交換相互扶助的方法論実践法」です。(これは、読めませんね。意味不明です。とばしてけっこうですー。)

 こんなに漢字を並べたには初めて。中国語の表記が簡略化されていく理由がわかりますね。自分で書いておきながら、漢字の羅列は読む気がしないです。さらに印刷のインク代も余計にかかりそうですね。

 でも、仮名交じりよりも字数が少なくて、もしかしたらインクが少なくて済む可能性もありますね。言語とインクの消費量の研究をした人が、どこかにきっといるに違いない!

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2003年05月26日 アナログマンその30
「栃の花は不思議だ、しかも、その実は限りなく渋い」

栃の花
栃の花
栃の花
近くで見ると意外な形

 トップページの一行アナログマンにも書いた栃の花のお話です。

 工房から30秒くらいのところに、大きな栃(トチノキ)があります。毎年、花が咲いているとは思って見ていたのですが、大木ですし花を間近で見ることができるとは思いもしないでおりました。

 ところが、今年は低い枝が私の背の高さくらいになっていることに気が付いて、近くに見に行ってみました。

 近くで見てみるとその姿にびっくり。想像もしなかった不思議な造形でした。きれいさとグロテスクさの微妙な境目のような気がしますが、私の中ではきれいなほうに分類です。

 秋になると大きな実がなる栃の花が、思いもよらないものだったので、けっこう感動しました。

 ところで、栃の実は大きくてとってもおいしそうに見えるのですが、たまらなく渋い実です。以前、これは間違いなく栗よりもうまいはずだと思って、ゆがいて食べようと思ったことがあります。これはもう、とんでもなく渋いんです。いつまでも口の中に残る渋さは、今まで体験した中で最も強力なものでした。顔がゆがみます。

 渋みを抜いて手間を掛けて、栃餅などが作られるということを知ったのは、強力な渋さを体験した後でした。渋さを体験してみたい人には、秋になったら分けて差し上げますので、ご一報ください。

 ちなみに、栃の実を焼酎に漬けておくと、打ち身などに良く効く薬になるそうですよ。詳しくはネットで調べてみてください。

 最近適当に作り始めた、つじえの花園というページでも、栃の写真を何点か紹介してみようと思っています。このページの更新情報は告知はしませんので、気が向いたら見てみてください。花などの写真が並んでいるだけです。各ページ100k前後でやや重いページです。

 栃の実はあれだけ渋いんだから、革の鞣しに使われても良さそうなものですが、鞣しに合わない渋なのか、あるいは食料としての需要が優先されたのか、鞣しへの利用は聞いたことがありません。何か知っている人は、不勉強な私に教えてくださいませ。

 ちなみに、栃の実を煮出して革に施したことがありますが、どんな結果だったのか記憶には残っていません。ノートのどこかに何か書いているはずなのですが・・・。

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2003年05月19日 アナログマンその29
「手縫いバイス試作・・・とっても良いです。」

 特製工具のページでも紹介している、辻永式手縫いバイスの販売用の試作ができてきました。家具の製作所にいた時の先輩に製作していただきました。(家具屋にいたのは短期間でして、私の木工はものになりませんでした。トホホです。)

 私が作った物とは、全く別次元のものです。材質も良いです。最初の数本くらいはナラで製作し、その後はブナになる予定です。

 挟み口の幅や角度などの細かいところも、自分で作る時よりも思い通りに作っていただくことができるので、試作を吟味して完成版をより良い物にしたいと思っています。

 早く紹介したいのですが、完成版ができるまで、もう少しお持ちください。6月中には販売を開始できる予定です。

 価格や仕様の詳細はまだ決まっていませんが、現在の主な市販品よりも、機能や価格のバランスを良い物にしたいものと思っております。道具は人により好みや使い勝手が異なるものですが、より多くの人に使いやすいものになってくれそうな気がしています。

 お楽しみに! イス用と、お座敷用を同時に製作中です。

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2003年05月11日 アナログマンその28
「気持ち悪いか?うまそうか?」

アミガサダケ
 ひだり:松ぼっくり。みぎ:キノコ。

 散歩をしていて見つけたのですが、このキノコどう思いますか。

 最初は、なんだか気色悪いキノコだと思ったのですが、眺めているうちにだんだん「こいつは珍味なんじゃないかなあ。」と思い始めた私。

 デジカメで写真を撮って、その日の教室の時に生徒さんに見せたところ、気持ち悪いと大不評。その中の栄養士さんも、たとえおいしいとしても食べないとおっしゃるのです。

 でもねえ。興味ありますよねえ。

 これはやはり調べてみようと思って、菌類図鑑を見てみると、間違うはずもないこのキノコそのものが載っておりました。アミガサダケと言うそうです。

 その本によると、日本ではあまり食べられていないけれど、欧米では味の良いキノコとして定評があるとのこと。念のためネットでも調べてみると、やはりおいしいらしいと写真を紹介しているサイトがいくつかありました。(生食はダメと書いてありましたね。キノコって生で食べることもあるのでしょうか?)

 でも、おいしいらしいとは書いてはいるのですが、おいしかったとは書いていないんですねえ。やはり食べたいと思わせる容姿のキノコではないようです。

 ところが、私にはなんだか旨そうに見えるんですよね。口にしてみたいという衝動も強く、何本か採取してまいりました。朝、試食して、何ともなかったら夜はもう少し食べてみようと言うことになり、早速バター炒めにして一本食べてみました。

 これが、おいしいんです。とっても意外な食感なんです。肉のような歯ごたえと言えばいいのかな。しっかりした歯ごたえがあるんです。クセもなく、いけますね。

 体も無事で、変調をきたすこともなく、夜は家族全員で味見をしました。息子曰く、「世界一うめえ!」だそうです。

 バター炒め・お吸い物・天ぷらなどにしてみました。天ぷらにした時だけは、独特の歯ごたえが無くなり、とろけるような食感になりました。

 工房のお客さんや生徒さんなど、庭に生えているよという人が今まで3人ほどいらっしゃいました。みなさんのお近くにもあるかもしれませんね。日本全国に分布しているらしいですよ。

 見つけた時にはぜひ試食してみてください。だまされたと思って食べてみる価値ありですよ。おいしいです。アミガサダケ愛好会でも作りたいくらいです。ってのは言い過ぎか・・・。

 でも、キノコには毒キノコもありますから、はじめてのキノコはコワイですよね。もしも、庭でこのキノコを見つけたら、食べる?食べない?

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2003年05月08日 アナログマンその27
「じっちゃんアイス来る!」

じっちゃんアイス
 カラン カラン カラン とベルの音。子どもたちはダダダダダっと駆けだして、もう最高ワクワク感。

 今年もじっちゃんアイスがやって来ました。暑い季節だけ来てくれる、リヤカー式アイス屋台です。

 子どもたちの最高の楽しみです。

 さっぱりしていて、おいしいんです。じつは、私も楽しみにしています。

 ゆっくり食べていると、溶けてきてしまうので、もらったらすぐに急いで食べるんです。小が100円、大が150円です。

 通称ババヘラアイスという、おばさんのアイス売りが、秋田ではいろいろなところに立っているのですが、うちはじっちゃんアイス派なのです。

 今年はいつもより早く5月3日に最初に来てくれました。例年だとこの時期はラーメンの屋台を引いているそうなのですが、重さが200キロもあってたいへんなので、今年は早めにアイスだそうです。

 昨年も腰が痛くてたいへんだとおっしゃっていましたが、1日に20キロの距離を歩くそうですから、ほんとうにたいへんですね。アイスもご自分で作っているんですって。

 うちでは、じっちゃんアイスと言っているのですが、ご近所ではカランカランアイスと言うようです。カランカランアイスのほうが品がありますね。

 でも、うちの子どもたちは、「じっちゃんアイス来たー」と言って、飛び出していくのであります。

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2003年05月01日 アナログマンその26
「びっくり!10000アクセスと、すごいなあ!納豆自動販売機」

 なぜか、アクセスカウンターが10000の大台までもう少しです。いやはやびっくり。公開当初は、3年くらいで10000の大台になってくれればと思っていたので、思いがけない早さ(約7ヶ月)で驚きでございます。(ゲーム関連の情報目的で、間違って開いてしまった人もいるかもしれません。)

 この、自分勝手に適当なことを書いているサイトを見ていただくことができて、ほんとうにありがたく存じます。ありがとうございます。

 こういう時、よく「キリ番ゲット企画」ということをするようですが、番号の確認法がわからないので、やろうと思ってもできません。

 プレゼント企画をするつもりはありましたが、忙しいので今回は準備ができないのでパスします。すいません。いつかまた。

 その代わり!?、私がプレゼントしていただいた、福島にある「納豆自動販売機」の画像を紹介します。いただいたのは画像だけですので、宅配便で納豆を送るの図は想像しないでくださいませ。納豆消費量日本一は福島だそうです。リクエストして、わざわざ撮影していただいたのであります。

納豆販売機
巨大な看板
納豆販売機
納豆界の無人くん

 5個500円と6個600円の2通りのパックが販売されているそうです。「贅沢納豆」というようです。

 午後3時から6時までの時間を限った販売とのことです。電源を使わず、販売時間を限って品質を保つ方法をとっているようですよ。えらいですねえ、良いですねえ。食べてみたくなりますよね。西のほうの人はダメなんでしたっけ?

 大阪人の母は納豆を食べないと思いこんでいたら、秋田に来てから食べることができるようになったそうです。

 大豆食品の中で、納豆が一番吸収率が良いんですよね。昔、何かの雑誌の見出しにも、納豆は世界を救うと書いてありました。

 以上、10000アクセス記念、納豆自動販売機特集でしたー。
 まだ10000アクセスになっていないのに、ちょっと気の早いところが味噌。大豆はえらいってことで。



 上記の書き込みをしてから数時間後、そういえば私のばあさんは、納豆を食べないことを思い出しました。秋田の人で、好き嫌いのほとんど無い人なのですが、納豆だけは嫌だと言って食べません。

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2003年04月29日 アナログマンその25
「知事の約束」

 工房の近くの公園で行われていた観桜会も終わり、露店も撤収していつもの公園に戻る気配です。

 ゴミをあさりに来るカラスが多くて、公園はまさにカーカー天下です。観桜会の後、側溝が汚れて白くヌメヌメとしている様子で、流れ込む先の堀の名残の池も汚れています。気温が上がると悪臭が漂います。

 きのう、「どうして汚したままで平気なんだろう?主催者の責任はないんだろうか?」と考えながら公園を散歩していました。それで、ふと前に目を向けると、向こうから歩いてくるのは秋田県知事の寺田様ではありませんか。そういえば、公園の近くに知事公舎があるのでした。

 考えてしまうと、知人でもない人に声を掛けるのはためらわれますが、このときはタイミングが良かった。あまり考えるでもなく、「おはようございます。知事さんですよね。」と、挨拶をする私。

 それで、花見の後の、側溝と堀は汚れて異臭を放っているから何とかしてくださいと話をしました。すると知事さんは、何かを聞いていたイヤホーンをはずして、私の話に「わかりました。」と答えてくれたのでした。

 わたしも「おねがいします。」と話して歩き始めて約10歩。後ろから知事さんの声が聞こえてきました。「あー、それは市の担当だけどー、話しておきますからー。」

 これが、知事さんが私に約束してくださったことであります。奥様の一声ですぐに近所の県民会館の工事が行われたこともあったし、知事さんの声なら効果抜群なことだと思われますので、「大きな期待」を持ちたいと思います。

 そういえば昨年、秋田市は観光客の邪魔だからと公園内での小学校のマラソンをやめさせようとしたのでありますが、そんな観光客思いの方々は、きっとこの公園の汚さは、がまんできないことでしょう。

 ちなみに観桜会の主催者は「財団法人秋田観光コンベンション協会」。「秋田県、秋田市、秋田商工会議所を中心とする産学官の協力のもと・・・」活動しているそうです。理事長は、秋田商工会議所会頭様。強力な組織に違いないですね。実は秋田県も関係ある?

 花見についてはいろいろ言いたいことがあるのですが、まずは身近な一つ。工房前の通行規制のお知らせが、どこからも全く無いというのはおかしくないだろうか。営業に差し支えることもあるでしょうし、責任者は連絡をして欲しいと思うのであります。


 ところで、先日の選挙の投票に行った時、会場の係の人が8人。4万円×8人で32万円。こんなバイトなら、みんなやってみたいですよね。売上も無い仕事だし、バイト代としては、せいぜい1〜2万が適正かな。財政苦しいってのはウソなのかな。?それとも身内への支給は減らさない?

 今月は、選挙2回。夫婦や親子でやっていたらすごい稼ぎですね。ゴールデンウイーク楽しいだろうなあ。

  ああ、これでまた公務員に嫌われてしまう。でも、個人を悪く思ってなんかいないんですよ。組織になるとおかしくなるんです。たぶん。

 私は、個人でもおかしい奴かもしれないけれど・・・。役所の仕事に頼っていないから嫌われてもいいや。・・・いやいや、ほんとはいや

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2003年04月26日 アナログマンその24
「ホトトギスってどう鳴くんだろう?」

 前回アナログマンの最後に、工房前の道が進入禁止でお客さんが来なくて静かだから、「ホトトギスでも鳴いてくれ」と書いたのですが、私の頭の中で歌っていたのは「ホーホケキョ」

 「ホーホケキョ」はウグイスですね。あー、恥ずかしい。でも、ホトトギスと書いているのを読んで、頭の中でウグイスの鳴き声を思い浮かべた人が絶対にいるに違いない。忘れられないように、ウグイスには一年中鳴いてもらいたいものです。

 でも、カッコウは季節の鳥だけど間違えない。鳴き声と名前が一緒ですものね。ウグイスにも、ホーホケキョと改名していただくという案はいかがなものでしょうか。ありゃ、全然ご同意をいただけませんね。ごもっともです。

 語呂が良いんで、違和感なくホトトギスと書いてしまいました。昔の武将の性格を表す一文にも登場するホトトギス。やはり語感が良いんです。(言い訳に候)

 ホトトギスの鳴き声を、メールで教えてくださった人がおります。「テッペンカケタカ〜」だそうです。う〜ん、わかりませ〜ん。このメールをお寄せくださった人の頭の中でも、最初ホトトギスは「ホーホケキョ」と鳴いていたらしい。フッ、俺だけじゃない!(開き直りに候)

 さて、明日はまた選挙の投票日。品のないじいさまには入れないぞー。(前回選挙の当選者をテレビで見て、がっかりしたのであり候。)

 きょうは、ウグイスもホトトギスも「サイゴノオネガイー」と鳴くらしい。

 でも、これはほんとうは最初だけの鳴き声で、どこに行ったのか、すぐに鳴き声を聞くこともなくなるらしい。この生態は広く知られているらしい。(一般の鳥類辞典には載っていないのであり候)



 このあと、ネットでホトトギスの鳴き声を聞くことができるというのを教えていただき、聞いてみました。私には、「ホホホへヒョー」ときこえました。

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2003年04月22日 アナログマンその23
「自分の宣伝ってむずかしい」

桜 桜
 工房の近くの千秋公園の桜が見頃となりました。きょうの朝撮ってきた写真です。とてもきれいでした。

 左の写真は、ごらんの通りの桜の花。満開ですね。
 右の写真は、公園の隅のほうにある、とある桜の木。中が腐って空洞なのですが、その空洞の中を根っこが地中まで伸びています。幹の上の方の枝が、自分の幹の中に根を張ったようなのですが、近くで見るととっても生物的です。すごいなあ。

 毎年、花見期間中の公園にはあまり行きません。食べ物と酒の独特の臭いが嫌なのと、花見の終わりが近づいてくると、側溝から腐臭が漂ってくるので、ぜんぜん気持ちよくないのです。

 でも、きょうは朝から天気が良かったので、ゆっくりしてきました。前から気になって見ていたカエルの卵からは、小さなオタマジャクシが少しずつ生まれていました。

 ところで、きょうは「一窓店舗」という。私のサイトの中の販売用のページを公開しました。これでやっと、予定していたページが、いちおう全部公開となりました。ちょっと気持ちいいです。

 むずかしくてなかなか売れないという話を聞いているので、ネットでの販売にはあまり期待はしていないのですが、売上がなくても自分なりに納得できる構成を探っていきたいと思っています。

 最低でも毎月一度は更新していくつもりです。いつも、少ししか売るものがない店舗になりますが、見るだけでもときどき開いてみてください。私なりの革道具(革の作品)を紹介していきたいと思っています。

 これからの予定としては、ベルトや財布やバッグなどの、いろいろな革道具も紹介できればと思っています。カービングベルトだけは常設窓にしたいと思っていますが、まだ準備が整いませんので、そのうちに。

 次回は、特製工具の窓も開く予定です。その他にも、私以外の物作りの人の作品を紹介する窓も、この先できるかもしれません。まずは、半年か1年は様子見のつもりで、ゆっくりやってまいります。

 それにしても、宣伝文句に適当なものがなくて困りました。

 最高の革・・・使っていない。自分の技術に応えてくれる革を選んでいて、私好みの味があるけれど、最高級なんて言葉は当てはまらない革。

 最高の技術・・・も持ち合わせていない。普通のことか、それ以下のことしかわからない。技術も感覚も平凡なクラフトマン。

 手縫いはひと針ひと針に魂こめて・・・縫っていない。操作を間違えないようにするので精一杯。

 私の物作りの特徴って何かな。仕上げのオイルを何種類も作って、革を仕込む感覚で仕上げていったり。見た目もたいしてぱっとしない糸の染色を、自分の好みでやっていたり。道具をあれこれ作ったり。自分なりに手間暇かけている部分はあるんです。でも、どれも目立たない影の部分で、見栄えしないですね。

 少しずつ自分なりに気に入ったものができるようになっては来ているのですが、どれも特別ってほどじゃないんです。完全に自己満足の世界。

 それでも、私の作る物を気に入ってくださって、良いと言ってくださる人がいてくだされば、自己満足も捨てたものじゃないと思う次第。

 でも、自己満足を宣伝文句にするわけにはいかないし、ほんとうに自分の宣伝はむずかしいですね。

 話は変わり、そういえば今は選挙中。選挙の第2弾で、私のところは市会議員。うるさいだろうと思っていたら、とっても静か。公園のお花見のために、工房前の通りが車両通行止めとなり、選挙カーもやって来ないのです。

 お客さんも、いつにもまして全然来ない。「春」・・・静かなり。ホトトギスでも鳴いてくれ。

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2003年04月13日 アナログマンその22
「プリンとエビフライ」

 きのう、仕事を終え工房を出ると、近所の県民会館から氷川きよしの歌声が聞こえてきました。「見上げてごらん 夜の星を〜・・・・・。」良い感じでうたっていました。その歌声を聞きながら、雨の中をダッシュ!見上げても何も見えない雨の夜。

 さて、前回アナログマンで選挙の投票に行きましょうと、何気なく書いてしまいましたが、今日は投票日。いつものごとく、すすんで一票を入れたいと思う人はいないので、消去法で誰にするかを決める予定です。

 でも、立候補者の話に具体性がないし、判断材料にとぼしいですね。県議会には期待をまったくしていないけれども、誰かを選ばないといけないし・・・。なぜこの人に入れるんだろうと思いながらも入れる一票。

 ところで話はまったく変わり、先月の私の中の流行は「プリンとエビフライ」。なぜか、3月って何かを無性に食べたくなるのです。それにしても、恥ずかしいほどのお子様メニューですね。

 プリンは、コンビニのプリンを買いあさり、全種類制覇を目指しましたが、その種類の多いことにびっくりしました。どのプリンがおいしかったのかもわからなくなりましたが、プリンを購入したことの満足感に浸る私。子どもの時から好きなんです。おじゃる丸の気持ちがわかってしまう自分がおかしい。

 そして、エビフライ。3月に100尾は揚げました。(私一人で食べたわけではないですよ。)あー、まだ食べたい。小学校の給食でエビフライが出ると、近くの席の人のエビのしっぽをボリボリと食べまくるK君がいたのを思い出します。その後一度も会ったことのないK君を思い出しながら、私もボリボリといただいたのでした。



 3月に始まったイラクでの戦争は終息しつつあるようですが、戦後の復興が順調に進むと良いですね.。社会の不安定が続き利権争いも激しくなるのでしょうが、とにかく子どもたちが普通に勉強できる社会に早くなって欲しいですね。

 最近、自宅で工具の製作をしていた時に、たまたま子どもがテレビを付け、パレスチナの子どもたちが映っていました。銃声が鳴り響く町でも学校に通う子どもたち。イスラエル軍の侵攻で学校が閉鎖されても希望を語る子ども。

 アメリカの言う、中東の民主化はまったくバランスを欠いたものの様に思われますが、どこの国でも子どもたちが不安なく勉強できる様になって欲しいと、心から思います。

 「100万の戦車が来ても、気にせずに勉強しましょう。イスラエルと戦うことは、君たちが勉強することです・・・・・。」教室で子どもたちに大人が話す言葉の字幕は、こんな感じだったと思います。

 言いたいことはいろいろあるけれど、何を言っても自分の言葉じゃ軽すぎる。

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2003年04月06日 アナログマンその21
「まもなく1年」

 「5千円ありがとうございます。5千円ありがとうございます。」いやいや「ご声援・・・・。」ですね。きっと5千円くらいじゃありがとうと言わないんだろうな(意味のないひとりごとでございます)。

 選挙がいろいろとありますが、投票に行きましょう。NOを言うには投票することしかないですら。

 さて話はかわり、私がパソコンを買いに行ったのが、昨年の4月13日。我が家に届いたのが24日頃。その後、パソコン屋さんの行った設定が気に入らなくて、修正できるまで一週間。いきなりレジストリから操作して冷や汗。

 5月に入りネットの接続設定もできてやっと使い始めました。それからは、パソコンってどんなやつなのかを探りながら、今ひとつ納得いかない日々を過ごしたのでありました。

 半年で使いこなしてやろうと思っていたら、それはとんでもない話で、さっぱりわからないままに間もなく1年たちそうです。とは言っても、いちおうホームページは作っているし、そろそろパソコンに向かう時間を調整していこうと思っているところです。

 (でも、ホームページはインターネットエクスプローラー以外では意図したとおりに表示されません。使用しているホームページビルダーというソフトがそのように作られているから。残念。)

 一太郎を使いこなすという目標がさっぱりなので、そちらを少しずつやっていきたいと思っているのですが、ホームページの更新はやや少なくなる予定です。この一年、パソコンにとられる時間が非常に大きかったので、そろそろ軌道修正ですね。

 でもパソコンは、賢くて便利なものですね。お金はないので、このパソコンを長く使う予定ですが、環境が整えばOSはLinuxに移行したいと思っています。パソコンを購入する前からそのつもりだったのですが、最近、とあるメーカーのSE(システムエンジニア)の人と話をして、あらためてそのように思いました。

 メーカーも今までの経緯はあると思いますが、何が消費者の利益を損なうのかを考えて、より良く安全でしかも安い物には積極的に移行して欲しいですね。

 ところで、最近フレッシュアイという検索エンジンに登録されたのですが、こちらの検索結果では、似た様なページを省略するという機能がないので、検索語によっては、自分のページのサイトマップかと思われるほどの結果が出てきます。

 検索対策はGoogleに特化して考えたので、もはやお手上げです。修正する気力はございません。不必要にたくさん出てくるページって嫌なものですが、お許しください。そのうち検索エンジンもみんなもっと優秀になるはずですし。

 それにしても、gooにも申請していますが、ここは何ヶ月待っても登録してくれません。どうしてなのかな。

 それでは今回も、最後に言わねばなりますまい。戦争は反対。テレビの映像を見ていると、胸が痛くなります。2000年かけて、異質な物を認め合おうという価値観を、世界は少しずつ積み上げてきたはずなのに、それがあっけなく葬られている。自由を標榜する国によって。

 ニュースの「赤新月社」の文字が象徴的ですね。

 もしも、アジアの同じモンゴロイドの国がアメリカに攻められたとしたら、どんな気持ちになるだろうか。今のアラブの国々の様に同胞に対する仕打ちに、日本人も共通の怒りを覚えることができるのだろうか。宗教的な背景は異なるしても、そんな疑問を持つこともあります。

 昔、どこかの国に名誉白人などとアホなことを言われて喜んでいたお国柄だけに、日本人の精神性に不安を感じてしまう、そういう私も日本人。

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2003年04月02日 アナログマンその20
「ひき続き戦争反対。早口も反対。」

 えー、まずは今回もやっぱり戦争反対。この戦争の理由付けでは、アメリカは世界中の国と戦争する可能性がありますもの。

 先日、地元ラジオのパーソナリティーが、「戦争反対のデモの参加者は、何が原因がわかっているのでしょうか。戦争反対という前に、フセイン大統領を説得すればいいじゃないですか。」(要旨) と言っていたのですが、私にはパーソナリティーの言葉の意味がわからず、話もそれだけで終わり、ラジオ放送これで良いのか?という思いだけが残りました。

 デモに注文付けるとすれば、私ならばただ一つ。「プラカードやシャツの文字は日本語で書いてくれ!」

 実は、このラジオ局の放送を、しばらく聞いていませんでした。何故かというと、耳にしたくないCMがあったんです。車検のCMで、決めぜりふが次のようなものです。

 「お待ちしている間に、できます!」 
 (完璧な記憶ではないので、微妙に違っているかも。)

 決めぜりふなので、最後に大きめの声ではいるのですが、この言葉に対する違和感が大きくて、ラジオを聞きたくなくなってしまったのです。

 お店側の言葉であれば、「お待ちいただいている間に、できます。」
 お客の側の言葉であれば、「待っている間に、できるんだね。」
 たぶん、このような感じになるのではないかと思われます。言い回しは、もっと良いのがあるとは思いますが・・・。

 このラジオのせりふを聞くたびに、「朝からやめてくれー。」とか、「あんたは誰だー。」と言いたくなる私。もしかしたら、あの違和感がCMのねらいだったのでしょうか。そのうち終わると思いがまんしていたのが、なかなか終わらず、あんまり嫌だったので、どうか言葉を修正してもらえないかと、一度FAXで送ったことがあるくらいです。1日に何度も流れ続けるので、もうどうにもがまんできなかったのであります。(仕事中は何か音が欲しい私。行き詰まり、無い知恵絞る時は無音です。)

 しかしながら、おそらく1年以上にわたりそのCMは流れ続け、私はラジオを聞かなくなったのでありました。もしかすると、私の言葉の感覚のほうが変でしょうか。このページでも、きっとめちゃくちゃな文章を書いていますものね。

 思い当たる節がいくつかあります。ラジオで地元の人が「自転車=じでんしゃ」と言っているのを聞いて、おいおい濁点ついてるよと思いながら、自分でも「じでんしゃ」としっかり濁点付けて話している。

 それから、子どもが話の最後に「・・・・・っす。」と付けるので、テレビアニメの釣りバカ日誌の浜ちゃんの影響かと思っていたら、私と子どもの話し方が同じだと指摘されたり。自分では、なかなか気が付かないものですね。私も何を言っているか怪しいものです。

 さて、どうやら上記のCMも終わったようなので、またときどき聞き始めた地元のラジオ放送ですが、いつまたスイッチを封印することになることか。しばらく聞いてみようと思っているので、とりあえず願いが一つ。

 ラジオショッピングのお姉さん、どうかもう少しゆっくりと話をしてください。あまりの早口にスイッチを消しそうになります。
 

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2003年03月20日 アナログマンその19
「もちろん戦争反対!」

 日本時間の本日午前10時が、アメリカのイラクに対する最後通告の期限となりました。多くの人々と同じく、もちろん私も戦争反対です。パレスチナを放置しておいて、中東和平などジョークのつもりでしょうか。やっぱり利権がらみなのかな。
 対テロと言っても、今回はアメリカがまるでテロの側ですよね。正義はどこに?

 日本政府は、アメリカの言いなりですね。何か言うこと無いのかな。情けない。

 私がカービングを中心とした革のクラフトをやっていて、「アメリカン」という言葉をあまり使いたくない理由の一つが、今回のような時のアメリカの強引で野蛮な所が嫌いだからです。(カービングの歴史自体、アメリカンのひとことに集約されるものでもありませんし。)前回アナログマンの中の、ブラックバスのような横暴さがありますね。

 きのう私の地元秋田では、遅ればせながらブラックバスとブルーギルの再放流(リリース)の禁止と、移植につながるバスとギルの持ち出しの禁止が決まりました。

 世界には、アメリカの戦争を禁止することのできる機関はありませんが、一人一人の心には戦争反対の思いがありますよね。殺す側も殺される側も、どちらも悲しい。私も声高に言うのは苦手だけれど、オブラートに包んだ言葉でもいい、「戦争反対!」と声に出してみようね。

 「なして、こんたに だじゃくなごと するんだべが?」
 秋田の私はこんな感じです。自分の言葉で言いたいように言おう。

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2003年03月17日 アナログマンその18
「ブラックバスとフナ、あなたならどっち?」

カモシカ
 3日ほど前に、工房の裏の千秋公園で出会ったカモシカの写真です。階段を登り切ってふと前を見ると、そこにいるのはカモシカ。いったい君はどうやってここまで来るんだい?

 カモシカは瞬きもせずに私を見つめているのです。おとなしいのだけれども、小さいながらもとがった角が生えているし、パワーは私よりもはるかにありそうなので、あんまり見つめ合っていると、カモシカ君がだんだん興奮してきはしないかと不安になってきます。

 この翌日、背中にカラスを乗せているカモシカを発見。仲が良さそうには見えないけれど、そんなに嫌いあってもいない様子。カラスが最近公園には多いのです。たくさんいたハトはほとんどいなくなってしまって、今やカラスの天下です。

 ある日散歩をしていて、階段の曲がり角を右に曲がると、お〜っ!おじさんがカラスにエサを与えているではないですか。それも階段の途中で。「頼むから、やめてくれよー」と心の中で言いながら、カラスたちとおじさんの脇をすり抜けました。気持ち良くないっす。

 公園には「猫にエサをやらないで」という看板があるのだけれど、今度は「カラスにエサをやらないで」という看板も作ってもらわねばならないかもしれませんな。カラスに餌付けをするなら、いっそのことおじさんの家まで連れて行って家ガラスとして飼って欲しいと思うんだけど。

 ところで、生き物つながりということで一つ。ブラックバスという魚。数十年前に皇族の誰かが日本に持ち込んだと、何かの本で読んだ記憶があるのだけれど、今や日本中の淡水生物がこの魚の脅威にさらされようとしています。皇居の堀にもいるんじゃなかったっけ。最近ようやく役所も重い腰を上げて、ブラックバス対策を講じようとしているようです。

 秋田には八郎潟残存湖というブラックバス釣りの盛んな所がありますが、キャッチ&リリースを県が禁止するという話です。それに対して、釣り人や業者が異を唱えているようです。地元のニュースによると、タレントやどこかの大学の先生を呼んで反対集会のようなものを開いたようです。

 「環境や魚の命に配慮」してのキャッチ&リリースだと、タレントが話したと書いてありました。
 もちろん、釣り人にとっての環境であり、魚の命とはバスの命のことなのでしょう。従来からの生態系や、在来魚の命のことではないようです。

 大学の先生は、キャッチ&リリースでも何割かの魚は傷ついて死ぬから、釣り人が来なくなったらキャッチ&リリースでの駆除効果がなくなると講演したそうです。
 釣ったバスを100%リリースしないほうが、駆除効果あると思うんだけど。釣り人が来なくなったら、たぶんトラブル無く大々的に駆除もできると思うし。

 どちらの話も何か変です。2つ並べるとその相乗効果も抜群でますます変ですが、そう感じるのは私だけでしょうか。

 もともと釣り人が自分の趣味のために放流して増えてきたブラックバスです。(あるいは、業者が利益のためにか?) そこには生態系や魚の命を大事にする気持ちなど、はじめから無かったのでは。キャッチ&リリースもバスの場合は自己満足のような気がします。イワナやヤマメ・イトウと言った魚とでは質が違う。
 環境や生態系を語りたいなら、釣り堀でも造ってそこで釣ってくれれば良いんじゃないのかな。原産国に行って思う存分釣っていただくというのも良いですね。

 八郎潟は、以前は八郎湖という琵琶湖の次に大きな湖でした。うちのばあさんが、昔は帆掛け船がたくさん出ていたものだと言っておりました。それが、埋め立てられ農地になりました。そして今度は、わずかに残った残存湖の生態系も、人の手により取り返しのつかない事態になっているようです。

 だいぶ前の話ですが、実は秋田のとある町では、カラスの食肉化計画があったのです。すごいでしょ。その計画はすぐに頓挫しましたが、たぶん世間の風が冷たかったのでしょう。でも、そのがむしゃらさで、今度はバスについて何かを考えてくれないだろうか。期待していますぞー。(公園のカラスも何とかしてくれないカァー。)

 20年くらい前に読んだ本でもすでに、ブラックバスの脅威と早急な対策の必要性について語られていました。役所が乗りだしてきたということは、もうすでに手遅れなのかもしれませんが、何となく長年気になっていることの一つです。
 自分が魚になったと想像すると、俺はブラックバスにはなれないんだな。追いつめられるフナのほう。自分が弱っちいからですね。あなたはブラックバス?

 本物のスポーツフィッシング愛好家ならびにナチュラリスト様。バス問題はどのように解決すればいいのでありましょうか。問題を放置していた行政でもなく、バスの立場の釣り人や業者でもない、もちろん御用学者でもない、冷静で論理的な専門家の最新のもっとちゃんとした話を聞いてみたい。(でも、調べる時間がないっす)

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2003年03月13日 アナログマンその17
「データ登録→カウンター進まず」

 今年1月に、サイトを構成しているファイル名をはじめ、ファイルの階層や各ページのタイトルなどをほとんど変更しました。そして、変更した内容が最近ようやくGoogleのデータに登録されました。

 Googleで「レザークラフト」で検索した時、長らく200番目前後だったのが、30番目になりました。同じGoogleエンジンを利用しているYahoo!のページ検索では、表示の違いがあって23番目でした。

 Googleの検索結果のクセを見てそれに対応するようにしただけなのですが、ちょっとしたことで順位が大きく変わるのですね。

 恐ろしいことにいくつかの検索キーワードによっては、1番目や数番目という位置に出てくるようです。

 「秋田 レザークラフト 材料」でヒットするようにして、地元の人に知ってもらうことができれば良いと思っていたのですが、単に「レザークラフト材料」で検索してもすごく早く出てきてしまって、これは予定外でした。かなりあせりました。なんだか罪悪感を感じます。

 材料屋の方、もっと検索対策をしてくださいね。
 それから遠方の方、私に材料業者のカタログの商品の見積もりの問い合わせはしないでくださいね。ネットで材料販売をがんばるつもりの業者さんに問い合わせてください。

 検索サイトと言えば、Yahoo!を利用される方が多いのかもしれません。実は、そのYahoo!への登録に今まで4回トライしましたが、全部ダメでした。予定では、このあともう一度だけトライしてみるつもりです。

 それから、何故かインフォシークで「レザークラフト」で検索すると2番目に私のサイトが出てきて、「レザークラフト材料」だと、1番目に出てきてしまうんです。なんか変でしょ。なんでだろう?
 ちなみにライコスも、今はインフォシークのエンジンを使っています。

 インフォシーク向けに、キーワードや説明文を教科書通りに書き込んではいるんだけれど、みんなそうしているはずだし・・・・。

 ところでデータ登録前までは、検索では出てくるけれど実際には中身がなくなっているページがたくさんありました。そこには、トップページかサイトマップへ移動するリンクを貼った、アドレス変更の案内を入れたページを用意していたんです。一度トップページを開いてから、再度目的のページを開いていただくようになっていました。

 データが更新されて、こんどは目的のページがすぐに開くので、トップページへのアクセスは減るようです。それで、カウンターの進みも遅くなるというわけです。てきめん数字が減ったのでおもしろいものだと思って見ていました。サイトを見て興味を持ってくださって、いろいろなページを開いてくださった方だけがカウントされると考えると、ちょうど良いかなと思います。
 
 今回のアナログマンは、ちょっとはサイトのあとがきらしかったかな。

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2003年03月08日 アナログマンその16
「およよ!!!!!!!」

樹幹注入剤
 およよ、これはなんだ!!!!!!! っとオッタマゲーションマークが7つ。松の木もドリンク剤を飲むんだろうかと思いつつ、木に刺さったボトルを見てみると「樹幹注入剤」と書いてありました。

 松食い虫の防除剤でした。ラベルではマツノザイセンチュウとなっていました。

 工房裏の公園の松の木にこのボトルが刺さっていて、奇妙な風景です。作業をしている人に聞いたところ、毎年やるんですって。効果のほどを尋ねたら、「松の木が残っているところを見ると、効果あるんじゃないの。」と言っておりました。

 220cc入りのボトルが、早ければ一日で空になるとか。穴の数を少なくするために、大きなボトルに2本分入れたりするそうです。写真の右端のボトルがその大きなボトルです。

 ボトルを取ったあとは、「つぎろう」という物で穴をふさいでいました。褐色のコーキング剤のような物でした。

 ところで、公園に造った大きな門のために、雪が降ると屋根からの落雪が危険でその道(階段)が通行止めになり、足場の悪い道へ回り道をしなくてはならなくなると、以前のアナログマンに書きました。

 それが、その門が夜ライトアップされていることに最近気が付きました。しょせんは単なる飾りなのですね。人も通らないしほとんど誰も見ないんじゃないかと思うんだけど、役所は何を考えているのかなあ?

 私なぞに「なんじゃこれは」と思われて、樹齢250年のケヤキ材がなんだかかわいそうだ。「あんまり照らすなよ。俺は門になる前のほうが立派だったんだから。」なんてことを言いたいんじゃなかろうか。
 (250才くらいになると、「俺」じゃなくて「ワシ」と言うのかな。絶対に「ボク」ではないな。)

 照らすところが違うような気がします。どうせなら薄暗い公園の道をもっと明るくした方が良いですよね。足もと照らしましょうよ。
 (でも、真夏の夜のセミの声がますますうるさくなるかも。)

 門はたいへん立派なもので、じっさいに造られた人たちは、良い仕事をしたと思います。でもやはり、何億もかけて障害物ともなる門を造るよりも、公園全体に車いす用の道路を設けるとか、門へと続く階段の雪対策でもしたほうが、ずっと実があるような気がします。借金財政なんだから、もっと考えて欲しいな。
 市の借金・県の借金・国の借金、全部足すと一人あたりいくらになるんだろ。怖すぎる。

 今日は、ヤブ蚊スポットに素敵なテラスとベンチが新しく造られているのに気が付きました。ヤブ蚊にぼこぼこにされちゃうので、辻永一家がそこを通る時は、ヤブ蚊に刺されないように走るのだ。現場を知らない人が設計しているんだろうか。
 でも、整備されて明るくなったから、ヤブ蚊も少しは減るかもしれないですね。

 事業失敗マニュアルその1:「現場は知らなくてもいいよー。」
 事業失敗マニュアルその2:「完成したら写真だけは撮ってねー」
 事業失敗マニュアルその3:「・・・・・・・・・・・・・・。」 なんだろう?

 私の知り合いの公務員にはいい人がたくさんいる。それでもおかしな事業がたくさん行われるのを見ると、間違いなく「事業失敗マニュアル」が役所にはある。アナログマンはそうにらんでいるのだ。政府発行の可能性も高い。
 およよ!!! あなたもそう思われますか。ふむふむ。


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2003年02月28日 アナログマンその15
「アナログマン逆をいく」

カツ丼
 このイラストは、「ボスのカツ丼」1月16日のアナログマンから、イラストレーターの松沢さんが描いてくださいました。いいでしょ。

 あの日のしょっぱさが、口の中に広がってくるようです。ボスのポスターも目に浮かぶ。

 リンクページからも松沢さんの【松ぼっくり工房】にはリンクを設定しているのですが、松沢さんのサイトの本命は実はプライベートの「青っぱな」だという話もあるので、プライベートのページもチェックしてくださいね。

 私は、タブレットのコーナーが好きなんです。プライベートページには不思議な松沢イズムが充満しているような感じがします。リンクには、どこで見つけてくるんだろう?と思わせるページが紹介されていたりします。

 ところで、今月のアナログマンは、実はハズレまくり逆にいっています。吹雪の中の高校生の話を書いたあとは、吹雪にならず。風景がグレーだと書いたあとは、秋田の2月とは思えない日差しのある日が続きました。
 そして、おまけ付きアナログマンも、ほとんど反応無し。

 それならば、ここはひとこと言っておかねばなりません。「私は貧乏性ではありません。でも、貧乏ではあります。」・・・(よし!これで今年は豊かな年になるはずだ。)

 そうそう、松沢さんは20年くらい本格的な風邪を引いたことがない健康体だそうです。・・・・・(松沢さんはどうなるだろうか?風邪を引いてしまったらコワイな。)

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2003年02月21日 アナログマンその14:おまけ付き号
「工房内の配置換え【&】無節操な傘立て」

 私の工房では棚や作業台の配置換えを行いました。いつものことなのですが、1日か2日のつもりで始めたものが、終わってみれば1週間かかってしまいました。棚の幅がわずかに合わず予定のところに収まらなくて全体をずらしたり、照明の位置や作業用の補助具の位置を作業台の位置に合わせて微調整したり、こまごまと時間がかかります。多量の物を、微妙なバランスで収納しているので、どこかで不都合が起きると、全体が収まらなくなってしまいます。

 今回は、大きくレイアウトを変えたので、なかなかたいへんでした。でも、苦労のかいあって、使いやすい空間ができたような気がします。工房に来てくださる人たちからも、今回のレイアウトはおおむね好評で、ちょっとうれしい気持ちです。

革の傘立て

 さて、工房の新レイアウトに合わせて作った傘立てがこれです。じゃじゃ〜ん!というほどでもない、地味なやつ。牛渋床に透かしを少し入れてペンキを塗っただけのものです。傘立て用の空きスペースが幅10センチしかなかったので、けっこう悩んでしまいました。構想3日・製作時間2時間、と言ったところでしょうか。ほんとうは、何か既製品を買ってくるつもりだったのですが、ちょうど良いのがなかったのです。

 手抜きもいいところで、中にプラスチックのケースを入れてあって、それを革で囲っているだけです。何年も前に、鞄型の郵便受けを作りペンキを塗って屋外で使ったことがあるのですが、このときは撤去するまでの数年間、壊れることもなく丈夫に使うことができたので、今回も傘くらいであれば、ペンキパワーで楽勝ではないかと思っています。

 このサイトの中のどこかに、革の質感とか革の表現力といった、もっともらしいことを書いていたような気もするのですが、なんだペンキもOKだったんですねー。う〜ん、これって無節操?



 ところで、1月19日にカウンターが2000を超えて、思ったよりも早かったなあと思っていたら、なんと今日か明日にもカウンターが5000を超えそうです。どこのどなたかわかりませんが(知り合いばっかりだったりして)、ページを開いてくださってありがとうございます。

 私のクセのような物で、一度載せた文章も、何度も修正を加えてしまいます。一回に納得できる構成にするための吟味する時間が十分にはないので、仮にデータを入れてから、何度か修正をするのが習慣になっています。たくさんの人がページを開いてくださっているのに恐縮ですが、私の修正癖は直りそうもありません。前と書いてあることが違うじゃないかと、お怒りになりませんように。「違いのわかる自分」ってすごいなあと思ってくださいね。

 今日も、「ジッポ」「ジッポー」に直したばかりです。これは吟味不足ではなくて、私の知識不足でした。20年間の思い込み。しかも、「ジッポー」と入力しようとすると、手が[gippo]と動いてしまい「ぎっぽ」となってしまう。「ジッポー」手強し。
 ともあれ、他にも気になっているところがあるのですが、ページが多くなってしまい、なかなか直せずにいるケースもあります。少しずつ直していくつもりでおります。

 実は、自分のサイトが未完成なのに、これから知り合いのクラフトマンのサイトを3人分作る予定があります。アナログマンが人のサイトを作っても良いのか?という「良心回路」からの疑問信号を押さえ込みつつ、資料集めをしているところです。
 でも、最近パソコンでの作業をやろうとすると、子どもたちは「お父さん、またパソコンと遊ぶのー?」と、子どものくせに痛い言葉を投げつけてきて、ちょっと立場が悪くなっている私です。「いや、やらないよお。」と言いながら、手はパソコンのスイッチへと伸びるのでした。大人ってうそつき。

&スタンプ

 さて、カウンターの5000突破も何となくうれしいですし、2月は我が家の祝いの月なので、ついでと言ってはなんですが、小さなおまけプレゼントです。

 欲しいという人がいるものかどうか、さっぱり予想もつきませんが、上の写真にある【&】のスタンプを3本用意しました。革のカタログで紹介されている6ミリ角のアルファベット刻印に合わせて作ったものです。

 凸版を木の柄に接着しただけのスタンプですが、ご覧のようにきれいに打つことができます。これを作った時は、市販の【&】がなかったのですが、もしかしたら今は販売されているかもしれませんね。その時は、おまけと言うことで許してくださいね。

 欲しいという方は、メールをください。【&】が欲しい。とでも書いてくださればOKです。希望者が3人以下の場合は、その人に送ります。希望者が4人以上だった場合は何か方法考えて抽選しますね。
 希望者が一人もいらっしゃらなかった時は、工房で販売することにします。(さみしー。)

 欲しいなメールは、2月末日までの受付とさせていただきます。
 

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2003年02月14日 アナログマンその13
「明るい色彩の街に住んでみたい」

 今年の冬は、寒いような寒くないような、はっきりしない冬ですが、まずは早く春になって欲しいものです。

 私の住む秋田は、日照時間の短い地方だと思います。冬は特に青空は貴重です。とっても気持ちが良いものです。風景がグレーのことが多いので、特にそう感じるのだと思います。

 その中での私のかねてからの願いは、空が空気がグレーなのに、建物までもグレーにしないでもらいたいというものです。

 無難なのはわかるんだけれど、人の造る建造物をもう少し明るい色彩にできないものかと、いつも思います。条例で、派手な色の建物は造っちゃいけないそうです。私もけばけばしいのは嫌ですが、天気が良くないんだもの、建物くらい明るい色だって良いじゃないかとも思うわけです。(ほんとうは、緑がたくさんあると良いのかな。)

 気持ちの良い明るい色の美しい町並みを、誰かデザインしてくれないかな。曇っていても、明るい感じのするすっきりとした町並みを。

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2003年02月06日 アナログマンその12
「アナログマンは女子高前で仕事中」

 工房の真向かいが、女子高です。工房に男どもが来ると、冗談交じりに「いいな〜」と言われるのですが、男子高よりは確かに良いような気がします。最近の男子高校生は、眉毛が細くて怖そうですもの。体もでかいし、顔が立派すぎる。
 (女子高生も眉毛が細くて、立派なOL顔も見受けられますが。)

 でも、なにゆえ彼らの眉毛は細いのでしょうか。鏡を見て真剣に眉毛を剃っているんだろうなあ。「あっ、右だけ細せ〜」と心の中で冷や汗かきながら、やり直しのきかない一発勝負に挑む。すごいスリルがあるかもしれないけれど、失敗した時は今度は眉を描いたりするのだろうか。クセになっていきそうな気がするなあ。化粧男がどんどん増えていくんだろうか。

 ところで、雪が降り吹雪の中でも、男子高校生たちはほとんどコートを着ていないようです。絶対寒いと思うのだけれど。

 それよりすごいのは、ソックスだけをはいた素足で夏と同じ革靴で登校する女子高生ですね。「生足」というらしいけれど、なんか食べ物みたいな語感。当然寒いでしょうし雪の道は滑るので、工房の前では彼女たちが滑って転ぶ時の絶叫を、冬の間は何度か耳にすることになります。学校にいる間は、トレパンはいているみたいだけれど、格好悪いような気がしますね。その世代にしかわからない感覚があるのですね。

 でも、若くして神経痛になってしまうかもしれないし、体はあまり冷やさない方が良いような気がします。吹雪の中、寒さで紫色になった足も見たくはないですし。

 思えば自分が高校生だった頃は、男には冬はタイツ派と股引(ももひき)派がいて、タイツ派がやや優勢だったような気がします。もちろん何もはかない派もいました。何故かパジャマをはいてきていたやつもいたなあ。暖かそうな気もしますね。着替える時の冷や冷や感が無くて良いかも。
 私は股引派ですね。(股引派、字を小さくして目立たなくしたい気もする。)今日ははいていないけれど、すごく寒さを感じる時ははいている。

 今回の話題とは関係ないのだけれど、テレビやラジオで耳にして気持ち悪いと思う言葉使いがあります。「感動を与える」と、自分で話す言葉使い。
 細眉の高校球児にも一流のスポーツ選手にも、「感動を与える」と口にして欲しくないと、私は思っています。こちらの感動のことなどは気にせずに頑張ってくださればいいのです。
 マスコミの感動の押し売り演出の影響を受けてしまっているのでしょうね。

 自ら「感動を与えたい」などと誰かが話をするのを聞くたびに、「何を言ってんだ。」 と、思わず口に出してしまう私です。感動というエサをもらう金魚にでもなればいいか。

 感動は知らず知らずにわき上がってくるものだから、ほっといて欲しい。

 でも、いちいちテレビやラジオに反応するのは、おじさんの特徴らしい…。

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2003年01月27日 アナログマンその11
「雪だるまのはずが馬」
雪の馬
 昨日は天気が良くて青空でした。気持ちよかった。子どもたちと久しぶりに遊びました。昨年末も忙しかったし、年明けてからはホームページのファイル名を変更するために休日を使ってしまいました。それにしても、もう27日なのですね。早い。

 写真は工房のすぐ近くの堀のそばです。昔の城の堀跡なので通称「堀」ですが、小さな池。ここの水はとても汚いのでふだんはそばでは遊びません。冬、雪が積もっているとそれも忘れていい遊び場になります。雪だるまを作るつもりが、一個目の雪だるまの頭を持ち上げる時に腰がピリッ!やばい! 今日の雪は重い。そこで雪をかき集めて成り行きで馬に。もう一匹の我が家の子羊は、一人でかまくらを作っておりました。小さいのを。

 もう少し離れたところにある堀跡では、ゼネコンがいま大きな工事をしています。秋田駅の東側から西側の官庁街まで1〜2キロ地下自動車道を造る工事です。この工事、子どもたちによけいな負担を残すのかと思うと気が重くなります。町の規模、人口の推移、人の流れ、時代の流れを考えて、この工事の必要性を見つけることは私にはできません。ほかにできることがあるような気がしてなりません。

 ところで工房裏の千秋公園内に、何億かで作った門があるんです。冬になると門の屋根から落雪があるから狭く足場の悪い道へ迂回することに。門ができる前は広い階段を心配なく通ることができました。「こんなはずじゃなかったのに」。ちなみに地下自動車道の予算は七百数十億円。どんな事が待っているのか。

 工事をしている堀には「大賀ハス」という古代の種から復活したハスがありました。大きな看板も有りました。工事が始まってから、実は「大賀ハスで」はなく普通のハスでしたと市からの発表があったようです。工事でハスがダメになると市民の抗議を受けたから発表したのでしょうか。それともたまたま。誠実?不誠実?「こんなハスじゃなかったのに」。

 ハスの花言葉は「清らかな心」。汚れた水の中でも、きれいな花を咲かせる。

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2003年01月20日 アナログマンその10
「続 怪しいアクセスカウンター」

 昨日、アクセスカウンターが2000を超えました。思っていたより早かったです。でも、今回は私は700回も見ていませんよ。何せ、パソコンの中の自分のファイルを自分のブラウザで開いて見ると言うことを覚えましたから。それで、間違い探しをするのにウェブ上の自分のホームページを開く回数が減りました。…今まで知らなかったんです、そういうことができること。でも、ウェブ上で開いた方がチェックは真剣になります。気持ちの問題ですね。

 「お気に入り」というのも、インターネット上のホームページを登録するためのものだと思っていたのですが、自分のファイルを登録しておいて便利に使えるんですね。これ、もしかして常識ですか。まったく知りませんでした。

 あと最近覚えた技は、キーの操作でページの頭や終わりに移動することです。これは、技ではないですか? でも、私はこれができなくて、HP作る時にページの上下にページの一覧表を貼り付けるの大変だったんです。(何度も構成を変えて貼り直したので。) パソコンに付いてきた幅狭のキーボードから、980円也のフルサイズのキーボードに変えた時に初めて覚えました。キーボードカバーを買いに行ったらカバーは1520円もして、キーボード買った方が安かったんです。980円なら、もうホコリたまってもコーヒーこぼしても怖くない。下手するとみそ汁こぼすかな。

 ところでカウンターに話を戻しまして、Googleに私のサイト内の全てのページデータが登録されたのが1月の初めだったのですが、その後から検索結果でたまたま私のサイトを見つけて、ページのリクエストをしてくださるケースが出てきたのではないかと思っています。そのため少しはアクセス数が増えたのだと思われます。年賀状でもしっかり宣伝したので、その分のプラスもありそうです。

 私のサイトのアクセスカウンターは、トップページを開いた時だけカウントされるので、それ以外のページが開かれる可能性も高い検索からの来訪が増えると、アクセスカウンターの数字はますます怪しさを増していくのであります。ページの構成上、トップページを開く必要もないですし…。(逆に何度もトップページを開く人もいるかもしれません。)

 カウンターは気にしてもしょうがないものだと言うことがはっきりしてまいりましたが、実際にはついつい目がいってしまうものですね。

 でも、カウンターネタはいまいちですから、しばらくあまり気にしていないふりをして、次は10000回のときにしようかな。

 「なんでえ、いまいちなのにカウンターネタ やめるんじゃねえのかい。」という鈴木くんの声が聞こえてくるようです。鈴木くんは私のPC アドバイザーです。私より15くらい若いのに、ときどきため口です。でも無料アドバイザーだからノーチェックです…。

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2003年01月16日 アナログマンその9
「ボス、カツ丼うまかったです。」

 今日は、近所の警察署の食堂で昼食を食べてきました。警察署に食堂があるという話を聞いたのが昨年11月頃。その時に思い浮かべたのは、「太陽にほえろ」で、ゴリさんか山さんか長さんか殿下が、取調中に「これでも食べろ」とカツ丼を勧めるシーン。そんな場面が本当にあったかどうかは定かではないものの、ぜひとも警察の食堂のカツ丼が食べたくなってしまった私。気分はすっかり七曲署。メニューにカツ丼があると確信あり!そして本日やっと目的達成。

 ちょいと用を足しに出かけた時に、向こうから歩いてきた警察官に食堂の位置を教えてもらって、早速12時過ぎに食堂に出かけたところ、混雑していて中には入れず、1時前にもう一度出直しました。その時はもうすいていて、カツ丼を食すべくいざ食堂の中へ。

 カツ丼を注文しようと思った私の目に飛び込んできたのは、今日の昼定食「トンカツ定食」の文字。一瞬迷ったものの、メニューを確認してここはやはり「カツ丼」を注文。厨房は狭いけど、中では4〜5人の人が仕事をしていて繁盛している感じ。代金の500円は前払い。

 できるのを待つ間に食堂を見回すと、4人掛けのテーブルが5卓。各テーブルにはティッシュの箱が一つずつ。壁際にお茶と冷水がセルフで置いてあり、まずはお茶を一杯。何型なのか小さいテレビが一台NHKの番組を流している。

 カツ丼ができて呼ばれたのでカツ丼を取りにカウンターへ。「おっ、盛りがいい。」 豚汁とおひたしとお香のものもついているではありませんか。カウンターでおひたしにお醤油を掛けてからテーブルへ。早速いただきます。

 なかなか良いお味でしたよ。最初の一口はしょっぱくて、健康に悪そうな気もしたけれど、きっと警察官には塩分が必要でこれでちょうど良いに違いないと考えながら、いただいてきました。お腹いっぱいになりました。

 食べながら正面の壁を端から端まで眺めると、なんと「ボス」がいるではありませんか。どぎついピンクの背景にポーズをとる若かりし日の石原裕次郎。やっぱりボスが燃えているから背景もピンクに染まっているんだなあ。飲料メーカーのダイドーのポスターでしたが、そのポスターを見て私は大満足なのでありました。

 「でもボス、夕方まで口の中が乾いているのは、やっぱり味が濃すぎるかもしれません。」 新顔だったから調味料をサービスしてくれたのかなあ。

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2003年01月03日 アナログマンその8 
「マイブームはいつも遅れてやってくる」

雪だるま
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。明るい1年になるようにしたいですね。

 我が家の新年は、中耳炎になってしまった子どもの、早朝の絶叫泣きとともに始まりました。今年もにぎやかになりそうです。

 昨年末はぎりぎりまで仕事が片づかず、工房の掃除もできないままに1年を終えてしまいました。

 ホームページの更新も、なかなかできずにおりましたが、これからまた少しずつ作っていきますので、ときどき見ていただけるとうれしいです。

 本日更新した一窓展示会の作品は馬。馬は昨年の干支ですね。今年のひつじ年にちなんで羊の作品でもあれば良いところなのですが、未だに羊は彫ったこと無しです。馬の作品は革の世界では多いですね。革の歴史は馬具の歴史でもありますし、馬は格好いいですよね。

 一窓展示会は、一年遅れの干支といった感じになってしまいましたが、遅れると言えば、私はいつも世間の流行に乗り遅れます。思えば中学の頃ピンクレディが流行っていたのですが、私がピンクレディを「いいな〜」と思い始めたのが、ピンクレディの解散の頃でした。遅れてやってきた「マイピンクレディブーム」。この頃から、「俺の中の流行はどうも遅れているな」と思い始めました。

 私は本当に携帯電話を使ったことがないのですが、たぶん携帯電話の次の便利な物が流行始めた頃に、私は「やっぱり携帯は便利だね。」とか、「携帯がないと生活できない。」などと言い始めるに違いありません。

 いつかやって来るかもしれない「マイ携帯ブーム」。これは、格好悪そうだ。
 その前にやって来はしないかと心配しているのは、「マイモーニング娘ブーム」だったりします。そのうち解散なんて事になるとやばいかも。

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